ホーネット ストーム1P
ファイントラック カミナドーム1
ウルトラライト(UL)テントとは
ウルトラライトは非常に軽い
ウルトラライトテント(以下ULテント)とは通常のテントと比べ非常に軽量になっているテントです。山岳テントの中でも軽量なものを意味しますが、特に決まりがあるわけではなく軽量なテントのことを意味します。また、軽量なだけではなく収納サイズもコンパクトになるものも多く携帯性の優れるテントです。
軽量で運搬しやすいコンパクトなテントのため、登山だけではなくソロキャンプや自転車でのキャンプなどいろいろなシーンで使えます。
特殊な構造のテントも
ソロ用のテントや登山で使う山岳テントの中にはULテントという名前のつくものもあります。例えば棺桶テントと呼ばれる寝るだけにしか使えない構造になっているものもあり、通常のテントとは異なる構造のものも多いです。
また、あえてトレッキングポールを使うことで、より軽くなるように作られているULテントもあります。ただし、全てのULテント特殊な構造になっているとは限りません。
ULテントの登山での魅力6選
1:運搬しやすい
ULテントと通常のテントでは重さが大きく異なります。ULテントの最大の魅力となり軽いものでは1kgを切るため非常に軽いです。軽いと前述したよう携帯性が非常に高く登山では体力の消費を押さえながら山頂を目指せます。
登山では軽ければ軽いほど体力の消耗を押さえられるので登山を始めたばかりの方でもULテントを選ぶとテント泊がしやすくなるでしょう。ただし、基本的にテント泊は中級者以上の方がおすすめとなります。
快適さを優先しやすい
通常登山だと山岳テントを使っていて重たくなりやすいため、必要以上の大きなテントを持ち歩くことはありませんが山岳テントの中でもさらに軽量なULテントなら、少し大きいサイズを用意しても体力的に余裕ができる場合もあります。そのため少し快適さ、居住性を考えて大きなテントを用意しても持ち運びやすいです。
持ち運びやすいですが大きなテントを使うときは、テントサイト(テント場)のスペースなど余裕があるときに使うようにしましょう。
荷物軽の量化に
通常の山岳テントからULテントに変えることで、荷物の軽量化ができます。この部分もULテントの魅力となり荷物の軽量化を考えている方におすすめです。もともと軽量な登山用のテントでも、ULテントはさらに軽くなりトレッキングポールを使うものはポールが減るためさらに軽量化できるなどULテントならではの魅力があります。
2:コンパクト
一般的なテントと比べ生地が薄いものが多くULテントは外からは透けて見えるものばかりです。極限まで薄い生地になっていることが多く75D程度のテントと比べると折りたたんでもかさばることがなく、コンパクトに収納できるようになっています。
軽いだけではなく収納サイズがコンパクトになっているため登山ではバックパックの中に収納しやすかったり、バックパックに吊り下げて運搬できるようになっていて持ち運びやすいです。
登山は運びやすさ最優先
登山では快適さよりも運びやすさを最優先にテントを選ぶ必要があります。そのため、山岳テント自体キャンプ用のテントと比べると居住性よりも持ち運びやすさを優先した作りになっていて、ULテントも同じような考えのもと作られているテントです。
ULテントの場合は軽さを最優先にしているテントとなり、生地が薄くなったことにより収納サイズもコンパクトになっていて数あるテントの中でも携帯性が非常に高いテントになります。
3:強度が高い
最軽量になるように作られているULテントですが、もともとULテントは登山で使うことを前提に作られているため強度が高めになっているものも多くULテントはきちんと山岳テントとして使えるところが魅力です。
例えばフライシートの素材は、通常ポリエステル素材が多いですが、軽量なULテントの素材は引き裂き耐性が高めのナイロン素材が使われていることが多く軽量ですが風に負けて簡単に破れるということはなく安心て使えます。
ポールも強度が高く
軽さを追求すると重量を減らすためポールの強度が削られそうですが、キャンプ向きの一般的なテントと比べるとポールの強度が高くなっている可能性もあります。繊維強化プラスチック、FRPのポールと比べるとULテントで使われているポールは繊維強化プラスチックなどよりも軽量な金属ポールが使われていて軽いです。
また、軽いだけではなく繊維強化していても樹脂ポールは割れてくることがありますが金属ポールは経年劣化に強めになります。
メーカーによって工夫も豊富
