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【難易度別】妙義山の登山ルートを地図付きで紹介!初心者向けの妙義神社コースも!

妙義山は日本三大奇景に数えられる聖なる山で、登山口には妙義山神社があります。登山コースには、初心者におすすめのルートと中級者以上の難関ルートがあり、登山者に人気です。今回は、そんな妙義山の登山ルートをご紹介します。登山時間やアクセス方法なども参考にどうぞ。
2022年1月15日
水木誠人
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妙義山の登山ルートをご紹介!

Photo by Kabacchi

登山で訪れたい妙義山は、群馬県の甘楽郡下仁田町、富岡市、安中市にまたがる山です。妙義山と名付けられていますが、実際にはいくつもの山の総称で、表妙義と裏妙義に分かれています。表妙義には最高峰の相馬山、白雲山、金洞山などがあり、裏妙義には最高峰の谷急山、御岳などがあり、妙義山の最高峰は谷急山の標高1162.1mです。

妙義山は日本三大奇景のひとつ

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

登山で人気の妙義山は、600万年ほど前に活動していた火山の噴出物が長い年月をかけて削られたことで、現在のような独特な山姿となっているのが特徴です。このことから、大分県中津市の耶馬渓、香川県小豆島の寒霞渓と並んで、日本三大奇景に数えられています。

ちなみに、耶馬渓は、新生代第四紀の火山活動によって作られた奇岩群で、日本遺産にも登録されています。寒霞渓は『日本書紀』で応神天皇が岩に鉤をかけて登ったと記述される奇峯群の大渓谷です。

妙義山登山は紅葉時期がねらい目

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

登山で有名な妙義山は紅葉の名所としても有名です。紅葉シーズンには多くの登山者が訪れます。山頂の紅葉は10月下旬ごろからで、11月いっぱいまで山麓が美しく彩ります。

そんな妙義山の表妙義の登山ルートについてご紹介します。ぜひ次の妙義山登山の計画を立てる際の参考にしてみてはいかがでしょうか。なお、本稿は2022年1月10日現在の情報を元に作成しておりますので、ご了承ください。

妙義山の登山ルートは一部進入禁止に

Photo by Kabacchi

妙義山の登山ルートには、登山初心者でも楽しめる石門をめぐる人気のほか、中級者以上の登山者が挑戦したいコースがいくつかあります。ただし、現在、妙義山は落石によって進入禁止となっている箇所があるほか、危険個所がいくつもあります。妙義山の登山や散策を考えていらっしゃる方は最新情報を確認するようにしましょう。

下仁田町ホームページ : 妙義山

妙義山の登山ルート【初心者・中之嶽神社】

妙義山登山のコースは、基本的に中級者以上のコースとなっています。初心者が登山できるコースは、妙義山の山頂まで登らずに中腹に位置するコースが主で、妙義神社と中之嶽神社を拠点に、いくつかのコース設定が可能です。

まずこちらのルートは、中之嶽神社の方面から石門をめぐるコースです。しっかりとした装備で登山に出かけましょう。

4つの石門をめぐる人気のコース

こちらのコースはコースタイム1時間~1時間30分ほどの日帰りルートで、初心者に人気の見どころの多いコースです。日本一の大黒様で知られる群馬県甘楽郡下仁田町にある中之嶽神社からスタートし、石門めぐりの登山口から鎖場を通って第一石門へと上っていきます。第二の石門を通過する前にトラバースや急登り、通過後にも難所があるので注意しましょう。

第三石門から第四石門へ進むと広場があります。第四石門から登山口まで戻ってくるというルートです。


「天狗のひょうてい」から大砲岩の展望が

第四石門から少し登り、天狗のひょうていと呼ばれるポイントへと足を延ばすと、妙義山の展望が楽しめます。このポイントから大砲岩が正面に見えるので、ぜひ足を延ばしたいです。また、この天狗のひょうていから「胎内くぐり」も可能となっています。妙義山登山を満喫したい方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

ただし、この天狗のひょうてい、難易度が高いポイントでもあるので、初心者の方は十分に注意しましょう。

中之嶽神社

  • 住所
    〒370-2621
    群馬県甘楽郡下仁田町上小坂1248
  • 公式サイトURL
    http://www.nakanotake.com/
  • 電話番号
    0274-82-5671
  • アクセス
    車:上信越自動車道松井田妙義ICより15分電車:上信電鉄下仁田駅より観光タクシーで25分
  • 駐車場
    あり

