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キャンプ飯作りの強い味方、コッヘルの選び方講座!素材別のメリットも解説!

キャンプで料理を作るときに必要になる便利な道具「コッヘル」には、さまざまな形状や材質があり、異なる特性を持っています。そのため、きちんとした選び方をしないと、使いずらいコッヘルを選んでしまいがち。今回はコッヘルの素材など選び方に関するポイントを紹介します。
更新: 2021年12月28日
揚げ餅
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この記事で紹介しているアイテム

キャンプで使う専用の調理器具とは

アウトドアの食器

Photo byNoel_Bauza

コッヘル(コッフェル)はアウトドアにおける携帯しやすい小型の食器や調理器具のことです。実はコッヘルとクッカーは同じものを意味する言葉になりドイツ語ではコッヘル、英語ではクッカーとなります。

コッヘルは家庭用の食器や使い捨ての皿と比べると、重ねたり入れ子構造でどんどん重ねて収納できる構造です。そのため小型のガスバーナーやガス缶と一緒に運べるなど特に携帯性が大きく異なるキャンプなどのアウトドア向き調理器具となります。

少人数向けの調理器具

Photo byLUM3N

コッヘル(飯ごうは含まない)は大きくても2L程度しかなく、多人数の食事を作るのは向いていない道具です。登山では1人一組のコッヘルを持つことが多く、家庭用の鍋、フライパンと比べると小型で軽量になっているという違いがあります。

そのため主な使用シーンはソロキャンプや登山となりファミリーやグループでのキャンプでは、サブの調理器具として活躍することが多くなりやすいです。例えばタレを作るときやツマミを作るときに役立ちます。

スタッキングできるところが便利

コッヘルの便利なところは重ねて収納したり中に収納できるスタッキング構造です。同じメーカーのものでもサイズが異なるときちんと重ねた状態で持ち歩けるため徒歩でのキャンプ、登山で使いやすいアイテムになります。

オートキャンプでもコンパクトになることから使いやすく、少人数のキャンプでは大きなフライパンや鍋を使うより携帯性が高いアイテムです。

キャンプで使うコッヘルの選び方のポイント

コッヘルの選び方を紹介

今回はコッヘルの選び方を紹介していきます。コッヘルもキャンプ道具の一つのため、他のアイテムと同様に選び方が重要です。ポイントとなる選び方の要素を最初に紹介しそれぞれ項目ごとに細かく紹介していきますね。まずは選び方として3つのチェックポイントを確認しましょう。

1:形状

Photo byBru-nO

キャンプで使う携帯性の高い調理器具となるコッヘルには丸と四角の二種類の形状があります。それぞれ特性があり使いやすさなどが異なってくるため注意しましょう。形状による違いや特性は後述していきます。四角いものでも丸いものでもスタッキングがきちんとでき、携帯しやすい部分は変わりません。

また、コッヘルに風防を取り付けた特殊なモデルもあり専用のシングルバーナーとセットで使うモデルがあります。

2:材質

金属種類により暖かくなりやすかったり、軽かったり、強度が高くなったりと特性が大きく異なるためコッヘルの選び方のポイントになります。それぞれメリットとデメリットがあるため比較しながら選びましょう。材質の違いについても後述しますが、素材が変わるだけでコッヘルは使用感が大きく異なるキャンプ道具です。

3:深さ・サイズ


Photo bySilberfuchs

コッヘルにはフライパンのような浅型と鍋のような深型があります。単品でも売っていますが、基本的に深型と浅型はセットになっていて深型の蓋が浅型というパターンが多いです。使い分けはフライパンと鍋と変わりません。レトルト食品を暖めたり、汁物を作るときは深型もの、炒めたり焼いたりするのは浅型となります。

