家庭園芸用GFオルトラン粒剤
アースガーデン 葉を食べる虫退治
防虫ネット 1mm
コナジラミとは
カメムシ科の小さな害虫
コナジラミとはカメムシの仲間の小さな虫です。人間の頭に付くシラミとも関係はなく、本種は植物の汁を吸う害虫になります。対象に取り付く点は似ていますが、コナジラミが人に付くことはありません。
また、コナジラミは世界的に知られている害虫のため、有効な農薬なども多く対処しやすい害虫です。世界で1500種以上のコナジラミが生息し、日本で発生するコナジラミも数が多く、植物によって発生しやすい種類が変わります。
特徴
コナジラミは体長2mm程度の白い羽を持つ蛾のような虫です。体の色は黄色ですが、羽のほうが大きく目立ちます。5月~10月に発生することが多いです。卵はメス一匹で60~200程度ほど葉の裏に産み付けられ、幼虫のときから汁を吸い続けます。
成体になると飛行できすぐに交尾をすることから、放置するとどんどん数が増えてくため注意しましょう。幼虫は芋虫のような形状ではなく、小判のような楕円形をしています。
発生しやすい環境
コナジラミが発生しやすい環境は、乾燥した高温な状態です。そのため5月から発生すると言われていますが、梅雨がある地域では爆発的に発生するのは梅雨明け以降の夏になります。また、植木鉢やプランターで野菜や果樹を栽培していてひさしの下で雨が当たらず、乾燥気味になっている場合は雨が多い時期でも発生しやすい環境になってしまうため注意しましょう。
5~10月で気温が高く雨が少ない(乾燥している)ときは要注意です。
発生する種類
タバココナジラミ、オンシツコナジラミ、ツツジコナジラミ、ミカントゲコナジラミやミカンノコナジラミなどがいます。ミカントゲコナジラミとミカンノコナジラミはみかん(柑橘類)に発生しやすい種類です。
作物の種類によって発生するコナジラミの種類が変わりますが、大きさや見た目にあまり大きな差はなく、農薬を使って対策をする場合でもコナジラミ、コナジラミ類として登録されています。アブラムシと同じように考えて対処しましょう。
コナジラミの被害とは
被害に遭う植物
被害に遭う植物も種類が多く夏野菜の代表格のナス科(トマトやナス、ピーマンなど)からキャベツなどのアブラナ科、スイカなどのウリ科やみかんなどの果樹などさまざまな植物に飛来してアブラムシと同じように汁を吸います。ツツジ、ツバキなどの花などにも発生するため野菜を植えていない場合でもコナジラミ対策は大切です。
被害内容とは
汁を吸うことで栄養が行き渡らず生育不良になりやすいです。また、アブラムシと同じように排泄する汁は甘くカビの発生原因になります。カビが葉を多い黒くなるすす病は光合成を妨げるため、生育不良になりやすいです。
さらに、アブラムシと同じようにウイルスを媒介してしまうこともありトマト黄化葉巻病などの原因にもなります。ウイルス性の病気は農薬での治療は難しく、株ごと処分しないといけなくなることから被害が大きくなりやすいです。
コナジラミの予防方法3選
1:乾燥させない
発生原因に乾燥というのがあるため、乾燥しないようにするだけで予防になります。観葉植物の中には乾燥を好むものもありますが、野菜などは水はけと保水力のバランスのいい状態を好むものが多く乾燥しないように育てたほうがいいでしょう。
また、他の害虫が予防のためにも適度に風通しがよく、常に湿っているような状態は避けて育てるようにします。風通しや日当たり、常に湿っている状態だとコナジラミではなく別の病害虫が発生しやすいです。
2:防虫ネットの使用
防虫ネット 1mm
飛来して被害をうけるため、コナジラミが植物に付かないようにすることで防除できます。コナジラミは比較的小さな害虫のため、目の細かい防虫ネットがおすすめです。目が1mmだとコナジラミだけではなくアブラムシなどの他の害虫も予防もできます。
また、ただの防虫ネットではなく、銀色のフィルムなど太陽光を反射させる素材が入っているものを使うと、コナジラミなどの防除に効果的です。光の反射を嫌う害虫はたくさんいます。
シルバーマルチも有効的
