苗から簡単ブロッコリーのプランター栽培
ブロッコリーはプランター栽培がおすすめ
ブロッコリーはお好きでしょうか。スープやグラタンに入れたりただ茹でただけのものにマヨネーズをかけて食べても茹でたてだと美味しいですね。それが採れたてのブロッコリーならより美味しく感じるでしょう。
ブロッコリーは家庭菜園で育てることができます。畑や庭がなくてもプランターで簡単に栽培可能なので、マンションやアパートの集合住宅にお住まいの方でもプランターを置く日あたりのよい場所があれば作れます。
変わり種ブロッコリーは家庭菜園で育てる
新鮮な採れたてな作物だけでなくSNSや雑誌で見たことがあるけれど近くのスーパーなどでは売られていない、新種のおしゃれなブロッコリーの種類も種や苗を買えば手に入れられます。今回はブロッコリーの育て方のコツを解説していきましょう。
プランター栽培の前に知りたい!ブロッコリー
ブロッコリーの育て方の前にまずはこの植物についての基本情報や特長・美味しい旬の季節などからご説明します。より美味しく立派なブロッコリーを育てるための、栽培のヒントとなるでしょう。
ブロッコリーの基本情報
科・属 | アブラナ科アブラナ属 |
原産地 | 地中海沿岸 |
英語名/学名 | broccoli/Brassica oleracea var. italica |
育て方難易度 | 簡単から普通 |
ブロッコリーの特長や性質
ブロッコリーの可食部分は植物の蕾の集まりです。この部分を花蕾と呼びます。収穫せずに放置すると伸びてきてアブラナ科の植物特有の黄色っぽい花を咲かせるでしょう。
原産地は地中海沿岸ですが、よく見かけるブロッコリーの姿になったのはイタリアで花を食べるキャベツを品種改良種されたものです。
プランターブロッコリーの美味しい旬は
ブロッコリーの生長気温は10-20度と冬野菜に分類されています。あまり気温が高いと育ちにくい植物ですので、秋から冬が旬の時期となる野菜です。
しかし10度以下の気温でも生育が悪くなるため、大きくしようと収穫タイミングを逃してしまうととうが立ってしまいまた味が落ちます。あまり寒くなる前に収穫できるよう逆算して種まきや苗の植え付け時期を選びましょう。
ブロッコリーの栄養と健康効果
ブロッコリーは緑黄色野菜なのでビタミンAが豊富ですが、特筆すべきはビタミンCの含有量です。同じ100g中の量はレモンよりも豊富といわれるほどです。
このほかにもビタミンB群やカリウムなども含まれているので、風邪を引きやすい冬の予防や皮膚のきめを整えたりカリウムでむくみ対策にも効果があります。
ブロッコリーのプランター栽培に必要なもの
ブロッコリーの基本情報をご覧いただいたところで、早速ブロッコリーのプランター栽培に必要なものから解説していきます。ブロッコリーは作付け場所を取る植物ですので、株の大きさに合うプランターをしっかり選ぶのがコツです。
ブロッコリーの苗
種まきは発芽温度など管理が難しい場合もあり、発芽してからも苗まで育てるのに手間がかかるため初心者向けとは言いにくいところがあります。一度にたくさん収穫しても家庭菜園では数を持て余してしまうことも多いブロッコリーでは苗からの育て方がおすすめです。
苗は良いものから売れていきます
近くの園芸店や花や野菜を扱っているホームセンターの店頭に苗が並び始めたら植え付け時期です。よい苗・珍しい品種から売れていってしまい、後になればなるほど欲しいものやよい苗は手に入りにくくなります。後で買おうとすると今よりも質は落ちると思った方がよいでしょう。
ブロッコリー苗の選び方
選び方のコツは葉が青々としていて健康的なもの。虫食いなどがない徒長(ひょろひょろと草丈ばかりが高いバランスの悪いもの)していない苗を選んで必要数購入しましょう。
ブロッコリーに適したプランター
