DIYでフローリングを安く張替えよう!
フローリング張替えのDIYと業者の違いは?
フローリングの張替えは、DIYでも可能です。DIYなら好みの素材を採用しやすく、プロに頼むよりも価格を抑えられます。しかし、DIYで張替える場合、手順や仕上がりレベルなど、気になることが山積みでしょう。
当記事では、フローリングをDIYで張替える手順を解説します。より簡単な方法や、仕上がりは業者と比べてどう違うのか?についても紹介しますので、参考にしてみてください。自分好みの床に生まれ変わりますよ!
フローリングDIYの手順を解説!
フローリングDIYに必要な工具を揃えよう
フローリングをDIYするなら、まずは必要な工具を揃えましょう。丸ノコギリや電動ドライバー、釘打ちに使用するハンマーは必須です。また採寸に必要なサシガネやメジャー、微調整用のカッターも用意しておきます。
フローリング材は必要に応じて購入。また、ボンドや釘もフローリングを貼る際に必要です。予算は工具やフローリング材によって異なります。おおよそ25,000円〜60,000円ほどで揃えられるでしょう。
フローリングDIYの手順1:床材を剥がす
フローリングDIYは、床板を剥がすところからはじめます。今回紹介するのは、床の構造が安定し、湿気に強い「捨て貼り工法」です。
畳はマイナスドライバーを差し込み、フローリングの場合は繋ぎ目にバールを打ち込んで剥がします。このとき、怪我をしないよう滑り止め付の手袋を着用してください。
バールは金づちで垂直に打ち込むのがコツです。また、剥がし始めは部屋の中心から行いましょう。床材がめくれ上がったら、バールを差し込んで剥がします。
床材を剥がしたら掃除と採寸を
床材を剥がしたら、埃やゴミを掃除します。万が一カビが発生していたら、消毒用のエタノールを散布後、ブラシでこすり取っておきましょう。
床材を採寸する際は、部屋のサイズやフローリングの厚みを正確に測ってください。予め列に何枚のフローリングが必要なのかを把握しておくと、最後に「数ミリだけ足りない!加工ができない!」のような事態を防げます。
このとき、フロア釘を打つ目印として、床の角材(根太)に印を残しておきましょう。
フローリングDIYの手順2:下地をつくる
フローリングDIYの次の手順は、下地をつくる工程です。床の構造をしっかりつくれると床下からの湿気を予防できます。
ちなみに、根太(ねだ)に直接フローリングを貼る「根太張り工法」と呼ばれる方法もあり、この工法は合板(ベニヤ板)を貼らないため、低コストに抑えられる点がメリットです。
一方、フローリングが限定されたり、床下の冷気が上がってきやすいなどのデメリットもあります。そのため、住宅には「捨て貼り工法」がおすすめです。
断熱材を敷き詰めて平らに
住宅の場合は、下地をつくる際に断熱材を敷き詰めるのがポイントです。下地が平らになるだけでなく、床下からの冷気を防ぐ効果もあります。断熱材は、床下の形に合わせて1枚ずつ敷いていきましょう。
また、断熱材と根太の間に隙間があると、断熱効果が低下してしまいます。それぞれを密着させるように意識してください。万が一断熱材の上で作業する場合は、一部だけが凹んでしまわないよう、必ずベニヤ板の上で行いましょう。
ベニヤ板を貼る
断熱材を敷いたら、次はベニヤ板を張ります。断熱材を敷き詰めた根太の上に、採寸・切断したベニヤ板(合板)を並べましょう。ベニヤ板を乗せると、根太が見えなくなります。釘を打つ際に場所がわからなくなるので、印をつけておきましょう。
綺麗に並べたら、釘・ビスを使って、ベニヤ板と根太とを固定します。このとき、ビスの間隔を空けすぎると下地が不安定になる可能性があるため、およそ30cm間隔での固定が好ましいでしょう。
フローリングDIYの手順3:フローリングの採寸・切断
