のりなし ふすま紙 襖紙
ふすま紙 簡単にお座敷風
シールタイプのふすま紙
はじめに:自分で襖の張り替え!DIY法を解説
簡単DIY!襖のセルフ張り替えは難しくない
本格的におこなう襖の張り替え方法は7-8工程もあって少し大変ですが、DIYで簡略化してする方法もあります。ひどく古くなって内側の枠が見えるような場合でない時は、もっと楽にきれいに張り替えることができるでしょう。
住宅リフォームの中でも建具の修理はDIYでは難しそうと尻込みしてしまわず、汚れや破れが小さなうちに補修の意味も兼ねて自分で襖の張り替え交換をしてみませんか。
自分で襖の張り替えDIYをしたい人必見
DIY用の張り替え襖紙はいくつかの種類があります。基本的な貼り方を踏まえた上で、それぞれの種類の襖紙の貼り方のコツを踏まえながら作業していきましょう。
襖張り替えの準備や作業手順を解説します。はじめて襖の張り替えDIYをされる方でも、わかりやすく時間をかけずにきれいなラインで襖のリフォームする方法です。
DIYにおすすめ張り替え用襖紙の種類
まずは張り替える襖紙の種類を知りましょう。ひとくちに襖の張り替えといっても選ぶ襖紙の種類によって作業難易度が変わってきます。
はじめての方にはシールタイプで接着剤を塗る作業を省けるものがおすすめ!慣れてきたらコストと作業の両面から、自分でできる範囲で襖紙を選んでいけばよいでしょう。
張り替え用襖紙の種類1.
のりなし ふすま紙 襖紙
まずは自分でのりを塗って貼っていく紙だけのタイプ。この種類の特徴は値段がほかのタイプと比べて安価であることがあげられます。接着剤を別途買うことを考えると、貼る量によってどちらが安いのかが変わってきますので、使用する場合はよく考えてから選ぶようにしましょう。
張り替え用襖紙の種類2.
ふすま紙 簡単にお座敷風
襖用の紙で触った感じはさらさらしていて接着剤なしのタイプと似ていますが、水をかけると張り付くタイプがあります。
こちらは水をかけるまではいくらでも場所を動かして、模様ので方などの調整がしやすいというのがよいところです。破れた部分の補修などでは切ってから水をかければあまりを保存しておきやすいでしょう。
張り替え用襖紙の種類3.
シールタイプのふすま紙
次はシールタイプの襖張り替え用の紙です。接着剤がついた襖紙がほかに張り付いてしまわないようセロハン状のカバーが付いているもの。張り替える前の襖に穴などがなく上から重ねて貼るのに使われることが多いです。
接着剤など別途購入する手間がなく、シールのように貼るだけなので安心して使うことができると襖紙張り替え初心者の方の人気が高い商品です。
襖紙のほかに張り替えDIYに必要なもの
襖の張り替えは襖紙だけ準備しても作業はできません。ここでは張り替えDIYに必要な材料や道具類をご紹介します。準備するものリストとしてご活用ください。
襖張り替えDIY用品1.
襖紙は余裕をもって大きなサイズで切ったものが売られています。そのまま貼ったのではきれいな仕上がりにはなりませんので、カットするためのカッターや金属のものさしは必須です。
ものさしは寸法を測るためのものではなく、カッターでまっすぐなラインを切るために使うので、木製やプラスチックではなく金属製が適しています。金属のまっすぐな板であればへらでもよいです。
襖張り替えDIY用品2.
襖紙はのり付きのものであっても、内側の茶ちりという下地用の紙はのりがついていません。これを接着するためにのり(古い襖の場合は強力なボンドが◎)と刷毛、のりを薄めたり取り出しておくための四角くて浅い容器があると便利です。
セットになったものが売られているので足りないものがたくさんありひとつひとつ買い集めるならばセットで買った方がおすすめ!このほかこまごまとした材料としてマスキングテープはひとつ用意しておくと何かと使えます。
襖張り替えDIY用品3.
ふすま紙を貼ったあとに中の空気を抜くため、押さえる用のはけまたはスポンジも忘れずに用意してください。手のひらでも出来ないわけではありませんが、やわらかくある程度たいらな面積が大きいものの方がスピーディできれいに仕上がりやすいです。
こちらは100均などで売られているものや、きれいな新品であればわざわざ新しく買わなくても、家にある掃除用のへらやスポンジのストックなどでも十分DIYできます。
襖張り替えDIY用品4.
