12月に植える花で冬のガーデニング
12月のガーデニング!植えるのに適した花は何か?
植物にもたくさんの種類がありますが、春から秋までに植えるものがガーデニングの定番であり、品種が豊富。12月にもなると植えられる花もぐんと少なくなるため、好きな緑に触れ合う機会が減って元気がなくなってしまうガーデナーさんも多いのではないでしょうか。
特にガーデニングをはじめたばかりの初心者の方は12月に何を植えたらいいのか困ってはいませんか?
人気の花の中から12月に植えることのできる植物をご紹介!
今回は冬のガーデニングに人気の定番品種の中から、いくつかの分類に分けて12月に植えることのできる人気の花の品種をご紹介します。寄せ植えや花壇と状況で選ぶことができるため、使いやすい構成です。
寒さにあまり強くない花に関しては、コツとして注意書きも添えておきますので、冬の花の育て方に悩む初心者さんにもおすすめとなっています!
初心者でも育てやすい!12月に植える球根
12月に植物を植えるのがはじめてという方は、丈夫で元気に育つ球根植物を推します。基本的に早春から5月くらいまでが開花時期となるものが多いですが、室内で育てれば冬のうちに鮮やか花を咲かせてくれるでしょう。
12月に植えるのにおすすめ!きれいな花が咲く球根1.
春の花として定番のチューリップ
チューリップは子供からご高齢者まで、知らない人はいないほどのポピュラーで人気の花です。すらっと伸びた茎の先に大きめの花がひとつだけ咲く姿も印象的でかわいらしい植物。
初心者の方でも育てやすく失敗しにくい、球根を植え付けて育てます。花色も豊富で花壇・鉢植え・切り花といろいろなパターンで楽しめるのも魅力です。
チューリップについて
植える時期 | 10-12月 |
開花時期 | 3-5月 |
花色 | 白・赤・ピンク・黄色・紫・黒のほか複色 |
植える間隔 | 10cm程度 |
植える深さ | 球根3個分が目安 |
12月にチューリップの球根を植えるコツ
球根はその中に養分をたくさん貯めているので、ただ土に植え付けて水やりをするだけでも花が咲く簡単な植物です。
しかしより大きく立派なチューリップに育てるには、球根用の培養土を使う・発芽したら定期的に液肥を薄めた水で水やりをするとよいでしょう。
花が咲いてから気温が高いとすぐに散ってしまうため切り花にしたら涼しい部屋に置いた方が長持ちします。
12月に植えるのにおすすめ!きれいな花が咲く球根2.
花壇や鉢植えでもかわいいクロッカス
クロッカスは春の訪れを知らせてくれる花として知られるもの。球根は一度植えたら植えっぱなしで翌年も花を咲かせ、何年か絶やさないようにお世話するとだんだんと増えていく楽しみもある花です。
クロッカスについて
植える時期 | 10-11月(12月も可能) |
開花時期 | 2-4月 |
花色 | 紫や黄・白またはその複色 |
植える間隔 | 3-5cm間隔 |
植える深さ | 3cm程度 |
12月にクロッカスの球根を植えるコツ
植えの植える間隔は基本的な植え付け方。寄せ植えや鉢花として密生した花を楽しむ場合は、もっと植え付け間隔を狭くして植える方法もあります。
11月末くらいまでに植えるのが一般的ですが、12月に植え付けることも可能です。できるだけ12月の初旬までに植え付けを終わらせてください。
球根栽培に準備したいガーデニングツール
グラスベース
球根植物がほかの植物と大きく違う点は水栽培で簡単に花を楽しめるというところも見逃せません。室内でも管理できることから、庭やベランダがない方でもガーデニングが可能です。
チューリップのような背の高い植物を水栽培するときは、グラス型の背の高い水栽培容器に入れて倒れないようにします。
寄せ植えに!12月に買って植える開花鉢花
花の少なくなる12月の園芸店の店先などで売られていて目立つのが色鮮やかな鉢植えの花々。
基本的に鉢花は丈夫で下からどんどん花芽が出てきて、長く楽しめるのが特徴です。元気になれる明るいカラーの鉢花を集めて寄せ植えを作るのも、おすすめの12月の花の楽しみ方となっています。
寄せ植えにおすすめの12月に植える開花ずみの花1.