妙義山の登山ルート【初心者・妙義神社】

こちらのルートは、妙義神社からスタートし、中之嶽神社の方へと登山するコースとなっています。石門くぐりを合わせて、妙義山の登山初心者コースを満喫できるコースですので、体力に応じて挑戦してみましょう。足を延ばして寄り道することもできるコースとなっていますので、事前に地図などでチェックしておくことをおすすめします。

妙義神社から中之嶽神社を参拝しながら石門をめぐるコース

Photo by nimame

妙義神社から妙義山の中間道を経由して、石門、中之嶽神社へと抜ける10km弱の日帰りコースもおすすめです。ふたつの神社に立ち寄ることもできるため、パワースポット巡りが好きな方にもおすすめできます。コースタイムはおよそ5時間~5時間30分ほどですので、しっかりとした装備で登山におもむきましょう。

このルートのスタートは妙義神社です。ペイントや道標を頼りに、第1見晴、第2見晴を経由し、本読みの僧を通り過ぎると、あずまや、石門、そして、中之嶽神社へと至ります。

登山が難しい方には妙義山の麓の散策スポットも

このルートでは、妙義神社から大の字まで登って展望を楽しむことも可能です。妙義神社から大の字の看板に従って上っていくと、眺望が開けてきます。地図や道標を確認しながら登ってみましょう。

また、妙義山の麓は、中之嶽神社から下った妙義さくらの里、妙義神社総門のしだれ桜が楽しめるほか、妙義神社本社や赤門広場には紅葉が楽しめるなど、季節に応じた美しさを呈しています。温泉などや道の駅あるたため、登山はちょっとという方でも散策を楽しむことが可能です。

妙義神社

  • 住所
    〒379-0201
    群馬県富岡市妙義町妙義6
  • 電話番号
    0274-73-2119
  • アクセス
    車:上信越自動車道松井田妙義ICより5分電車:JR信越本線松井田駅よりタクシーで10分
  • 駐車場
    あり
    道の駅みょうぎ無料駐車場利用可
  • 公式サイトURL
    https://www.myougi.jp/

妙義山の登山ルート【中級者・妙義神社】

中級者以上の妙義山の登山ルートは、日帰りコースではあるものの、ハードな鎖場が大きな難関となっています。妙義山登山で山頂まで目指そうという方は、ある程度、腕力を鍛えてから挑戦してみましょう。危険個所が多く、死亡事故などもあるため、安易に訪れるのはおすすめしません。

中級者以上であっても、まずは中腹の初心者のコースから試していくのもおすすめです。初心者コースから少し足を延ばすというコース設定も可能ですので、とにかく安全第一で臨むようにしましょう。

妙義神社からはじめる白雲山コース


こちらのルートは、コースタイム7~8時間ほどのコースです。スタートは妙義神社で、大の字、辻、奥の院、鎖場を通って見晴へと上っていきます。玉石、大のぞき、天狗岩を経由して、妙義山最高峰の相馬岳へ。バラ尾根、堀切(ほっきり)と下り、四阿(あずまや)を通って、第二見晴、第一見晴と妙義神社へと戻ってきます。

妙義山の鎖場はかなりハードです。中級者以上の経験が必要となるため、初心者の方は無理をするのはやめましょう。

妙義神社の近くには立ち寄りスポットが点在

妙義神社の近くには道の駅みょうぎがあります。地元の新鮮野菜や特産品なども扱っているため、お土産を購入するのにもってこいです。営業時間は17時まで(12月・1月は16時まで)となっていますので、下山時間をチェックしましょう。

さらに少し足を延ばすと、富岡市妙義ふれあいプラザ妙義温泉「もみじの湯」もあります。登山の足で立ち寄り、登山の疲れを取ってから帰路につくことも可能です。ぜひ地図でチェックしておきましょう。

妙義温泉「もみじの湯」

  • 住所
    〒379-0201
    群馬県富岡市妙義町妙義1-1
  • 電話番号
    0274-60-7600
  • 公式サイトURL
    http://www.tomioka-silk.jp/spot/sightseeing/detail/FureaiP-Momiji-no-yu.html
  • アクセス
    JR信越本線松井田駅からタクシーで10分
    上信電鉄上州富岡駅から乗合タクシー菅原線で40分上信越自動車道松井田妙義I.Cから7分
    国道18号五科交差点から10分
    国道254号一ノ宮北交差点から妙...