襖にはつきものの引き手。手をかけて開けしめする部分です。ここに手をかけることで開閉をスムーズにするだけでなく、襖紙を直接手で触らずきれいに保つという効果もある部分。
外してから襖紙を貼ることでより仕上がりが美しくなります。また張り替える紙のイメージに合わせて取り替えることも可能です。作業の必要性によっては、引き手とそれを固定する目立たない頭の小さな釘もご用意ください。
引き手交換にはポンチも忘れずに
引き手用の釘打ちはそのまま金槌で叩くと金属に傷やへこみが出来てしまいます。このような部分に釘を打つときは、ポンチなどと呼ばれる金属の棒状の道具を介してDIYをおこないましょう。引き手の取り付けが必要な場合は、この道具も忘れずに準備する必要があります。
襖張り替えDIY用品5.
これは襖紙を何度も張り替えている・襖自体が傷んできていて基礎部分からの補修DIYが必要という場合にのみ必要になりますが、枠を外すための金槌・当て木(ちょくせつ金槌で打たないようにするので何でも可)・細かな釘を引き抜くためのニッパーもあると便利です。
現在貼られている襖紙の上から重ねて貼るだけのDIYでは、ここまでの道具は不要ですので必要に応じて準備してください。
自分でできる住宅リフォーム!襖張り替えDIY
準備するもののチェックも終わり道具や材料もそろったら早速襖紙の張り替えDIY作業に取り掛かりましょう。まずは現在の襖紙が破れたりしておらず、枠もしっかりとしている場合の簡単で安心な張り替え作業の方法・手順からご紹介します。
簡単なDIY!襖張り替えの方法1.
襖紙をサイズを合わせて切る
襖の張り替えDIYの最初は張り替えたい襖紙を襖の大きさに合わせてカットするところから初めていきましょう。これは上から貼る場合でも枠を取り外す場合でも同じです。
紙を裏向きにたいらに置きその上に襖を乗せてから、周りを鉛筆などでぐるりと印付けをしてください。襖を退けてからそのラインどおりまっすぐにカットします。
この作業の注意点
襖紙にはいろいろな接着剤の種類がありますが、DIYの作業工程的にはどの紙を使った場合も同様です。しかし気をつけたい注意点は襖紙に柄がある場合。襖はほとんどが2枚など複数枚数で1箇所の建具になっているものがほとんど。
襖を閉めた場合の柄を左右対称にする、上下の柄の向きを間違えないように紙を襖のサイズよりひとまわり大きくカットしましょう。
簡単なDIY!襖張り替えの方法2.
次のDIY工程は襖紙を貼り付けられるようにします。のりなしの場合はのりをしっかりと全体に塗布しますし、水をかければ接着剤が張り付くようなタイプは水を均一に塗ります。シールタイプの場合はカバーを取り除くだけと簡単です。
この作業の注意点
ここでの注意点はのりなしタイプにのりを塗布するDIYの場合です。接着剤がないところがあると表面にでこぼこが出来てしまいますので、むらなく均等に接着剤を塗るようにしてください。特に紙の端となる部分には十分な量の接着剤があるようにしましょう。
簡単なDIY!襖張り替えの方法3.
ここまでできたらいよいよ次は襖紙を貼るDIY工程となります。はじめておこなう場合は曲がらずまっすぐに貼ることを意識すると良いでしょう。貼った上からへらや清潔なスポンジで中央から外側に向けて空気を抜きます。
また枠に接着剤が付かないように、貼り付ける前に紙に接着剤を浸透させるのに時間を開けたいのでこの時間を利用して枠をマスキングテープで養生しておきましょう。
この作業の注意点
襖紙を貼る場合の注意点は慌てず中の空気を抜くことです。紙が接着剤で湿っている場合は表面が波打っていますが乾燥するとぴんと張りますのでごしごし力を入れて修正しないようにするのがDIYのコツです。
ほとんどの市販の襖紙はリメイクシートのように一度貼っても乾燥するまでははがしてやり直すことができますので、安心してチャレンジしてみてください。
簡単なDIY!襖張り替えの方法4.