値段が安く長く楽しめるプリムラジュリアン
黄色やオレンジ・ピンクなど鮮やかな花色の花が次々に、春まで長く咲き続けるのがプリムラ類の鉢花のよいところです。ジュリアンはポリアンサと比べて株や花が小さめな園芸品種。秋頃から開花鉢が出回りますので、12月に寄せ植えとして植えることもできます。
プリムラ ジュリアンについて
植える時期 | 9-12月 |
開花時期 | 11-4月 |
花色 | 黄色・ピンク・紫・赤・オレンジなどと白との複色 |
植える間隔 | 株は広がらないので重ならない程度に |
植える深さ | 深植えにならないよう注意 |
12月にプリムラジュリアンの花を植えるコツ
12月に寄せ植えにするなら鉢花を買ってきてすぐに植え替えしてあげるとよいでしょう。秋ころから出回ってくる花なので、12月になると植えられている鉢に根が回ってしまっていることがあるからです。
横方向に大きくなることはない植物なので、隙間がうまることはありません。隣に植える植物との株間は、広くとりすぎないよう注意してください。
寄せ植えにおすすめの12月に植える開花ずみの花2.
冬の寄せ植えの定番!サイネリアの花
12月に開花鉢が売られている花を集めて1つの鉢に寄せ植えするなら、サイネリアがおすすめです。鮮やか花色や花びらの幅・形が豊富なため、その組み合わせ方も楽しめる寄せ植え向けの植物となっています。
サイネリアについて
植える時期 | 9-12月 |
開花時期 | 9-4月 |
花色 | ピンク・赤・青・紫など |
植える間隔 | 一株管理が基本・大きくなったら重ならないよう植え替える |
植える深さ | 根鉢が地面より少し高くなる深さ |
12月にサイネリアの花を植えるコツ
種まきや苗を植え付けるのは9月ですが、寄せ植えとして開花した鉢を購入したら買ってすぐに寄せ植えとして植えるようにします。土は花用の培養土で、元肥入りのものが適した用土です。12月移行の屋外の寒さには弱いので、室内で楽しむ寄せ植えとしてください。
鉢花に準備したいガーデニングツール
じょうろ
次々と花芽があがってくる鉢花は花や葉を避けて土に直接水やりをしないと、葉の内部で花が腐ってしまうことがあります。通常のじょうろよりも先が細く葉の内部に差し込めるような形になったじょうろがおすすめです!
12月に植える花壇向けの花
12月から植え付けられる花壇向けの植物をご紹介しましょう。寄せ植えは季節ごとに作り直し、そのシーズンを楽しむための花の植え方(飾り方)です。
それと比べて花壇はその人のガーデニング方法の違いもありますが、毎年咲く多年草や球根の花をベースに今年合わせて見たい花を植えるという楽しみ方をするのに適した栽培方法となります。
12月から花壇に植えることのできる花1.
寒さに強いガーデンシクラメン
12月から1月の来客を迎える室内鉢花としても非常に人気の高い育てやすい丈夫な花としてシクラメンがあります。しかしこれらのシクラメンは寒さに弱いという欠点がありました。
その点ガーデンシクラメンは耐寒性が高く、冬のガーデニングとして花壇植えの花として活用できます。
ガーデンシクラメンについて
植える時期 | 10-12月 |
開花時期 | 10-4月 |
花色 | 赤・白・ピンク |
植える間隔 | 株全体に日光が当たるように |
植える深さ | 球根の先が見えるくらい浅植え |
12月にガーデンシクラメンの花を植えるコツ
次々に花芽が上がってきて長く美しい姿を見せてくれるガーデンシクラメン。花芽は日光に当たらないと出てこないため、密集して植え付けるのは避けます。
また球根が腐りやすいため植え付ける深さも球根が見えるくらいの浅植えにするようにしましょう。
12月から花壇に植えることのできる花2.
