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【始める前に読む】漆喰を使ったDIY方法を徹底解説!準備や綺麗に仕上げる手順も!

漆喰は綺麗に平らに施工する必要がなくラフさが魅力の壁材です。完成させるのが簡単で初心者にも施工しやすい素材としておすすめ!部屋のリノベーションやおしゃれインテリアDIYに漆喰を使ってみませんか。漆喰施工に必要材料や費用目安・作業手順とDIY方法を解説します。
2021年10月10日
佐藤3
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はじめに:漆喰DIYの材料費用目安や方法

漆喰を使ったDIYの前に費用ややり方をチェック!

Photo bykissu

漆喰はホームセンターはもちろん100均でも手軽な量のものが売られておりDIYに使いやすくなっている素材です。もともとは壁材として好まれて多く使われていましたが、近年は壁だけでなくインテリア小物づくりにも使われるようになりました。

漆喰DIYは初心者やそれこそ子供さんがラフに扱ってもそれなりにかっこよく仕上がる間口の広さが魅力です。しかし綺麗に仕上げようとするとそれなりのコツやポイントを押さえることも大切になってきます。

壁のリノベーションやインテリアなどおしゃれ漆喰DIYを解説

今回はそんな漆喰DIYを自分でされたい方に向けて、必要なものや手順・扱い方のコツとともに漆喰とはどんなもので、どのようなメリットがあるのかもレクチャーしていきます。

漆喰で部屋の壁をリノベーションしたい方や、小物作りにも役立つ材料と綺麗に仕上がる漆喰の扱い方の基本のやり方をチェックしましょう。

DIYの前に知りたい!漆喰について

漆喰の塗り方のコツや綺麗に仕上げる方法を知る前に、漆喰という素材の特徴や性質を知っているとなぜこうしたらうまくできるのかというのがわかりやすいです。ここではそのような漆喰の基本的な情報をご紹介します。

漆喰とは

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漆喰は古くから壁材として使われてきた素材です。古い蔵などまっしろな壁を実物は知らなくてもテレビや画像で見たことがある方も少なくないでしょう。

漆喰の原材料は石灰石で、それは主に死亡したサンゴが作るサンゴ礁が地下に埋まったものを採掘して採れるものです。その石灰石を焼いて砕いて粉にしたものに、水分やのりとなる素材を加えて壁材として用います。

漆喰の特徴

グラウンドのラインを引く石灰も漆喰と同じ石灰石原料の粉です。色も真っ白で夜間でも目立ち、そのため外壁に使用すると防犯効果がアップするでしょう。

また不燃性の物質であることから漆喰壁が燃えることはありません。そのため台所など火のそばの壁材として適しているのが特徴となっています。

壁に使われてきた漆喰のメリット

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漆喰は石灰石を原料とした粉でその白い色は外壁だけでなく、室内の壁にしたときも壁の彩度が上がることによって同じ照明を使っていても全体の明るさが上がったという意見が多く見られます。

電気代の節約にもなるでしょう。また漆喰は完全に乾くまでに時間がかかる息をする壁とも言われるほどで、それには以下のような嬉しい効果も期待できます。

空気中の有害な物質が気になる方にも漆喰はおすすめの素材

漆喰の壁は余分な空気中の湿気を吸い込んでくれるため、中の湿度を保ちたい蔵などの壁に使われることが多いのはこのためです。それだけでなく人が暮らす空間用の壁材としても優秀で、昨今問題視されるホルムアルデヒドを吸い込み再放出することがないので、健康にもよいといわれています。

漆喰DIYの準備!材料の費用目安はどのくらいか

漆喰の良さや特徴をご覧いただいたところで、早速漆喰DIYをする場合に必要材料と道具をチェックしていきます。また施工する場所によっては必要となる細々としたDIY用品やそれらの費用目安についても御覧ください。

漆喰DIYの準備1.材料

日本プラスター 漆喰うま〜くヌレール

出典:楽天

材料となる漆喰は消石灰を粉の状態で買ってきたら、そこに接着剤となるつのまた(海藻の一種)を乾燥させたものを水で煮出すか、粉末にしたものを混ぜ込む必要があります。そこに麻すさというこれも植物の繊維を入れて水で練って作るのが漆喰です。

漆喰を練る材料は意外と少ないので、労力をいとわない方はこの方法がコスパよくたくさんの漆喰材を作ることが可能となります。


手軽な練ってある漆喰が人気

材料は数も3つと少ないのですが漆喰はたとえばつのまたを煮出すのにまる1日かかったり、そのあと麻すさが混ざりにくいので練る作業にもとても時間がかかります。

仕事でされているのであれば時間はかかってもコストが安い方が商売になるでしょうが、DIYではプロの方のようにたくさんの時間を掛けて素材作りをするのも難しいです。そんな場合はすでに練り上がってる漆喰が売られているのでこちらがおすすめ!