最後のDIY工程はさきほど貼った襖紙の余りを切り取り、最後にもう一度紙端を圧着して張り替え作業は完了です。
切り取るときは枠のきわぎりぎりでカットしたいので、へらや金属のものさしなどでしっかりと押さえてカッターの歯は一度おろしたら浮かせずにそのまま移動させるようにすることで、きれいなラインで切ることができます。
上から貼れない場合の襖張り替えDIY
紙がひどく破損していたり枠が取れかかっているような、コンディションのよくない襖の場合は襖紙を張り替えるだけでなく、DIYで中紙から張り替えて枠をはめ直すなどすれば新品の襖のようにきれいになります。ここでは枠をはずして襖を張り替える方法を解説していきましょう。
張り替えを何度もしたものも一度リセットしよう
襖紙は何度も上から貼っていくうちに枠よりも内側の紙部分の方が高くなってしまうこともあります。破損がひどいものだけでなくこのような場合も<しっかりと今まで貼られていた襖紙を剥がして貼り直すとしばらくの間は、上から貼るだけできれいDIYできるのでおすすめです。
襖張り替えDIY1.枠をはずす
上から張り替える場合とちがい、まずは枠を取り外すところからはじめましょう。枠部分に釘があるのでそれを抜き当て木をして横からかなづちで叩くと噛み合っていた部分がはずれて枠が取り外せます。
しかしその前にどの襖のどこの枠かわからなくならないように、枠にマスキングテープを貼って襖A上下左右など油性マジックなどで記入・印を付けておいてください。引き手も同様に釘を抜き外しておきましょう。
襖張り替えDIY2.古い紙を剥がす
枠がはずれたら古い襖紙を剥がしていきます。何枚も貼られているものは基礎の茶色い紙が出るまで、注意深くすべて剥がすのがきれいに仕上げるコツ。
襖紙をすべて剥がすだけでなく、このとき接着剤が重なって厚みが出ているところなどをカッターでこそげ落とし、土台ができるだけたいらになるようにするのも仕上がりをよくするためには重要です。
襖張り替えDIY3.下地を貼る
穴がある場合はとくに下地も貼りましょう。茶ちりと呼ばれるものが襖紙の下地紙です。穴が空いている場合は茶ちりの表側に濃い色の紙を重ねてあり厚みのある下地紙を使って穴補修も兼ねましょう。
下地は縦に12枚貼るのが正式な方法ですが、DIYであれば紙を横に使って3枚で済ませる方法もあります。この場合重なり部分はしっかりと3cmくらい取るのがポイント。時間短縮・簡易化をしたい方はこの簡単な方法をお試しください。
襖張り替えDIY4.襖紙を貼る
下地を貼ったらしっかりと乾燥させてから襖紙を貼っていきます。貼り方のコツは上から貼る方法と同様ですが、この場合は枠木もありませんので表側のみでなく、厚み部分まで折り返してしっかり貼るのがコツです。枠木がかぶさることにより、より剥がれやすくきれいに仕上がります。
襖張り替えDIY5.枠や引手を戻す
襖紙の張り替えが終わったら急激に乾燥させないため日かげでじっくり24時間程度かけて乾かしてください。こうすることで襖紙がぴんと張った状態で乾くでしょう。
最後に取り付けた時間を逆にたどるように枠を元に戻していきます。このとき釘穴がつぶれていて枠木を留められないという場合はふだんは目立たない厚みの部分から細い木ネジを使って枠と本体を打ってしまってください。引き手もポンチを使って上下2箇所釘を打ち、取り付けは完成です!
まとめ:DIYで安心!襖の張り替え
自分でする襖の張り替えDIYに挑戦しよう
簡単な住宅リフォーム・襖の張り替えDIYを剥がさずやる方法と枠を取り外して丁寧におこなう2つのDIY方法を解説してきました。現在の襖の状況に合わせてやり方は選ぶことができますが、まずは練習も兼ねて簡単な上から貼る張り替えDIYからやってみるとよいでしょう。
襖の張り替えが気になる方はこちらもチェック
今回は上から貼る場合と枠まで取り外してやるふたつのDIY方法を解説してきましたが、暮らしーのではこのほかにも和風な襖を洋風にDIYする方法や襖紙の代用となるおすすめの壁紙などの記事もございます。こちらも是非見てくださいね。
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出典:https://photo-ac.com/