復活!パタゴニアのダスパーカ
ダスパーカと聞いて、懐かしいと思った人も少なくないでしょう。パタゴニアから販売されているダスパーカは、冬登山や冬キャンプをしている人が長年愛用していることが多いウエアです。
アウトドアファンなら、一度はパタゴニアの商品を目にしたことはあるのではないでしょうか。それくらい有名なパタゴニアの商品の中でもダスパーカは、一目置かれるくらい最上級のジャケットなのです。本記事では、ダスパーカの魅力を詳しく紹介します。
パタゴニアとは?
最初に、アウトドアブランド「パタゴニア(patagonia)」の始まりを紹介します。パタゴニアは、1973年イヴォン・シュイナードによって創設されました。日本支社ができたのは1988年で、神奈川県横浜市にオフィスを構えています。
有名なロゴは、創始者がパタゴニアの厳しい環境の中でもきちんとしたウエアを作るということから、パタゴニア地方にあるクライマーの聖地フィッツロイ山群を元にデザインしたといわれています。
環境保全にも尽力しているパタゴニア
パタゴニアは環境保全にも力を入れています。それは、パタゴニアの創設者イヴォン・シュイナードがクライマーとして岩を登る際、岩に打ち込むピトンと言う道具が引き抜くことができず放置されていることを知ったからでしょう。
そこから再利用可能なくらい頑丈なピトンを開発し、今のパタゴニアまでに発展したといわれています。すべての商品とまではいきませんが、リサイクル原料やオーガニックコットンの利用などの環境保全に取り組んでいます。
廃番になっていたダスパーカ
実はこのダスパーカ、一度廃番になっています。1992年に発売されたダスパーカは、当初からクライマーに限らず多くの人に認知されパタゴニアの定番アイテムとして人気を博しました。
廃番になった2016年からは他のデザインが主流になっていましたが、2020年に復活を成し遂げたのです。新しいダスパーカは以前とは違い、各所が改良されて着用したときの着心地が抜群によくなっていると評判になりました。
パタゴニアのダスパーカは保温性抜群
パタゴニアのダスパーカを語るにあたって、保温性を外すことはできません。当初パタゴニアは、クライミングをするときに必要なウエアや製品を開発していたため、ダスパーカはかなり綿密に研究して作られたといわれています。ちなみにダスパーカは、クライミングのビレイの際に着用するビレイパーカがもとになっています。
ビレイとは?
ビレイとは、クライマーの安全確保をすることです。そして安全確保をする人をビレイヤーといいます。ビレイヤーは、極寒の地で動かないことが多いため保温性の高いウエアが必要になるのです。そこで、パタゴニアはビレイパーカとも呼ばれるダスパーカを開発し、多くのがビレイヤーがこれを着用することになり名前が広がりました。
ダスパーカのダス(DAS)の意味
ダスパーカのDASとは「Dead Air Space」の略で、空気をウエアの中に閉じ込めて保温性を高くするパーカという意味でつけられました。その名の通り、ダスパーカは袖口やジッパー、フードなど細部にわたり保温性を確保する工夫がされています。
しかも、2020年に誕生したダスパーカは以前のダスパーカより進化して保温性もアップしました。そのため昔のダスパーカを着用していた人は着心地や保温性の高さに驚くかもしれません。
化繊インサレーションとは
保温性が高いウエアやダウンジャケットを着る際、化繊インサレーションという言葉が目に付くでしょう。このインサレーションというのは、断熱や隔離という意味があり中綿の入ったウエアのことをさします。
昔のダスパーカは、繊維と繊維の間にできる空気の層で保温性を確保していました。しかし、現行のダスパーカは繊維自体にも空気の層を作り出す新技術がなされています。また化繊なので、濡れた状態でも保温性を低下しづらくする特徴もあるのです。
軽くなったパタゴニアのダスパーカ
昔のダスパーカを愛用していた人にとって、新しくなったたダスパーカを着るとかなり軽くなったと実感するかもしれません。実際、Mサイズの重量は556gと前より20%も軽くなっています。
また、着心地もモコモコしたダウンジャケット感はほとんどなくなり、腕周りもすっきりしたため動きやすくなりました。その他、中綿が減った分コンパクトに収納でき持ち運びが楽になっています。
