引っ越し時には冷蔵庫の水抜きが必要
引っ越しをスムーズに行うために
引っ越し前には、さまざまな準備をしなければいけません。とくに家具などの荷物をまとめるのは、日数がかかるだけではなく重労働な作業になります。しかし、忘れてはいけないのが、冷蔵庫に関する事前準備なのです。
冷蔵庫は引っ越し時には水抜きを行う必要があります。実はこの手順を含む準備を怠ってしまう人が意外に多いのです。引っ越しを少しでもスムーズに行うために必要な冷蔵庫の水抜き作業などについて詳しく解説します。
冷蔵庫の水抜きはなぜ必要？
動かしたときに水浸しになる
冷蔵庫の水抜きをしていなければ、引っ越し時に水漏れが発生します。冷蔵庫には蒸発皿というものがあり、中の湿気や冷凍庫の霜などが溶けて溜まる場所があるのです。その溜まった水を排出しておなければ動かしたときに漏れてしまいます。
この蒸発皿にはかなりの量の水が溜まるのです。揺らして漏れてしまうと床が水浸しになってしまい、後片付けがとても大変になります。引っ越しの準備として、この水抜きは必ず行う必要があるのです。
冷蔵庫が壊れる可能性も
また、溜まった水が冷蔵庫の内部に入り込んで壊れてしまう可能性もあるのです。水を抜くことを忘れてそのまま引っ越し時に運んでしまうと、運び方によっては水が冷蔵庫の基盤などに入り込むこともあります。
そうした状況になれば、引っ越し先で電源を入れたときに基盤が破損して冷蔵庫自体が壊れてしまうのです。こうしたトラブルにならないように、水抜きとはどういったことなのか、水抜きの手順などを事前に把握しておく必要があります。
水抜きのやり方
まずは電源を完全に落とす
水抜きをする前に、まずは冷蔵庫の電源を完全に落としましょう。冷蔵庫の原電はコンセントから抜きます。電源を抜いた冷蔵庫は当然、内部が冷えることはありませんので、中の食材などは全て撤去しておくようにしましょう。
また、冷蔵庫は揺らしたりすることなく、その場の状態で放置します。こうした事前の下準備をしっかりと行うことで、水漏れなどを起こすことなく正しく冷蔵庫の引っ越しができるのです。手順はしっかりと守りましょう。
製氷機の氷などを捨てる
そして電源を落とした冷蔵庫の中の製氷機の氷などを完全に撤去するようにしましょう。製氷機の氷などをそのままにしておくと、製氷機の氷が溶けてその水が冷蔵庫に悪影響を与えることがあります。できるだけ水分となるものは電源を落としたと同時に撤去しておきましょう。
また、冷蔵庫の水抜きのやり方として、そのまま長時間放置することになりますので、その間に冷蔵庫の掃除を行っておくこともおすすめです。掃除をしておけば、新居に運んだときに綺麗な状態で使えます。
冷蔵庫の周辺にタオルなどを敷いておく
冷蔵庫の周辺にタオルを敷いておくことも忘れないようにしましょう。ごくまれに冷蔵庫内部の湿気が冷蔵庫の下に流れてくることもあるのです。掃除ように使った雑巾などでも構いませんので、冷蔵庫の周辺にタオルを敷いておきましょう。
また、タオルを冷蔵庫の下に敷くときには、できるだけ裏側の奥にタオルを入れ込むよに敷いておきます。どこから水気が出てきてもいいように準備しておくことで、水漏れのトラブルを完全に防ぐことができるのです。
半日ほど放置して蒸発皿の水を捨てる
掃除などが終わった冷蔵庫は、冷蔵庫のドアは開けっ放しにしておきましょう。その方が早く蒸発皿に水が溜まりやすくなります。手順をしっかりと守って準備を整えておけば、10時間から15時間の放置で蒸発皿に水が溜まるはずです。
蒸発皿へは思ったよりもたくさん水が溜まっていることが確認できます。手順として、この水も引っ越し前に必ず忘れずに捨てておきましょう。そのまま運んでしまうと確実に水漏れを起こしてしまいます。
事前に用意しておくものは
たくさんのタオル
冷蔵庫の水抜きをするときには、たくさんのタオルや雑巾を用意しておきましょう。掃除用に使うことはもちろん、タオルは水抜き中に床などに水がこぼれたときなどに必要なアイテムなのです。水抜きとはどうしてもその手順の最中に水がこぼれるリスクがあります。
掃除の手間を増やしてしまわないように、できる限りたくさんのタオルを用意しておくことがおすすめです。正しい手順で進めても漏れる可能性がありますので、こうした用意はとても重要なのです。
掃除道具
冷蔵庫はなかなか本格的に掃除ができません。そのため、引っ越し時に水抜きをするこの機会にしっかりと掃除を行ってみましょう。事前に掃除道具を準備しておけば、水抜きと一緒に行うことができます。
掃除をすることを手順に組み込んでおけば、新居に冷蔵庫を持ち込んでも気持ちよく使うとができるのです。掃除のやり方は、冷蔵庫の内外装部分はもちろん、冷蔵庫の裏のホコリの除去も想定して準備しておくことをおすすめします。
