キャンプツーリングに最適な小型焚き火台10選！簡単な自作方法もご紹介！

焚き火台はキャンプツーリングの必需品

賑やかなキャンプツーリングも魅力ですが、ソロや気の合った相棒と二人だけのキャンプの夜、赤く燃える焚き火を眺めグラスを傾ける夜もキャンプの醍醐味です。そんなツーリングの夜の焚き火にぴったりなのが、どこでも薪を燃やすことができる焚き火台です。ここではバイクでのキャンプツーリングにぴったりの、軽量でコンパクトなおすすめ焚き火台や、簡単に作れる自作焚き火台についてご紹介します。

焚き火台とは

なぜ焚き火台が必要か

キャンプの際に暖をとったり料理をするのに大変便利な焚き火ですが、直火を地面の上で焼くことは、地面とその下の地中に与えるダメージが大きく、エコロジーの観点からもおすすめできません。また最近のキャンプ場は、そういった理由からほとんどが直火を禁止しており、直火を地面に接することなく焚き火が行える焚き火台は、キャンプの必須アイテムと言えるのです。

ファイヤースタンド

折りたたみ式や組み立て式になった脚部の上に、火床となる部分を持ったオーソドックスな焚き火台です。火床の部分は金属のパネルを使用したものや、金属製のメッシュネット、不燃性の特殊素材を用いたものなどさまざまで、耐久性やコンパクトさでそれぞれ長所・短所があります。それぞれの利点を比較して自分のキャンプスタイルに合ったものを選ぶとよいでしょう。

ネイチャーストーブ

火床で直接薪を燃焼させるのではなく、筒状になった入れ物の中で燃料を燃やし、ストーブ自体の煙突効果により燃焼効率を高めたものがネイチャーストーブです。小型・軽量にできる上に、小枝や落ち葉などを使ってコンパクトに焚き火を楽しむことができます。比較的簡単に自作も可能なので、自分のスタイルに合わせた自作ネイチャーストーブを持ってソロツーリングに持っていくのもおすすめです。

ツーリングにおすすめの焚き火台①

モノラル　ワイヤフレーム

分解可能な折りたたみ式のアームの上に特殊耐熱クロスをのせた焚き火台が、モノラルのワイヤフレームです。シンプルな構造で、”連れて歩ける焚き火台”というコンセプトそのままの軽量・コンパクトさがウリです。消耗品の耐熱クロスは交換品がちゃんとリリースされていますし、別売りの五徳アタッチメントを使用することで、クッカーを上に置いて料理をすることも可能です。

バイクへの積載性

アームを折りたたみ、耐熱クロスを巻きつけて袋に入れるだけの簡単収納です。展開サイズは縦横360ミリで高さ280ミリと、ソロや二人でのキャンプなら十分なサイズがあります。それでいて収納サイズはφ90ミリ×長さ370ミリと他の焚き火台と比較しても非常にコンパクトな上、重さもわずか980グラムと軽量なので、ツーリングバッグの片隅に入れることできます。

基本スペック

材　質：特殊耐熱クロス、ステンレス　　
展開サイズ：幅360ミリ×奥行360ミリ×高さ280ミリ
収納サイズ：φ90ミリ×長さ270ミリ　　
積載重量：薪3キロ／調理器具3キロ　
重量：980グラム

ツーリングにおすすめの焚き火台②

スノーピーク　焚き火台S

スノーピークの焚き火台は、薄い4枚の金属プレートをピラミッドを逆さにしたような逆三角錐の形をした焚き火スタンドです。プレートと接続された脚とともに折りたたみ式となっており、いちいち本体と脚を接続する必要もなく、畳むと広げるがワンアクションでできます。プレートに開けられた穴から空気をとりこむため燃焼効率も良好で、初心者でも比較的簡単に火を起こすことができます。

バイクへの積載性

S、M、Lと3サイズ展開の同シリーズの中でも最小のSは、270ミリ×270ミリとソロの焚き火に最適なサイズの上、逆三角錐の構造のため高さ210ミリと低く、安定性も抜群です。重さは1.8キロと比較的重いものの、折りたたむと厚さ25ミリと薄くなるため、バイクのサドルバッグにもコンパクトに収まります。

