阿佐ヶ谷の釣り堀・寿々木園は約100年の歴史
最近はお笑い芸人の「阿佐ヶ谷姉妹」で知られる阿佐ヶ谷。その阿佐ヶ谷は東京都杉並区にあります。昭和初期の頃から井伏鱒二はじめ多くの文人が阿佐ケ谷文士村といわれた阿佐ヶ谷に住み着いた文化の香りあふれる街です。
明治時代から住宅街として開け、今でも中央線沿いの人気の街になっています。そんな、東京都心の住宅街にも人気の釣り堀があるのです。
阿佐ヶ谷の寿々木園は大正13年創業
JR中央線の阿佐ヶ谷駅から歩いて3分程度と、駅近の場所にある人気の釣り堀が「寿々木園(すずきえん)」です。
寿々木園は大正13年(1924年)創業で約100年、一世紀近い歴史を誇る老舗釣り堀。そんな、寿々木園は多くの常連さんやファンがいる名門釣り堀です。今回は、阿佐ヶ谷の寿々木園を詳しく紹介します。(本記事は2021年11月15日のデーターです)
阿佐ヶ谷はこんな街
まず、釣り堀・寿々木園がある阿佐ヶ谷は、JRの阿佐ヶ谷駅を境にして阿佐谷北・阿佐谷南の2区域に区分されます。北部は阿佐谷北一丁目から六丁目、南側は阿佐谷南一丁目から三丁目で、杉並区役所もあります。
関東大震災があった大正時代末頃から、当時の山の手の郊外住宅地として人口が増加していきました。現在も阿佐ヶ谷駅周辺以外は、大部分が住宅地になっていて、阿佐谷全体で約24,700人の人口があります。ちなみに、阿佐ヶ谷は地名は阿佐谷です。
阿佐ヶ谷は七夕が有名
阿波踊りが有名な隣の高円寺に連動するように、阿佐ヶ谷は毎年8月、南口の大型商店街・阿佐谷パールセンターで「阿佐谷七夕まつり」が開催されます。
また阿佐ヶ谷エリアにはジャズ喫茶やライブハウスなども多数あり、毎年10月に阿佐ヶ谷駅周辺の地域で「阿佐谷ジャズストリート」が開催されているのです。
ちなみに、阿佐ヶ谷の名所として阿佐ヶ谷神明宮がよく知られ、また、阿佐ヶ谷文化村の伝統が残り、書店や古書店が多い地域になっています。
阿佐ヶ谷の釣り堀・寿々木園の特徴
寿々木園は、現在は阿佐ヶ谷の住宅街の中の釣り堀ですが、創業した大正13年(1924年)当時の阿佐ヶ谷の寿々木園は周囲に家がなく、沼や田んぼだらけで、そこに池を作って釣り堀を始めたそうです。それ以来100年近く阿佐ヶ谷で釣り堀を続け、現在の社長は3代目になっています。
金魚と鯉が釣れる釣り堀
寿々木園には金魚と鯉の釣り堀があり、金魚すくいで見かける和金から琉金(リュウキン)、東錦(アズマニシキ)、蘭鋳(ランチュウ)などの種類も泳いでいます。また、老舗だけに常連さんも多数で、場所柄から小さな子供さん連れの家族もよく見かけるのです。
寿々木園には約10m四方の金魚の釣り堀と、約20m四方の鯉の釣り堀があり、鯉の池の真ん中には橋がかかっています。もちろん、橋の上から鯉を釣ることもできるのです。
寿々木園へのアクセス方法
釣り堀・寿々木園へのアクセスは、JR阿佐ヶ谷駅南口を出てすぐ右に進みます。2分程度道なりに歩いていくとT字路に突き当たるのです。
そのT字路を左に曲って、少し進むとファミリーマートがあり、その手前の道を入っていくとすぐに大きな看板がありアクセスできます。
阿佐ヶ谷の釣り堀・寿々木園の利用方法
釣り堀・寿々木園に入場し受付で料金を払い、専用の釣り竿と練り餌を受け取って釣りを開始します。その時に、金魚釣か鯉釣りか決めるのです。両方を行き来できません。赤い竿が鯉釣り用、黒い竿が金魚釣り用です。
