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優しい雰囲気放つ、エバーフレッシュの育て方講座。環境管理&水やりの頻度に要注意!

エバーフレッシュは優しい見た目で人気の観葉植物です。育て方にはいくつかポイントがありそれらをしっかり押さえていれば簡単に育てられます。この記事ではエバーフレッシュの基本的な育て方から日常の手入れの注意点も解説。順調な生育を決める環境管理についても説明します。
2021年10月11日
みもざ
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目次

観葉植物に人気「エバーフレッシュ」

エバーフレッシュは観葉植物に人気の植物です。原産地は東南アジアや中南米原産で日当たりのよい温かな環境が大好き。窓際などにおけるインテリア性の高い観葉植物といえるでしょう。

たくさんの葉を茂らせて育つさまは美しく観葉植物好きなら一度は育てたい観葉植物かもしれません。

特徴①柔らかな印象

エバーフレッシュの魅力・特徴は柔らかな印象を持つことでしょう。小さな葉がみっしりと並んでできた葉は穏やかで温かさを感じさせてくれます。風にそよぐ姿や葉の隙間から落ちる木漏れ日も美しく、観葉植物の中でも非常に観賞価値が高い種類といえるでしょう。

特徴②夜になると葉を閉じる

エバーフレッシュをはじめとしたマメ科の多くの植物は「就眠運動」をとるのが特徴です。日当たりや気温などを感じ取って夜になると人がまぶたを閉じるように夜の訪れとともにエバーフレッシュの葉も閉じます。

時間や季節によって葉の姿がまったくことなるので、見ていて飽きません。身近に植物の不思議を感じられるのもこの植物の大きな特徴でしょう。

Question

ネムノキとはどう違う?

Answer

ネムノキも夜に葉を閉じる植物として有名ですね。ネムノキは日本をはじめとしたアジアが原産のマメ科植物で、冬には落葉するのが大きな違いでしょう。原産地が熱帯地方であるエバーフレッシュは落葉せず常緑である点が特徴です。また原産地ではエバーフレッシュの方が圧倒的に樹高のある大木になるのも特徴でしょう。

特徴③樹形に個性が出る

エバーフレッシュは生育スピードがのってくるとどんどん新しい芽を出します。こまめな剪定や手入れを心がければ好みの樹形に育てていくことも可能です。それぞれの鉢によって個性があり、表情が違うのため自分だけの1鉢を楽しめる観葉植物ともいえるでしょう。

特徴④花がかわいい

日当たりのある場所では元気に葉を広げ、夜には人と一緒に葉を閉じて眠るだけでもともに暮らしていることが感じられかわいく思いますが、それに加えてエバーフレッシュは花と実も楽しめます。

開花時期は春~真夏です。枝の節ぶしからポンポンのようなかわいい小さな花が開きます。

花の後には鞘もつく

マメ科であるエバーフレッシュは当然マメ科の特徴である鞘を花後につけます。鞘は熟すにつれて赤くなり、花とはまた違う美しさを見せてくれることでしょう。熟した鞘からは種が収穫でき、この種を元に新しい株を増やすことも可能です。

エバーフレッシュの花言葉

さまざまな姿で私たちの目を楽しませてくれるエバーフレッシュ。葉や花、実にも特徴があり、見た目がつぎつぎに変わるので育てる楽しみがぎゅっと詰まった植物といえます。そんなエバーフレッシュの花言葉は魅力的なものばかりで、贈り物にもぴったりです。

花言葉①歓喜


エバーフレッシュの花言葉は「歓喜」です。空へとぐんぐん枝を伸ばし、日当たりのよい環境では扇のように葉を広げるさまはエバーフレッシュ全体で「歓喜」という花言葉を表わしていると感じられるかもしれませんね。

また、中国ではエバーフレッシュなどを含むネムノキ全般にこの花言葉がつけられており、ネムノキの花入りの酒を飲んだ不機嫌な家長が機嫌を取り戻したという逸話に由来するともいわれています。

花言葉②胸のときめき

エバーフレッシュの2つ目の花言葉は「胸のときめき」。この花言葉は見た目にも由来しているのでしょう。葉をぱっと開いたり閉じたり、ポンポンのような花をつけたかと思えば赤い鞘を垂らしたりと見た目をつぎつぎに変えてみる人を楽しませてる姿はまさに「胸のときめき」を呼び起こします。

