スマホは捨て方に注意!
「もう長く使っているから、そろそろスマホを処分したい」と考えている時に注意しておきたいのが捨て方です。破棄の方法を間違えると、思わぬトラブルに繋がる場合があるので気を付けましょう。正しい捨て方を選べば、後から不要な心配を抱かずに済みます。
安全な捨て方でスマホとさよならしよう
本記事では、基本的な捨て方についてご紹介します。準備段階から引き取りまで、基本的な処分の流れを解説。どのような方法で処分するのか事前に明確にしておくことで、スムーズにスマホとさようならできるようになります。
また、意識しておきたい注意点についても要チェック。さまざまな情報が入っているスマホだからこそ、細心の注意を向けながら破棄するようにしましょう。
スマホの安全な捨て方:準備編
十分な準備をした上で、正しい捨て方を選ぶことが重要なポイントです。きちんと準備をしておかないと、思わぬ形で情報が流出する恐れがあります。スマホを最後まで安全に処分するためにも、基本の捨て方をチェックしていきましょう。
スマホの捨て方①:バックアップを取る
次の端末へとデータを引き継ぐためにやっておきたいのが、バックアップです。何もしない状態で破棄してしまうと、写真や動画、アプリなどが全て失われてしまうことになります。きちんとバックアップをしておけば、次の端末へと簡単に引き継げるようになるので、準備段階で行っておきましょう。
バックアップを残す方法は、機種によって変わります。使用機種の取扱説明書をチェックした上で、バックアップを残す方法を決めるようにしてください。
クラウドか外付けか選ぼう
バックアップをする際に意識しておきたいのが、データを移行先です。そこまで大きな容量がなければ、各機種が提供しているクラウドを使う方法があります。ただし、容量やバックアップできるものに制限がある場合は珍しくありません。規程を確かめた上で、利用するようにしてください。
また、ハードディスクなどの外付け機器を活用する方法もあります。たくさんの容量がある時は、制限のない外付けを使うと便利でしょう。
スマホの捨て方②:初期化する
次にやっておきたいのが、初期化の作業です。簡単な設定作業によって、スマホを初期の状態へ戻せます。この作業をやっておかないと、スマホの中に大切な個人情報が残ったまま引き取り先へ渡すことになるので注意が必要です。
さまざまなことで使用するスマホには、膨大な情報が入っています。他の人に抜き取られては困る情報も多くあるので、必ず初期状態へと戻す作業を行うようにしてください。初期状態に戻すのを忘れていると、思わぬトラブルに繋がる可能性があります。
端末によって異なる初期方法
最初の状態へとスマホを戻す方法は、端末によって変わります。まずは、取扱説明書をチェックしましょう。多くのスマホは、設定から全ての情報をリセットするための画面へと移行できます。わからない時は、各メーカーのお問い合わせ連絡先にコンタクトを取ってください。
リセット前は慎重に
情報をリセットした後のスマホは、もう使用できないと考えるようにしましょう。データの取りこぼしがないか、事前によく確認をしてください。場合によっては初期化した後に復元できることもありますが、復元までには長い時間がかかることもあるので、作業を複雑にしないためにも確認を怠らないことが大切です。
スマホの捨て方③:付属品を抜き取る
スマホに接続しているものがある場合は、全て抜き取りましょう。写真などを保存するために入れていたメモリーがある場合は、抜き取りを忘れないように気を付けてください。
メモリーの抜き取りを忘れて引き取り先へ渡してしまうトラブルは少なくありません。大切な情報が第三者に渡る可能性があるので、取り扱いには十分に気を付けることが捨て方のポイントです。
シムの管理も忘れずに
電話番号などの大切な情報が入っているシムについても、必ず本体から取るようにしてください。機種によって取り方は異なりますが、取扱説明書に方法が記載されています。
