函館の紅葉は10月上旬~10月中旬
函館の紅葉名所の多くは市内の中心部にある有名な観光地でもあるため、紅葉見学と合わせて観光をコンパクトに楽しめるのも魅力です。
それらは元町周辺や函館公園、五稜郭公園などですが、少し離れた場所にもわざわざ出かけるべき紅葉名所があります。大沼公園や恵山などの自然が美しい函館周辺の観光地も名所のため、函館観光の前後にお出かけください。(この記事は2021年9月22日時点の情報です)
函館の紅葉はいつまで見頃?
函館は北海道の南部にあるため、紅葉の色づきはやや遅い傾向にあります。紅葉はいつ見頃になるかというと、10月中旬に色づき、ピークは2週間半前後の10月下旬~11月上旬といわれています。
いつまで観られるのかというと年によりますが、11月上旬でぎりぎりとなり、11月中旬には落葉していることが多いようです。函館で紅葉見学したい人は10月中旬の見頃となる時期を逃さないようにしましょう。
函館の紅葉名所:公園4選
①目を見張る「名勝・旧岩船氏庭園(香雪園)」
名勝・旧岩船庭園(香雪園)は、函館屈指の紅葉の名所として知られており、例年の見頃は10月中旬です。4万坪を超える広い敷地にはカエデ科の紅葉を中心に150種類もの鮮やかな紅葉や黄葉が色づき、紅葉散策を満喫できることでしょう。
紅葉がライトアップされるイベントも開催されており、昼間とは異なる幻想的な雰囲気に魅了されるはず。紅葉がメインの箇所は歩きやすい道なので、足の不自由な人でも安心してお出かけください。
紅葉名所のプラスαこだわりポイント
駐車場近くの入り口から平坦な道を5分ほど進むと「緑のセンター」があり、その周辺がカエデ並木と呼ばれる最大の見所です。緑のセンター前にあるカエデ科の「おおさかずき」も見ごたえがあります。
その先は少し緩やかな下り坂になり、ぐるっと回ると無料見学できる数寄屋風書院の園亭があり、回り廊下のレトロなガラス戸から眺めるお庭の紅葉も必見です。戻る途中にある渓流と木製の橋からの紅葉も名所中の名所として人気があります。
函館の紅葉名所:基本情報
香雪園(見晴公園)
- 住所〒042-0956
北海道函館市見晴町56 - 電話番号0138-57-7210
- アクセス香雪園停留所から徒歩約1分
香雪園の紅葉の口コミはこちら
香雪園の紅葉についての口コミが気になる人は、こちらのサイトをご参考にしてください。
②サクラが美しい「函館公園」
紅葉の名所として知られる函館公園は、有名な函館山の麓に広がる桜の名所としても有名な観光地であり、自然豊かな市民憩いの場所です。紅葉の見頃は10月中旬となり、真っ赤に紅葉するサクラを始めカエデやツツジなどは美しく公園内を染め上げます。
大正時代に建てられた旧博物館や石積みの太鼓橋、石川啄木の歌碑、ミニ遊園地などもあり、子供連れも飽きさせません。ロープウェイと紅葉の組み合わせ、白川橋から渓流もおすすめです。
紅葉名所の+αこだわりポイント
函館公園は1879年(明治21年)に市民が造った公園として知られています。当時の函館に駐在していたイギリス領事のユースデンが「病人い病院が必要なように健康な人には休養する場所が必要」との提言を受け、市内の実業家が中心になって寄付を募ったものです。
日本では早くに造られた都市公園であり、国の登録文化財である名勝地にも指定されています。
函館の紅葉名所:基本情報
函館公園
- 住所〒040-0044
北海道函館市青柳町17-3 - アクセス函館駅から路面電車で10分
③サクラやツツジが美しい「五稜郭公園」
五稜郭公園はサクラの名所であり、函館を代表する観光地ですが、函館市内で気軽に観賞できる紅葉の名所としても有名です。10月中旬・10月下旬が見頃になるサクラを始め、カエデ科植物やツツジが公園内を美しく彩ります。
特にツツジの鮮やかさは見事で、五稜郭タワーの展望台からは"紅葉の海"を満喫できます。展望台から眺めた後は、五稜郭公園内の紅葉散策もおすすめです。
紅葉名所の+αこだわりポイント
観光名所の五稜郭公園は、最近はドラマや映画の舞台としても再注目されています。有名な作品では映画の『燃えよ剣』、大河ドラマの『晴天を衝け』、漫画の『ゴールデンカムイ』に取り上げられ、五稜郭公園の素晴らしさが再認識されているようです。
これらの作品に登場したスポットを訪れ、紅葉と共に楽しむのもよいかもしれません。1周1.8キロメートルを散策してみましょう。