以前と大幅変更になった軽量化
復活したパタゴニアのダスパーカの軽量化に成功したのは、断熱性の高い素材であるエアロゲルを取り入れた「クロスコアテクノロジー」という技術を採用したからです。見た目は薄いですが、この技術で以前より保温性を高め軽量化することができました。
また、どこの部分を重点的に保温性を高くするかを見極め、中綿の入れる量を調節して理想的なダスパーカを作り上げています。
ダスパーカの充実した機能性
手首の冷気もシャットダウン
ダスパーカの特徴は他にもあります。例えば、ダスパーカの袖口は伸縮性があり、まくりあげてもしっかりと腕にフィットするのです。また、親指をループ状の紐にひっかけることができるサムループもついています。
ひっかけることによって手の甲をカバーするだけではなく、袖口が絞られるので外気温や冷気を袖から侵入することを防ぐのです。手袋をはめてもしっかりとフィットし、スキーやスノーボードなどのアクティビティにも対応できるでしょう。
使いやすいドローコード
パタゴニアのダスパーカのドローコードは、適材適所に存在します。例えば、裾あたりにドローコードがありますが、それを引っ張ることにより裾からの冷気を遮断します。ダスパーカは若干長めなので、腰の下くらいまで保温が可能です。
また、ヘルメットの上からでもかぶれるフードの後頭部にもドローコードがついています。リリースボタンが大きめなので、極寒地で手袋をしたままでも楽に調節が可能です。
パタゴニアのダスパーカ、レビューは?
上下に開くツーウェイジッパーなので、ビレイがし易く、手首も広めなので、グローブとの相性も良い。 暖かさの割には軽く肩も凝らない。 収納サイズは化繊にしては小さく収まってくれた。
ダスパーカは、ダブルジッパーを採用しています。ビレイするときに腰につけるハーネスを素早くつけるとき、下だけジッパーを上げることができるので使いやすいでしょう。
また、内側に着ているウエアを脱ぐことなくジッパーを開けることで内部の体温調節を容易に行うことができます。袖口の機能性や軽量化になったことなども書き込まれていましたが、他のレビューも高評価の意見が多くありました。
サイズは少し大きめなので、162cmの48kgで「あなたのサイズは」ではXSだったけど、試着してみたらやや大きかったのでXXSに。 スッキリきれるから普段使いも大丈夫だし、ハードシェルの上にも着れます。
ダスパーカを着る際、中にたくさん着込む人でもいつも着るサイズより一つ下でもよいかもしれません。メンズ・レディースどちらも欧米人サイズで作られているため、レビューの書き込みにあったとおり試着をして買うとジャストフィットするでしょう。
ダスパーカのサイズや種類
ダスパーカにはDASライトフーディという種類もあります。ダスパーカよりも値段が安く軽量化に特化したウエアです。メンズ・レディースともにカラーも豊富で、保温性も抜群です。
また、パタゴニアは日本人のサイズよりも大きめで、メンズでMサイズを着用していてもパタゴニアではメンズのSサイズが丁度よいかもしれません。ダスパーカに限らず、サイズはきちんと確認するのが一番です。
プロクライマーからの信頼は絶大のダスパーカ
フードを被ったまま行動することもあったのですが、生地が顔に当たっても肌触りが硬くないのでストレスに感じることがなかったです。ずっと着ていたいとさえ思うことができました
パタゴニアのダスパーカは、プロクライマーからも評価を得ています。世界各国の山を登り続けるクライマーにとって、着用するウエアにこだわることは当たり前でしょう。そのような人から絶賛されているダスパーカは、パタゴニアの最上位モデルといっても過言ではありません。
長年愛用できるパタゴニアのダスパーカ
パタゴニアのウエアは、クライマーやキャンパーにとって必要な機能が充分に満たされています。ただ、パタゴニアのダスパーカは高額なので、勢いで買えるようなウエアではないかもしれません。
しかし、一度買って何十年も着続ける人がいるのも事実です。もしかして、ダスパーカ以外のウエアを着ることができなくなるかもしれません。もし、長年愛用できるウエアの購入を検討しているのであれば、ぜひパタゴニアのダスパーカを思い出してください!
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