取ったシムの捨て方についても細心の注意を払いましょう。そのままゴミ箱へ入れる捨て方だと、誰かに大切な情報を抜き取られる可能性があります。もう必要ないのであれば、細かく刻んで廃棄する捨て方がおすすめです。まだ使用する時は大切に取っておきます。
スマホの安全な捨て方:引き取り先編
安全に廃棄をこなうためには、引き取り先を厳選するのも捨て方のポイントです。引き取り先を間違えると、思わぬ形で情報が出てしまう危険性があります。それぞれの引き取り先をチェックして、納得のいく捨て方を選んでいきましょう。
スマホの捨て方①:通信会社
最もスタンダートな捨て方としておすすめしたい引き取り先です。きちんと管理が行き届いた信頼性のある会社がほとんどなので、情報の流出を気にすることなく引き取りを行ってもらえます。
廃棄のための費用がかからないのも、大きな魅力と言えるでしょう。余計な出費をせずに、安全に廃棄をしたい時にぴったりな捨て方だと考えられます。最寄りにあるショップを検索し、連絡を取ってからスマホを持っていくとスムーズに処分することが可能です。
会社によって異なる捨て方
各会社によって、捨て方の流れは変わります。持ち主の目の前で情報を完全に消去してから引き取りを行う会社もあれば、持ち主が自分で情報を消去してから引き取りを行ってもらう会社もあるので、どのような捨て方が取り入れられているのか確認をしてください。
どのショップでも問題なく処分してもらえますが、最も納得のいく形で個人情報を取り扱ってくれる会社を選ぶとよいのではないでしょうか。大切なものだからこそ、細かな部分まで捨て方をチェックしましょう。
スマホの捨て方②:業者
近年は、民間の業者によって引き取ってもらう捨て方も注目を集めています。業者の方で情報を完全に消してから処分してもらえるため、手間をかけずにスマホを手放せるのが魅力。ただし、業者によっては費用がかかることもあるので注意をしてください。
また、何台かのスマホをまとめて引き取ってくれる業者もあります。昔からスマホを捨てられず、手元に残したままになっている場合は、こうした業者も利用してみるとよいのではないでしょうか。
高額で買い取ることも
処分のために費用が発生する業者がある一方で、高額で買い取ってくれるパターンもあります。スマホに使用されている精密機器に価値があったり、人気の機種であったりする場合には、買い取り可能なことがあるので、よく確認してみてください。
今まで使っていた端末がお金に変わるのであれば、かなりお得と言えるのではないでしょうか。各業者の料金表をチェックした上で、買取ができるかどうか問い合わせをしてみるのがおすすめです。
寄付を行っている業者もある
近年は、社会貢献を積極的に行っている業者も注目を集めています。例えば、スマホ1台に対して発展途上国に幾らかの寄付を行う業者も。社会のためになる捨て方を選びたい時は、業者が行っている社会貢献活動にも目を向けてみるとよいでしょう。自分が納得のいく捨て方を選ぶようにしてみてください。
口コミをチェック
頻繁に使用する業者ではないからこそ、あらかじめ口コミを確認しておくことが大切です。きちんと安全性のある形で情報を消してくれるのか、違法な捨て方をしていないかなど、口コミをチェックしましょう。SNSなどを利用して口コミをリサーチしておけば、過度な心配をすることなくスマホを託せるのではないでしょうか。
スマホの捨て方③:自治体
各自治体では、端末に使用されている金属をリサイクルするため、回収を行っている場合が増えています。今まで使用していたスマホを次の資源に役立てるために、自治体に引き取ってもらうのも1つの方法と言えます。
ただし、自治体によっては全く回収を行っていない場合も。事前に自治体の情報を確認した上で、回収してくれるか否かチェックしてください。もし自治体では対応していないのであれば、他の引き取り方法を選びましょう。
破棄の流れを確認
破棄までの流れは、自治体によって変わります。回収を行っているようなら、どのような形で引き取ってくれるのか問い合わせをしてください。
