自作焚き火台に使えるダイソー蒸し器とは
①素材
ダイソーの蒸し器は、ステンレス折りたたみ蒸し器、という名前で販売されています。素材はステンレススチールで、ステンレスは鉄に準じる耐火性があり、約1300度の火力に耐えられる火に強い素材です。
ステンレス素材で作られた羽をじゃばら状に重ねており、傘のように中心から開いて使います。ステンレススチール製ですが、重さも200g程度で軽くて扱いやすいです。
②サイズ
ダイソーで販売されている蒸し器は、開閉して使うタイプのものです。サイズは閉じている状態が13cm、全開にした状態で23cmとやや小ぶりで、高さは2.5cmあります。
これは1~2人前用の26cmの深型フライパンにちょうどいいサイズ。また羽の開閉によって、自分の持っている調理器具に形を合わせて使うことができるので、13cm以上で蓋の付いている鍋ならなんでも使える使い勝手がいい蒸し器です。
③形状
閉じているとドーム状の形をしていて、コンパクトなサイズです。しかし開くと円状の平たいお皿のような形で使用できます。
閉じている状態で、ドームの中心部に指を入れて軽く外側に力を向けると、全体が開く構造です。裏側に台座となるステンレス製の棒が3本付いていて、独立して立たせることができます。
④使い方
ダイソー蒸し器は、お鍋にセットしたら、蒸し器の底に付かない程度の水を張り、羽の上に蒸したい材料を置いて火にかけて使います。蒸し器の裏に脚が付いているので、鍋に水を張っても中の食材に水が付かないようにしましょう。
肉まんやあんまんをふかしたり、野菜を置けば温野菜を簡単に作ることができます。できあがったら、中央に付いている輪っかを持って引き上げれば、お皿に移し替える作業も簡単です。
自作焚き火台に使えるダイソー蒸し器の特徴
ダイソー蒸し器は本来の蒸す機能だけではなく、自作焚き火台のDIY材料として重宝されています。ダイソー蒸し器の特徴が焚き火台として使えて便利だからです。ここでは、焚き火台として秀逸なダイソー蒸し器の特徴をご紹介します。
蒸し器自体に多数の穴が開いている
ダイソーの蒸し器には多数の穴が開いているのをご存知ですか。これは蒸気を通して中のものを蒸すための空気穴ですが、焚き火台として使うにあたり、この穴がとても役立ちます。
空気穴がたくさんあれば外からの酸素を多く取り入れることができるので、火を起こしやすくなります。燃料が燃える程火力は強くなり、酸素が必要です。そのため空気の出入りが簡単な蒸し器の構造が有効で、焚き火台としても優れたアイテムといえます。
コンパクト収納が可能
ダイソーの蒸し器を焚き火台にする優れた特徴として、開閉仕様である点は外せません。開閉できることで、蒸し器の形を変えることができ、用途によって使い分けることができます。
閉じればコンパクトになり、更にドーム状なので中に物を入れて運ぶことが可能です。焚き火台はかさみがちな荷物のひとつですが、こちらのアイテムは場所によって、広げたり閉じたりして収納できるので、持ち運びにも適しています。
広げてグリル調理を楽しめる
ダイソーの蒸し器は広げれば、約30cmほどのサイズの焚き火台として使用できます。開くと平らになるので燃料も多く置くことができ、火力を上げてグリル調理を楽しむことが可能です。
また場所が広くなるということは、それだけグリル調理のスペースが広がるので家族キャンプのような人数の多い場合も使えます。ソロキャンプから家族や友人とのアウトドアにまで楽しめる簡易焚き火台としてとても便利です。
火力の調整ができる
ダイソー蒸し器を開閉することで空気穴同様、効率よく酸素の供給ができます。このことにより、焚き火台の火力調整が可能です。
火の付け始めや、効率的に火力を上げたい時は蒸し器を閉じておきます。すると短時間で勢いよく火が燃えて二次燃焼に到達します。そのまま上に鍋を置いてもいいですし、蒸し器を広げて網をのせればグリル調理が可能です。火力が弱い時は再度蒸し器を開閉して、二次燃焼を起こしましょう。
二次燃焼とは
二次燃焼とは、煙の発生を少なくしながらも火力を上げて燃料を燃やす力のことです。ダイソー蒸し器は開閉するだけで、簡単に焚き火台に二次燃焼を起こせます。
二次燃焼のいいところは煙の発生が少ないので、目が痛くなりにくく、においを気にせずに焚き火が楽しめる点です。効率よく強い火力を生み出してキャンプ調理を楽しみましょう。
自作焚き火台にダイソー蒸し器を使う理由
メリット
ダイソーの蒸し器を焚き火台として使うメリットとは何なのでしょうか。今使っている蒸し器がイマイチな方や、新しい焚き火台が欲しいけどコスパよくキャンプ用品を揃えたいと思っている方にもおすすめの理由をご紹介します。