妙義山の登山ルート【中級者・中之嶽神社】

こちらのコースも、中級者以上の登山者が上級者レベルの山に挑戦するためのコースとなっています。しっかりと体力をつけて、腕力に自信のない方は鍛えるなどして準備してから挑戦するようにしましょう。

妙義算の中級者以上のコースは、ケガや事故が多発しています。安全第一で十分に注意して臨みましょう。

金洞山の登山コース

こちらの登山コースは、中之嶽神社から妙義山登山へと挑戦するコースです。中級レベル以上といってもかなりハードな登山となりますので、十分に経験を積んでから臨みましょう。

登山のスタートは中之岳駐車場です。中之嶽神社から見晴台へと進み、鎖を使って中之岳へと上っていきます。東岳から鷹戻し、堀切(ほっきり)と、鎖場を経て、四阿(あずまや)に至り、大人場(おにんば)、石門登山口を経て中之岳駐車場へと戻る登山コースです。 

中之嶽神社でご利益を

中之嶽神社は、妙義神社と並んで、妙義山で有名な神社です。とくに中之嶽神社は金運アップで有名で、金ピカに光る大黒様で知られています。御朱印も金色の文字で書かれたタイプのものもあるため、ご利益をいただきたい方はぜひお立ち寄りを。

なお、こちらの神社、大黒様の縁日が甲子(きのえね)の日のため、甲子大国神社との別称もあり、野球選手の聖地としても知られています。野球に携わる方は登山と合わせてご参拝するとご縁があるかもしれません。

妙義山へのアクセス方法

妙義山へアクセスする際、妙義神社方面からアクセスしやすいルートを取るか、中之嶽神社方面からアクセスしやすいルートを選ぶかによってアクセス方法がふたつあります。どちらがコース設定上、都合がいいのか、しっかりと検討して登山計画の際に役立ててください。

①妙義神社方面へのアクセス方法とは


妙義神社方面から妙義山へアクセスする場合、妙義神社のすぐそばにある「道の駅みょうぎ」を利用させていただきましょう。こちらにはトイレなどがあるほか、駐車スペースが広く、無料となっています。

アクセス方法は、JR信越本線の松井田駅よりタクシーで10分弱、または上信越自動車道の松井田妙義ICから県道213号線で5分ほどです。登山帰りに立ち寄ることもできるのでとても便利となっています。

道の駅みょうぎ

  • 住所
    〒379-0203
    群馬県富岡市妙義町岳322-7
  • 電話番号
    0274-73-3991
  • アクセス
    車:上信越自動車道松井田妙義ICより車で5分。または富岡市より30分、軽井沢より国道18号経由で30分電車:JR信越本線松井田駅よりタクシーで10分
  • 駐車場
    あり
  • 定休日
    第3水曜日
    ※4・5・10・11月は無休、他年末
  • 営業時間
    9時00分 ~ 17時00分
    ※12月~2月 9:00~16:00
  • 公式サイトURL
    https://www.myogi-bc.jp/

②中之嶽神社方面へのアクセス方法とは

中之嶽神社方面から妙義山へアクセスする場合、中之嶽神社のそばにある県立妙義公園の駐車場を利用しましょう。第一駐車場から第四駐車場まであり、第一駐車場には多機能トイレもあります。

アクセス方法は、JR信越本線松井田駅よりタクシーで20分ほど、または上信越自動車道の松井田妙義ICより県道213号、196号線で15分ほどです。時間があれば、帰りに道の駅みょうぎに立ち寄ることもできます。

県立妙義公園

  • 住所
    〒370-2621
    群馬県甘楽郡下仁田町上小坂
  • 電話番号
    0274-82-5700
  • 公式サイトURL
    https://www.pref.gunma.jp/01/e2310245.html
  • アクセス
    JR信越本線松井田駅よりタクシーで20分ほど上信越自動車道の松井田妙義ICより県道213号、196号線で15分ほど

安全に妙義山へ登山に出かけよう

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

群馬県の甘楽郡下仁田町、富岡市、安中市にまたがる妙義山は、奇岩で構成された日本三大奇景に数えられる聖なる山です。多くの登山者を魅了してやまない山ですが、危険個所がいくつもある山でもあるため、安全をしっかりと確保して臨むようにしましょう。

妙義山には初心者でも挑戦できるコースもいくつかありますし、中級者以上の登山者が挑戦したくなるコースもあります。ぜひ山の状況を最新情報で確認し、このすばらしい聖山への登山に出かけてみてはいかがでしょうか。

妙義山の登山シーズンが気になる方はこちらもチェック!

妙義山といえば紅葉で有名です。今回は妙義山のコースについてご紹介しましたが、紅葉の見所などを中心にもっと多くの情報を得たいという方は、こちらの記事も参考になるはずです。ぜひチェックしてみましょう。