基本スペック

材質：ステンレス
展開サイズ:270ミリ×270ミリ×210(h)ミリ
重量：1800グラム

ツーリングにおすすめの焚き火台③

ユニフレーム　ネイチャーストーブ

落ち葉や松ぼっくりなど、キャンプ地のまわりに落ちているもので気軽に焚き火を楽しめるのが、ユニフレームのネイチャーストーブです。十字に組んだステンレスプレートの上にストーブを載せる構造のため、地面に熱を伝えにくく自然に優しいだけでなく、取り込んだ空気が煙突効果で燃焼を促進してくれます。五徳が付属しており、上にコッヘルなどを置いて料理ができるのも嬉しい特徴です。

バイクへの積載性

折りたたみ式で収納サイズは130ミリ×130ミリ×15ミリとCDケース並みのコンパクトさです。重さは320グラムと軽量な上、収納袋も付属しているため、タンクバッグなどに入れておけばいつでもどこでも焚き火が楽しめます。ソロ用の小さいサイズだけでなく、2〜3人の焚き火にぴったりのラージもラインナップされているので、人数に合わせて選ぶことができます。

基本スペック

材質：ステンレス鋼（メッシュ部のみ耐熱鋼）
展開サイズ：140ミリ×140ミリ×160(h)ミリ
収納サイズ：130ミリ×130ミリ×15ミリ
重量：320グラム
付属品：収納ケース

ツーリングにおすすめの焚き火台④

DOD 秘密のグリルちゃん

折りたたみ式になった台形のスタンドに、特殊耐熱メッシュの薪台と、組み立て式の焼き網をセットにしたのがドッペルギャンガーアウトドア（DOD）の秘密のグリルちゃんです。名前の通り焚き火だけでなく、上に載せた焼き網を使ってグリルとしても使用でき、ソロで焼肉が楽しめるユニークな焚き火台です。焼き網は1本ずつ取り外して洗うことができるので、網の中が目詰まりすることなく、いつでも清潔に保つことができます。耐荷重が5kgもあるので、少々重い薪を投入しても安心なのも嬉しいところです。

バイクへの積載性

スタンドの足を折りたたみ特殊耐熱メッシュをグルグルと巻いて収納袋に入れれば、折りたたみ傘ぐらいにコンパクトになります。重量も590グラムと軽量で、ツーリングバッグの中の収まりも抜群です。

基本スペック

材質：ステンレス
焚火網サイズ：240ミリ×240ミリ
収納サイズ：300ミリ×70ミリ×50ミリ
静止耐荷重：焼網5キロ 焚き火網2キロ
重量：590グラム

ツーリングにおすすめの焚き火台⑤

SOTO ミニ焚き火台テトラ

金属製の薄いパネルを組み合わせて四角い筐体を組み立て、中で焚き火を燃やせるようにしたのがSOTOのミニ焚き火台テトラです。手のひらに載るほどの小さなサイズは大きな薪は投入できないものの、落ち葉や小枝などを燃やすソロキャンプのパーソナルな焚き火にはぴったりです。またエスビットなどのアルコールバーナーの風防や固形燃料の五徳として使用できるので、ソロ用のミニコンロ的な使い方も可能です。

バイクへの積載性

折りたたみ、分解すると80ミリ×88ミリで厚さ4ミリと、他の焚き火台と比較してもかなりコンパクトになります。付属の収納ベルトで持ち運びも簡単です重量も125グラムと軽量で、ツーリングの荷物やタンクバッグの隙間に入れておいても邪魔にならないサイズです。

基本スペック

材質：ステンレス
展開サイズ：880ミリ×880ミリ×790(h)ミリ
収納サイズ：880ミリ×800ミリ×4ミリ
重量：125グラム
セット内容：側面板4枚、ロストル1枚、底板1枚

ツーリングにおすすめの焚き火台⑥

ユニフレーム　ファイヤースタンド2

支点で固定された4本の足を広げ、上に耐熱性の高いステンレスのメッシュシートを載せた焚き火台がユニフレームのファイヤースタンド2です。構造のシンプルさゆえに耐久性も高く、通気性の高いメッシュシートのおかげで燃焼効率も良好です。頑丈な脚と、展開すると中央がくぼむ広いシートのおかげで比較的大きな薪を置くこともでき、ゆっくりと焚き火を楽しむことができます。