フローリングのDIYは、材料の採寸や切断も重要な手順です。長さだけでなく、必要な厚みもしっかり採寸しましょう。採寸をきちんとしておけば、最後のフローリング貼りの際、ぴったりとはまります。
切断は丸ノコやノコギリで行い、微調整はカッターを用います。切断の際はフローリングの欠けや、ギザギザの断面にならないように注意し、フローリングの切断を綺麗に整えましょう。
フローリング材の継ぎ目
床材を切断する際、材料の継ぎ目が互い違いになるようにしてください。継ぎ目は「凸サネ」と「凹サネ」と呼ばれ、一般的に互い違いに配置して張ります。
また、材料のロスを減らすなら「乱尺張り」がおすすめです。乱尺張りは、フローリングの張り方として最も一般的な張り方です。長さが一定でなく、フローリングの継ぎ目の位置がランダムになる特徴があり、自然なフローリングに仕上がります。
印をつけて丸ノコギリで
材料を切断する際には、印をつけて丸ノコギリで行うのがよいでしょう。材料を重ねて切断する場合は、両端をしっかり合わせるのがポイントです。このとき、切断する場所には印をつけて間違わないようにします。
さらに、切断前には一度仮置きしてみてください。「何枚の材料を切断するのか?」「どれくらい切断する必要があるのか?」と確認しておけばミスしにくく安心です。
フローリングDIYの手順4:フローリング材を貼る
フローリング材料の切断が終わったら、いよいよ貼る手順に入りましょう。1列目のフローリングは、凹サネを壁側に向けておくのが基本。凸サネをはめ込む際には、まっすぐ並んでいるかを確認してください。
1列目のフローリングがはまれば、木工用ボンドで仮止め、上から釘でしっかりと固定しましょう。万が一、ズレる場合は3mm程度であればカンナで削れば問題ありません。2列目以降は同様にし、最終列は仮置き後に確認します。
フローリング保護のために
フローリング貼りの作業時には、必ず当て木をしてください。当て木とは、材料や部材を保護するための板です。ホームセンターはもちろん、最近では100円ショップでも販売されています。
ハンマーや金づちを使う作業である「凸サネ・凹サネを合わせる」「カット時に出たフローリングの端材を入れ込む」などは、フローリング材を直接叩くと傷がついてしまうため、必ず当て木を使って保護しながら作業してください。
仕上げ前にも必ず仮置きする
フリーリングDIYの中で最も難しいのが、最終列の作業です。残りの床面積とフローリング材料の幅を合わせ、貼付け前に仮置きして確認しましょう。
問題なくはまれば、下地に接着剤を塗ります。直前の列にはめ込んだら、浮き上がっている部分に体重を乗せて貼り付け。最後に30cm〜40cmの間隔で釘を打ち、釘頭を「ネジ隠し」などで処理すれば完成です。
フローリングDIY仕上がりレベルの違いは?
DIYの仕上がりレベルの違い1:業者
フローリングDIYの仕上がりは、やはり業者へ依頼する場合と比べれば劣ります。特に切断面のギザギザや、壁との隙間が分かりやすい差です。「DIY初心者だし、どうしても綺麗に仕上げたい」という場合は、業者に相談するのが無難でしょう。
フローリングDIYの仕上がりレベルは、業者と比較すると劣るものの、個人の力量や工夫でプロの仕上がりに近づけます。DIYの経験値や細かい点への配慮の差で、美しく仕上げることが可能です。
DIYの仕上がりレベルの違い2:床暖房はプロへ
フローリングはDIYによって張替え可能ですが、床暖房を部屋に設置したい場合、業者へ依頼しましょう。床暖房の仕組み上、フローリング材が熱の影響を受けることなどが理由です。温度変化に強いフローリング材の検討が必要で、個人では難しいケースがあります。
また、既に床暖房が導入されていると、床暖房の設備を傷つけてしまう可能性も考えられるでしょう。フローリングや設備が傷ついたり、変化したりさせてしまうと、最悪の場合、全てを張替える必要があるので注意しましょう。
フローリングDIYを手軽に行う方法は?