霜取機
冷蔵庫の水抜きをするときには、霜取機も用意しておきましょう。冷凍庫を掃除しているときに霜が付いていた場合は、この霜取機でできる限り取り除きます。やり方は、霜取機のヘラの部分で優しく取り除き、タオルなどでふき取ってください。
冷蔵庫とは内部はできる限り傷付けないようにしましょう。内部の割れが起こるとトラブルの原因になります。正しい霜取のやり方を把握して、慎重に進めることがおすすめです。
必ず守るべき注意点
電源は早めに抜いておく
冷蔵庫の水抜きを行う場合は、できる限り早めに電源を抜いておくことが注意点です。10時間から15時間、電源を抜いて放置することになりますが、こうしたやり方でなくても、水抜きのためにもっと早めに電源を抜いておいても問題はありません。
早めに電源を抜いて水抜きを開始すれば、それだけ確実に水抜きができた状態で引っ越しができるということです。中の食材との調整もありますので、水抜きのやり方も含めて何日前から開始するべきか検討しておきましょう。
冷蔵庫が完全にドライになっているかのチェックを
冷蔵庫の水抜きが終わったと思っても、まだ水が残っていることがあるかもしれません。水抜きの注意点として、確実に水抜きが完了したかチェックすることも忘れないようにするべきです。そのチェックとは、冷蔵庫の裏などをじっくりと観察することと言えます。
水は上から下に流れますので、水が床に滴っていないか、水抜き用の皿は完全にドライになったままかを確認して冷蔵庫の移動を開始するようにしましょう。こうしたことも含めて、何日前から開始するべきなのかを把握しておくべきです。
新居についてもすぐに電源を入れない
冷蔵庫の水抜きも無事完了したら、冷蔵庫が動かせる状態になります。そもまま新居などに運ぶことになりますが、冷蔵庫は引っ越し先に設置した後、すぐに電源を入れることは危険です。冷蔵庫の内部のオイルが安定していない場合があります。
このオイルとはどの冷蔵庫にも入っており、安定しないまま電源を入れてしまうと冷蔵庫が壊れてしまう可能性があるのです。せっかく正しく水抜きを行えたのに、新居で壊れたということがないように1時間は放置して電源を入れましょう。
不安な場合は引っ越し業者へ依頼を
もし水抜き後でも冷蔵庫を移動させることに不安を感じるなら、迷わず引っ越し業者に依頼をすることをおすすめします。水抜きがしっかりと行われても、引っ越し時に冷蔵庫を傾けたときに大量の水が出てくるかもしれません。
傾けることなく冷蔵庫を運搬するには、やはり引っ越し業者の力が必要になります。冷蔵庫の水抜きは自分でしっかりと行って、冷蔵庫の移動は引っ越し業者に依頼をするという方法でもいいでしょう。
水抜き中の中の食材はどうするか
電源を切る前に使い切る
冷蔵庫の水抜き作業は時間がかなりかかります。そのため、水抜き前に早めに電源を抜いておく必要がありますが、そこで気になるのは中の食材をどうするかと云うことでしょう。水抜きのために電源を落とすと、当然中は冷えなくなります。
食材を台無しにしてしまわないように、水抜き前に計画的に食材を使い切るようにしましょう。また、食材ノ購入時にも気をつけるべきです。結局捨てることになってしまったということにならないために、計画的に進めていきましょう。
クーラーボックスを用意しておく
また、クーラーボックスを事前に準備しておくという方法もあります。食材がもし余っても、クーラーボックスに入れておくことでしばらくは日持ちさせることができるでしょう。ただし、冷凍庫のものについてはクーラーボックスでも溶けてしまいますので注意してください。
水抜き中は冷蔵庫の中を空にして、冷蔵庫ノ扉を全て開けておくのが一般的です。この間は冷蔵庫としての機能は一切使えない状態のため、食材を守るためにこうした段取りも考えておきましょう。
冷蔵庫の水抜きは確実に行おう
トラブル回避のための重要な作業
冷蔵庫の水抜き作業は、冷蔵庫を移動させるときには必ず必要となる準備です。もし、水抜きをしっかりと行っていなければ、せっかくの新居が水浸しになってしまうかもしれません。また、冷蔵庫事態が壊れてしまうことも考えられます。
引っ越し時にこうしたトラブルが起きてしまうと、忙しい引っ越しに余計な作業が増えてしまうでしょう。トラブルを未然に防ぐという意味でも、冷蔵庫の水抜きは作業はしっかりと行います。説明した内容をもう一度チェックして、正しく進めていきましょう。
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