メーカーによってはナイロン素材だけではなく特殊な繊維やテープで補強しているものもあり、軽さと強度を両立するテントも多いです。強度の高いところもULテントの大きな魅力になり薄手の軽いテントですがきちんと登山で使える仕様になっています。強度が高いと風が強くても押しつぶされないため居住性も高く扱いやすいテントです。
ULテントに定義はないため素材や構造などはメーカーによって異なるため選ぶときはきちんと確認しましょう。
4:通気性が高いモデルが多い
通気性の高いところもULテントの魅力と言えます。通常のテントのインナーはレギュラーインナーになっていて保温性が高く、出入り口部分をメッシュにして通気性を調整するモデルも多いですが、ULテントはインナーがフルメッシュで通気性が高いモデルが多くその分軽いです。
また、メッシュにすることで通常の生地と比べると軽量になっていることもあり全体的に風通しがあり熱がこもりにくいテントになっていて居住性が高くなっています。
フライシートにもベンチレーションがある
極限まで重量を減らしたようなテントがULテントですが、フライシートにはきちんとベンチレーションがあり通常のテントと変わりません。そのため特別に軽量なULテントでも快適さ、居住性は変わらずキャンプ用のテントと同じように過ごしやすいです。
しっかり換気でき、通気性が高いところは通常のテントと同じで軽量化されていますが、きちんと使いやすくなっていて初心者でも上級者でもULテントは使えるようになっています。
5:居住性もある
ULテントは他のテントよりも軽量ですが居住性もきちんとありダブルウォール仕様のものも多いです。フライシートとインナーの二重構造になっていることで遮光性が増し、結露にも強く、荷物を置くスペースとなる前室もでき非常に過ごしやすくなっています。
つまりULテントとは軽さを優先にしながら、生地やポールの素材を工夫することできちんと快適さや居住性を維持したテントです。その分値段が高いものもあります。
結露に強い構造
ダブルウォール仕様だと、インナーとフライの間に隙間ができ結露が発生してもインナーにたれてくることは少なくなります。また、空気の層ができることで結露自体の発生をシングルウォールと比べ押さえられると言われていて山岳テントでもダブルウォール仕様のテントは多いです。
また、雨に対しても専用の屋根になるフライシートが付いている方が安心感が異なるなどULテントでもダブルウォールテントのほうが使いやすくなっています。
6:安いモデルも
10年以上前のULテントだと高価なものが多かったのですが、近年は中国のアウトドアブランドも人気になり安いウルトラライトも増えてきました。登山の装備はキャンプよりも費用がかかることがあり少しでも安いテントは人気です。
安いと不安になるかもしれませんが、レビューや評価を確認すると登山できちんと使われているものがあります。安いULテントだとより簡単にテント泊に挑戦でき、装備がまだ整っていない方にもおすすめです。
ULテントの選び方
ULテントでも普通のテントでも選び方は変わりません。サイズや人数の確認、口コミやレビューの確認、性能や素材の確認をきちんとすることで安いULテントでも登山で使えるかは判断できるでしょう。
山は天候が不安定なため耐水圧の高いテント、シングルウォールではなくダブルウォールテントがおすすめですが、携帯性を最優先にしたい場合はULテントの中でも軽量なシングルウォール仕様のテントがおすすめです。
7:省スペースで設営できる
キャンプ用のテントと比べるとULテントは小型で省スペースになっているものが多く、狭い場所でも設営しやすいです。山にあるキャンプ場(テント場)は狭いため省スペースで設営できるところもULテントの大きな魅力となり場所を圧迫しないためテント場でも使いやすくなっています。
また、設営しやすいという特徴もULテント、山岳テントの魅力となり初心者でもすぐに設営方法が覚えられるほど簡単です。撤収も同じように簡単にできます。
ULテントのキャンプでの魅力3選
1:持ち運びが簡単
ULテントは軽量なテントのためキャンプでも持ち運びしやすいです。オートキャンプなら車を横付けできますが、フリーサイトなら駐車場からサイトまで歩くことからULテントの携帯性は大きなメリットになります。
ULテントなら重たくても2kg台ということで小学生でも難なく運べる非常に軽量なテントになり、設営も撤収も車への積み込みも全て簡単です。また、トレッキングポールで設営するモデルもきちんとキャンプで使えます。
