ケイトウの花言葉と花言葉の魅力
ケイトウとはどのような花?
ケイトウは一年草で、夏から秋にかけて店頭に並んでいます。寒い時期には、ケイトウの鮮やかな花色やふわふわした風合いがとても暖かく感じることでしょう。そんな印象が強く魅力的なケイトウには、さまざまな花言葉が存在します。
ケイトウの花言葉は、個性的な印象から怖い印象までさまざまです。また、ケイトウはドライフラワーにも向いているのでとても長く楽しめます。他にも風水や母の日などの贈り物としても人気のある花です。
ケイトウの花言葉はおしゃれから怖い意味まで
ケイトウの花言葉で一番有名なのはおしゃれですが、気取り屋、風変わり、個性など、ケイトウから連想できる花言葉がいくつもあります。花言葉おしゃれの由来は、雄鶏の赤いトサカの意味です。
花言葉風変わりの由来は、元々ケイトウに花言葉がなかったため、シンボルとして見立てられました。感情的や愛する大地などの花言葉や、恋愛の花言葉、はかない恋・色あせぬ恋・情愛もあります。意外にもおしゃれとは違う怖い意味の花言葉もあるようです。
世界にあるケイトウの花言葉
ケイトウには和名の花言葉意外に、世界各国で名前や花言葉が存在します。例えば英語名やフランス語名の花言葉。他にもドイツ語やオランダ語、さらにイタリア語に中国語までが存在し、同時に花言葉も存在します。
英語名の花言葉は、和名の花言葉とほとんど同じ意味です。興味深いのはフランス語の花言葉で、少し怖く感じます。英語名は二つ存在し花言葉もおしゃれなど明るい印象に対して、フランス語名の花言葉は重い印象かも知れません。
英語名とその花言葉
ケイトウの英語名はplumed cockscomb(プルームデュ コックスコウム)やcelosia(セロシア)です。plumed cockscombのplumedは羽毛を意味し、cockscombはケイトウの意味になります。
和名の花言葉に似ている英語の花言葉では、男性のおしゃれ・気取り・風変わりなどですが、性別関係ない和名の花言葉に対して、英語の花言葉の場合は男性限定でのおしゃれの意味になるようです。
少し怖い?フランス語の花言葉
フランス語名はcrête-de-coq(クレートゥドゥコック)ですが、花言葉はおしゃれなイメージとは反対に少し怖い印象かもしれません。花言葉はいくつもあり忠実や忠誠、恒常などで、そこまで怖く感じませんが、不死・不滅の花言葉には少し怖い印象を受けます。
和名や英語名では感じない、少し重く怖い印象です。国によって花言葉の意味が異なるので、恋人や贈る相手・状況によってはきちんと花言葉を添えるとよいでしょう。
花言葉の由来はトルコから日本へ
世界最初の花言葉辞典
日常的に使われている花言葉ですが、花言葉の由来は17世紀のトルコが発祥。当時言葉の代わりに「花に思いを託す」風習があり、それが後の花言葉の原点となります。その後、日本へ伝わってきました。
19世紀西欧で、草花を恋人に例えて美しさを賞賛することが流行り、花言葉が浸透。シャルロット・ド・ラトゥール (Le Langage des Fleurs)が出版した「花言葉」 が、流行を背景に登場した最初期の花言葉辞典です。
ケイトウの和名や由来とは
ケイトウの和名は鶏頭と書き、雄鶏のトサカに似ていることが由来です。トサカは和名で鶏冠と書き、キジ科の鳥の頭部分の冠状突起が由来。ケイトウはドライフラワーにしても色褪あせず、真っ赤なトサカと共通しています。
和名はいくつもあり奈良時代、原産地アジア地域の「万葉集」に関係。ケイトウを指す韓藍(からあい)が辛藍・鶏冠草、平安時代「本草和名」では、鶏冠草はかだらあいだと記録されていましたが、その後消えてしまいます。
ケイトウの多様な品種
ケイトウ(セロシア系)には、いくつかの品種に分けられ、大きく分けて5つの品種に分類することができます。中でもノゲイトウの品種は長年改良され続けています。ケイトウの原産地がアジア・アフリカの熱帯地域なので丈夫なのも改良される理由の一つでしょう。
中でも久留米ケイトウの品種は、ケイトウの由来でもある雄鶏の真っ赤なトサカによく似ている品種です。セロシアはギリシャ語が由来で「燃焼」という意味で、赤いトサカを連想させます。
ケイトウを大きく5つの品種に分類
- トサカケイトウ:花穂が雄鶏のトサカの姿にとても似ている
クルメケイトウ:トサカ状の花が重なり合う球状の花穂・
久留米市で品質改良
羽毛ケイトウ:羽毛のようなふわふわした花・
花穂がボリュームがある
