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寒さに強い、冬のガーデニングにおすすめの花11選!丈夫で初心者にも人気の品種を紹介

本州の暖かい地域であれば、寒い冬でも丈夫に育つ数多くの花があります。さみしく感じがちな冬の花壇ですが、開花時期の長い花を植えて冬ならではのガーデニングの楽しみを見つけませんか。初心者でも簡単に楽しめる、冬のガーデニングにおすすめの花をご紹介します。
2021年10月14日
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ガーデニング初心者は寒さに強い花を選ぼう

Photo byNickyPe

屋外で冬でもガーデニングを鮮やかに彩ってくれる数多くの花を楽しめる地域は、南北に長い日本では北海道や一部東北以外の地域となります。しかし寒冷地でも屋内であれば鉢植えで楽しめますので、ぜひ挑戦してみてください。

ガーデニング初心者も、秋冬向けの寒さに強い、庭植えだけではなく寄せ植えにするのもおすすめの、冬のガーデニングを彩ってくれる花の種類についてチェックしておきましょう。(この記事は2021年10月12日時点の情報です)

寒さに丈夫だからこそ輝く冬の花

開花時期が長い

Photo bygeralt

北海道や一部東北地方を除き、平地では日本の冬は雪がほとんど降らないため、冷涼な気候でも寒さに強いお花を安心して屋外の庭に植えることが可能です。

関東より西の地域は暑くなり過ぎない植物の栽培にもよい気候のため、自然と開花時期が長くなるのです。種類によっては秋から咲き始め、冬を通り越して春先まで咲いてくれるものもあります。冬には夏とはまた別の魅力がある、いろいろな花を楽しめる季節なのです。

手入れがしやすい

Photo byJillWellington

冬のガーデニングの特徴は、照り付ける日差しがきつい夏とは違って土が乾きにくいという点もあげられます。鉢植えでも土中に水分を蓄えており、表面の土が乾くのに時間が掛かることから、水やりの回数が少なくて済むという点も長所です。

さらに冬期間は植物にとって休眠時期に当たるため、多くの種類の花はゆるやかに成長します。ゆるやかに成長するということは花姿が乱れないため、いろいろな株の寄せ植えもしやすいのです。

冬のガーデニングを鮮やかにする花11選

①冬のガーデニングの定番「パンジー・ビオラ」

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一年草のパンジーとビオラは、ガーデニング初心者でも花壇などで目にしたことがあるのではないでしょうか。本州の多くの地域では秋冬の10月頃から咲き、寒さの厳しい時期も超えて5月頃まで咲くことから人気があります。

かつてパンジーとビオラの違いは花の大きさとされ、4~5センチメートル以上のものがパンジーで、それ以下の花はビオラとされていました。しかし現在は交雑された複雑な園芸品種が登場し、区別しにくくなっています。

パンジーとビオラの品種

パンジーとビオラの品種はとても豊富で、花色が異なる実に魅力的な栽培品種が生み出されています。定番の一重咲きの他に八重咲やフリルなどいろいろです。冬に霜が降りても傷みにくい品種は、気温が上昇する2月~3月にさらに成長する花弁が少し厚い「フルーナ」シリーズです。

秋から連続開花する「ソルベ」シリーズも人気があります。品種を変えて寄せ植えにすると、雰囲気の異なる冬のガーデニングを演出してくれることでしょう。

②種から育てると霜にも強い「プリムラ」

プリムラ

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一年草のプリムラは500~600もの品種があるとされており、花色はもちろん花と草の姿が異なるため、さみしくなりがちな冬のガーデニングには必須の花といえます。日当たりと花柄摘みに気を付けることで次々につぼみをつけ、かわいい花を咲かせてくれるのです。

耐寒性が養われる種から育てれば霜にも強く、初心者も冬でも栽培できます。草丈が約15センチと低いため、花壇だけではなく血さめの鉢植えで鑑賞するのもよいでしょう。

プリムラの品種

プリムラの原産地はアジアからヨーロッパと広く、原種や変種に加えて改良品種が実に豊富です。日本で人気な品種は、ヨーロッパ原産のクリンザクラとも呼ばれている「プリムラ・ポリアンサ」や日本で品種改良された「プリムラ・ジュリアン」などがあげられます。