2:デザイン性
キャンプで使われているテントはキャンプ向きのテントが多いため、登山用のテントのULテントを使うと通常のキャンプ用のテントとデザイン性が大きく異なりよく目立ちやすいです。
テントを見失うことがなく迷うことも無くなるため、人気キャンプ場でもすぐに自分のテントの位置が分かり迷わなくなります。フリーサイトは車という大きな目印がないため迷いやすいですが、ULテントならテント自体が目立つので子どもで分かりやすいです。
3:さまざまなスタイルで
さまざまなスタイルで使えるところもULテントの魅力です。ULテントは、徒歩で持ち歩けるように作られているテントのため公共交通機関を使った徒歩でのキャンプから積載能力の少ない自転車でのキャンプ、小型のスクーターでのキャンプなどさまざまなスタイルのキャンプで使えます。
ULテントは特に軽めに作られているため、登山だけではなくさまざまな使い方ができる万能なテントです。
ULテントの注意点
ULテントは薄い
ULテントの注意点としては、通常のテントよりも薄いため透けて見やすいです。男性はあまり抵抗がないかもしれませんが女性だと気になる部分と言えるでしょう。フライシートがあるダブルウォールテントでもフライシートが薄いため夜になるとシルエットが見える場合もあります。
また、強度のあるナイロンを使っていても薄いためグランドシートなどを使わないとボトム部分が通常のテントよりも痛みやすいことが多く注意して使いましょう。
風に注意
キャンプ用のテントはある程度重量があるためストームロープを省くこともありますが、ULテントは通常のテントよりも軽量です。そのため風に飛ばれないようにペグで固定したりロープで固定しましょう。キャンプで使うときも登山で使うときも固定しないと軽いULテントでは1kgをきることから風で飛ばされやすいです。
風がない日でもULテントは特に軽いためストームロープを省かないように、ペグダウンをし忘れないようにしましょう。
おすすめULテント2選
1:ホーネット ストーム1P
ホーネット ストーム1P
アメリカの人気ブランドのニーモが発売する非常に軽量なULテントの一つです。3シーズン用モデルでキャンプ用のテントと比べると形状が少し変わっていてハブで連結されているA型フレームを採用したテントになっています。
天井には短いポールを使い頭上のクリアランスを確保した使いやすい形状になっていて1kg未満の非常に軽いテントですが、快適さもきちんとあり使いやすいテントです。
使いやすい通常インナー
インナーがメッシュになっているULテントも多いですが、本品は風や冷気侵入しにくい特殊なナイロンを採用していて、ドア部分のをメッシュにすることで換気したり、フルクローズしたりできるテントになっていています。キャンプ用のテントと同じ感覚で使える使いやすいインナーになりおすすめです。
2:ファイントラック カミナドーム1
ファイントラック カミナドーム1
登山用品やウェアを発売する日本の人気ブランのファイントラックから発売されているシンプルなドーム状のテントです。重さは1.25kgと軽く特殊なテープで補強されていて軽量ながら風で押しつぶされない作りになっていて使いやすいULテントになっています。
ポールをクロスさせるテントの基本的な構造になっていて初心者でもすぐに設営方法がわかりキャンプでも登山でも使いやすいテントです。
持ち運びやすい
通常テントを収納すると丸くなるものが多く、2ルームテントなどの大きなテント以外は長方形に収納できるものは少ないです。本品は収納するとお弁当箱のようになる長方形に収納できるように作られていて、バックパックに収納してもデッドスペースできにくい作りになっていて非常に持ち運びしやすいです。
山岳テントということでポール、テント本体を分けられるところも持ち運びやすいポイントで徒歩でのキャンプにもおすすめです。
ULテントのまとめ
持ち運びやすいところが人気
ULテントは使いやすい軽量なテントということで登山で使うとさまざまなメリット、魅力があります。軽いため体力が低めの方でもテント泊に挑戦しやすくなり、軽さ最優先ですが居住性も他の登山用テント同等にきちんとあり使いやすいです。
メーカーの工夫によって天井が広くなっていたり、設営しやすかったり、運搬しやすくなっているものも多い機能的な山岳テントといえます。
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出典:https://www.amazon.co.jp