ヘリテイジ ハイレヴォ2
ヘリテイジは山岳テントのメーカー
長野県のテントメーカー
ヘリテイジは1981年の東京で始まった日本の登山向きのアイテム、テントを作っているメーカーです。山行系のギアを扱うカモシカスポーツの人気テント「エスパースシリーズ」の企画、開発引き継ぎながら、自社製品を作るために長野県に移転して現在に至ります。
ヘリテイジのスタッフは全員が山行経験者のためユーザー側の視点でのものづくりをしており、発売されているアイテムは信頼性と実績があり評価の高いおすすめメーカーです。
ヘリテイジの特徴・魅力
ヘリテイジの特徴は前述したようにスタッフ全員がクライミング愛好家など、登山や山遊び経験のあるところ。また、ミシンやCAD(PCを使った製図ソフト)を用いて自社工場で生産している日本製テントな点も他とは異なります。そのため、品質が高くレビューでも評価が高いテントです。
山岳テントですが、キャンプ用のテントと同じようにカモシカスポーツやヘリテイジのECサイト、各種通販でも購入できるところも便利ですね。
山行(登山)とは
山行とは山に行くことを意味し、山中を旅して歩いたり登山をするという意味です。つまり山行の中には登山も含まれていて登山のスタイルとなるハイキングやトレッキングなども山行になります。
ヘリテイジが発売する山岳テントとは
キャンプ用テントとの違い
山岳テントとはキャンプ用テントと用途がことなり、山頂などでテント泊するためのものです。キャンプ用と比べると、長時間背負って移動しても疲れないように軽量で、収納サイズもバックパックに収まるように設計されています。
また、山の中で使うため風に対する強度、雨に対する耐水性が高いです。一方、キャンプ用テントより狭いことが多く、居住性より携帯性を優先した構造になっているものが多くなっています。
設営がしやすい
ヘリテイジなど山岳テントは全て設営しやすいところもポイントです。キャンプ用だと居住性を優先することからテントが多くなり1人で設営しにくいものもありますが、山岳テントは狭い足場でも設営できるようにシンプルかつ簡単になっている違いがあります。
今回紹介するヘリテイジのハイレヴォ2も山岳テントのため、キャンプ用と比べ設営しやすく携帯性に優れていて山行だけではなくキャンプ、自転車でのツーリングに対応する軽量テントです。
ヘリテイジのテント「ハイレヴォ2」を紹介
ハイレヴォ2の基本情報
ヘリテイジ ハイレヴォ2
ハイレヴォ2は、ヘリテイジが発売する軽量なダブルウォールテントです。フライシートとインナーの二重構造になっていて、キャンプ用テントに近い構造をしています。大きさは203×123×高さ115cmとなりキャンプ用テントならソロ向きサイズとなりますが、ヘリテイジのハイレヴォ2は山行テントのため2人用です。
収納サイズは、本体が直径12.5×29cm、フレームが38cmしかなく非常にコンパクトになります。
生地のスペック・重さ
インナーは丈夫な15Dナイロンリップストップに撥水加工を施したものです。フロア部分は少しだけ厚みのある20Dのポリエステルが採用され、フライシートはインナーと同じ15Dナイロンリップストップにポリウレタン加工による防水処理がされています。耐水圧2000mmと高めです。
フレームはアルミ合金中空ポールで軽く、ロープやバッグなどを含む重量は1100gとダブルウォール仕様のテントとしては非常に軽くなっています。
重量の補足
上記の重量には、付属のペグ8本は含まれていません。ヘリテイジは付属品も品質が高く、フレームと同じようにアルミ合金製の品質角高いVペグを8本付属しています。安価なピンペグやプラペグではなく、強度のある超々ジュラルミン製のため軽さと強度があり登山やキャンプなどで使いやすいペグです。
ヘリテイジのハイレヴォは8本のペグを含めると重量は増しますが、ダブルウォールテントの中では極めて軽く持ち運びやすくなっています。
人気テントのハイレヴォ2の魅力
1:初心者でも使いやすい
ヘリテイジのハイレヴォ2は初心者でも使いやすい入門にもおすすめの軽量テントです。キャンプ用テントは、フライシートとインナーの二重構造のダブルウォールテントが一般的ですが、登山では軽さを最優先にするためフライシートとインナーが一体になっているシングルウォールもあります。
シングルウォールは軽いですが結露が発生しやすい構造のため、初心者はスタンダードなダブルウォールテントのほうが使いやすいです。
ダブルウォールテントは過ごしやすい
フライシートとインナーが分かれていることで、荷物置き場とな前室ができます。靴やバックパックをインナーの中に入れなくても雨を防げ、簡単な作業可能です。また、雨よけに専用の生地が一枚ある状態のため雨にも強く、シングルウォールと比べると結露が発生しにくいため過ごしやすくなります。
