キャンプ飯でパンは簡単に焼ける！
パンはオーブンがなくても簡単に作れることから、最近のキャンプ飯では人気料理になっています。調理道具はダッチオーブン・メスティン・スキレット・フライパン、そして10分ほどで焼きあがる串となり、基本的な作り方は同じです。しかし焼き方は調理道具で微妙に異なるため、細かい部分について確認しておきましょう。
自分で焼いたパンを使ってほかの料理にするのも楽しく、まさにアウトドア、キャンプ飯の醍醐味といえるのではないでしょうか。
キャンプ飯でパンを焼く材料と5つの道具
①定番道具は「ダッチオーブン」
本格的なキャンプ飯に欠かせないダッチオーブンは熱伝導率と密閉性が高い調理道具のため、あらゆる料理に役立ちます。パンを焼くのもお手の物で、鍋の下だけではなくフタにも炭を置くことで″窯″の役目を果たし、均一にパン生地に火を通してくれるのです。
ダッチオーブンでパンを焼くコツは、途中でフタを開けず焼き上がり時間をきちんと計ること。オーブンと同じように、ふかふかの美味しいパンをキャンプ場などのアウトドアでも楽しめます。
②フタつきの「スキレット」
キャンプ場でキャンプ飯としてパンを焼くのにおすすめの道具は、ダッチオーブンと同じように鋳物のスキレットもあげられます。フタつきのスキレットはダッチオーブンのように炭をフタの上にも置くことで、上下で加熱できる仕組み。
フタなしは同じサイズのスキレットを持っていれば、フタ代わりにするのもよいでしょう。ダッチオーブンよりも容量が小さいため、キャンプ飯ではパンの分量を少なめにすると上手に焼けます。
③一番手軽な「フライパン」
他の道具よりも手軽に用意できるフライパンは、メスティンと同じ要領でパンを調理できるのでお試しください。
フタつきのフライパンがベストですが、ない場合はアルミホイルをフタ代わりにする方法もあります。キャンプ飯でパンを焼く初心者は、フライパンで試すのもおすすめです。
④小さな角食風に焼ける「メスティン」
フタがセットになっているメスティンは煮炊きや炒め物のキャンプ飯だけではなく、ふっくらふかふかのパンも短い時間で焼ける優秀な道具です。
アルミ製などのメスティンは、鋳物のダッチオーブンやスキレットに比べると熱の伝導率は高くはありませんが、フタがあることでキャンプ場でもふっくらパンに仕上げられます。
⑤アウトドア感たっぷり「串や棒」
キャンプ場で焼くパンは、なんと串や棒でも簡単に作れるため、まさにアウトドア感をたっぷり味わえることでしょう。
大まかな作り方は、串や棒にアルミホイルを巻き付けてからパン生地も巻いて焚火であぶるだけとなり、とてもシンプル。こちらもキャンプ飯での話題が盛り上がるおすすめのパンの焼き方です。
キャンプ飯でパンを焼くときの4つの準備
①必要な材料は自宅で準備しておく
パンを焼くだけではなくキャンプ飯を成功させるコツは、時間節約のために手間がかかる食事の準備は自宅でしておくことがあげられます。
小麦粉などのパンで使う材料は、必要分を量ってからジップロックなどの袋に入れて準備しておきましょう。キャンプ場ではなるべく下処理などの準備を省くのがキャンプ飯を楽しくするコツといえます。
②ジップロックで調理する
パンを焼くときに大切なポイントは″こねる″作業があげられます。通常ではパンをこねるときはボウルを使いますが、キャンプ場ではジップロックを活用すると便利です。
小麦粉などを準備してきたジップロックに、ほかの材料を混ぜてこねるだけです。こうすることでボウルとは違って手が汚れず、ほこりなどが入りやすいアウトドアでも衛生的にパン生地を作れます。
③自宅で作った生地を持参する
キャンプ飯はキャンプ場で仲間とにぎやかに雑談しながら調理するのも楽しく、パン生地を一から作るのもワクワクするものです。しかしキャンプ場で早くキャンプ飯を食べたいときは、自宅で作ったパン生地を冷凍して持っていくのもよいでしょう。
パンの作り方は一次発酵と二次発酵の工程がありますが、一次発酵のあとに小分けにして冷凍し、二次発酵はキャンプ場で行うと楽に作れます。
基本的なキャンプ飯での簡単なパンの焼き方
①準備する材料と必要な分量
キャンプ飯用のパン生地に必要な道具は次のとおり。ジップロック（またはボウル）・バット・鍋・ラップ・クッキングシートの5つとなります。
材料は、強力粉・イースト・砂糖・塩・バター（またはオリーブオイル）・ぬるま湯となり、お好みでクルミやベーコンなども入れてください。
②5つの道具に共通のパン生地の作り方
パンの焼き方は調理道具によって細かな違いはありますが、基本的には同じなため、大まかな工程を覚えておきましょう。
①バター以外の材料を混ぜる。②①がなめらかになったらバターを加える。③一次発酵としてクッキングペーパーを濡らして30分寝かせる。④生地が2倍ほどに膨らんでから切り分け、再び濡れたクッキングペーパーをかぶせて約10分寝かせる。⑤調理道具に丸めた生地を並べ入れる。⑥二次発酵としてフタをして加熱し、15分～30分置いておく。
調理道具別のキャンプ飯パンの焼き方
①ダッチオーブンでのパンの焼き方
生地は、ボウルに入れてダッチオーブンにお湯を張ってフタをしてください。15分～20分寝かせたあとに指で押して戻らなければ一次発酵は完了です。
好みでクルミなどを生地に加えて煉り、それから切り分けます。湿らせた布をかぶせてフタをして二次発酵をし、そして加熱してください。15分ほどで焼きあがります。
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②スキレットでのパンの焼き方
生地は二次発酵のあとにスキレットに並べ、30分ほど寝かせます。気温が高いときはスキレットは加熱せずに置きっぱなしにしてください。
寒いときは生地を並べる前に鍋を強火で暖めてからにします。2倍ほどに膨らんだあとはとろ火にし、きつね色に焼けたらスキレットを返します。さらに5分置き、鍋から出して完成です。