バイクへの積載性

折りたたみ式の脚をメッシュシートで巻いて専用の袋に入れると、φ60ミリで長さ570ミリの細い筒状になります。軽量なのでテントやタープなど筒状の荷物といっしょに、バイクの後ろにくくりつけるとすっきりとパッキングできます。

基本スペック

材質：メッシュシート 特殊耐熱鋼FCHW2、スタンド ステンレス鋼
展開サイズ：400ミリ×400ミリ×300(h)ミリ
収納サイズ：約φ60ミリ×570ミリ
重量：約490グラム
付属品：収納ケース

ツーリングにおすすめの焚き火台⑦

ロゴス　ピラミッドグリルコンパクト

ロゴスの焚き火やバーベキューグリルとして使えるピラミッドシリーズのうち、もっとも小型なのがこのピラミッドグリルコンパクトです。ソロキャンプにぴったりのサイズで、小さな薪で焚き火が楽しめるだけでなく、少量の炭を使用して卓上グリルとしてテーブルの上で調理ができて非常に便利です。

バイクへの積載性

折りたたみ式でたたむと非常にコンパクトになるうえに、組み立てや分解もわずか10秒程度で簡単に行えます。折りたたんだ後は専用のポーチに入れれば、バイクへの積載性も比較的良好です。

基本スペック

材質：ステンレス、スチール
展開サイズ：190ミリ×190ミリ×150ミリ（焼き網 160ミリ×160ミリ）
収納サイズ：240ミリ×185ミリ×35ミリ
重量：1000グラム

ツーリングにおすすめの焚き火台⑧

パーゴワークス　ニンジャファイアスタンド

日本のアウトドアブランドとしては比較的新しいパーゴワークスの焚き火台が、ニンジャファイヤースタンドです。軽量・コンパクトに徹底的にこだわり、270グラムという驚異的な軽量ボディを実現しました。ステンレス製のゴトクにステンレスメッシュの火床をぶら下げる構造は、一見すると華奢な印象を与えますが、薪の重みが加わることで驚くほど安定して使用することができます。

バイクへの積載性

付属のケースに全てのパーツを入れて巻くことで、細い棒状になります。キャンプツーリングの道具は筒状になったものが多く、それらとともにバイクに積むのに非常に適した形状をしています。

基本スペック

材質：ステンレス
展開サイズ：360ミリ×360ミリ×280ミリ
収納サイズ：φ60ミリ×390ミリ
重量：270グラム

ツーリングにおすすめの焚き火台⑨

DODライダーズファイアークレードル

ソロでキャンプツーリングをするライダーのためのアイテムを数多くラインナップしているDODの、人気のライダーズシリーズの焚き火台がこのライダーズファイアークレードルです。分割式のポールをつなげるとトライポッド形状になり、そこに特殊耐熱網を取り付けることにより焚き火台として使用することができます。ステンレス製のポールは強度も十分で、大きな薪も安心して投入できるだけでなく、トライポッドで本格的なダッチオーブン料理も可能です。

バイクへの積載性

ポールを折りたたんで特殊耐熱ネットでクルクルと巻けば、φ60ミリで長さ290ミリのコンパクトな筒状になります。専用の袋に入れれば500ミリリットルのペットボトルぐらいのサイズで、バイクへのパッキングも比較的容易に行えます。

基本スペック

材質：ポール アルミ、網 ステンレス
展開サイズ：W680ミリ×D550ミリ×H1080ミリ
収納サイズ：φ60ミリ×長さ290ミリ
重量：715グラム
付属品：キャリングバッグ
耐荷重：フック部分 8キロ、ステンレス網 3キロ

ツーリングにおすすめの焚き火台⑩

バーゴチタニウムファイヤーボックスグリル

チタン性のストーブで有名なアメリカのアウトドアブランドであるバーゴの焚き火台が、このファイヤーボックスグリルです。折りたたみ式の本体を組み立てると、ソロキャンプにぴったりのコンパクトながら安定感のある焚き火台になります。また付属の網を載せればコッヘルやシエラカップのゴトクにもなり、グリルとしての能力も非常に高いものがあります。

バイクへの積載性

他の素材と比較しても軽量なチタニウム製であることや、折りたたむとフラットになる形状で、携帯性は良好です。タンクバッグやサドルバッグなどへの収まりもよく、バイクへの積載にも問題はありません。