最近は中国原産のプリムラ・ビアリーに注目が集まっています。一見プリムラには見えない形状をしており、穂状に可愛らしい小花をたくさんつける様子が独特です。

③日陰でも丈夫に咲く「クリスマスローズ」

クリスマスローズ

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多年草のクリスマスローズは名前にローズと付いているためバラ科と勘違いしやすい花ですが、トリカブトなどと同じキンポウゲ科の花です。花茎をうつむき気味にかしげる様子が控えめに映り、やはり冬のガーデニングには欠かせない存在といえます。

クリスマスと付いていることが示しているように、開花時期は1月~3月と耐寒性に強いのが長所です。しかし耐暑性は普通のため、冬のガーデニングでも初心者は育てやすいといえるでしょう。

クリスマスローズの品種

冬のガーデニングでお馴染みのクリスマスローズは、かつては花色が濁ったものが多くありましたが、品種改良によって花色や花の形などのバリエーションが多くなりました。定番の一重咲きの他に、半八重咲や八重咲などの品種も人気があります。

種で育苗している株は、その株ごとに異なる花を咲かせるため、花色などの好みを探す楽しみ方もできます。庭植えだけではなく、寄せ植えにするのも冬のガーデニングではおすすめの花です。

④冬の庭でも丈夫に咲く「ガーデンシクラメン」

ガーデンシクラメン

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球根植物のガーデンシクラメンは、庭に植えることも可能な耐寒性のあるシクラメンの改良品種です。ミニサイズですが、鉢植えだけではなく冬の花壇を豪華に演出してくれることからも人気があります。

冬も日当たりと風通しのよい場所を好み、寒さが落ち着いた2月頃に植え付けると丈夫に育つのでガーデニング初心者にもおすすめです。霜が降りそうなときは寒冷紗をするだけと簡単なため、手間もそれほどかかりません。

ガーデンシクラメンの品種

ガーデンシクラメンは品種も豊富で、人気なのが以下のものです。すがすがしい白さの「スーパーベラノ」、丸みを帯びた花の形も美しい「ゴブレット」、濃い紫色が魅惑的な「ヴァンパイア」、シルバーリーフ系の葉も素敵な「ピカソ」、花弁の形に特徴がある「メティス」・「ピポカ」・「森の妖精」などです。

花色だけではなく、花や葉の形・色も観賞価値が高い品種となっています。ガーデンシクラメンも冬のガーデニングに欠かせません。

⑤日差しが大好き「ウィンターコスモス」

ウィンターコスモス

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ウィンターコスモスは別名をビデンスという、原産地のメキシコなど世界各地で観られるキク科の花です。日本では道端などで雑草として生え、一種の帰化植物になっています。一年草の春まきや秋まきの他、凍らせない程度に冬越しできる多年草として、夏咲と晩秋から初冬咲の品種と豊富です。

草丈の短い品種と高い品種があり、短いものは花壇の縁取りにして高いものは花壇の後列に植えるなど、冬のガーデニングの演出をお楽しみください。

ウィンターコスモスの品種

冬のガーデニングで人気のウィンターコスモスの花色は、黄色と白い品種がほとんどとなりますが、稀にピンク色の品種も販売されています。発色のよいオレンジ色がかった黄色は周りを明るくしてくれるビタミンカラーです。

アクセントとしてピンク色のウィンターコスモスも添えると、冬のガーデニングがより華やかになることでしょう。

⑥こんもり茂る「スイートアリッサム」

スイートアリッサム

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地中海原産のスイートアリッサムは、小花がこんもりと花束のように咲くのが特徴です。横に広がる性質を持っているため、冬のガーデニングでもグラウンドカバーや寄せ植えの背景的に植えるのによいでしょう。花束のカスミソウ的存在という人もいます。花壇に植えても可愛らしく、冬のガーデニングでも人気です。

高温多湿には弱いですが、耐寒性と乾燥には強く、ガーデニング初心者も安心して庭でも栽培できるおすすめの花です。

スイートアリッサムの品種

地中海北岸から西アジアにかけてが原産地となるスイートアリッサムの園芸品種には、白の他に赤や紫、オレンジやピンクなどの花色もあります。パンジーやガーデンシクラメンとの寄せ植えにするときは白を選び、単体でグランドカバーにするときは一つの花色で統一するとよいでしょう。