登山用のテントのフライシートあ薄いですが、シングルウォールより遮光率が高くなり、初心者でも過ごしやすいです。
2:設営しやすい
前述したように登山用のテントは設営しやすいものが多いです。ヘリテイジのハイレヴォ2は従来からあるスリーブ式のため、吊り下げし式と比べると少し時間がかありますが、スリーブの片側は行き止まりになっているため自然に固定される構造になっています。
また、スリーブの終端はグロメットではなく袋状になっているため、フレームを通しやすいです。ヘリテイジのテントは、吊り下げ式ではありませんがすばやく簡単に設営できます。
フレームはショックコード付き
フレームはショックコードでつながっているため、フレームの組み立てで迷いません。組立工程はフレームを組み立てて、インナーのスリーブにフレームを通してからフライシートを掛けるだけになります。最後はインナーの樹脂フックで引っ掛けて、8本のペグで固定するだけです。山岳テントですが普通のテント変わりません。
テントの張り具合はフレームをセットした後から調整でき、テントの設営が初めてという方でも扱いやすくなっています。
スリーブからポールが露出しない
フレームを通しやすいようにスリーブは完全に覆われています。途中でフレームがスリーブから飛び出すこともないため、ヘリテイジのテントは設営しやすいです。この独自の構造がヘリテイジらしい作りで、カモシカスポーツから引き継いだエスパースソロテントなども同じ構造になります。
3:軽量なテント
ヘリテイジのハイレヴォ2は非常に軽く他社の山岳用テントと比べても非常に軽いです。ペグ8本は除きますが、ストームロープやスタッフバッグ、フレーム込みで1100gというのは驚異的な軽さになっています。
ダブルウォールテントの2人用サイズで1.1kgしかないため自転車ツーリング、公共交通機関でのキャンプ、登山で持ち運びやすいです。余談ですが、ソロサイズは960gしかなく長期の登山で使いやすくなっています。
4:ベンチレーションの構造
ヘリテイジのハイレヴォシリーズはベンチレーション(通気孔)も特徴的です。一般的にテントのベンチレーションは上部についているものが多いですが、ヘリテイジのハイレヴォは入り口部分の上下2箇所、背面の下部にも1箇所の3つのベンチレーションがあります。
付いている数、場所も特徴的で結露の発生を少しでも抑えられるように工夫されているヘリテイジらしい形状です。背面のベンチレーションは山岳テントに多い吹き流し式になっています。
通気性がいい
ヘリテイジのハイレヴォは、ベンチレーションの数が多いため通気性が高いです。また正面の上部のベンチレーションは、フライシートを閉じていても換気出るようになって背面の吹き流し型のベンチレーションは中からでも開閉できる構造になります。そのため通気性を確保しやすくです。
フライシート、出入り口共にダブルファスナー仕様で上からでも下からでも開閉できるため、細かな調整もしやすくヘリテイジのハイレヴォは快適さも高めになります。
フライシートの隙間が広め
フライシートと地面の隙間が広いところもポイントです。隙間が大きいため空気が入りやすく通気性が高くなります。そのため熱がこもりにくいです。隙間が広めになっているため、雨の跳ね返りでインナーが濡れやすくなります。
5:防水性が高い
山岳テントで使われている15Dや20Dの化繊は非常に薄いです。しかし、ヘリテイジのハイレヴォシリーズは2000mmの耐水圧があります。キャンプ用のテントでは、1500mmあると雨は防げると言われているため山岳用のハイレヴォシリーズは雨にもきちんと強いです。
前述したようにフライシートの隙間が跳ね返りやすい点だけ注意しましょう。
6:オプションでさらに使いやすく
オプションが多いところもヘリテイジのハイレヴォシリーズのポイントです。オプションには専用グランドシート、ギアハンモックがあります。専用グランドシートは、ヘリテイジのテントに合うサイズとなり、純正グランドシートは折りたたまなくてもいいため使いやすいです。
ギアハンモックはインナーの上部に取り付けるハンモックタイプの小物入れになります。ヘッドライトを下に向けてギアハンモック置くとランタンのように使えて便利です。
ハイレヴォ2の口コミ・レビュー
広さに関する口コミ・レビュー
一般的なキャンプ用テントと比べると、ヘリテイジのハイレヴォ2は山行用のため非常に軽いです。また、ヘリテイジの中でもハイレヴォシリーズは特に軽量なモデルになっているため2人用でも1.1kg程度におさまります。