エバーフレッシュは夫婦円満の象徴

花言葉に「歓喜」や「胸のときめき」がつけられているエバーフレッシュは開店祝いや栄転祝いに贈られる花として人気です。さらにおすすめなのが、夫婦円満の願いを込めてのプレゼント。出会った日の胸のときめきや心が通じ合った歓喜の気持ちを忘れないように寝室に置く管理方法も人気がありますよ。

エバーフレッシュの育て方

明るい未来を感じさせる花言葉と魅力がつまったエバーフレッシュは観葉植物に大人気です。しかし、その一方で「エバーフレッシュの葉があっという間に落ちて枯れてしまった」「黄色く変色してしまった」「ぽろぽろと葉が落ちてしまう」などといった声を多く聞く植物でもあります。

エバーフレッシュの育て方・管理方法は原産地である熱帯地方の環境をイメージするとつかみやすいでしょう。育て方についてチェックしていきます。

育て方・管理方法①置き場所・環境選び

エバーフレッシュの置き場所は育て方の中でも要注意です。熱帯地方を原産とするため日差しのある環境を好みます。とくに、新芽を次々と出す春~真夏にかけて日差しを求めるため、日の当たる環境において管理しましょう。

また、病気や害虫発生予防にもなるため風通しのよい環境選びも重要です。生育期である春~真夏であればベランダや玄関先など屋外に出すのもよいでしょう。

育て方・管理方法②日当たり

前述したようにエバーフレッシュは日当たりのよい環境が適した植物です。室内で育てると日差しの入る方向へどんどん枝を伸ばします。日差しをしっかりと感じられる環境で管理したエバーフレッシュのほうが落葉しません。完全に室内で育てる場合はとくに日当たりを意識して場所を選びましょう。

日当たりを好むけれど葉焼けには注意

日差しを好む反面、急に日差しにさらされると葉焼けを起こしてしまいます。室内で育て、生育期になった鉢を屋外に出すなら少しずつ直射日光にならしましょう。最初は半日陰の場所を選び、徐々に日陰から日向に移動させるのが葉焼けを起こさないコツです。

また、あとから説明するように水の要求が強く真夏は水切れを起こしやすいという特徴も持つため、午前中は日向になり午後からは半日陰となるような場所がベストでしょう。

Question

ずっと日陰の環境では育てられない?

Answer

夫婦円満を表す花言葉を持つため、エバーフレッシュを寝室に置きたいと考える人も多いでしょう。寝室の場所によっては日陰になりやすいご家庭もあるかもしれません。エバーフレッシュはある程度耐陰性があるため日陰でも育てられますがその場合は1週間に1度~2度は日当たりのよい場所に移して日光に当てるのがおすすめです。

育て方・管理方法③水やり

エバーフレッシュの水やり方法ですがほかの観葉植物同様、土の表面が乾いたら鉢底から水が染み出てくるまでたっぷりと水やりをするのが基本です。鉢皿にたまった水を放置していると根腐れの原因となるため、面倒でも毎回捨てるようにしましょう。

水やりは生育期は4~5日に1回、休眠期は1週間に1回が目安です。もちろん置かれている環境によって水やりの頻度は変わるので土や植物の状態をよく観察しましょう。


真夏の水やりは水切れに要注意

葉をたっぷりと茂らせるエバーフレッシュは根に対して葉の面積が非常に大きな植物です。そのため、根から給水するよりも葉から水分の蒸散が多くなりがちで水切れを起こしやすい植物ともいえます。生育期である春~夏は水やりの頻度に注意が必要。水の温度で根を痛めないように涼しい時間帯の水やりがおすすめです。

また、葉の先がカサカサと乾燥していると水切れのサイン。あっという間に落葉してしまうので注意しましょう。

育て方・管理方法④肥料

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エバーフレッシュはほかの観葉植物よりも多く肥料を要求します。肥料切れを起こすと葉が黄色くなったり落葉したり、枝がひょろひょろと頼りなく徒長したりするため肥料管理にも注意しましょう。肥料を与える時期は春~秋。冬は休眠して成長がゆっくりになるので肥料は必要ありません。

株元に観葉植物用の化成肥料を置き肥し、2週間に1度くらいの頻度で液体肥料も与えます。液体肥料は水やりと一緒にできるので手軽です。

育て方・管理方法⑤植え替え

生育が早いエバーフレッシュは根詰まりを起こしやすい植物でもあります。鉢の中いっぱいに根が詰まってしまうと水切れしやすくなったり生育が落ち込んだりするので植え替えが必要です。土の表面から根が露出していたり鉢の底から根が出ていないが注意しましょう。