地面の乾燥を防いだり、地面を保温するマルチも黒いタイプではなく、光の反射させるシルバーマルチにすることでコナジラミなどの害虫対策になります。防除とは作物に害虫を寄り付かないようにする方法です。そのため害虫が発生しない環境を整えたり、植物に物理的に寄り付かなくすることが大切になります。
コナジラミは小さい害虫のため無農薬でも対処できますが、増えやすいので防除することも重要です。
3:霧吹きで葉に水を与える
観葉植物では霧吹きで葉に水を吹きかけることが多いです。同じ要領で葉の裏に水を吹きかけることで、湿度を嫌うコナジラミが発生しにくい環境が作れます。育てている植物が多いときは作業量が多くなるため別の方法がおすすめになりますが、プランターでハーブなどを栽培しているときに簡単にできるコナジラミ対策としておすすめです。
コナジラミの駆除方法3選
1:黄色いテープを使う
虫取り上手
コナジラミが発生したら無農薬でできる駆除方法は黄色い粘着テープを吊るすだけです。コナジラミなどの昆虫は黄色いテープにより付くため吊るすだけでコナジラミが駆除できます。
無農薬でも高い駆除効果が期待できる方法となりますが、さまざまな虫が寄り付くためコナジラミ以外の害虫、益虫が引っかかる可能性があり、場合によっては益虫も駆除するため少し使いにくいです。また、虫だけではなくトカゲやヤモリなどの爬虫類も駆除してしまいます。
2:牛乳で駆除
牛乳と水を混ぜたものを霧吹きで吹きかけるだけでも駆除しやすいです。牛乳が乾くと、膜のようになりコナジラミを窒息して駆除できます。牛乳スプレーの使い方は、よく晴れた日に同量の水と牛乳を混ぜてスプレーしましょう。乾いた後に洗い流せば駆除でます。
乾いた後は必ず洗い流さないと臭いの原因、病気の原因になるため少し手間がかかる駆除方法です。しかし、無農薬で対処できコナジラミだけではなくアブラムシにも効果があります。
3:無農薬に近い農薬で駆除
粘着くん
本品は、気門を塞いで窒息させるメカニズムで科学的な殺虫成分を含んでいない自然に優しい駆除方法です。主な原料はデンプンとなり固まることで小さな害虫が呼吸できなくなり駆除します。体調数ミリの小さな害虫に効果があるため益虫となるミツバチを駆除すること無く野菜栽培で使いやすいところがポイントです。
後述する科学的な成分が含まれている農薬を使うときは、使用する植物が登録されているか確認して駆除に使いましょう。
コナジラミにおすすめ殺虫剤
オルトラン粒剤
家庭園芸用GFオルトラン粒剤
オルトラン粒剤は、幅広い害虫の駆除で使いやすい農薬です。土にまくと植物が根から成分を吸い上げ植物全体に有効成分が行き渡り広範囲で広範囲の害虫の駆除が簡単できます。植物全体に薬効が広がるため葉や茎を食べる害虫、汁を吸う害虫に長く作用し、長い期間駆除できます。
粒剤殺虫剤のため水で溶かしたり、薄める手間もかからず小さな畑やプランターでも使いやすいです。コナジラミ駆除だけでなくネキリムシなどの駆除にも使えます。
2:アースガーデン 葉を食べる虫退治
アースガーデン 葉を食べる虫退治
扱いやすいスプレータイプの農薬です。アオムシ(モンシロチョウの幼虫)やヨトウガの幼虫など葉を食べる害虫だけではなく、コナジラミやアブラムシなどの汁を吸う害虫に効き目があります。葉の裏で繁殖するため、葉の上から噴霧するのではなく葉の裏に噴霧することで効果的です。
スプレータイプは簡単に扱えますが広い範囲に使うには作業量が大きくなることから水で薄めるタイプや粒剤がおすすめになります。
まとめ
コナジラミは発生初期に駆除
コナジラミはいつのまにか発生する小さな害虫のため、被害に気づいたときには大量発生していることも多いです。コナジラミが発生しやすい暖かく乾いた季節はこまめに葉の裏を確認して行いましょう。
コナジラミは、葉の裏で繁殖することからスプレータイプの農薬や牛乳を使って駆除する場合は、葉の裏まで丁寧に吹きかけることが重要になります。被害を未然防ぐには、発生初期の駆除、早め早めの防虫対策が大切です。
害虫の駆除が気になる方はこちらもチェック!
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