はじめに
プレハブ内部は断熱DIYをしないととても熱くなる
プレハブをリフォームして子供部屋や趣味の部屋にされている方もいますね。しかしプレハブやコンテナは人が住むために作られていないため、そのままでは夏はとても暑く、冬は冷房の効きも悪くエネルギーを多く使いエコとはいえない状態です。
1シーズンの電気代をかけることを考えると少し手間をかけてプレハブやコンテナの断熱DIYをしてみませんか？
屋根や内壁の簡単にできるプレハブ断熱DIYの施工方法を詳しく解説！
今回はプレハブやコンテナといった断熱がまったくされていない小屋内部の室温を安定させてくれる断熱DIYの方法を作業手順に合わせて詳しくご紹介します。
断熱材ごとの効果の違いや難しいといわれる屋根からの熱の断熱DIYの簡単なやり方など是非小屋リフォームの参考にしてみてくださいね！
断熱なしプレハブは住めない？DIYが必要
プレハブは基本的に断熱構造ではない
ホームセンターなどでも売られているプレハブ小屋。物置として使う使いみちが一般的ですが、中には子ども部屋に！と勧めているキャッチコピーも見かけることがあるでしょう。
プレハブ小屋の素材も木材・金属といろいろありますが、どれも壁は薄く住宅のような断熱材は入っていません。特に屋根からすぐに室内になっているため、屋根の断熱をしていないので中は蒸し風呂状態になります。
断熱なしのプレハブの素材は夏熱く冬に寒い
木材ならばまだ少しはましなのですが、金属であると熱伝導がよすぎて外気がそのまま室温に大きく影響してしまいます。電気を引いてエアコンを設置すれば住めないわけではありません。
荷物が熱でだめになるということもないでしょうが、エアコンの効きも悪くなるため省エネやエコとは無縁の状態でしょう。
断熱なしのプレハブは要DIY！冬よりも夏が危険
そのため冬の夜は室温が下がり、夏の昼は炎天下によってあたためられた金属屋根の下の内部は冷房がなければとても危険な場所です。子供部屋や趣味の部屋・書斎などに使う予定であれば断熱DIYをしてからがおすすめです！
プレハブ断熱DIYで必要な材料と道具
プレハブやコンテナに人が住もうとした時、または高温に弱いものを収納しようとするならばあらかじめ内壁や屋根(天井)・窓などの断熱DIYをしておきましょう。
断熱DIYの第一歩としてまずは材料や使用する道具のチェックからはじめます。金属製のコンテナの場合は電動工具も必要になるので、お持ちでない方はレンタルする・知人に借りる・この機会に買うなど準備してください。
プレハブ断熱DIYの材料
断熱材は手に入りやすいグラスウールかスタイロフォーム
ホームセンターなどでも手に入りやすくDIYに使うのに役立つ断熱材としてスタイロフォームとグラスウールがあります。優劣があるものではないので、そのどちらでも今回のDIY用にご準備ください。
量の目安としてプレハブの壁面、床・天井をすべて覆うだけの広さを計算して用意します。
内壁となる素材：化粧ベニヤや合板+壁紙など
DIYで設置した断熱材はそのままでは壁にはなりません。貼り付けた断熱材の上に新たな壁をつくるための壁材として、化粧ベニヤや合板に壁紙などを貼って壁とするのが簡単にDIYできるのでおすすめ！これもさきほど用意した断熱材と同じ広さを埋める分用意します。
枠組み用の角材も適宜用意する
断熱材はそのままでは取り付けにくいので、プレハブがどんな材質でできている場合でも木枠を組んでその中を埋めるように断熱材を設置していきます。
準備したスタイロフォームやグラスウールの厚みより大きな角材を、プレハブの壁面や窓・ドア付近・壁の間に新たな壁を打ち付けるのにも基礎として使います。長さや幅を採寸して必要な分を計算して準備しておいてください。
プレハブ断熱DIYに必要な道具と小物
釘やビスを打ち込む道具
用意した角材を木枠としてプレハブやコンテナに固定するために、釘やビスが必要になります。