人気品種は「パステル・カーペット」「シュガー・コート」「アフロディテ・レモン」などです。冬のガーデニングの引き立て役として演出してくれます。

⑦ほとんど手間いらず「スイセン」

水仙

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イベリア半島などの地中海沿岸が原産のスイセンは、すっと伸びた花茎にクリームイエローの花をつける様子が冬のガーデニングではより美しく見えます。原産地では25~30種類が自生していますが、日本でも野生状態で生育するほどの丈夫さです。

系統によりますが、秋冬の11月中・下旬に咲く種類や3月~4月に開花する種類もあります。休眠期の夏以外は楽しめるといってもよいでしょう。やはり冬のガーデニングでは外せません。

スイセンの品種

スイセンの代表的な種類は、房咲きの他にラッパズイセン、八重咲きスイセン、房咲きスイセン、口紅スイセンなどです。これらも野生化しているように、初心者でも冬のガーデニングで簡単に育てられる花となっています。

最近の人気品種は、花の中心部(副冠)がオレンジ色からサーモンピンクに変わる「リプリート」や原種系の小さな「ナルキッスス・バルボコディウム」、古くから日本で親しまれてきた「二ホンズイセン」などです。


⑧葉からのぞかせる小花がかわいい「オキザリス」

オキザリス

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南アフリカや中南米に多いオキザリスはカタバミの仲間で、世界中に800~850種類も分布しているとか。日本にはミヤマカタバミなどの6種類が自生していますが、他に7種ほどの外来種が帰化状態になっています。

クローバーのような小葉と、日差しが当たると開花する黄色い小花が愛らしい雰囲気です。花期が長く、ガーデニングのグラウンドカバーにおすすめ。初心者も簡単に栽培できるのでぜひ冬のガーデニングに加えてください。

⑨12月~5月まで楽しめる「ノースポール」

クリサンセマム

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ノースポールは別名をクリサンセマムともいう、白い小花が可愛い北アフリカ原産のキク科の植物です。マーガレットによく似ていますが、開花時期が12月~5月までと長いため、冬のガーデニングに重宝します。栽培方法もとても簡単で、秋に種をまけば防寒せずとも冬越しが可能です。

丈夫に育てられるとボール状の株は最盛期に一面の花を咲かせます。耐暑性には弱いので、できれば花壇に植えるか屋外での鉢植えでお楽しみください。

ノースポールの品種

冬のガーデニングを上品に見せてくれるノースポールは白い花色が特徴ですが、黄色い「コレオステプス・ムルチコーレ」という品種もあります。小さなへら状の細い葉をつける茎を、地面を覆うように横に伸ばしていく品種です。しかしこちらは寒さに弱いため、春に植えるのがおすすめされています。

⑩お正月には欠かせない「フクジュソウ」

福寿草 苗

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日本原産のフクジュソウ(福寿草)は、名前のとおりお正月の鉢花としても高い人気を誇ります。2月~4月に開花時期となり、来るべき春に向けて心ときめかせてくれる花です。

上手に夏越しをさせられると、秋に芽を出して翌年の新春にまた美しい姿を見せてくれます。一年を通して直射日光と乾燥、冬の水やりに気を付ければ、初心者でも簡単に栽培できる花といえます。

フクジュソウの品種

花色は黄色系がほとんどのフクジュソウの代表的な品種は、次の4つがあります。東北から九州、朝鮮半島や中国に分布する「ミチノクフクジュソウ」、北海道北東部やシベリアなどに分布する「キタミフクジュソウ」、四国と九州の一部に分布する「シコクフクジュソウ」、中国西部の山岳地に分布する「アドニス・ブレビスティラ」です。

この他に日本の園芸品種として、「福寿海」「秩父紅」「白寿」などの7種類ほどがあります。

⑪力強く冬のガーデニングを演出「葉ボタン」

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葉ボタンは、厳密にいえば花ではなくカラフルで八重に巻いた葉を楽しむキャベツの仲間です。本来は江戸時代に食用として渡来したものですが、日本を中心に観賞用として品種改良が行われました。

