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香り楽しい、しその実の収穫時期はいつ?塩漬けでの保存方法&簡単な食べ方も解説!

しその実の収穫時期はいつかというと地域差がありますが、大体は9月中旬~10月中旬となります。しその実の特長はプチプチした独特の食感にあり、収穫のタイミングがずれると美味しくありません。収穫時期が近付いたら毎日観察し、ベストタイミングで収穫してください。
更新: 2021年12月13日
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目次

しその実は風味も楽しめる

出典:photo-ac.com

しそ(紫蘇)には緑色の青じそと紫色の赤じそがあり、さらに葉っぱの縁の形によって平葉と縮緬(ちりめん)に分けられています。いずれも葉だけではなく"しその実"も食用になる、香りのよい野菜またはハーブとして昔からさまざまな方法で楽しまれてきました。

繁殖力が旺盛なため、庭の片隅や鉢植えでもぐんぐん成長します。15~20センチほどに伸びる頃に花が終わり、実を付けるので、ぜひ"しその実"を収穫してお料理に活用してみてください。

しその実の収穫時期と収穫の目安

プチプチはベストタイミングで楽しめる

出典:photo-ac.com

しその実の収穫は、北海道のような冷涼は地域は9月中旬から始まります。一方で暖かい本州地域の収穫時期は10月中旬のため、お住まいの地域の気候に合わせてしその実を収穫してください。

しその実の最大の特徴であるプチプチ感は、収穫が早すぎると少なく、反対に収穫が遅すぎると口の中に残るほどに固くなります。プチプチ感を楽しむためにも収穫のタイミングを見極めてください。

しその実を収穫する3つの目安

しその実の収穫時期は9月中旬から10月中旬ですが、地域差以外にも天候による影響もあります。そこで収穫にちょうどよい3つの目安をご紹介するので、ぜひご参考にしてください。

1つめは、しその穂先に花が少し残っているときです。しその花は、下から順番に薄紫色の小さなものをつけ、最後に穂先につけます。2つめは、軸がまだ緑色をしているときです。軸が茶黒くなると"しその実"も枯れ始めとなります。3つめは穂の中にゴマのような緑色の実が見えているときです。

収穫前の試食がおすすめ

しその実を収穫する3つの条件が整ったときは、本収穫に入る前にしその実を食べて確認してみましょう。しその実に触ると粒つぶした触感があるのでわかりますが、さらに"試食"するのがおすすめです。

収穫する前に実際に試食して弾むようなプチプチした感じがしたときは、まさに"しその実"を収穫するベストタイミングとなります。

しその実の収穫方法と注意点

①しその軸を切り取る

しその実を採る前に、しその軸を収穫する作業を行います。しその軸は手で簡単に折れますが、園芸用のハサミなどで切るとよいでしょう。軸を切る部分は、穂先の付け根となります。

穂の中に入っている"しその実"は簡単なことでは落ちませんが、せっかくの"しその実"がこぼれないように丁寧に切るか刈り取ってください。

来年用に少し残しておく

しそは多年草のため、そのまま残しておくと翌年も生えてきます。収穫時にすべてを刈り取ると翌年の分がなくなるため、少し残しておくとよいでしょう。しそは繁殖力が旺盛な植物として知られており、自然にこぼれた種で子孫を増やしてくれます。

②しその実をしごく


しその軸を収穫した後は、ボウルなどの容器に水を張って軽く押し洗いするなどして洗ってください。次に指を使って軸から"しその実"を取りますが、色素であるアントシアニンが含まれているためビニール手袋をすることをおすすめします。

しその実を入れるボウルを用意し、一本一本の軸の下を持ち(上でもOK)、指でしごくように穂先(または下)に向かって取ってください。面白いようにスルスルと取れるので、作業は簡単に終わります。

しその実の下処理と保存方法

しその実には少し灰汁(あく)が含まれているため、下処理のあく抜きをして美味しく頂きましょう。あくを好む場合は構いませんので、お好みであく抜きをしてください。

しその実のあく抜き方法は、ゆがく方法または塩を使う方法の2通りがあります。ご都合のよい方法でお試しください。

しその実の下処理:あく抜き方法①

大鍋で沸かしたお湯に塩を少し入れ、しその実を軽く茹でます。次にザルに"しその実"を移して水気を切り、水を張った鍋やボウルに一晩浸けてください。

最後の作業は、鍋またはボウルに"しその実"を入れて落し蓋をします。再び3時間から半日ほど浸け、ザルに移してペーパータオルも使って水気を切ると完了です。

材料:●しその実…あるほど ●塩…大さじ1 ●水…1L

詳しい作り方はクックパッドで

しその実 基本のあく抜き

しその実のあく抜き方法②

しその実のあく抜き方法はお湯を使わない方法もあるので、下記をご参考にしてください。

軸から外した後の"しその実"をボウルに入れ、軽く塩をまぶして置きます。しばらくすると軽くもむことで水が出ます。その水を捨て、新しい水をひたひたになるまで入れてください。一晩浸けてからザルにあけ、水気を切ったら完了です。

