バイクのブレーキフルードの交換は重要
正しい手順で交換しよう
バイクのブレーキフルードの交換は、日々の整備の中でもとても重要なことです。バイクのブレーキフルードの交換は車に比べても簡単な方法で作業ができるため、自分で交換することもできます。
しかし、正しい手順でバイクのブレーキフルードを交換しないと逆に故障の元になることも。今回は正しい交換手順や交換時期、さらにはテクニックが必要なエア抜き方法についても詳しく解説していきます。
バイクのブレーキフルードとは
ブレーキキャリパーを動かすフルード
バイクのブレーキフルードは、ブレーキを効かせるためにブレーキキャリパーを動かすためのフルードです。つまり、バイクのブレーキフルードはブレーキを効かせるために間接的な役割を担っているパーツと言えます。
これは基本的には車と同じ役割と言えるでしょう。このバイクのブレーキフルードが劣化してしまうと、危険な状態になりますので注意しなければなりません。
ブレーキフルードは消耗品
バイクのブレーキフルードは劣化していきます。基本的には真空状態で使われるパーツですが、それでも長期間使われることでバイクのブレーキフルード自体が摩耗により劣化していくのです。また、熱による劣化もあります。
オイルはもともと熱に強いですが、長期間高温の熱にさらされることでその機能は低下してしまうでしょう。そのため、バイクのブレーキフルードは適切な時期に、適切な走行距離に応じて、しっかりと交換をする必要があるのです。
バイクのブレーキフルード交換手順
リザーバータンク内のフルードを抜く
まずはバイクのブレーキオイルを交換する前に、リザーバータンク内のフルードを全部抜きましょう。抜き方はさまざまな方法がありますが、スポイトを使って抜くのが楽です。また、スポイトなら低価格で用意できますのでおすすめと言えます。
バイクのブレーキオイルのリザーバータンクは、底が見える状態までオイルを抜き取っても問題はありません。スポイトでの方法は時間が少しかかりますが、じっくりと正確にオイルを抜き取るようにしましょう。
ブリーダーからも古いオイルを抜き取る
バイクのブレーキオイルを全て抜き取る場合は、リザーバータンク内のオイルだけ抜いてもまだ残っています。ブレーキホース内にも残っていますので、バイクのブレーキ周りのブリーダーを外してホースから古いオイルを抜き取る必要があるのです。
ホースを抜きそのまま別のタンクに入れるようにセットしてください。そのままブレーキレバーを動かすことでホース内のオイルが抜けていきます。ブレーキレバーはじっくりと何度も動かすようにしてオイルを抜いていきましょう。
ブレーキフルードをリザーバータンク内に入れる
ホース内のバイクのブレーキフルードが抜けきる前にリザーバータンク内に新しいブレーキフルードを入れておきましょう。この方法ならホース内にエアーが入り込むこともありません。
ただし、ホースからは常にオイルが出てきますので、リザーバータンク内のオイルは切らさないように作業することが重要なポイントです。自分一人で作業をする場合は時間をかけて行い、リザーバータンク内のオイルは必ず注目しておきましょう。
ブリーダーの調整
まずはバイクのブレーキを握った状態にします。そのままブリーダーに取り付けたレンチを少しずつ緩めていってください。そうするとブレーキはグリップに部分に自然に近づいていく感覚がわかります。
グリップに完全に接触した状態でブリーダーのレンチを締めてください。作業を完全い終了するには、バイクのブレーキレバーがグリップに完全に当たる直前に締めるようにしましょう。こうすることでエアーが入り込むのを防ぐとができます。
バイクのブレーキフルードの注意点
バイクを水平に保って交換
バイクのブレーキフルードを自分で交換するときには、できるだけ水平になる場所で行いましょう。ブレーキフルードのリザーバータンクなどの残量確認は、あくまでも水平な場所でチェックできるようにメモリが配置されています。
センタースタンドがあれば積極的に利用し、メンテナンススタンドがあればベストと言えるしょう。バイクのブレーキフルードの交換作業はとても重要なメンテナンスのため、交換する場所も慎重に選ぶ必要があります。
ブレーキオイルは慎重に取り扱う
自分でバイクのブレーキフルードを交換するときには、フルードの取り扱いには慎重になるようにしましょう。実はブレーキフルードはとても強いオイルであり、ボディについてしまうと塗装が剥がれてしまうのです。