なお、鯉釣りは持ち帰りが不可で、キャッチ&リリースになります。金魚釣りは1時間につき3匹まで持ち帰りが可能です。金魚釣りで1匹も釣れなかった場合でも、釣り堀のバケツで飼われている金魚の中から3匹持って帰ることができます。
入場時の釣券は失くさない
寿々木園で料金を払ったときに渡される手書きの「釣り券」は、釣りを楽しんで帰る時に、釣りを楽しんだ時間を計り料金を精算するための証拠になるものです。なければ釣りをした時間が計算できなくなります。絶対に失くさないように十分注意しましょう。
マイ釣り竿の持ち込みも可
寿々木園は釣り堀ですが、自分の竿を持ち込みむことができます。また、自分で作ったエサの使用も可能です。常連さんは自分の竿を持参し、エサまで持ち込む方が多数います。自分のエサが釣果アップのコツといえるようです。
利用料金と基本情報
寿々木園の利用料金は、金魚釣りも鯉釣りも1時間が650円。その料金に釣り竿と練り餌が付いてくるのです。金魚を持ち帰りする場合は持ち帰り用袋代、50円が加算されます。
寿々木園
- 住所東京都杉並区阿佐谷南3-38-33
- 電話番号03-3398-0607
- 営業時間午前8:00~日没
- 定休日毎週金曜日
- 駐車場なし
阿佐ヶ谷の釣り堀・寿々木園で上手に釣るコツ
阿佐ヶ谷の寿々木園は金魚と鯉の釣り堀ですが、鯉はキャッチ&リリースになっています。そんな寿々木園ならでの上手な釣り方があるそうです。
よく釣れるコツといえるノウハウがあり、実際にたくさん釣り上げる常連さんも多数。そんな常連さんおすすめのコツといえるポイントを紹介します。
釣り堀寿々木園のコツ①:池のコーナーが狙い目
寿々木園には金魚釣用の池と鯉釣り用の池があります。釣りやすいのは金魚で釣り初心者は金魚からスターツすることがおすすめです。あくまで、一般的な傾向になりますが、池の角に魚は集まりがち。
また、寿々木園は釣り堀なので定期的に水を循環させるために新しい水を放出しています。新しい水が入ってくると酸素も豊富になり、魚が集まってくるのです。このように水が流れ込む少し先のエリアは狙い目ポイントになります。
釣り堀寿々木園のコツ②:浮きが沈むのを待つ
釣り糸はあまり動かさないことが当たりがくるコツです。また、浮きが動いたからといって、すぐに力いっぱい上げるのでなく、浮きが動いても少し待って、浮きが少し沈んだタイミングで上げるとよくヒットす確率がアップします。
釣り堀寿々木園のコツ③:エサは濡らす
金魚や鯉の食いつきをよくするために、釣りエサは少し濡らして柔らかくすることが釣果が増えるコツです。
また、特に金魚を釣る時はエサをちょっとだけ釣り針の先につけると、金魚や鯉が一口で食べるようで、ヒットする確率が上がるといわれています。
釣り堀寿々木園のコツ④:金魚の方が釣りやすい
初心者は金魚がおすすめと紹介しましたが、初心者に限らず寿々木園にある鯉と金魚の池を比べると金魚のほうが釣るのは簡単です。そこで、釣る楽しみを味わうには金魚釣りがおすすめになります。
寿々木園の鯉についていえば、多くの鯉はキャッチ&リリースされているのです。そこからして鯉は釣りエサを食べる方法に慣れているようで、単純にエサに食いついてきません。やはり鯉釣りは難しいといえます。
釣り堀寿々木園のコツ⑤:夕方が狙い目
寿々木園の金魚や鯉がよく釣れる特別な時間帯はないようですが、寿々木園を熟知し、釣れる場所に陣取る高齢者の常連さんが帰る夕方から、釣れるポイントで釣ることができます。そこから狙い目の時間帯は夕方といえます。