①コスパよくDIYしやすい
ダイソーで販売されている蒸し器を、自作焚き火台のDIY素材として使用する一番のメリットは、コスパのよさです。焚き火台の価格は、手軽なものでも4~5千円、本格的なものだと5~8万円するものもあります。
それに比べるとダイソーの蒸し器は価格が250円と破格の値段です。あまりお金をかけたくない方や、ソロキャンパーで手軽なものを探している方には手に入れやすく、使い勝手のいい商品と言えます。
②キャンプにぴったりの軽さとサイズ感
ダイソー蒸し器でDIYした焚き火台は、サイズも小ぶりで軽いため、キャンプにとても重宝します。DIYとはいえ、アイテムを組み合わせるだけで簡単に作れるところや、片手で持ち運びできるほど軽い点も魅力的です。
また焚き火台の他にも、蒸し器の用途はもちろん、広げればお皿としても使用可能です。ひとりで行うソロキャンプなら更に利便性を実感できます。
デメリット
メリットがあればデメリットもあります。ここではダイソー蒸し器を焚き火台にDIYするにあたってのデメリットをまとめました。購入前にデメリットをよく理解して、使う際に不便のないようにしておきましょう。
①壊れやすい
軽くてシンプルな設計故に、壊れやすいことも確かです。耐火性は1300度と高く、直火に強いステンレス製ではありますが、開閉部の羽の部分のステンレス板が薄いので耐久性は高くありません。
ちょっとの不具合なら直すこともできますが、使いにくさが気になる場合は買い替える方が早いでしょう。しかし、ダイソーの蒸し器は人気アイテムなので、売り切れていることも多いです。お店で見かけたらストックしておきましょう。
②穴が多いので灰がこぼれやすい
ダイソーの蒸し器には、機能上穴がたくさん開いています。焚き火台として使用した時に、この穴から燃やしカスや炭がボロボロと零れ落ちてしまうのが面倒だと感じる方も多いです。
いちいち掃除するのが嫌な方は、ダイソーの蒸し器を焚き火台として使う際に、焚き火台の下に防火マットやステンレス製のお皿のようなものを置いておくといいでしょう。燃えカスや炭の後始末がとても楽になります。
ダイソー蒸し器で焚き火台をDIY
①ダイソー蒸し器×セリアケーキ型5号
ダイソーで販売されている蒸し器と、セリアの5号型のケーキ型を組み合わせて焚き火台を自作しましょう。作り方は、蒸し器を閉じた状態でケーキ型の中にはめこむだけです。
ケーキ型の下にあるトレイは外に出して、敷物代わりに使いましょう。蒸し器の穴から落ちたすすが散らばらないので便利です。二次燃焼を起こしやすい円筒状の形なので、強い火力を生み出し、食材を美味しく調理できますよ。
②ダイソー蒸し器×S字フック×ラック
ダイソー蒸し器にS字フックと積み重ねラックを組み合わせれば、吊り下げ式の焚き火台が自作できます。作り方は、ボウルの形に固定した蒸し器の穴にS字フックを掛け、もう片方を積み重ねラックに引っ掛けます。
蒸し器をボウルの形に固定するには、ステンレス製のワイヤーや、ダブルクリップが便利です。どちらもダイソーで販売されています。
③ダイソー蒸し器×プランタースタンド
ダイソーの蒸し器とプランタースタンドを組み合わせれば、簡単自作焚き火台が作れます。どちらもダイソーにあるので、一緒に購入すればとても便利です。
作り方は、花台に蒸し器を固定するだけの簡単DIYなので、誰にでも作れます。花台はしっかりしたステンレス製なので、火にも強く、上に調理器具が置けますのでコンロ台としても使用可能です。キャンプの調理が簡単になりますよ。
④ダイソー蒸し器×五徳
ダイソー蒸し器と同じくダイソーの五徳で、組み立て式で簡単な焚き火台を作りましょう。ダイソーの五徳は、アルコールバーナー五徳、もしくは燃料用五徳という名前で販売されています。
作り方は、五徳3枚を三角形の形に組み合わせる簡単DIYです。組み合わせた五徳の上にダイソーの蒸し器をのせます。蒸し器の形は、広げて使ってもいいですし、ボウル状にすれば二次燃焼もできますよ。火力を使い分けて、便利に使いましょう。
⑤ダイソー蒸し器×ボルト3本
ダイソーの蒸し器とボルト3本を使って、自作焚き火台のDIYに挑戦しましょう。作り方は、まず蒸し器の裏側に付いている3本の脚を外して、代わりにM8サイズのボルトが入るよう電動ドリルで穴を開けます。
穴を開けたらボルトを入れて、ナットで固定すれば完成です。ボルトの長さは、70mmから100mm程度が安定性があります。ステンレス皿を下に敷けば、燃えカスを回収できるので掃除不要で便利ですよ。
自作焚き火台に使えるダイソーグッズ紹介
①ステンレスポール×ボール