土は水はけのよい観葉植物用の土を使用します。もとから肥料が混ぜ込まれていない場合は化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。

育て方・管理方法⑦冬越し

熱帯地方が原産のエバーフレッシュは寒さが苦手です。屋外で育てているのであれば冬は室内に取り込みましょう。冬場も外気温が15℃を下回らない温暖な地域であればそのまま屋外管理もできます。

室内では日当たりのよい場所を選び、室温10℃以上になる場所がベストです。5℃は最低キープしましょう。また、日中日当たりがよいからと言って窓際に置きっぱなしにしていると夜の冷気で弱ってしまうことがあります。

エバーフレッシュのお手入れ

基本的なエバーフレッシュの育て方で重要なポイントは、生育期の日当たりと水やり、施肥。そして冬場の温度管理でした。さらにこれから紹介する手入れを日常的に取り入れると見た目も美しい元気な1鉢へと成長するでしょう。

手入れ①霧吹きで葉水

繊細な葉を多く茂らせるエバーフレッシュは湿度の高い場所も好みます。定期的に霧吹きを使って葉にミスト(葉水)すると葉の乾燥も抑えられより元気になるでしょう。

また、新芽が多く出る季節には新芽が出始めている場所を重点的に葉水すればより新しい芽が出やすくなりますよ。葉についたホコリを洗い流す効果もあり、見た目も美しくなるでしょう。

葉水は病気や害虫発生の予防にも効果的

葉の乾燥を予防し、新芽の発生をうながす効果がある葉水ですがそのほかにもうれしい効果があります。エバーフレッシュのように葉が多く茂る植物は風通しが悪いとカイガラムシなどの害虫が発生したり病気になることも。エバーフレッシュは病気や害虫が発生しづらい植物ではありますが、日ごろ定期的に霧吹きで葉水するとこれらの発生予防効果がさらに高まります。

霧吹きについて気になった方はこちらもチェック

霧吹きは観葉植物の手入れに便利な道具です。葉の見た目をよくし、病気や害虫発生の予防にも効果的。おしゃれで手ごろな価格の霧吹きをご紹介した記事はこちらからご覧ください。

手入れ②剪定


葉が茂りすぎて風通しが悪くなったり、株全体のバランスが崩れてきたときは剪定しましょう。葉を適度に減らせば風通しと日当たりがよくなり病気や害虫発生予防効果も期待できます。

エバーフレッシュは枝を切ると、その箇所からまた新しい枝が出てくるので伸ばしたい枝の方向を意識しながら剪定しましょう。

エバーフレッシュの増やし方

増やし方は種まきと挿し木が一般的です。エバーフレッシュの花が咲いて鞘ができたなら種から育てるのも楽しいでしょう。挿し木での増やし方も簡単で成功率も高いといわれています。1株あれば新しい株がつぎつぎ増やせるのもエバーフレッシュの魅力といえそうですね。

増やし方①種まき

エバーフレッシュの木に種がなるようになるのは樹齢8~10年を過ぎたころといわれています。大きな鉢を購入した場合は早めに種がなるかもしれません。鞘が割れて自然と下に落ちたら完熟のサインです。鞘から種を取り出しましょう。

種まきの適期は春~初夏です。観葉植物用の土に種をまき、乾燥に注意しながら発芽を待ちます。順調にいけば種まきから1週間ほどで発芽するでしょう。

増やし方②挿し木

挿し木は種まきよりも成功率が高い増やし方です。剪定で出た枝を使えばより手軽にできます。若く勢いのある枝を10~15cmの長さにカットし、水あげをしたあと挿し木用の土または観葉植物用の土に挿し木しましょう。

土や挿し木の乾燥に注意し水やりを続け、うまくいけば2か月ほどで発根します。最初のうちは明るい日陰で管理し、発根したあとは徐々に日差し、鉢を置きくしていきましょう。

 

エバーフレッシュは太陽が好きな観葉植物

生育の早いエバーフレッシュは育て方の正解がわかりやすい植物です。適切な手入れができていればすぐに応えてくれるでしょう。日当たり、水やり、肥料切れ、温度管理が注意すべきポイントです。葉を開いたり閉じたりする姿は植物でありながら動物のようでもあり、命をより身近に感じさせてくれるでしょう。

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