自治体によっては、引き取り用のボックスを設置していることもあります。個人情報を守るために頑丈なボックスを使用している場合がほとんどですが、万が一のことを考えて大切な情報は必ず全て消すようにしましょう。自治体に引き取ってもらう時も、情報の取り扱いは自分で責任を持つことが大切です。
スマホの捨て方④:家電ショップ
近くにある家電ショップに持ち込む方法も、安全な捨て方としておすすめです。ショップを選ぶ際に意識しておきたいのが、「モバイルリサイクルネットワーク」の表記です。
この表記があるショップなら信頼性があり、適切な捨て方で廃棄してくれます。心配な場合は、ショップに問い合わせをした上で、正しい捨て方をできる場所を選んでください。
スマホのデータを完全に消去する方法
情報の削除を請け負ってくれるところに引き取ってもらう場合は、初期化のみで十分ですが、それ以外の捨て方を選ぶ時はきちんと情報を消しておく必要があります。完全に消去を行うための方法をチェックしていきましょう。
データを悪用される可能性がある
「リセットをして最初の状態に戻せば、そのままでよいのでは?」と考えがちですが、実はリセットだけでは第三者によって情報が復元されてしまう可能性があります。抜き出された情報が悪用されることもあるため、必ず完全に消去をすることが大切です。
自分で完全に消去するのは困難
基本的に、自分で完全に情報を消去するのは困難です。情報を削除するための専用ソフトを使う方法もありますが、初心者では取り扱いが難しい場合も。きちんと情報を削除したと思ったら実は復元可能な状態にあった、という危険性もあるので、初心者にはおすすめできません。
専門の業者に依頼するのがおすすめ
きちんと情報を消すためには、専門の業者に依頼して消去してもらう方法がおすすめ。各業者の口コミをチェックして、信頼のできるところに依頼しましょう。消去証明書など、きちんと情報を消したことを証明する書類を発行してくれる業者だと安心です。
スマホの捨て方の注意点
最後に、安全に破棄をするために意識しておきたい注意点についてチェックしておきましょう。スマホの扱いを間違えると、大切な情報を誰かにとられてしまうリスクが高まるので、よく気を付けた上で廃棄するようにしてください。
捨て方の注意点①:フリマアプリは避けよう
近年人気を集めているフリマアプリでは、中古のスマホを販売していることがあります。しかし、使い終わったスマホをフリマアプリで売るのは、やめておいた方が無難です。
どのような人にスマホを販売するのか不明確なため、場合によっては悪用されてしまう可能性もあります。スマホにはたくさんの情報が入っているので、不特定多数の人に販売するようなことはやめておきましょう。
捨て方の注意点②:ゴミには出さないように
「ちゃんと情報を消去したから、ゴミに出してもよいだろう」と考える方もいると思いますが、ゴミ出しはおすすめできません。ゴミ漁りにあった場合、自分のスマホが誰かに持ち去られてしまうリスクがあります。
また、スマホに使用されている金属は、とても貴重な資源。資源を無駄にしないためにも、ゴミには出さないで引き取ってもらいましょう。
安全な捨て方でスマホを破棄しよう!
心配することなくスマホを破棄するためには、安全な捨て方を選び、最後まで自分の情報を大切に取り扱うことが大切です。捨て方を間違えると情報を取られたり、悪用されたり、といったトラブルが起きやすくなります。
スマホには想像以上にたくさんの情報が入っていると考えて、適切な捨て方を選ぶようにしてください。信頼ができる引き取り先を選び、完全に情報を消した状態にしましょう。今回ご紹介した捨て方を参考にして、スマホとお別れするようにしてはいかがでしょうか。
スマホの捨て方が気になる方はこちらをチェック!
スマホは、寿命を見極めた上で破棄を検討することが大切です。関連記事ではスマホの耐久年数について詳しく紹介しているので、破棄するか否か悩んだときの参考にしてみてください。
スマホの平均寿命と耐久年数は?本体にこんな症状が現れたら買い替え時?
何年もスマホを使用していれば、劣化や寿命はどうしても避けられない問題です。本体やバッテリーなどによってスマホの寿命は異なりますが、年数が経過...