ヤリケイトウ:槍鶏頭
槍のように尖りキャンドルの炎のような花穂
ノゲイトウ:トサカ状にはならず細長い円錐形の花・
燃えるような花穂
ノゲイトウの品種とは
ノゲイトウは、さまざまな品種を持っています。一般的にケイトウの種類は約60ほどあると言われていますが、本来ケイトウとは本種ノゲイトウとケイトウの二つの品種で、一般的なケイトウはセロシア属が多くノゲイトウ以外のケイトウを指します。
ノゲイトウ(和名:野鶏頭)は、1m以上に育ち花色は淡いピンクから濃い花色。ドライフラワーや開花時期も長く初心者向きです。近来ではノゲイトウに似た草丈の低いセロシア系も多く出ています。
ノゲイトウとセロシアのさまざまな品種
ノゲイトウ系はシャロンやピアなどがあり、シャロンは花序が15cm程度で花色は薄いピンクで真夏に花色は薄くなります。ピアの花色は濃い紫色状でロウソクの炎のようです。
セロシア・スピカータはコスモ系やスパイシー系で、コスモ系は草丈が20cm以下の矮性で薄黄色や紫・サーモン系のカラフルな花色。スパイシー系はろうそくの炎のような花序をもつ矮性品種でピンクと紫の花色です。他にセロシア ヴィンテージという品種もあります。
ケイトウの原産地や開花時期
ケイトウの原産地はアジア・アフリカ
ケイトウの原産地はアフリカやインド、アジアの熱帯地域が有名ですが、アメリカも原産地になります。ケイトウの原産地はアフリカでもインドなどの気候の暑い熱帯地域で、ケイトウは寒さには弱いです。
原産地のアフリカや東南アジアでは昔から葉と花が食用とされ、日本へは原産地インド、中国、朝鮮半島経由で渡来したと言われています。日本でも食用としてや青色の染料用として使用された時期もありますが、現在は観賞用のみの販売です。
ケイトウの開花時期
ケイトウの開花時期は夏から秋にかけてが一般的で、7月から10月までが開花時期とされています。ケイトウの品種やタネを撒く時期によっても開花時期は異なりますが、早い時期で5月から開花し、暖かい環境では11月頃まで咲くことが可能です。
原産地がアフリカやアジアなど、熱帯地域なので太陽がとても重要。真夏の熱帯環境では強く育ち、開花時期を長く楽しめます。そういった意味で、ケイトウは暑さにはとても強い丈夫な花です。
ケイトウの育て方や長持ちさせる方法
鉢植えで楽しもう
ケイトウは一年草なので植え替えも不要。種から育てることも可能です。その場合は5月以降に25度前後の温暖地で種撒きすれば、一週間前後で発芽します。寄せ植えする場合は小苗のうちに行いましょう。
赤や黄色系のケイトウは華やかさを演出。原産地が熱帯地域なので基本は日当たり・水はけが良ければ育ちますが、鉢の場合は乾燥すると下の葉が垂れてきます。湿気に注意して日当たりの良い環境に時期ごとに変えると長持ちしやすいでしょう。
ケイトウを切り花で楽しもう
ケイトウは鉢で育てた後に切り花として飾ることもできて、特に久留米ケイトウは一輪挿しに向いています。束にして飾っても素敵。ケイトウは茎が腐りやすいので小まめに水換えをして、水分を十分に吸わせることが大切です。
その方法とは水の中で茎を切り落とし、道管部分を綺麗にする水切り法など。しっかり水を吸い上げれば花色も長く保ちます。他には、新聞紙で巻いた茎半分以上を水の中につける深水法もあり、元気のない場合におすすめです。
ケイトウで作るおしゃれなドライフラワー
ドライフラワーの簡単な作り方
切り花のケイトウを花瓶で飾ったあとは、ぜひドライフラワーにしてみましょう。ケイトウは色褪せない意味からも色褪せぬ恋という花言葉まで存在します。そのまま飾ってもリースで飾っても素敵です。
ドライフラワーの作り方は、シリカゲルにケイトウを埋めて水分を吸収させるシリカゲル法、紐で縛ったケイトウを天井からぶら下げるだけのハンギング法などで、シリカゲルは百均でも手に入りますが、ハンギング法の方が初心者に向いています。
ドライフラワーの由来は古代エジプト
ドライフラワーの歴史は古く、古代エジプトのギリシャ神話に由来します。王の娘が花の枯れ姿を惜しんだことからドライフラワーが生まれ、17世紀北ヨーロッパでは室内装飾物とされていました。
イギリスではフラワーアレンジメントが流行し、それに伴い浸透したのがドライフラワーです。アフリカやアジアへはどのように経由したのか不明ですが、ドライフラワーの「ドライ」とはアフリカ語で「カウカ」と言い、深い繋がりを感じさせますね。
ケイトウでおしゃれにガーデニング
ケイトウで寒い時期を楽しもう!