フローリングDIY手軽な方法1:貼るだけ素材
フローリングのDIYやリフォームは、「DIY経験が浅くて不安」や「もっと簡単にフローリングを変えたい」という場合もあります。そんなときにおすすめしたいのが、「貼るだけフローリング素材」です。
この材料には裏側にのりやシールが付いており、台紙を剥がして直接床に貼り付けます。貼るだけ素材は、クッション性に優れた「クッションフロア」が人気。塩化ビニール系素材のため、高い耐水性がメリットです。
貼るだけ素材は軽量かつ低コスト!
貼るだけ素材の魅力は、軽量かつ低コストな点です。軽くて手軽に貼り付けられるため、女性やDIYに慣れていない人でも、フローリングのリフォームが叶えられます。
また、貼るだけ素材の材料は「6畳1万5千円ほど」から購入できる点もメリットです。業者に頼んでリフォームすると、5万円以上かかるケースもあります。
簡単かつ自分で安く張替えられるため、コストが気になる人は検討してみてください。貼り付けるときのポイントとしては、継ぎ目箇所に「継ぎ目処理剤」を施しておきましょう。
フローリングDIY手軽な方法2:置くだけ素材
フローリングDIYを手軽に行う方法には、フローリングに直接「置くだけ素材」の活用も挙げられます。名前の通り、床やフローリングに直接「置くだけ」で、部屋の印象を変えられる優れものです。
「貼るだけ」のフロアタイルと比べると、やや高値となりますが、機能性やデザイン性を考えるとコスパは抜群。トレンド感たっぷりのヴィンテージ風や、リアルなストーン調など、さまざまなデザインが展開しています。
置くだけ素材は賃貸でもOK!
「フローリングをリフォーム、または張替えたいけど賃貸住宅だからできない」など悩みがある人もいるでしょう。置くだけ素材なら、簡単に張替えできるため、賃貸住宅でも安心してリフォームできます。
接着剤も不要なので、引っ越し時も簡単に回収可能です。裏側には滑り止めがついているため、しっかり床に固定でき、ズレも気になりません。繰り返し使えるので、引越し先や部屋の模様替えに使用できる点も魅力です。
畳の上にフロアタイルはNG
クッションフロアよりもリアルなデザインで、かつ傷に強いと人気がある「フロアタイル」。フロアタイルも床に直接敷けるため、自分で簡単にお部屋リフォームができます。
しかし、フロアタイルは、畳の上には向きません。畳の上にフロアタイルを敷くと、湿気がこもりやすく「カビ」の原因になります。どうしても畳の上に敷きたい場合は、事前に「綺麗に掃除する」または「カビ防止シートを挟む」などの対策を施してください。
フローリングDIYのメリット・デメリット
フローリングDIYのメリット
フローリングDIYのメリットは、なんと言っても「自分で安く仕上げられる」点です。また、床材はさまざまなデザインが展開しているので、自分の好みに合わせたお部屋のイメージチェンジを叶えられます。
また、価格も比較的安く抑えられるので、気軽に取り掛かれる点も魅力です。リフォームを業者に頼むと、材料費だけでなく工事費も発生します。DIYなら工事費がかからないため、大きな費用の削減を見込めるでしょう。
フローリングDIYのデメリット
フローリングDIYのデメリットは、仕上がりが業者と比べて劣る点です。個人の力量にもよりますが、材料のカット面や壁際の隙間など、プロのような高いクオリティは難しいと言わざるを得ません。
また、フローリング張替えのDIYは想像以上に体力が必要です。さらに経験が浅いと、慣れないことの連続で予定していた時間では作業が終わらない場合もあります。「フローリングのDIYは簡単にはできない」と予め理解しておきましょう。
理想のフローリングをDIYで仕上げよう!
フローリングのDIYは安価にできるため、近年人気が上昇しています。また、自分のペースで作業を進められる点もDIYの魅力です。
しかしフローリングをDIYで張替える場合、大変な作業であることを理解しておきましょう。仕上がりレベルは個人によりますが、大変な分、部屋に一層の愛着が湧くはずです。この機会にぜひ、価格を抑えたDIYにチャレンジしてみてください。
フローリング以外のDIYが気になる方はこちらもチェック!
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