基本スペック

材質：チタニウム
展開サイズ：205ミリ×205ミリ
収納サイズ：205ミリ×110ミリ
重量：160グラム

小型焚き火台を自作してみよう

ツーリングにぴったりの焚き火台は、簡単な方法で自作することも可能です。ここでは自作ファイヤースタンドと自作ネイチャーストーブと、2つの焚き火台の自作方法をご紹介します。

自作①：ステンレス網とベグで簡単焚き火スタンド

①用意するもの

・鉄製のペグ
・ステンレスメッシュの網（ホームセンターで入手可能）
・ハトメ
・S字フック

②火床を作る

ステンレスメッシュを焚き火台に適当な大きさに切ります。メッシュの両端を折り曲げ、四隅にハトメをつけます。

パーツを組み立て完成

ペグをステンレスメッシュのサイズに合わせ地面に打ち込みます。ペグの穴にS字フックをかけ、ステンレスメッシュの四隅のハトメにS字フックを通して火床を吊り下げたれば完成です。通気性抜群のメッシュのおかげで、比較的大きな薪でもよく燃焼してくれます。

自作②：大小の空き缶で簡単ネイチャーストーブ

①用意するもの

・大小の缶を各１個（ホームセンターで入手可能）
・ポンチ
・金槌
・ドリル
・はんだごて
・はんだ
 

②缶に穴を開け大小の缶を接続する

まずは大きい方の缶の側面の上側と下側にそれぞれ8〜10個の穴を開けます。次に大きい方の缶の底面にランダムに20個の穴を開けます。大きい方の缶の中に小さい方の缶を入れ、小缶と大缶の上縁を半田付けして密閉します。

③完成

帯状にした缶の切れ端をゴトク状にして半田付けすれば完成です。落ち葉や松ぼっくり、小枝を入れて点火すると、側面や底面の穴から吸い込まれた空気が煙突効果で上昇し、燃焼を助けて燃え上がります。

焚き火のときあると便利なアイテム

鉈

ソロでのキャンプツーリングでの焚き火であっても、鉈は必需品です。キャンプ場で切りそろえられた薪を購入した場合であっても、そのままの状態ではコンパクトな焚き火台に大きすぎて使えません。またいきなり大きな薪に火をつけようとしても、そう簡単に燃えてはくれません。そこで薪を割って数種類の太さのたきつけをつくるために鉈が大活躍します。バイクでのツーリングキャンプでは、刃長15センチ以下の両刃の鉈が携行性と使い勝手の面からもおすすめです。

ファイヤースターター

アウトドアで焚き火をする際、風が強かったり雨が降っていたりするとライターではなかなか着火が難しい場合があります。そんなとき安定して焚きつけに着火できる便利なアイテムが、ファイヤースターターです。ファイヤースターターは、基本的にマグネシウムの棒と火打ち石のようなものがセットになっています。まずマグネシウムを付属のヤスリを使って削り落として、マグネシウムの粉を火をつけたいものの上にふりかけます。次に火打ち石の部分で火花を飛ばし、マグネシウムの粉末に着火することにより火をつけることができるのです。キーホルダーやペンダントタイプのものも多く、ライターの予備や緊急用として持っておいても便利なアイテムです。

ファイヤーブラスター

ファイヤーブラスターとはいわゆる”火吹き棒”です。昔の映像でよく見る、カマドでの飯炊きの際に竹で息を吹きかけているあの棒のことです。バーベキューの際に活躍するうちわと異なり、ピンポイントで狙った部分に空気を入れることができるのがメリットで、焚き火での火起こしの時だけでなく、弱まった火勢を復活させる際にも利用できます。自作も可能なので、ウェブサイトなどを参考に作ってみるのもおもしろいかもしれません。細くて軽量な棒状なので、ツーリングの際には他の筒状のものといっしょにパッキングすると便利です。

ツーリングには焚き火台を持って行こう

ソロや少人数で行くバイクツーリングに最適な焚き火台についてご紹介してきました。焚き火は寒い季節に暖をとったり、上で調理を行ったりという目的ももちろんですが、静かなキャンプ場で炎を見ているだけで、心を落ち着かせる癒しの効果も得ることができます。ここで紹介したおすすめ焚き火台や自作焚き火台は、いずれも軽量・コンパクトでバイクへの積載性も良好なものばかりです。みなさんも今度のツーリングには焚き火台を荷物に加え、ゆったりとした癒しの夜を体験してみませんか。