サイズはキャンプや登山でする人数により変わるため用途、サイズ感を確認しましょう。

コッヘルの形状について

丸形が基本

スノーピーク クッカー

出典:Amazon
出典:Amazon
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出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
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コッヘルはキャンプ用のアイテムですが、丸い形状は家庭用の鍋と使い勝手は変わらずキャンプ初心者でも利用しやすいところがメリットになります。また、角がないため手入れがしやすかったり扱いなれているため違和感なく使えるタイプです。

スタンダードな形状となるためスノーピークのような有名にメーカーからや無名のブランドからも発売され、どのコッヘルを購入すべきか迷いやすいです。

注意点

丸いため収納スペースにデッドスペースができやすい形状です。複数人で使える大きいものは円柱状になり、バックパックで持ち運ぶ場合特に荷物になりやすくなるため注意しましょう。登山だと小型タイプがおすすめです。

ラーメン好きに人気の角型

ラーメンクッカー

出典:Amazon
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出典:Amazon
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出典:Amazon
出典:Amazon
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角型コッヘルとは四角いクッカーのことです。正方形に近いものが多く、メスティンとは少し形状が異なります。丸と比べ角がるため収納したときにデットスペースができにくい作りになっています。

また、角があるためお湯を注ぐときに丸型よりも簡単にでき、四角い形状は袋タイプのインスタント麺が作りやすく、インスタント麺自体を中に収納して持ち運べるところが便利です。

注意点

角があるため手入れが少ししづらいです。また、角がるためバーナーの炎が端の方に行き届かなくなり温もり方にムラができる場合もあります。また、定番の形状となる丸と比べると数が少なめで大型のものもすくないです。

コッヘルの特殊なモデルについて

丸形の発展型モデル

ジェットボイル

出典:Amazon
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出典:Amazon
出典:Amazon
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ジェットボイルなどが発売するコッヘルは丸い形状ですが、底面に風防兼蓄熱用のパネルがついた特殊な形状をしたモデルもあります。風を遮り熱を底部にためるため何の加工もないコッヘルと比較すると極めて短時間でお湯が沸かせる構造です。

深いタイプが多いのも特徴となり炒める、焼くといった調理方法はあまり向いていません。熱伝導率が高く短時間で調理できるタイプになります。

注意点

専用のシングルバーナーとセットで使ったほうがいいキャンプアイテムです。純正品以外でも五徳が合えば使えるという声もありますが、新富士バーナーのSOTOが発売するインドマスターのように使わないように注意書きがある場合もありバーナーとの相性が生まれやすくなっています。

コッヘルの底面に特殊な加工があり、一酸化炭素も生まれやすいためメリットと注意点をしっかり覚えて使いましょう。


コッヘルの素材について

チタン製について

Photo bySinnesReich

チタンは他の材質よりも高価になりますが、メリットも大きいです。キャンプ用品では重量は大切な要素となります。チタンは他の材質よりも軽量になりやすく重量が軽いのでキャンプだけではなく、登山にもおすすめです。

また、熱伝導率が低いため熱いスープを入れてもコッヘル自体は熱くなりにくいため非常に使いやすくなります。耐久性もアルミよりも高く、キャンプで非常に扱いやすい材質です、

注意点

熱伝導率が低いため食材に火が通りにくかったり、ムラができ慣れていないと調理しにくいです。炊飯も難しくなる傾向がります。また、高価になるところも大きな注意点です。キャンプは揃えるべき道具が多く、クッカーに予算があまり避けない場合は向いていない素材になります。

アルミ製について

出典:pixabay.com

アルミは軽量で低価格、熱伝導率が高いためキャンプ道具でも定番の材質です。強度が少し低いですがアウトドアチェア、テントのフレームなどキャンプ用品の重量を抑えたいときは、アルミにマグネシウムなどを追加して強度を引き出したアルミ合金が使われています。