材料:●紫蘇の実…作りたいだけ 【アク抜き用 ●水…紫蘇の実がたっぷり漬かる量 ●塩…水の4%】【塩漬け用 塩…紫蘇の実の20%】

詳しい作り方はクックパッドで

紫蘇の実の塩漬け

しその実の保存方法

下処理を施した"しその実"を保存し、いろいろな料理に活用しましょう。保存方法は簡単で、上記でご紹介した2番目の"しその実"を塩であく抜きする方法と重なります。

しその実は、しその実に対して20パーセントの塩で塩漬けすることで長期保存が可能です。できた後は"しその実"をふたがしっかり締まるガラス瓶などの容器に入れておくことで、冷蔵庫で一年はもちます。

材料:●紫蘇の実…作りたいだけ 【アク抜き用 ●水…紫蘇の実がたっぷり漬かる量 ●塩…水の4%】【塩漬け用 塩…紫蘇の実の20%】


詳しい作り方はクックパッドで

紫蘇の実の塩漬け

しその実の簡単な食べ方

塩漬けした"しその実"の食べ方は、ご飯に混ぜたり野菜の炒め物に入れて香りづけにしたりといろいろです。さらにもうひと手間加えた料理にして、美味しくいただきませんか。料理サイトから人気のある、"しその実"を使ったお料理をご紹介します。

①食欲が出る「しその実味噌」

「しその実味噌」は、ご飯はもちろんお酒のお供にもなる最強の"しその実"料理といえます。ご飯に乗せるだけではなく、野菜炒めやパスタなどの調味料、焼きおにぎりの付け味噌にする人もいます。

レシピのポイントは、しその実を香り豊かなごま油で炒めること。炒めることで"しその実"の香りも立ち、とても風味豊かな味わいになります。

材料:●しその実…子供茶碗1杯ほど ●ごま油…大さじ1/2〜1程度 ●味噌…大さじ1と1/2 ●砂糖…大さじ1 ●
酒…大さじ1 ●水…大さじ1

詳しい作り方はクックパッドで

ご飯のお供にお酒のつまみに☆しその実味噌

②ダブルの食感「しその実の浅漬け」

しその実は、いろいろな野菜料理にも合う万能調味料といえます。昔からよく利用されてきた"しその実"の料理は、キャベツやきゅうりの浅漬けです。

こちらのレシピは塩こんぶを入れるのがポイントとなり、しその実の瑞々しい香りとほのかな磯の香りがする昆布がベストな組み合わせです。しその実のプチプチ感とキャベツのシャキシャキした歯ごたえは、愉快な気分にしてくれるかもしれません。

材料:●キャベツ…150g ●きゅうり…1本 ●しその実塩漬け…15g ●塩こんぶ…10g

詳しい作り方はクックパッドで

しその実塩漬けのキャベツときゅうり浅漬け

③カリカリ食感「じゃことしその実の佃煮」

プチプチ感が楽しい"しその実"は、カリカリ食感のじゃこと合わせることでさらに楽しい味わいが生まれます。こちらのレシピのポイントは、じゃこをごま油でカリカリになるまで炒め、さらにしょう油麹で味付けすることです。

風味とコクのあるしょう油麹は、しその実とじゃこを上手く融合させ、白いご飯にぴったりマッチしています。お酒のおつまみにももちろんおすすめです。

材料:●じゃこ…1パック ●ごま…大さじ2 ●シソの実
…適量 ●ごま油…大さじ2 ●しょうゆこうじ…小さじ1
 ●黒砂糖…ひとかけ


詳しい作り方はクックパッドで

じゃことシソの実のカリカリ佃煮

④軸も食べる「しその実の豚肉巻」

「しその実の豚肉巻」は"しその実"だけではなく、軸もいただく料理です。焼くことで軸もやわらかくなり、美味しくいただけます。それでも軸がかたく感じられるときは、軸の端を押さえながら引っ張ることできれいに外れ、実だけが豚肉の中で納まるそうです。

しその実を調味料としてではなくメインのお惣菜として楽しむのが、こちらの料理のポイントです。

材料:●しその実(軸付)…20本くらい ●ブタバラ肉…
巻く本数 ●片栗粉…適量 ●塩胡椒…少々 ●甘酢醤油だれ(砂糖・酢・醤油)…大2

詳しい作り方はクックパッドで

リカちゃん♡紫蘇の実豚肉巻きയꕤ*.゚

収穫した"しその実"は工夫して味わおう!

出典:photo-ac.com

しその実の収穫時期は9月中旬~10月中旬となり、収穫の目安は次の3つがあげられます。花が先端に少し残っていること、軸が緑色をしていること、穂の中に緑色の粒が見えていることです。

収穫するときは穂の一番下の軸をハサミなどで切り取ります。しその実だけにするときは、軸の下を持ってしごくだけです。しその実は塩漬けすると一年は持つので、ぜひいろいろな料理に活用してみてはいかがでしょうか。

しその育て方が気になる人はこちらをチェック!

しそは、園芸初心者でも簡単に育てられるハーブ(野菜)です。ぜひ上手に育てて収穫し、美味しいお料理にしましょう。詳しい栽培方法が紹介されてあるので、ガーデニングのご参考にしてください。