材料：強力粉(はるゆたかブレンド)…100ｇ 塩…1.7ｇ（ふたつまみ） 砂糖…5g（小さじ１） 牛乳…43g 水…25g バター…5g インスタントドライイースト…2g
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③フライパンでのパンの焼き方
フライパンでのパンの焼き方は、スキレットと同じ感覚でOKです。生地は一次発酵で2倍に膨らませ、切り分けてからアルミホイルを敷いたフライパンに並べてフタをして二次発酵となります。
膨らんだことを確認してから、フタをしたままとろ火で加熱してください。焼き色がついたら反対側に返し、再びとろ火で焼いて完成です。
材料：薄力粉…250g 砂糖…大さじ1 塩…小さじ1/4
イースト…小さじ1 牛乳…卵と合わせて160cc 卵…1個
オリーブ油…大さじ1 打ち粉…適量 詰める具(今回はキーマカレー)…適量
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④メスティンでのパンの焼き方
キャンプ飯となるメスティンでのパンの焼き方は、一次発酵が済んだパン生地を、オイルを塗るかパラフィン紙をセットしたメスティンに並べ入れて二次発酵させます。
ガス抜き後に切り分けてから丸めなおし、15分ほど寝かせてください。軽くガス抜きをした後に再びメスティンに並べて40分ほど2倍の大きさになるまで二次発酵させます。ガスコンロなどで10～15分ほど焼いて完成です。
材料：強力粉…180g(1カップ) 砂糖…小さじ1 塩
…ひとつまみ ドライイースト…3g バター…小さじ1 水…60㏄ほど 油…小さじ1
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⑤木の棒でのパンの焼き方
木の棒でパンを焼く方法は、キャンプ飯をぐんと盛り上げてくれることでしょう。二次発酵まで終えた生地を切り分けて竹串や棒に巻き付けるだけ。10分ほどが目安ですが、焼き色を確認しながらぐるぐる焚火の上で回してください。
材料：魚用竹串（太め）…10本 ★強力粉…500g ★砂糖
大さじ5 ★塩…小さじ2 ★クリープ…大さじ3 ぬるま湯
…400CC イースト（インスタントドライ）…12g バター
…40g 打ち粉…少々
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キャンプ飯でのパンを楽しむレシピ
①朝食やおやつに「フレンチトースト」
いろいろな道具を使って美味しいパンが焼けたときは、朝食やおやつとしてフレンチトーストにしてみてはいかがでしょうか。レシピでは溶き卵を10分ほどパンに吸わせ、チューブバターを使ってこんがり色に焼いています。さらにクリームチーズもトッピングして完成です。
材料：★玉子…3個 ★牛乳…250cc ★砂糖…約30g パン…1袋 チューブバター…10cm クリームチーズ…適量
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②魅惑的な甘さ「スモアトースト」
キャンプ飯ではパンにバーベキューなどで余った焼き肉を挟むことが多いですが、大人気のスモアも作ってみませんか。こちらのレシピは豪快に、パンに板チョコ1枚とマシュマロ8つ、さらにチョコシロップやナッツをサンドしてあります。
火加減を見ながらトーストして完成ですが、魅惑的な甘さはキャンプ飯ならではのスイーツといえるでしょう。
材料：パン…お好みの量 マシュマロ…1袋 板チョコ…お好みのもの クリームチーズ…お好みで 砂糖…お好みで
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③焦げ目が美味「クレームブリュレ」
クレームブリュレはプリンを使って調理するスイーツです。こちらも朝食やおやつにおすすめの簡単なレシピなので、キャンプ飯の一アイテムとしてぜひ作ってみてください。キャンプ場に漂う、ほのかな苦みがするプリンの風味が何とも言えない幸せな気分にしてくれることでしょう。
材料：フランスパン…3切 市販のプリン…1個 グラニュー糖
…5g（好きなだけ） ココナッツオイル（バター等でも）…小さじ1
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④キャン飯だからこそ「カレーパン」
大人なキャンプでは、ゆっくり流れる時間を楽しむのもオツなものです。簡単に調理できるキャンプ飯もよいですが少しだけ手間を加え、普段はあまり作らないキャンプ飯に挑戦してはいかがでしょうか。
カレーパンはお店で買うことはあっても、自分では作らない料理といえるかもしれません。自分で焼いたパンと調理したカレーを使い、キャンプ場で揚げ焼きにしてみましょう。チーズをたくさん入れるのもポイントです。
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パンもキャンプ飯で焼いて盛り上がろう！
ダッチオーブンやメスティンなどを使って焼き上げる手作りパンは、キャンプ飯ならではの御馳走といえます。パンの作り方は、2回発酵させる時間をきちんと取りさえすれば難しいことはありません。
あとは火加減に気を付けながら手持ちの調理道具で焼くだけです。キャンプ飯のパンは他の料理にも活用することで、さらに美味しく感じられることでしょう。
時短のキャンプ飯が気になる人はこちらをチェック！
キャンプ飯はゆっくり手間と時間をかけて作るのもよいですが、簡単に済ませられる部分は時間をかけずに調理してみましょう。こちらの記事は缶詰やカップヌードルを活用した、美味しくて時間短縮になるレシピを紹介してあります。いろいろチェックして美味しいキャンプ飯を作ってみませんか。
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