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食用ハーブ・キンセンカ(カレンジュラ)の花言葉をご紹介。名前の由来や花色も!

キンセンカの花言葉は残念ながら、「悲嘆」「絶望」などのマイナスの内容しかありません。理由は多くの他の花言葉と同じように、ギリシア神話における恋物語にあります。周りを明るくしてくれるキンセンカに込められた花言葉の由来などについて、ぜひチェックしてください。
2021年12月7日
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花言葉と見た目が裏腹のキンセンカ

Photo bymanfredrichter

キンセンカ(カレンジュラ)の花言葉は悲しい意味合いですが、花言葉とは対照的に元気にしてくれそうなイメージの花です。花弁は数多く、花色はビタミンカラーのオレンジ色や黄色をしており、空に向かって反るように咲きます。一面に植えるのはもちろん、ガーデニングでアクセント的に植えると、12月から5月の冬と春の季節はより華やかになることでしょう。

なぜ明るい雰囲気にもかかわらず悲しい意味の花言葉を持っているのか、キンセンカの疑問を解き明かしていきます。

悲しい意味が多いキンセンカの花言葉

①別れの悲しみ

Photo bygeralt

キンセンカ(カレンジュラ)の代表的な花言葉は「別れの悲しみ」があげられます。他にも「悲嘆」「寂しさ」「失望」などもあり、いずれも喜ばしい意味合いではありません。

「悲嘆」「寂しさ」「失望」はシンプルな意味合いですが、「別れの悲しみ」という花言葉は"別れ"という具体的な状況を示しており、男女などの悲しい結末を表していることがうかがえます。

②忍ぶ恋

キンセンカ(カレンジュラ)の花言葉として次にあげられるのは「忍ぶ恋」です。やはり男女の悲しい恋を思わせる意味合いの花言葉となり、キンセンカの明るい外見とは裏腹なイメージを想像させます。

恋は心ときめくロマンティックなものですが、両思いにならない恋や自分の気持ちを隠さなければいけない恋は、誰にとってもとても辛いものです。先にあげた「別れの悲しみ」とセットで想像すると、いろいろな物語が連想される花言葉となっています。

西洋の花言葉

ヨーロッパが原産地のキンセンカ(カレンジュラ)には、もちろん西洋の花言葉もあります。西洋の花言葉は日本の花言葉と同じ意味合いになり、「grief(悲嘆)」「sorrow(悲しみ、悲哀)」や「despair(絶望)」です。日本の花言葉は西洋の花言葉が由来といえるでしょう。

「悲嘆」や「絶望」という花言葉からは、耐えきれない状況に陥っていることが想像されます。本人にとっては耐えきれないほどの痛々しさが伝わってくる花言葉です。

キンセンカが誕生花の日

キンセンカ(カレンジュラ)を誕生花とする日は、1月12日(黄色の花)・1月20日・2月8日・2月9日・3月26日(オレンジ色の花)となっています。

キンセンカの開花時期は12月~5月となりますが、最盛期は3月~4月の温かくなり始める季節になります。開花時期と誕生花とする日はおおむね一致しているといえ、まさに冬から早春の花です。しかしキンセンカを誕生花として贈るのは、まず花言葉の由来をチェックしてからにしてください。

キンセンカの悲しい花言葉の由来


恋多きアポロンと水の精クリティエ

Photo bygeralt

悲しい花言葉を持つキンセンカ(カレンジュラ)ですが、花言葉の由来はギリシア神話の水の精であるクリティエにあります。クリティエは誰もが憧れる太陽神のアポロンと恋仲でした。

しかし恋多き性格で知られているアポロンの心は、いつまでもクリティエになかったことが悲劇を生んでしまいます。アポロンはレウコトエというペルシア王国の王女に恋をし、強引な方法を使って彼女を恋人にしてしまったのです。このあたりにも花言葉の悲しさが示されています。

父王に生き埋めにされた王女

嫉妬に狂ったクリティエは、レウコトエの父であるオルカモス王に告発します。厳格かつ王女の政略結婚を計画していた父王は怒り、何と娘を生きたまま土に埋めてしまったのです。

自分のしたことを後悔したクリティエですが、やはりアポロンに振られてしまいます。それでもクリティエはアポロンが振り向いてくれるのを待ち続け、やがて太陽を向いて咲くキンセンカ(カレンジュラ)になってしまったのです。「別れの悲しみ」「忍ぶ恋」という花言葉の由来はここにあります。

悲しさの背後にある情熱

キンセンカ(カレンジュラ)の花言葉は悲しい意味合いの内容ばかりですが、クリティエのアポロンに対する情熱から、まさに花の雰囲気にぴったりの花言葉という人もいるようです。

キンセンカが明るくて元気に見えるのは、太陽神のアポロンのほうを向くことで光が反射して見えるからなのかもしれません。キンセンカの花言葉と外見が裏腹な理由がここにあるといえます。

キンセンカの花の名前などの基本情報

キンセンカの花の名前の由来

Photo bydonvikro

和名のキンセンカ(カレンジュラ)は漢字で金盞花と書きますが、金色の盞(さかずき)のような形の花というのが花の名前の由来です。確かに花びらは下側に反るのではなく、太陽に花弁の先を伸ばすかのように上向きに反っています。

このような見た目から、花言葉の由来である太陽神のアポロンに向かって手を伸ばしているような、水の精クリティにまつわるギリシア神話が思い出されるのではないでしょうか。

キンセンカの概要

キンセンカのもうひとつの花の名前であるカレンジュラ(学名)は、カレンダーと同じ語源が由来となるラテン語名です。キク科キンセンカ属のキンセンカは、原産地が地中海沿岸のヨーロッパとなり、20種類ほどの原種があるといわれています。