函館の紅葉名所:基本情報
五稜郭公園
- 住所〒040-0001
北海道函館市五稜郭町44 - 公式サイトURLhttps://www.hakodate-jts-kosya.jp/park/goryokaku/
五稜郭公園の紅葉の口コミはこちら
五稜郭公園の紅葉についての口コミが気になる人は、こちらのサイトをご参考にしてください。
④ツツジが美しい「大沼国定公園」
大沼国定公園は函館市内ではありませんが、函館観光の前後に立ち寄れる紅葉スポットでもあります。函館まで車で約1時間、JR特急で30分なので、見頃の10月中旬は寄ってみてください。
大沼公園駅から徒歩約5分ほどで遊覧船乗り場やお土産店、駒ケ岳が見える場所に到着します。126の小島のいくつかを結ぶ橋もあるので、ゆっくり紅葉散策を満喫してください。駅隣の観光協会で地図をピックアップするとよいでしょう。
紅葉名所の+αこだわりポイント
大沼国定公園の紅葉スポットで最近注目されているのは、「湖月橋」のたもとに建つカフェレストランの「ターブル・ドゥ・リバージュ」です。
お食事をしながらもよいですし、少し歩いた周辺からも駒ケ岳がウィンドウピクチャーのように見える箇所があるので、ぜひ散策してみてくださいね。
函館の紅葉名所:基本情報
大沼国定公園
- 住所〒041-1354
亀田郡七飯町大沼町85-15 - 公式サイトURLhttp://onumakouen.com/viewspot/
- 電話番号0138-67-3020
七飯大沼国際観光コンベンション協会 - 駐車場あり
大沼国定公園の紅葉についての口コミはこちら
大沼国定公園の紅葉についての口コミが気になる人はこちらのサイトをご参考にしてください。
函館の紅葉名所:通り3選
①ナナカマドが美しい「大三坂」
大三坂は、函館を代表する観光地である元町にある有名な坂です。周辺にはカトリック教会やハリストス正教会がある、函館観光では外せない坂の一つに数えられます。
「日本の道100選」にも認定されるほどの美しい坂として市民に愛されており、10月中旬に見頃となるナナカマドとツツジの紅葉が見事です。異国情緒たっぷりの石畳によく映え、絵画的な美しさにうっとりすることでしょう。
紅葉名所の+αこだわりポイント
大三坂の地名は、かつて地方から奉行所へ仕事で通ってくる人たちのために建てられた宿の屋号に由来するといわれています。
大三坂をさらに上るとチャチャ坂、大三坂に平行して二十間坂と有名な八幡坂となり、いずれの坂も函館観光に欠かせないシンボル的存在です。紅葉の時期は大三坂を重点にして散策をお楽しみください。
函館の紅葉名所:基本情報
大三坂
- 住所〒040-0054
北海道函館市元町 - アクセス市電十字街電停から約200mほど
大三坂の紅葉についての口コミはこちら
大三坂の紅葉についての口コミが気になる人はこちらのサイトをご参考にしてください。
②ツタが美しい「はこだて明治館と開港通り」
開港通りとは、JR函館駅西口にある函館朝市から赤レンガ倉庫が建つベイエリアを経て二十間坂下までの2キロメートルほどの道のことを指しています。見どころは、開港通りの街路樹と、明治時代に函館郵便局として建てられた「はこだて明治館」の赤レンガの壁を覆うように這う真っ赤なツタです。
明治館の壁をバックに写真を撮ると、とても素敵な作品に仕上がることでしょう。
紅葉名所の+αこだわりポイント
通りに名前が付けられたのは2014年のこととなり、函館を活気づける道になってほしいとのことで市民からの公募で決まりました。西に進むと元町の入り口には日本最古の角型のコンクリート電柱もあり、やがて二十間坂にぶつかります。
JR函館駅からは徒歩約15分なので、元気な人は電車に乗らずに元町までの散策ルートにもおすすめです。
函館の紅葉名所:基本情報
はこだて明治館
- 住所函館市豊川町11番17号
- 公式サイトURLhttps://www.hakodate-factory.com/meijikan/
- 電話番号0138-27-7070
- アクセス函館駅より車で約5分函館駅前より徒歩で約15分
- 営業時間09:30~18:00
- 定休日水曜日
③サクラが美しい「桜が丘通」