寿々木園では四季により釣果に大きく差が出ることはあまりないよういです。しかし、真夏や真冬は金魚もバテていて活動が抑えられ、釣りにくいことはあります。
釣り堀寿々木園のコツ⑥:平日が狙い目
寿々木園でよく釣れる特定の曜日はありません。しかし、人気の釣り堀だけに土曜日、日曜日、祝日は大変混みあいます。混みあうことでヒットするポイントを確保することが困難になるのです。
いっぽう、平日は休日に比べると釣り客が多くなく、余裕をもって釣ることができます。よく釣れる場所を確保できる確率も上がり、同時に釣れる確率も高くなるのです。
阿佐ヶ谷の釣り堀・寿々木園の口コミ
阿佐ヶ谷の名物釣り堀・寿々木園には多くのファンがいます。実際に利用した人々も多く、さまざまな媒体に口コミが載っているのです。
その口コミのほとんどが実際に使用した人たちの感想だけに、大いに参考になる内容が見かけられます。そんな口コミの中から、特に気になる口コミの紹介です。
釣り堀・寿々木園の口コミ①:温かいスポット
大都会・東京の阿佐ヶ谷の中心部にある釣り堀ながら、昔の釣り堀の雰囲気が漂う場所です。少年のように無心になって釣りに集中できる釣り堀で、いつも温かく迎え入れてくれる都心の貴重なスポットと感じています。ユーザーは男性で、星4つの高評価です。
無心になりたいときに、温かく迎えていただける貴重なスポットです...。
釣り堀・寿々木園の口コミ②:長く続く釣り堀
ユーザーは阿佐ヶ谷を散策中に寿々木園を発見したようで、すぐに釣りを楽しんだようです。歴史を誇る釣り堀で、鯉と金魚だけがターゲットですが、これからも長く続いて欲しいと思うほど、好感触が得られた口コミになっています。
阿佐ヶ谷あたりのエリアを散策中こちらの場所を訪れました。JR阿佐ヶ谷駅の南側すぐのところに有るアクセスの良い釣り堀りで、池には金魚類を中心に鯉やフナがいました。大正時代から続く老舗としてこれからも長く続くといいなと思いました。
釣り堀・寿々木園の口コミ③:金魚釣は難しい
男性ユーザーの書き込みで、ユーザーは金魚釣に挑戦したようですが、残念な結果になっています。名門釣り堀でも釣れないことはあるようです。ちなみに、口コミではヘラブナとなっていますが、寿々木園は鯉の池となっています。鯉の池にフナはいますがあくまで鯉がメインなのです。
阿佐ヶ谷駅南口から数分の住宅地にある釣り堀です。金魚釣りとヘラブナ釣りがあり、金魚釣りが人気です。金魚の釣り堀には高い金魚もいるようですが、普通の金魚も中々釣れませんでした。
釣り堀・寿々木園の口コミ④:以前はもっと大きかった
歴史が長い釣り堀だけに、昔からのユーザーは平成4年(1992年)にマンションが建つ前の、もっと大きかった寿々木園を知っていつようです。やはり、阿佐ヶ谷駅から3分とロケーションのよさのコメントが光ります。
阿佐ヶ谷駅南口から徒歩3分のところにある釣り堀です。大正13年創業で、平成4年にマンションを建てるまでは大きな池がたくさんありましたが、現在はかなり縮小されています。1時間制で、釣り竿、エサ付きがついてきます。鯉や金魚が釣れます。
釣り堀・寿々木園の口コミ⑤:阿佐ヶ谷駅近の釣り堀
ユーザーのコメントでは、釣り堀が阿佐ヶ谷駅から近いところにあることを驚いています。また、多くの人でにぎわっていることも感心しているようです。都心の住宅街の釣り堀は珍しいこともあって、評価者は星4つの高評価をつけています。