漆喰DIYの準備2.道具

消石灰の粉から漆喰を作るのであれば、電動のミキサーまたはコンクリートを混ぜる要領でトロ船と鍬のようなもので手動で混ぜていきます。ミキサーまたはトロ船と鋤がまず道具として必要です。

塗り壁セットは道具を1から揃えるという人にはとても便利な商品

広範囲の壁を効率よく塗っていくには、壁塗りではよく見かけるコテ板というものがあると便利でしょう。合板に持ち手となる板を打ち付けてDIYしてもOKですし、わざわざ合板を買うのであれば塗り壁セットというものがありますのでこちらを利用した方がよい場合も。

漆喰は平らに仕上げるにはこてで塗る

漆喰壁のよさは塗りのでこぼこ感もありますが、古い蔵のなまこ壁のようなまっ白くなめらかな壁も魅力的ですね。どちらの場合もこてがあると塗る作業がはかどります。

少しのスペースであったりごつごつ感を楽しみたいという方は手で塗られたり、手に入りやすい大きめのスポンジで塗り拡げられる方も。ただし一度に取れる漆喰の量が多く、DIY作業が早くすすむのは断然こてを使った場合となります。

漆喰DIYの準備3.そのほかあるとよいもの

施工場所以外を養生するものも用意

壁に漆喰を塗る場合でもねんどの要領でインテリア小物を漆喰でDIYする場合でも、汚れ防止の養生は必至となります。壁の巾木を取り外さず塗る場合はそこにマスキングテープなどを貼らないと汚れてしまうためです。

巾木は一度取り外して壁を塗るとしても、床が汚れないようビニールシートなどをテープで固定して養生が必要となります。サイズはいろいろあるので、養生したい面を覆えるだけご用意くださいね。

漆喰DIYの準備4.材料道具の費用目安

まとめてセットで買う場合とそれぞれで買う場合の費用目安は

練りずみ漆喰18kg 10000-13000円ほど
(約10畳分)
こて板やこてなどのセット
(養生シートや軍手なども含む)
3000-4000円程度
練りずみ漆喰16kgと道具のセット 10000円前後
(約10畳弱分)
大和しっくい30kg 6000円程度から

材料を買う場合は漆喰の必要量を考慮するのがポイント

同じような練りずみ漆喰を購入するのにも、道具や養生するための雑貨もセットで購入した方がコスパはよくなります。しかし漆喰を塗る範囲によってはDIYセットでは多すぎる・不足するなど不具合もでてくることに注意してください。

また材料の塗れる範囲目安は漆喰の厚みによっても大きく変わります。厚く仕上げてレンガのような模様を付けるDIYなど、装飾性を高めたい場合は目安量よりもたくさん必要です。

必要な量やセールなどで計算してコスパよく漆喰壁DIYをおこなう

結局あとで買い足したり余らせて捨ててしまう場合単品で揃えた方が安くなったということも起きてくるからです。また買うタイミングによってはセールをしている場合もありますので、ケースバイケースで安くDIY材料と道具を揃えましょう。

漆喰の基本!綺麗に仕上げるDIYのポイント

漆喰ではじめて壁塗りDIYをする場合、綺麗に完成させるための施工手順をご紹介します。壁を塗るだけでなく漆喰を使う際には役に立つコツです。完成品のクオリティを上げたい場合は、要チェックとなってきます。


初心者の漆喰DIY方法手順1.

どかせる物は動かしそれ以外はきちんと養生をしてからDIYをはじめる

部屋の壁を塗る場合どうしても範囲が部屋全体となってきます。漆喰は何度かに分けて塗っても乾いてしまえば分けた部分も目立たなくなるとはいえ、より綺麗に効率的に仕上げるにはまずは不要なものをどかしたり、漆喰が付いては困るところにテープやシートで養生をしてからはじめましょう。

コンセントカバーはできれば取り外し壁の穴もあれば塞ぐ

このとき壁面に付いているスイッチやコンセント類もできるだけ取り外した方が最終的な仕上がりは美しいです。どうしても外せない場合はしっかりとマスキングテープで養生していきます。

そのほか壁の傷や穴ですが、漆喰塗りにおいては傷はそのままで構いませんが穴は簡単でもよいので塞いでから漆喰を塗るようにしてください。漆喰を上から塗ることで、穴がまったくわからない程度に壁の破損を修理することができます。

初心者の漆喰DIY方法手順2.