函館市内の閑静な住宅街にある桜が丘通は、観光客にも桜の名所として知られるようになった場所です。サクラがきれいということは、秋には真っ赤に染まる紅葉名所でもあります。100本ほどのサクラの幹は低めに剪定されており、花の時期も見事ですが紅葉もなかなかの迫力が感じられることでしょう。
駐車場はありませんので、電車で出かけて静かに紅葉鑑賞をお楽しみください。市内の他の紅葉名所とはひと違う雰囲気を満喫できるはずです。
紅葉名所の+αこだわりポイント
場所は五稜郭地区にほど近く、市電「柏木町」電停から通りまで徒歩約5分となります。800メートルほどの狭い道の両脇に植えられた約100本のサクラは、沿道住民の手によるものです。
函館の美しい街を愛する人々の心意気は、10月中旬に見頃を迎える紅葉の時期にも感じられることでしょう。
函館の紅葉名所:基本情報
函館市桜が丘通の桜並木
- 住所函館市松陰町
- アクセス市電 「柏木町」電停 下車 徒歩5分
函館の紅葉名所:建物3選
①旧函館区公会堂
旧函館区公会堂は、函館観光の名所である元町にある有名スポットです。歴史的建造物に映えるイタヤカエデやハウチワカエデの紅葉や黄葉が素晴らしい、写真愛好家たちにも人気なスポットです。
特に正面左側から紅葉を手前にして背景に建物を入れるアングルが定番となり、白い板塀に赤とオレンジのグラデーションの対比が美しく感じられることでしょう。反対側に函館港を見下ろす紅葉も美しく、いろいろチェックしてみてください。
紅葉名所の+αこだわりポイント
旧函館区公会堂では、ハイカラ衣装で異国気分を体験できる有料サービスも行っています。明治時代の華やかなロングドレスを着て館内を周遊したり撮影したりでき、記念に体験してみてはいかがでしょうか。
またバルコニーに立ち、色づく函館の街がバックの一枚もおすすめです。男性にはタキシードがあるので、カップルはぜひドレスアップしてみましょう。
函館の紅葉名所:基本情報
旧函館区公会堂
- 住所北海道函館市元町11番13号
- 公式サイトURLhttps://hakodate-kokaido.jp/
- アクセス函館駅より車で10分市電「末広町電停」下車 徒歩7分
- 駐車場なし
②イタヤカエデなどが美しい「笹流ダム公園」
笹流ダム公園は意外なことに地元の人にもあまり知られていないスポットです。笹流ダムの前庭広場では、10月中旬~10月下旬に真っ赤なイタヤカエデやハウチワカエデなどの紅葉を楽しめます。
落葉が始まったころには紅葉のカーペットとなり、とても素晴らしい鮮やかな景色に息を吞むことでしょう。夕方の樹木から差し込む光が当たると、より印象深くなります。晴天時にはお弁当持参でピクニックも楽しみたい紅葉スポットです。
紅葉名所の+αこだわりポイント
笹流ダム公園は1923年(大正12年)に建設された日本初のバットレスダムとなり、土木遺産に認定されるほどに貴重性があります。バットレスダムとは、当時は高価だったコンクリートを節約するために考案されたもので、格子状に続くコンクリートの柱の中が空洞になっているものです。
赤川の水源地として現在も函館市民の水がめとして活躍しています。脇からえん堤に自由に入場できるので、ぜひ青く美しいダム水を観察してください。
函館の紅葉名所:基本情報
笹流ダム
- 住所〒041-0804
北海道函館市赤川町 - アクセス函館駅前から車で約30分 函館バス55系統「赤川小学校」バス停 下車 徒歩約10分。
- 駐車場あり
- 電話番号函館市企業局赤川高区浄水場 0138-46-3282
③ポプラが美しい「トラピスト修道院」
トラピスト修道院は函館市内ではありませんが、観光と合わせて観たい紅葉もきれいな観光スポットです。見頃の10月初旬頃には、修道院に続く上り坂の道に植えられたポプラが黄色く色づきます。晴天時の青と黄色のコントラストが美しく、北海道らしい光景といえるでしょう。
元気な人は修道院の左手から続く山麓にある、聖母マリア像を祀るルルドの紅葉もおすすめです。ルルドを囲むように染まるツタが神秘的な雰囲気を漂わせています。
紅葉名所の+αこだわりポイント
修道院の正門まで行くときは、突き当りまで後ろを振り返らないのがおすすめです。ひたすら坂道を登り、それから振り返ってください。晴天時には青く光る海が坂道の向こうに観え、きっと感動するはず。