和の情緒が感じられる葉ボタンは、今ではすっかり冬枯れのガーデニングを彩る植物として定番です。晩秋から春までと開花時期が長く、初心者でも育てやすいのでぜひ植えてみてください。

葉ボタンの品種

葉ボタンは花壇や鉢植え用に楽しむ大株の品種が主流でしたが、最近は品種改良によって小型の品種も豊富です。大別すると次の4種類があります。

まん丸の「東京丸葉系」、葉がレースのような「名古屋ちりめん系」、東京丸葉系と名古屋ちりめん系を掛け合わせた「大阪丸葉系」、ロシアから導入された切れ込みが深いのが特徴の「サンゴ系」とあります。花色もそれぞれなので、冬のガーデニングのデザインを考えながら選びましょう。

冬のガーデニングでの花の手入れ方法

冬のガーデニングの水やり

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水やりは花の管理で重要なポイントとなりますが、冬のガーデニングでは夏のガーデニングとは違う点に気を付けなければいけません。夏は、鉢植えの場合は特に表土が乾燥しやすい傾向にありますが、冬の場合は保水性が高いため、水やりの回数を減らしてもよいのです。

さらに冷え込みが厳しくなる夜から朝にかけての水やりは厳禁となり、必ず日中に済ませておいてください。庭に植えるのはもっと簡単で、ほとんど水やりの必要はありません。

冬のガーデニングの花がら摘み


Photo by haru__q

冬のガーデニングも夏のガーデニングと同じく注意したいのは、開花時期を長くする花がら摘みです。花がらを摘むことで株全体を美しく見せるほかに、風通しがよくなるために病害虫の予防にもなります。

花がらを摘みながら植物を観察するため、病害虫の発生を未然に防ぐ効果もあるので、冬のガーデニングでも怠らずにしてください。

冬のガーデニングが素敵な参考例

ピンク系の花でまとめた冬のガーデニング

こちらの冬のガーデニングはピンクから紫系のパンジーやビオラ、葉ボタンをメインにし、背景的にアリッサムやシルバーリーフを加えた優し気なイメージです。

濃い目の紫系の花も入れることで、甘くなり過ぎない大人女性を連想させる仕上がりの寄せ植えになっています。落ち着いた冬のガーデニングにふさわしいデザインといえるでしょう。

シルバーリーフで華やかな冬のガーデニング

こちらの冬のガーデニングは、やはり冬でも人気のパンジーをメインにした鉢植えです。アプリコットカラーのパンジーと濃い目のピンクを中和するようなシロタエギクのシルバーリーフが効いています。

鉢から垂れ下がるようにこんもり仕上げており、色数は少ないですが豪華さが感じられるのではないでしょうか。おとなしくなりがちな冬のガーデニングを素敵に演出しています。

葉ボタンでシックな冬のガーデニング

葉ボタンは、やはり冬のガーデニングを演出するのに欠かせません。こちらのガーデニングでは紫系の葉ボタンと白の葉ボタンを巧みに配置した、とてもシックで上品は仕上がりになっています。

間に穂状花序の花を入れたことで立体感が増し、躍動感が感じられるのではないでしょうか。さっそく真似をしたくなる冬のガーデニングです。

冬だからこそガーデニングは鮮やかに!

Photo byHans

冬のガーデニングは春や夏のガーデニングに比べるとさみしいと思いがちですが、パンジーやスイセン、ガーデンシクラメンなどのように、冬だからこそ生き生きと咲く多くの花があります。耐寒性のある種類のため、水やりなどの管理も夏に比べるとそれほど手間がかかりません。

開花時期も長いものが多いので、いろいろと楽しませてくれます。庭植えはもちろん鉢植えや寄せ植えにして、冬のガーデニングを思い切り楽しんでくださいね。

冬の庭木が気になる人はこちらをチェック!

冬のガーデニングを彩る花もよいですが、庭木も気になる人はこちらの記事をご参考にしてください。赤い実をつける南天は縁起のよい庭木として知られています。まだ植物の取り扱いに慣れていないガーデニング初心者にもおすすめですよ。