こんなところに釣り堀が?と驚いてしまいました。のぞいてみるとわりと沢山の人で賑わっています。阿佐ヶ谷駅の近くにあります。
釣り堀・寿々木園の口コミ⑥:釣れなくても楽しい
寿々木園は休日は大変混んでいて座る場所もなかったようです。混んでいたこともあってか、ユーザーは1時間で金魚が1匹も釣れなかったのです。それでも、ユーザーは満足しているようで、星5つの満点の高評価になっています。
阿佐ヶ谷の駅から、ほんの数分、住宅街の入り口、それほど規模は大きくないものの、釣堀があります。 この日は、休日、とても混んでいて座るところがないほどです。 一時間ほど、釣竿に餌をつけて、待ちましたが、金魚は1匹もつれず。
阿佐ヶ谷の寿々木園で注意すること
注意点①:駐車場がない
寿々木園は釣り竿もエサも釣り堀料金に含まれ、手ぶらで出かけても釣りを楽しめるので公共交通機関がおすすめといえます。
また、JR阿佐ヶ谷駅から徒歩で5分ほどでアクセスできるロケーションで、持ち帰りするときも袋が50円で購入でき、電車でのアクセスでも充分に楽しめるのです。
注意点として阿佐ヶ谷の住宅街にある寿々木園には釣り堀に駐車場が用意されていません。車で出かける場合は周辺にあるコインパーキングがおすすめです。
注意点②:土日はラッシュアワー並みに混むことも
阿佐ヶ谷という街の中にある釣り堀で、土日祝日は混み合います。混み合うとどうしても釣果が低くなることもあり、また、釣り人で混むと、他の釣り人の釣り糸と絡む「おまつり」になることもあり注意が必要です。
また、家族連れで出かけると子供さんが他の方の迷惑にならないように、しっかりと見守ることも必要になります。
注意点③:釣れない日もある
寿々木園に限ったことではありませんが、一般的に釣り堀では釣りやすい日と釣れない日があります。寿々木園の常連さんでも、入れ食い状態の日と何時間も粘っても釣れないボウズの日もあるようです。
その日の天候や水温や微妙な水質の変化などで、泳いでいる金魚や鯉の活動が抑えられる日があります。常連さんの話では、金魚を狙うのであれば、水温が低い日よりも暖かい日の方が釣りやすいそうです。
寿々木園のあるある
寿々木園には過去に数十万円のランチュウがいたようです。家で飼えなくなった金魚の持ち込みもあり、タイミングが合えば今でも1万円クラスの金魚を釣り上げる幸運もあるようです。現在の金魚の池は主に5cmくらいの和金が釣れます。
また、NHKの「ドキュメント72時間」で都会の釣り堀として寿々木園が取材され、2019年7月5日に釣り堀として放送されました。今では、東京阿佐ヶ谷の人気名所です。
阿佐ヶ谷の寿々木園は手軽く楽しめる釣り堀
新宿から中央線で10分弱の阿佐ヶ谷にある釣り堀・寿々木園は手ぶらで楽しめるのです。街の中にありながらリーズナブルな料金で楽しめる釣り堀としてにんきになっています。
常連客が多く、小さなお子さんと釣りを楽しむ家族連れや、若いカップルの姿もよく見かけられます。手軽に楽しめる阿佐ヶ谷の釣り堀・寿々木園で楽しい釣りを思いっきり満喫しましょう!
阿佐ヶ谷の釣り堀が気になる方はこちらをチェック!
阿佐ヶ谷で人気の釣り堀、寿々木園についてさまざまな情報を取り上げました。そんな、阿佐ヶ谷の釣り堀が気になった方は、以下の記事のチェックをおすすめします。杉並区阿佐ヶ谷や周辺のさまざまな情報がゲットできるのです。
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