トラピスト修道院といえば、敷地内の売店で製造されているバターやクッキーが有名です。混じりけなしのミルクの風味が濃厚な味わいを、ぜひお土産にしましょう。ソフトクリームもとても美味なので、合わせてお楽しみください。
函館の紅葉名所:基本情報
トラピスト修道院
- 住所〒049-0283
北海道北斗市三ツ石392 - 電話番号0138-75-2139
- 定休日(直売店)12月25日、年末年始、1~3月の日曜日
- 駐車場あり
- アクセス道南いさりび鉄道「渡島当別」駅 徒歩20分
函館の紅葉名所:山2選
①さまざまな広葉樹が美しい「函館山」
函館のシンボル的存在の函館山は、約600種類の植物と150種類の野鳥の宝庫であり、夜景ばかりではなく紅葉の名所でもあるのです。見頃の10月下旬ころの紅葉鑑賞は、リュックにお弁当や飲み物を詰め込んだハイキングをおすすめします。
二十間坂から15分ほどで初心者向けの登山口である「旧登山道コース」に進み、のんびり登って40分ほどで山頂に到着します。日没前後の30分くらいに観られる、夜景と紅葉の共演も見どころバッチリです。
紅葉名所の+αこだわりポイント
日中の紅葉も素敵ですが、夕日になりかけの紅葉も見逃せません。ススキの白い穂にあたる黄金色の光も、何ともいえない自然な美しさです。
慣れている市民はヘッドライト持参で行く人もいるようですが、帰りが暗い時間帯の場合は、観光客は夜景も楽しんでからロープウェイで降りてきましょう。登山口はいくつかあるので、観光協会で地図や情報を確認してから登ってください。
函館の紅葉名所:基本情報
函館山
- 住所〒040-0001
北海道函館市函館山 - アクセス函館駅からバスで
②サラサドウダンが美しい「恵山」
恵山は函館市内ではありませんが、大自然がつくる素晴らしい紅葉を楽しめる名所です。60万本が生えるツツジの名所のため、秋には真っ赤に紅葉するサラサドウダンと白い岩肌がむき出しの火山の競演も見事なのです。
赤の他にオレンジ色にも紅葉し、グラデーションが岩肌に映えるように感じられます。山頂までは駐車場から約3キロメートルあり、1時間ほどで到着です。青い海と紅葉がつくる大自然のコントラストもお楽しみください。
紅葉名所の+αこだわりポイント
恵山は火口原駐車場から山頂に行けますが、登山をしなくても恵山の麓にある前山(標高200メートル)の展望台もおすすめです。恵山つつじ公園の駐車場から片道30分ほどと気軽に登ってこれるため、散策気分の紅葉をのんびり満喫してみてはいかがでしょうか。
紅葉鑑賞後はせっかくなので足を延ばし、恵山の周辺にある水無海浜温泉の観光ドライブもおすすめです。
函館の紅葉名所:基本情報
恵山つつじ公園
- 住所〒041-0523
北海道函館市柏野 - アクセス函館駅からバスで120分
函館の紅葉名所の楽しみ方・アクセス
紅葉名所の楽しみ方
函館の主な紅葉は元町周辺に集中しているため、時間と体力がある人は、JR函館駅から徒歩でスタートし、開港通りと明治館・大三坂・旧函館区公会堂・函館公園と回るのがおすすめです。そしてさらに体力があれば、その日の締めに函館山に登ってみてはいかがでしょうか。
翌日は五稜郭公園や笹流ダム公園、桜が丘通にも足を延ばしてみてください。車で移動できる人は、恵山やトラピスト修道院、大沼国定公園もおすすめです。
函館のアクセス
函館へのアクセスは、車の場合は札幌から高速自動車道利用で約5時間かかります。JRは札幌から特急北斗利用で約3時間30分、高速バスは札幌から昼行・夜行ともに約5時間です。函館駅に到着後は、JR函館駅に隣接の観光協会で地図や情報をピックアップしてから回りましょう。
10月に入ったら函館で紅葉を愛でよう!
函館の紅葉はいつかというと、例年10月初旬・10月中旬から始まり、10月下旬~11月上旬までのようです。11月中旬には落葉していることが多いため、10月中のお出かけをおすすめします。事前に観光協会でいつまで観られそうか確認してみるのもおすすめです。
函館の紅葉は建物とのコラボレーションが多いのが特徴となります。雄大な自然を満喫したい人は函館山や恵山のハイキング、大沼国定公園まで足を延ばしてみてくださいね。
函館の温泉ホテルが気になる人はこちらをチェック!
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出典:photo-ac.com