コッヘルでは低価格で重量が軽く扱いやすいためキャンプ初心者にもおすすめできる定番モデルです。有名なトランギアのメスティンもアルミ製になります。

注意点

軟らかいためぶつけたり落としたりするとへこむことが多く、長時間火にかけると焦げついたり、他の材質よりも融解温度が低いため穴が開くことも考えられます。また傷から腐食(錆び)することもあるため注意しましょう。特にアルマイト加工が施されているタイプを強くこすると加工が剥がれたり傷つきやすいです。

ステンレス製について

Photo byjplenio

ステンレスはキャンプ用品の定番の材質です。強度があるため焚き火台でも使われている素材となりキャンプ用品の中にはステンレス製も多いです。コッヘルとしては強度の高さが魅力となり頑丈なため焦げ付いてもガシガシ洗えます。

融解温度も高いため穴があくこともありません。チタンと比べると比較的低価格のためキャンプ初心者でも購入しやすいです。

注意点

他の材質よりも重量があるためキャンプでは使えますが、登山には向きにくいです。錆には強いですが酢などの酸性には弱いため料理の入れっぱなしには注意しましょう。

コッヘルのサイズ・深さについて

目安となる人数・サイズ感

Photo byPexels

900mlの深いものと、200~400mlの浅型がセットになっているものをソロ用コッヘルとして発売されています。また、一般的に700mlを目安に選ぶようにするといいと言われていて、2人で使うなら700×2の1400ml程度あればキャンプで最低限の料理ができるサイズ感です。

700mlというのは、最低限の容量となるため上記のように1L以上がおすすめになります。

 

深さについて

前述したようにコッヘルをどのように使うか考えて使い分けしましょう。炒める、焼く、皿のように使うのは浅いコッヘルがキャンプでも登山でも使いやすいです。また、たくさんお湯が必要な場合やスープなどを作りたいなら深いほうが容量が大きいため向いています。

コッヘルはセットになっているものも多くバランスよく小型のものや大型ものがセットになっているため、キャンプ初心者はセットモデルの購入もおすすめです。

形状や素材の比較表

形状の比較

出典:pixabay.com

形状による違いです。キャンプではどのタイプも使いやすいですが、キャンプより荷物を厳選する必要がある登山では形状による違いが大きな要素となります。また、オートキャンプ以外のスタイルでは形状も考えて選んだほうがいいでしょう。重ねて収納できる点は変わりません。
 

  丸形 角型
携帯性 デッドスペースができる 携帯しやすい
使用感 鍋と変わらない使用感 四角の袋麺が入る
角を使うとお湯を注ぎやすい
手入れ 丸いため手入れしやすい 角があるため掃除しにくい

材質の比較

コッヘルはキャンプで便利な道具ですが、材質の特性を大きく受けるため注意しましょう。コッヘルを失敗なく選ぶには材質の特性をきちんと把握しておく必要があります。熱伝導が低いコッヘルはハンドルが熱くなりにくいですが、底面も熱くなりくいという意味になります。
 

  アルミ チタン ステンレス
重量 軽量 最軽量 重たい
強度 低い 硬い 酢に弱い・衝撃に強い
熱伝導 高い 低い やや高い
価格 安価 高価 やや高価

コッヘルは調理に欠かせないキャンプ道具

出典:pixabay.com

キャンプで大切な調理器具のコッヘルは形状や深さで使い方や使用感が変わります。また、材質によって特性が大きく異なるためコッヘルの選び方とは形状の違いや材質の違いをしっかり把握してから選ぶようにすることが重要です。

コッヘルは、金属の表面に加工が施されているとアルミでも傷に強かったり、チタンでも通常のチタンより熱伝導が高くなった便利なタイプなどもあるため製品の特徴もきちんと確認して購入しましょう。

キャンプ道具が気になる方はこちらもチェック!

キャンプはコッヘル以外のキャンプ道具も大切になります。くらし~のにはテントやタープ、シングルバーナーなどさまさまなキャンプ道具のきじがあるにでよかったらチェックしてくださいね。