野菜用の深いプランターがブロッコリーの育て方には向いています。野菜用の長いプランターならば1つで2株程度。ただしネットなどを掛ける都合上深型で円形のプランターの方が扱いやすくておすすめです。直径・深さともに30cmを目安にしてプランターを選んでください。
プランター栽培におすすめの土
ブロッコリーは肥料分をとても必要とする作物です。土はよく肥えており水はけがよい野菜用の培養土を利用する方法が、手軽で失敗しづらいのでおすすめします。
用意したプランターのリッターに合わせて必要分を購入できるので、余分な出費も防げます。畑などの土を再利用する場合はpH調整のための苦土石灰や元肥・水はけをよくする堆肥などすき込んで使いましょう。
ブロッコリー用の肥料
ブロッコリーの肥料として有機肥料をご用意ください。はじめて使われる方は完熟と書かれたものを使うのがコツ。油かすがブロッコリーのプランターでの育て方に向いています。追肥としても使用しますので、元肥分だけでなく少し多めの量をご用意ください。
一般的な園芸用ツール
このほか主に植え付けに使用する移植ゴテ(スコップ)や水やり用のジョウロ・雑草を取ったり土寄せにも使える小型のすきやくわなど園芸ツールをセットでご用意ください。草花を育てている方は流用できます。
このほか土いじりでの手荒れを防ぐガーデングローブや衣類の汚れを防ぐエプロンを、料理用とは別に土仕事用にひとつ持っておくとよいですよ。
ブロッコリーのプランターでの育て方
プランター栽培の準備ができたら早速ブロッコリー栽培をはじめていきましょう。最初にも申し上げたとおり冬に収穫する作物は植え付け適期を見極めることが大切です。お住まいの地域の環境やその年の気温変化をチェックして適期を見逃さないようにしてください。
ブロッコリーのプランター栽培の方法1.
日あたりがよく風通しがよい場所
ブロッコリーは日あたりのよい風通しのよいところで育てましょう。日あたりにより緑も濃く栄養価の高い野菜が育ちます。風通しは植物の生長ホルモンを刺激して分泌させる働きがあるだけでなく、病気や害虫に負けにくい健康的な株に育てるために必要だからです。
ブロッコリーのプランター栽培の方法2.
ブロッコリーのプランター栽培では植え付け時期の見極め方が重要です。秋から冬は数日でも気温ががくっと下がることも多く、秋植えの苗の植え付けが数日遅くなると収穫時期や作物の大きさが激変します。
植え付け方法や適期
プランターへの植え付け時期は8月後半から9月です。夏の気温がやや下がったころが植え付けの適期となります。
植え方は購入した苗がすっぽりと入るだけの穴を開け、あらかじめ穴の中に水をたっぷりと注いでおいたところへポットから取り出した苗をそのまま入れ周りの土で固定します。植え付け後にも念の為さらにたっぷりと水やりをしておいてください。
植え付け後には必ず防虫ネットを
秋から冬と涼しくなってきた季節でもブロッコリー栽培は葉を食害する害虫に注意が必要です。苗を植え付けたらすぐに防虫ネットを掛けておきましょう。
野菜用プランターだと鉢の縁に支柱を立てる穴が空いているもの・支柱やネットとセットになったものもありますので、それらを利用すると簡単に防虫ネット張りができるのでおすすめです。
ブロッコリーのプランター栽培の方法3.
プランター栽培の水やり方法
ブロッコリーは水吸いが多い植物なのでプランターの土が乾いたら、冬でも1日1回は水やりを必要とします。株が大きくなってきて葉がしおれたりと水切れの様子が見られたら1日2回与えてもよいでしょう。プランターのブロッコリー栽培は水やりにも気を使ってください。
ブロッコリーの追肥
元肥としてご紹介した油かすを追肥として定期的に与えてください。ブロッコリーは生育に肥料が必要な作物です。その間隔も週に1回程度。プランターの四隅に軽く手でつかめる量を均等に与えるとよいでしょう。
ブロッコリーのプランター栽培の方法4.