漆喰DIYは道具を使ってしっかりと練り合わせることで仕上がりも綺麗に

練りずみの漆喰でない場合は粉と水(接着剤を加える場合も)を混ぜて練り合わせる必要がでてきます。この練りによって漆喰材の塗りやすさ、仕上がりの美しさが変わってくるので気をつけてください。

おすすめなのは電動の撹拌機を使い底から十分に練る方法です。電動の撹拌機は高くて用意できないという方は手や足を使って漆喰を練る方法もあるのでご紹介します。

漆喰はビニール袋に入れて手で押し足で踏んで練ってもよい

この漆喰を練る作業で大切なのはだまを作らず水分と消石灰の粉が均等に混ざった状態にすることです。そのためには電動ミキサーがあると簡単に短時間に撹拌できますが、手足で捏ねることでも時間をかければ同様な状態に作れます。

じっくりと練ることと1日寝かせてさらに練ることで塗りやすい漆喰に

電動ミキサーのように短時間でよい状態の漆喰にするのは難しいですが、時間をかけることで手足でも機械で練ったような状態にできます。そのためには最初に十分に練ったと感じてもそのまま1日置くこと。

その翌日にも10-30分程度はさらに練って仕上げることで、だまの少ない塗りやすい漆喰にすることができます。

練れば練るほど漆喰はなめらかになってゆるく塗りやすくなる

漆喰に規定量(目安)の水分を入れても硬い・塗るとところどころ山になるだまができる場合は、明らかに練り時間が不足しています。漆喰は練れば練るほどなめらかに、するするとひっかかりなく塗れるようになるものです。

もったりとして塗りにくいと感じた場合は、もう一度漆喰を練り直す作業をしてみると改善される場合が多くなります。

初心者の漆喰DIY方法手順3.

しっかり練れば漆喰DIYはとても簡単!あとは自由に塗っていく

漆喰の練りさえ上手にできれば塗るのはさらさらとして塗りやすい素材です。こてがあればプロの壁塗りのような平ですべすべな漆喰壁に仕上げることもできますし、手で荒々しく塗った壁もでこぼこがおしゃれで味があるという方も多い人気の塗り方となっています。

素材作りさえ気をつければあとはDIYをする方のお好みでどのようにでも仕上げることができるのが漆喰DIYの良さです。

漆喰初心者にもおすすめなインテリアDIY

漆喰の扱い方を覚えたら、おしゃれなインテリア作りDIYにも挑戦してみましょう。壁塗りよりも小物DIYの方が作業量も少ないため漆喰塗りになれるという意味で、小物DIYを先に挑戦してみてもよいですね。

漆喰とドライフラワーを使ったインテリアDIY

縦長のフレームに漆喰をある程度の厚みで塗り、その上にお好みのドライフラワーを埋め込んだ額縁の作り方です。文字はフレスコ画の要領で描いていきます。

フレスコ画とは石灰の上に顔料を水で溶いて絵を書く技法で、石灰が顔料のカバーとなり絵の具が乾燥した後でも色がぼろぼろと落ちてこないやり方です。主に石灰を使った壁画に絵画を描く場合の手法として使われています。


漆喰を粘土のように使うDIY

漆喰はでこぼこした表面の表情が特徴的な壁材ですが、あとからやすりでこすったり水を付けた指でなめらかに伸ばすことにより粘土で作ったような滑らかな表面に仕上げることが可能です。

木材だけでなくダンボールなどいろいろなもので形作り、その上から塗って仕上げられます。厚塗りが得意な素材であるため、このようなマスコット作りにも使えるのが嬉しいですね。

漆喰壁を塗るついでに作れるメモリアルインテリアDIY

壁塗り用の漆喰が余ったらフレームに漆喰を敷き、そこに家族の手形をかたどって記念のインテリアを作りませんか。竹ひごなどとがったもので文字を入れたり、タイルで飾ったり子供の好きだった小さいおもちゃを埋め込んでもよいですね。

枯れ枝と漆喰で作るおしゃれインテリアDIY

漆喰を使った簡単なインテリア作り、最後はダンボールに厚めに漆喰を塗りそこに枝を差しただけの飾りです。

刺す枝によって雰囲気も変わりますし、画像のように漆喰を色付けすれば真っ白な漆喰のイメージが少し違ったものができます。お好みの形に切ったダンボールや板に漆喰を塗って作ってみてはいかがですか。

まとめ:漆喰DIYには最初の練り作業が大切

しっかり練れば後は自由度が高く初心者にも簡単な漆喰DIY

出典:https://photo-ac.com/

漆喰DIYは練りずみの材料を買えばあとは粘土感覚で自由に使える壁材です。壁塗り以外にもちょっとした工作に独特の風合いを持つ素材として使用できるでしょう。手間を惜しまない方であれば粉の消石灰や接着剤・風合いを出す植物の繊維と混ぜ合わせ自分で漆喰を作るのにも挑戦してみるとよいですね。

はじめての人の漆喰DIYは手軽に材料が手に入る小物作りからがおすすめ

DIYにあまり触れて来なかったので難易度の高いものはできないとお思いであれば、100均で売られている小さな漆喰材を使ってインテリア小物作りから挑戦してみましょう。

漆喰DIYが気になる方はこちらもチェック

部屋の壁など広い範囲に漆喰を塗る場合に失敗しづらいDIYのやり方や、そのコツについても暮らしーのでは解説記事をご用意しています。気になる方はこの記事も是非見てくださいね!