ガーデニングでは、ハーブやカラフルな花色の植え込みをよく見かけます。ケイトウは一年草で時期も限られるため、あまりガーデニングのイメージがないかもしれません。
例えば、白系のケイトウをブロカント調のガーデニングに合わせると、グッとおしゃれになります。トサカのように真っ赤なケイトウは、緑のハーブと合わせ寒いクリスマス時期も楽しく演出。最近ではセロシア・ヴィンテージなどナチュラル系もガーデニングには人気です。
寄せ植えに人気のケイトウ
ケイトウは品種により花色も多種多様で、赤系やピンク系が多いですが、寒い時期にオレンジや黄色のケイトウは明るくて元気がでて、赤系の花が多い中、黄色系のケイトウは空間がおしゃれに見えます。
トサカケイトウはドライフラワーに人気ですが、羽毛ケイトウの「キモノ」シリーズなどは草丈が10cmから20cm程度で寄せ植え向きです。ナチュラルガーデンやブロカント調の寄せ植えにはノゲイトウ・シャロンなどの優しい薄ピンクが生えます。
ケイトウは風水や母の日にも人気
風水でのケイトウの強い力
風水ではケイトウはとても強い力を持っていると言われています。花色によって意味が異なり、燃えるような赤いケイトウの力は火のエレメントで、南方位が陰の八宅に置けば邪気を燃やし、東に置けば仕事運や健康運です。
オレンジのケイトウは旅行運で黄色のケイトウは学力や結婚運・金運も司っています。求める運気によって置く場所が違ってくるので、学力は北東、結婚運は南西、金運には西や北に置くと良く、写真でも効果はあるようです。
母の日のセロシア・キャンドルケーキ
ケイトウは母の日にも人気で、最近では「セロシア・キャンドルケーキ」という小さいケイトウの寄せ植えが店頭に並び、丸型やハート型にケイトウを詰めたケーキのような可愛い姿です。花言葉「愛なる大地」を連想させます。
セロシア・キャンドルケーキの由来の詳しい情報はわかりませんが、今日ではポピュラーになってきました。ガーデニングのアクセントとして植えたり、そのまま玄関先に置けば色とりどりで見た目もおしゃれです。
毎日の生活に取り入れてみよう!
初心者はまず一輪から!
今やケイトウの原産地は世界にいくつも存在し、以前より店頭に並ぶ機会も多いため、チャレンジしやすくなりました。ケイトウの花言葉は素敵な意味のものから少し怖い意味のものまであり、とても興味深いです。
大切な人へ贈る際には、素敵な花言葉を添えるとグッと気持ちが深まります。ケイトウの開花時期は夏からですが、母の日頃から見かけます。この機会に一輪からでもチャレンジすれば、きっと毎日の気分がさらに明るく素敵に変わることでしょう。
慣れてきたら他の花と一緒に楽しもう!
初心者には、まず一輪から飾るのがおすすめですが、もちろん最初から花束にアレンジされているものを飾るのもおすすめです。飾ることに慣れてきたら、ユーカリや自分の好きなハーブなどの緑と一緒に飾ってみましょう。
ケイトウに緑を添えることで、鮮やかなケイトウが引き立ってグッとオシャレな空間ができあがります。ケイトウは大型の花や小さめの花とも相性がよく花束でなくても個性的な花瓶にするだけで雰囲気も変わり素敵です。
ケイトウの特徴や見頃が知りたい方はこちらもチェック!
ここでご紹介したケイトウの花言葉や、また花言葉の由来以外にもケイトウの魅力はまだまだ存在します。この機会にケイトウの花言葉やケイトウの特徴について、もっと深く触れてみたい方は、ぜひこちらもチェックしてみてください!

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