このなかで最も多く栽培されているのが"オフィシナリス種"となり、草丈や花のサイズ、花弁数も多種多様あり、黄色とオレンジ色などの暖色系が長く咲くそうです。花言葉とは対照的な華やかさをお楽しみください。

キンセンカの種類と花色


黄色やオレンジ色の花色のキンセンカ(カレンジュラ)は、多種多様なデザインと花色がある点も人気です。最近は、花径3㎝ほどの小輪多花品種の"カレン"シリーズが注目されています。花弁の内側は黄色く外側は赤みを帯びており、さらに筋が入っているという繊細な美しさです。

他に、かわいい和名の花の名前が付いた"まどか"シリーズも人気があり、枝咲きでたくさんの花を咲かせます。どれも花言葉とは裏腹の華やかさで、庭を楽しくしてくれることでしょう。

シングル咲からダブル咲まで

キンセンカは花色のバリエーションも特徴ですが、花弁の数によっても見映えが異なります。一般的なのはシングル咲きですが、セミダブル咲きやダブル咲きもあり、花弁の数が多いほどに豪華さを増すといえるでしょう。同じキンセンカとは思えないほどの造形となり、さすがキク科植物とうなづけます。

苗を育てるときは、まずは園芸品店で現物を確認してからインターネットで購入するのもおすすめです。

キンセンカの育て方とアレンジメント方法

キンセンカの育て方

Photo bywalkersalmanac

キンセンカ(カレンジュラ)は耐寒性があることから寒い季節でも初心者が育てやすいといわれており、彩りが少ない時期を彩る花として、ガーデニングでも活躍してくれることでしょう。

特に花壇やコンテナに利用されることが多く、"冬知らず"との異名を持つ小輪多花性のホンキンセンカは冬中咲き続けることからも人気があります。基本的には一年草ですが暖地ではワイルドフラワーとなり、多年草としても栽培できるのでぜひ挑戦してみてください。

日当たりなどの栽培環境

キンセンカは、日当たりと水はけのよい場所を選ぶことで、それほどの手入れをしなくても長い期間において美しい花を咲かせます。条件の良い場所とホンキンセンカのような品種であれば、こぼれ種でも毎年育つワイルドフラワーです。

耐寒性はありますが耐暑性は強くなく、暑い季節には枯れてしまいます。水やりは地植えの場合はほぼ必要なく、鉢植えの場合は表土が乾燥していたら与えてください。肥料は元肥として土に混ぜておけばよく、追肥は必要ありません。

キンセンカのアレンジメント

出典:photo-ac.com

キンセンカを上手に育てることができたら、素敵なフラワーアレンジメントづくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。ガーデニングを美しく彩ってくれるキンセンカですが、お部屋の中も美しく盛り上げてくれます。

グリーンと白を基調にしたりピンクや赤と合わせたり、いろいろなパターンが考えられます。花束以外にもリースにするのもおすすめです。花言葉の件は深く考えずに、美しい花姿をお楽しみください。

キンセンカは食用でも楽しめる

Photo byMareefe

キンセンカ(カレンジュラ)は食用になることでも知られており、ハーブやエディブルフラワーとしても利用できます。ハーブとして流通されるときは「ポット・マリーゴールド」の商品名が付けられていますが、夏の時期に咲くマリーゴールドとは別の種類です。

苗を食用にするときは、必ず食用で販売されている苗を園芸店などで購入してください。観賞賞のキンセンカの苗は、食用ではない薬剤が使用されていることもあります。購入するときは必ず確認してからにしましょう。

美しい色合いのお茶になるハーブ

キンセンカ(カレンジュラ)は、野生花ならではの香りがしますがクセはなく、ハーブにしてお茶にするのもおすすめです。鮮やかな黄色やオレンジ色の花色をしており、見た目の美しさも人気です。

キンセンカのハーブは薬効があり、傷ついた皮膚や粘膜の保護や修復、殺菌などに期待できるそうです。また胃炎やのどの炎症を抑える効き目の他に、解毒や利尿作用、生理不順、リンパ系の動きを促進するか効果もあるといわれています。

エディブルフラワーとしても人気

キンセンカ(カレンジュラ)は花色が鮮やかなため、サラダやケーキの彩りにエディブルフラワーとしても人気です。グリーンの葉っぱに目を引くキンセンカの花色が補色的な効果を生み出し、食欲がそそられます。

またケーキのホワイトクリームに添えると、キンセンカの黄色やオレンジ色の花色がクリームの白色に反映し、輝いて見えることでしょう。キンセンカが誕生花になる仲の良い友人に喜ばれるかもしれません。

キンセンカを贈るときは花言葉に注意!

Photo byklimkin

見た目の華やかさとは裏腹に、キンセンカの花言葉は「別れの悲しみ」「悲嘆」「忍ぶ恋」などと、いずれもネガティブな意味合いの内容ばかりです。その理由は、ギリシア神話のなんとも切ない恋愛話にあり、美しいほどに花言葉のギャップに驚くのではないでしょうか。

花言葉がよい意味合いではないため、花言葉を気にしない人であればよいですが、プレゼントは注意しなくてはいけません。しかし薬効があるといわれているので、上手に活用してくださいね。

キク科の花が気になる人はこちらをチェック!

キンセンカはキク科の花の一つですが、他にも数多くの美しいキク科の花があります。花色も黄色やオレンジ色系統だけではなくピンクや白色系もあり、その美しさは見飽きません。花言葉も紹介してあるので、贈り物にもおすすめのキク科の花を見つけてください。