一度植えたら毎年開花するニホンスイセン
春になってあたたかな陽気になると、ひときわ甘い香りを漂わせる水仙の花。その中でもニホンスイセンは寒さにも強く植えっぱなしで毎年花を咲かせ、香りが楽しめる丈夫な植物です。
植え付けも12月まで対応しているので、秋に蒔いた種が芽吹かない・植え付けた花が枯れてしまったため、花壇の隙間が気になるという方の駆け込み的な植え付けできる品種として好まれています。
ニホンスイセンについて
植える時期 | 10-12月 |
開花時期 | 1月頃から |
花色 | 白(クリーム色) |
植える間隔 | 15-20cm間隔 |
植える深さ | 球根2個分程度 |
12月にニホンスイセンの花を植えるコツ
ニホンスイセンの球根は毎年太り翌年も花を咲かせます。植え付け間隔が狭いと球根が太れず翌年の花つきが悪くなるので十分間を開けて球根を植えてください。
何年かして1箇所に密生してきたら夏に球根を掘り起こして涼しい日陰で乾燥させておき、その年の10-12月に分球して植え替えしてください。
植物のお世話に揃えておきたいガーデンツール
ガーデニングセット
花壇用には基本的なガーデニングツール一式を揃えておくのがよいです。植え付け・雑草取り・水やりなどいろいろなお世話が必要になるため。はじめからあらかじめセットになっているものを用意するとひとつひとつ買い揃える手間が省けます。
12月植えれるそのほかの花
シルバーリーフであるシロタエギクは、寄せ植えのワンポイントとして銀色の葉が人気な植物ですが初夏に黄色い花を咲かせます。
冬の花木としてかわいらしい花を咲かせてくれるジャノメエリカも12月に植え付けできる植物です。冬は葉も楽しめる草花や12月植え付けできる花木を最後にご紹介しましょう。
そのほかの12月に植えることのできる花1.
寄せ植えや花壇に人気の添え花であるシロタエギク
シルバーリーフは花を際立たせる雰囲気のよいおしゃれな植物。花壇や寄せ植えに植えておくと、簡単にワンランク上のガーデニングが楽しめるものとしておすすめ!
何よりも植え付け対応時期が通年いつでも可能であることから、園芸店やホームセンターの園芸コーナーなどで、簡単に手に入りやすいというメリットも。12月になってあわてて何か植物を植えたいという時に、すぐ買うことができて迷わず選ぶことができる花でしょう。
シロタエギクについて
植える時期 | 1-12月 |
開花時期 | 6-7月 |
花色 | 黄色 |
植える間隔 | 特に気にしないが蒸れには弱い |
植える深さ | 水はけを考え根鉢が少し地面から出るくらいに |
12月にシロタエギクの花を植えるコツ
鉢や苗ポットに入っているシロタエギクは古い土をできるだけ手でやさしく落としてから、寄せ植え用の鉢に植え替えていきます。
基本的にいつでも植え付けができて丈夫な植物なのですが、湿気が株の中にこもると葉色が悪くなりがち。適度な株間を意識して風通しがよいように配置してあげます。
そのほかの12月に植えることのできる花2.
かわいらしい花を冬に咲かせるジャノメエリカの木
ジャノメエリカはピンク色の花がかわいらしい冬に咲く花木です。エリカの種類の中でも育てやすいものといわれています。
生育期が暖かくなってきた4-5月なので植え付けはその頃が適しているのですが、自分で挿し木で株を増やすのが簡単なため、花木としてよりも寄せ植えの後部に植える花として使うのであれば開花苗を12月に植え付けが可能。
元々植え替えに適さない木であるため、その場合は寄せ植えで終わる花と考えます。
ジャノメエリカについて
植える時期 | 春か秋(12月初旬なら植え付けも可能) |
開花時期 | 12-4月 |
花色 | ピンク |
植える間隔 | 大きくなるので周りの植物の影にならないように |
植える深さ | 水はけがよければ特に気にしません |
12月にジャノメエリカの花木を植えるコツ
ジャノメエリカの木は植え替えを嫌います。冬の寄せ植えに使用するときはポットのまま開花するまで育て、根鉢を崩さずそのまま植え付けるようにしてください。
地植えの場合は春に植え付けをして、水やりの必要はありません。寄せ植えの時はほかの植物の水やりに準じてください。日当たりのよいところに鉢を置き、水はけのよい土で育てるのがコツです。
寄せ植えにあると便利なガーデニングツール
寄せ植え 鉢
寄せ植えの作り方は植物だけでなく鉢のおしゃれさもポイントです。鉢だけでも雰囲気のあるテラコッタや木製のプランターが人気商品。自分の作りたい庭やテラスのイメージに合わせた、寄せ植え用の鉢を選びましょう。
まとめ
12月は冬に花を植える限界点と思おう!
寒さが厳しくなってくる12月でも、初旬であれば思いのほかたくさんの品種が対応しています。しかしガーデニングにおいて冬の植え付け作業は植物にとってストレスとなることも多いことです。
できるだけ11月中に植え付け作業は終わりにして、12月はそのシーズンの最終植え付け時期と見ます。
クリスマスやお正月・冬のグリーンを楽しむ寄せ植えづくりなど駆け込みで植え付け作業をするタイムリミットなので、くれぐれも時期は気をつけてくださいね。
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出典:https://photo-ac.com/