そのため、バイクのブレーキフルードの取り扱い自体にも注意する必要があり、自分で交換をする場合はリザーバータンク周辺をしっかりと養生しておきようにしましょう。できるだけ慎重に作業を進めることをおすすめします。
交換をした後は必ずテストを行う
自分でバイクのブレーキフルードを交換作業した後は、必ず走行テストを行うようにしましょう。ブレーキレバーを握って正常にブレーキがかかるか、レバーに違和感がないか、リザーバータンクの残量に変化が出ないかをチェックしてください。
また、しばらくはブレーキ周りのチェックも行うようにしましょう。長距離を走るとブレーキレバーに違和感が出てきたり、残量が減ってしまうような症状が出る可能性もありますので注意してください。
ブレーキオイルの交換時のエアー混入を防ぐには
ホースの遠い順から交換を行う
バイクのブレーキフルードを交換する場合は、エアーが入り込んでしまうことが一番危険です。エアーの侵入を防ぐには、オイル交換の際はホースが一番長い順番で交換するのが基本と言えます。
ホースが短い順番で交換をしてしまうとエアーが入り込みやすくなるだけではなく、エアーが侵入した後も排出しにくくなってしまうのです。作業を行うときには必ずホースの長い順番で交換作業を進めるようにしてください。
レバーを握る力はとても重要
リザーバータンクに新しいオイルを入れてホース内を循環させるときには、ブレーキレバーはできるだけ時間をかけて握るようにしてください。このブレーキレバーはポンプの役割になります。速く握ってしまうとエアーが混入しやすくなります。
じっくりとポンピングするようにブレーキレバーを握っていき、リザーバータンクを確認しながらの方法で交換作業を行うようにしてください。慎重にバイクのブレーキフルードの交換を行えば成功しやすくなります。
バイクのブレーキオイルの適切な交換時期
2年に1回の交換が基本
バイクのブレーキフルードを交換時期は、2年に1回の交換が基本です。つまり、車検の毎の交換をすることが一般的と覚えておきましょう。ブレーキフルードは走行していなくても劣化をすることがあります。
気温の変化、そして空気に触れたことで起こる劣化などにより、走行をしていなくても劣化をしてしまう可能性があるのです。また、バイクのブレーキフルードは重要部品でもありますので、乗っていないという理由で交換を避けることは控えましょう。
2万キロの交換も視野に入れる
また、2年が経過していなくても走行距離での交換も視野に入れておくべきです。2万キロほど走行したときには、ブレーキフルードは劣化している可能性があります。バイクのブレーキフルードは使用すると温度変化により劣化してしまうのです。
そのため、2年間放置するのではなく、走行距離が伸びたと感じたときには、迷うことなく交換をしてください。簡単な方法で交換ができますので、安心してまたツーリングにでかけることができます。
汚れを目安にしてもいい
ブレーキフルードが極度に汚れていると感じたときにも交換のタイミングと考えるべきです。自然なブレーキフルードの色を覚えておけば、リザーバータンク内のブレーキフルードが汚れているか判断できるでしょう。
スポイトなどで少量を吸い取り汚れをチェックして、普段の色よりも汚れていると判断ができた場合は、交換をしみてください。ただし、その汚れは使用によるものではないかもしれません。内部の破損なども可能性もありますので、慎重に判断をしてみましょう。
リザーバータンク内の残量もチェック
バイクの日々の点検でブレーキフルードのリザーバータンク内のオイルが減っているときにも交換をしてください。ただし、リザーバータンク内のオイルが減ることは稀です。減っている場合はオイルが抜けている可能性もあります。
その場合は交換も必要ですが、ブレーキホースやキャリパー、ブレーキパットなども点検も同時に行うべきです。漏れがあれば早急に修理するようにしてください。大きな事故に繋がる可能性もあります。
ブレーキフルードの交換に挑戦してみよう
慣れれば意外に簡単な作業
バイクのブレーキフルードの交換と聞けば、どうしても重要部品のため難しいというイメージがあるかもしれません。しかし、バイクのブレーキフルードの交換は、手順をしっかりと守れば意外に自分でも作業を行うことができます。
重要なことは正しい知識を持ってバイクのブレーキフルードの交換を行うことです。バイクは自動車よりも小さいサイズのため、パーツなどの交換が簡単と言えます。この記事をもう一度チェックしてバイクのブレーキフルードの交換に挑戦してみましょう。
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