軽いだけではなく山行用のため設営のしやすさや、ヘリテイジのこだわりが詰まったベンチレーションにより、居住性も高く快適という声が多い人気テントです。
自立式テントで驚くほど軽く、2人ようなので広くて快適です。通好みのテントでかっこいいですね
設営関するレビュー・口コミ
ヘリテイジのハイレヴォは現在主流の吊り下げ式ではありませんが、袋状のスリーブのため自動的に固定されるため初めて設営するときでも分かりやすくなっています。説明書を見なくても直感的に設営できるほどです。
ハイレヴォのような袋状のスリーブは、ナイテッドポールスリーブシステムといいます。設営のしやすさは山行テントの特徴ですが、ナイテッドポールスリーブシステムはヘリテイジの他のテントでも実績がある構造です。
テント泊初心者で、初めてテントを購入しました。家で試し張りしたところ、はじめてでも簡単に設営できました。
使い勝手に関する口コミ・レビュー
ヘリテイジのハイレヴォシリーズは総合的に満足度の高いテントです。前述したように軽量かつ広く、設営しやすいテントなります。通気性と結露対策となる3箇所のベンチレーションにより、山行用のテントでも居住性が高いです。付属のペグはグレードの高いアルミ合金が使われ強度と軽さを両立したモデルになります。
ヘリテイジのハイレヴォはオプションのギアハンモックやグランドシートを使うとより使いやすいです。
初心者でも立てやすいし、一人では広すぎる位で、まだ雨に降られてないので耐水性はわかりませんが、1シーズン使ってみて、大変満足しています。今年もアルプスを楽しもうと思ってます。
ハイレヴォ2の注意点
耐久性に注意
フライシートにはポリエステルよりも丈夫なナイロンが使われ引き裂きに強く、ペグには航空機にも使われている丈夫で軽量なアルミ合金が使われていますが、インナー、スリーブ部分はポリエステルです。
ポリエステル自体は通常のテントでも使われている素材ですが、ヘリテイジのハイレヴォシリーズは薄手のテントのため、耐久性や引き裂きが弱めになっています。スリーブにフレームを通すときは注意しながら入れるようにしましょう。
グランドシートが必要
ボトム部分も一般的なテントだと厚手の生地や丈夫なPE素材が使われていますが、ハイレヴォはヘリテイジの軽さを重視したテントのため必ずグランドシートを用意しましょう。ヘリテイジの公式HPでも、軽量化を優先しているため補強材や補強縫製などを必要最小限とどめているとアナウンスされています。
そのため地面の凹凸、水分、汚れなどからテントのボトムを守ってくるグランドシートが必ず必要になるテントです。
耐久性を優先する場合は
エスパース
ヘリテイジのテントで耐久性を優先する場合は、今回紹介したハイレヴォシリーズではなくカモシカスポーツから引き継いだ、エスパーステントを使うといいでしょう。ハイレヴォシリーズは耐久性よりも軽さを優先したい方におすすめです。ヘリテイジ公式でも耐久性を求める場合はエスパースのほうがいいと案内しています。
エスパースは少し重いですが、ボトム部分が30Dとハイレヴォシリーズと比べると厚みがあり耐久性も高いです。
ペグの重量は含まれていない
ヘリテイジのハイレヴォは軽量なテントでダブルウォール仕様ですが、ソロ用が960gとなり2人用で1.1kgと非常に軽く仕上がっています。注意点としては付属品を含めた総重量ではなくペグを除いた重量になっている点です。スタッフバッグ、ロープ、インナーやフライシートなどは上記の重量に含まれています。
ペグの重さは1本12gとなっていて8本付属するため合計で96gになり、総重量はソロ用の1056g、2人用が1196gです。
冬には不向き
山行用テントには冬でも使えるようにオプションにスノーフライ、内張りなどがありますがヘリテイジのハイレヴォには、スノーフライや内張りはなく冬には使いにくいです。3シーズン用のテントのため冬の登山では使わないように注意しましょう。通気性が高めのテントのため冷えやすいです。
ヘリテイジのテントのまとめ
ヘリテイジのハイレヴォは極めて軽い
人気メーカーヘリテイジから発売されているハイレヴォ2は、2人用のダブルウォールテントですが、総重量でも1.2kg未満の非常に軽いです。軽さを優先しつつ通気性が高く過ごしやすい快適なテントとして評価されています。
今回紹介したハイレヴォシリーズは、ヘリテイジの中では軽さに特化したモデルとなりボトムが薄めです。ヘリテイジのテントは複数あるため使い方に応じたテントを選ぶといいでしょう。
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