ブロッコリーの根が地表に出てきたら
肥料やりや水やりがうまくいっていると、秋から冬でもブロッコリーはとても大きくぐんぐん生長します。中には大きくなりすぎて地表に根が出てきてしまうものもあるので、この根はそのままにしておかずに新たな油かすを混ぜた土を加えてしっかりと地中に埋めておいてください。
ブロッコリーのプランター栽培の方法5.
ブロッコリーの収穫タイミング
ブロッコリーはあまり育てすぎてしまうと蕾が開き始めて美味しくなくなってしまいます。色も花の色が目立って黄色っぽくなってくるので、そこまで置いてしまうとおそすぎます。
ひとつひとつの蕾が緑で固く、花蕾全体に触れてみて固く感じたころが美味しいブロッコリーの収穫タイミングです。プランター栽培では男性のこぶし程度の大きさくらいが目安となっています。
ブロッコリーは側花蕾も収穫できる
ブロッコリーはてっぺんに大きな花蕾が付きますが、それを収穫した後にその周りに付く側花蕾も収穫してしばらく楽しめますので株をすぐに処分してしまわずに、しばらくそのまま栽培していきましょう。
頭頂部の花蕾を収穫するときに切り口から腐ってしまうこともあります。雨が当たるような場所に置いている場合は、できるだけ切り口が早く乾くようにプランターの向きを切り口に日光が当たるように調整してあげると、より株が長持ちします。
プランター栽培におすすすめのブロッコリー
最後になりますがプランター栽培におすすめしたいいろいろな品種のブロッコリーをご紹介しましょう。どの種類も園芸店やホームセンター・種苗店や通販などで手に入りやすいものばかり。
変わったブロッコリーをプランターで栽培してみたいという方も、売り物のような立派なブロッコリーを育てるのを目標にしている方も要チェックです。
プランターにおすすめブロッコリー1.
茎ブロッコリー グリーンボイス
小さな花蕾がたくさん付くタイプとして人気のスティックタイプのブロッコリー。甘い茎の部分まで食べられるのでブロッコリーとアスパラガスを一緒に食べているようなお得感があります。
食べやすく育てやすいブロッコリーとしてプランター栽培も可能なので、珍しいブロッコリーをプランターで育てるならおすすめです!
プランターにおすすめブロッコリー2.
カリフラワー苗 ロマネスコ
ブロッコリーと同じなかまで見た目がおしゃれと評判が高い品種にロマネクコがあります。甘みが強い品種なので、ただボイルしただけでもとっても美味しいおしゃれサラダとなるでしょう。
色は黄緑色でたくさんの尖った花蕾が特長です。育てるのが難しそうな見た目に反してプランター栽培もブロッコリーとほとんど変わりないので、家庭菜園に慣れてきたらこちらのプランター栽培にも挑戦してみましょう。
プランターにおすすめブロッコリー3.
ブロッコリー ピクセル
基本的なブロッコリーを育てたいならばおすすめの品種のひとつにピクセルがあります。花蕾のサイズは小さめでしっかりとしまりのよい見た目のきれいなブロッコリーが収穫できると評判です。
花蕾は小さめですが塊としては大きくなるので、市販のもののような立派なブロッコリーをプランターで育てたい方向けの品種となっています。
まとめ:ブロッコリーのプランターでの育て方
簡単!プランターを使ったブロッコリー栽培
野菜の育て方にもいろいろありますが、庭や畑がないご家庭でも簡単に省スペースで始めることができるプランター栽培は初心者におすすめの方法です。
スーパーではなかなか手に入りにくかったり、売られていてもまだ目新しく価格が高いものでも自分で作れば安く新鮮なものが手に入ります。美味しくて珍しいブロッコリーが食べたいという方は、プランターを使った家庭菜園で育ててみてはいかがでしょうか。
プランター栽培が気になる方はこちらもチェック
今回はブロッコリーをプランターで育てる方法をご紹介しましたが、暮らしーのではこのほかにもたくさんのプランターの家庭菜園に関する記事を発信しています。
ブロッコリー以外の育て方が簡単なおすすめ野菜やプランターの選び方などが知りたい方はこちらも是非見てくださいね。

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出典:https://photo-ac.com/