コンテナならば素材は金属であるのでコーススレッドが適していますが、ログハウスを模した木製のプレハブであれば釘だけで施工することが可能です。ケースバイケースの材料や道具を使って木枠を取り付けましょう。
木材をカットするのこぎり類
壁もただ一面板ではなく窓やドアがあります。床もただ合板を貼るだけでなくサイズの調整も必要となりますので、電動や手動ののこぎりもあると便利です。
大きなカットはホームセンターに依頼して、細かな切り抜きなどを手動でするのもよいでしょう。どちらにしてものこぎりは必要となるため忘れずにご用意ください。
天井作業などに必要な脚立や足場
このほか作業に必要で準備するものに脚立があります。天井にしろ屋根にしろ断熱作業をするには高所に登る必要があるためです。特にプレハブの天井はそれほど丈夫には作られていません。
うっかり体重を全部かけてしまうと落ちる危険性もありますので、適宜脚立のほかに足場なども準備できるとよいですね。
プレハブ断熱DIYの手順と作業ポイント！
準備ができたらいよいよプレハブの断熱対策DIYをしていましょう。慣れた方ならば1日で済む作業ですが、はじめてだという方は何日かかけて少しずつ作業を進めていきましょう。先に申し上げたとおり高所の作業もあるのでくれぐれも安全にはお気をつけて作業してください。
プレハブ断熱DIYの手順1.
断熱材を取り付けるための木枠を室内の壁に組む
プレハブの断熱DIYは外壁ではなく内壁に作るのがおすすめです。外に新たな壁を作るとなると複雑なDIYとなるため、時間も手間もスキルも必要とします。
まずは室内の壁にぐるりと木枠を取り付け、必要に応じて壁板を貼るための中間にも木枠を基礎として打ち付けてください。
プレハブ断熱DIYの手順2.
木枠の間を埋めるように断熱材を貼り付けていく
木枠が設置できたら次は断熱対策の素材を取り付けていきます。上から板で固定されますので軽く両面テープなどで仮止めするだけで大丈夫です。木枠の間を埋めるように断熱材を隙間なく貼りつめていきましょう。
プレハブ断熱DIYの手順3.
断熱材の上に内壁となる材料を打ち付け必要があれば壁紙も
断熱材が貼れたらその上から壁となる板を木枠に打ち付けていきます。この時点でしっかりと断熱材が中で固定されるように意識しましょう。
天井や床も同様に木枠・断熱材・壁板というふうに内側すべてに断熱材と新しい壁を設置して、塗装や壁紙貼りをする方はここで済ませておくとしあがりが綺麗です。
プレハブ断熱DIYの手順4.
窓部分の断熱は内窓で二重窓にして防音と断熱効果を発揮
窓はそのままでもよいですが、壁に厚みが出たぶん窓も内側にもう1枚取り付けて二重窓にすると防音と断熱両方の対策となります。
窓取り付けはコストもかかるし、難しいという方はこの部分はスルーして壁を貼って終わりにしてもかまいません。動画は簡単にDIYできるプラダンで作る断熱二重窓の作り方ですのでこちらを参考にしてください。
まとめ
簡単で効果のあるプレハブ断熱DIY
プレハブやコンテナに断熱効果のある内壁を自分でDIYする方法をご紹介しました。特に熱が直撃するのは天井(屋根)部分なので、天井も忘れずに断熱材を貼り内壁を作っておくことをおすすめします。
屋根断熱はコストもかかり危険な作業となるので今回はおすすめしませんでしたが、遮光シートをかぶせるだけでも多少は屋根の高温化を防ぐことができます。その場合も天井や床もしっかり断熱材を入れて仕上げてくださいね！
断熱DIYが気になる方はこちらもチェック
プレハブだけでなく住宅でも冬や夏の冷暖房を効率よくおこなうためには断熱DIYはおすすめです。以下は窓向けの断熱方法の解説関連記事となっていますので、こちらも合わせて御覧ください。
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