ダイソーのステンレス製ボウルとポールを使って、自作焚き火台のDIYに挑戦しましょう。ボウルはそのまま中に燃料を入れて燃やしてもいいですが、脚を付けて焚き火台を高くすれば、作業がしやすくなり使いやすいですよ。
作り方
まず材料は、ボウルとジョイントラック用ポール3本、M8径のネジ、ナット各3個を用意しましょう。材質は火に強いステンレス製です。
作り方は、まずボウルに電動ドリルで3か所穴を開けます。内側から穴にネジを通し、外側にナットを取り付けて、余ったネジ部分にステンレスポールを3本設置して完成です。ボウルの中で燃料を燃やすので、燃えカスも落ちません。高さもあり、作業しやすい焚き火台になります。
②ざる×花台
ダイソーに販売されているステンレス製のざると園芸用の花台を使って、焚き火台が作れます。作り方は簡単で、ステンレス製のざるをさかさまに置いた花台にのせるだけです。
落ちる心配のある方は、ワイヤーを使って固定しておくといいでしょう。燃えカスが下に落ちてしまうのが難点ですが、あらかじめ耐火シートを敷いておけば問題ありません。
③ステンレストレイ×座椅子×焼き網
サイズ違いの3枚のステンレス製トレイと、座椅子、焼き網を使った自作焚き火台の作り方です。まず座椅子の座面を取り、蝶番で固定した同サイズのステンレス製トレイ2枚をのせてVの字にします。
蝶番で固定したステンレストレイを座椅子の支柱の上に設置し、更に焼き網をのせれば完成です。トレイの上にさらに網をのせればグリル調理も楽しめます。大判のステンレス製トレイは下に敷いて、燃えカスの受け皿として使いましょう。
④ざる×鉢スタンド×ステンレス皿
ダイソーのステンレス製ざると鉢スタンド、ステンレス皿で作る自作焚き火台をご紹介します。作り方は、3つのアイテムを組み合わせるだけなので工具不要の簡単DIYです。
気になる燃えカスもステンレス皿がしっかり受けてくれて片付けも簡単です。材料費300円と気軽に作れるので、気になる方は挑戦してみてください。鉢スタンドは上に板を置けば、テーブル代わりにもなって便利ですよ。
自作焚き火台と一緒に使えるダイソーグッズ
①ダイソーミニアルミ風除け
ダイソーには焚き火台と一緒に使うと便利なアイテムがたくさんあります。中でもコンロ用ミニアルミ風よけは人気のアイテムで、手軽なサイズと軽さが持ち運びに便利です。
アルミ製の8枚の板がじゃばら状になっていて、折りたたみ可能です。使う際は好きなサイズに曲げて使います。差し込み型の固定具や、持ち運びに便利なナイロン製のポーチも付いていて、キャンプに便利な機能的なアイテムです。
②ダイソーガス式バーナー
ダイソーでは焚き火台の火付けに便利なガスバーナーも販売されています。サイズは2種類あり、手のひらにすっぽり収まるミニサイズが220円、通常サイズのものが330円です。コスパもいい上、2年間の保証期間も付いています。
火力も申し分ありません。また、ガスは注入式で何度も使えますので、ひとつ持っていると便利ですよ。
③ダイソーのメスティン
キャンプの調理器具の代表的なアイテムのメスティンもダイソーで販売されています。ごはん1合分が作れるサイズで、一般のものよりも一回りほどサイズは小さくなります。自作のコンパクトな焚き火台にはぴったりです。
メスティンは、ごはんを炊くだけではなく、お湯を沸かすこともできるのでキャンプでは大変便利なアイテムです。ダイソーのものは550円とコスパもよいので、ひとつ持っていると重宝しますよ。
④ダイソーホットサンドメーカー
ダイソーにはホットサンドメーカーまで売られています。パッケージに直火専用とあるように、ガスコンロでの使用やキャンプで使えるタイプのものです。重さは450gと軽めなので、自作のコンパクトな焚き火台の上でも安心して使えます。
テフロン加工されており、汚れも取りやすく扱いやすいです。ホットサンドだけではなく、フライパンのようにも使えるので、ぜひキャンプに持っていきましょう。
ダイソー蒸し器で自作焚き火台をDIYしよう!
ダイソーの蒸し器で自作の焚き火台をDIYする方法をご紹介しました。作り方も簡単ですぐにできるものばかりなので、興味のある方はぜひ作ってみてください。自作焚き火台で、コスパ良くキャンプを楽しみましょう。
自作のキャンプ道具が気になる方はこちらをチェック!
焚き火台の他にもキャンプ道具を自作したい方、DIY法が知りたい方は、こちらの記事も必見です。便利な市販品の紹介や小型の焚き火台の作り方、キャンプ道具の自作方法もご紹介しています。アウトドア好きな方、DIY好きな方もぜひご覧になってみてくださいね。
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