ラディッシュ さくらんぼ大根
赤丸はつか ラディッシュ
二十日大根 F1 こむらさき
ラディッシュ紅白セミロングタイプ
はじめに:簡単!ラディッシュの育て方のコツ
ラディッシュの家庭菜園での育て方
ラディッシュは種まきから短時間で収穫できるはじめての家庭菜園向けの野菜です。二十日大根という名前もありますが、実際には20日で収穫できることは稀で1ヶ月か40日くらいで収穫するのが基本的な育て方。
このポイントを知らないと失敗したと勘違いしてもう少しで収穫できるのに処分してしまう場合もあります。日あたりや風通しなどの栽培環境をまず整えて、かわいいラディッシュ栽培を楽しみましょう。
ラディッシュの育て方の環境は?留意点を解説
はじめて野菜を栽培するという方は日あたりや風通しなどの栽培環境に迷われることも多いでしょう。鉢やプランターの置き場所から水やりなど育て方の工夫やコツなど、栽培ポイントをわかりやすく押さえたラディッシュの育て方を解説していきます。
失敗の少ない野菜ですが、時にはサラダで食べるには皮が厚くて食感が悪くなってしまったり、株が割れたり色があまりきれいに出なかったりと少し残念なことも。育て方のコツやポイントをしっかり押さえて、失敗をできるだけ少なく栽培していきましょう。
育て方の前に知りたいラディッシュについて
ラディッシュに限らず野菜や花などの育て方はその植物の分類・特長や性質などを知っておくと対処しやすいことはたくさんあります。育て方の前にまずはラディッシュの基本情報から御覧ください。
またあまり知られていないラディッシュの花言葉もご紹介します。自家製野菜のサラダを食べながら家族にお話してあげると楽しんでもらえるでしょう。
ラディッシュの基本情報
科・属 | アブラナ科ダイコン属 |
原産地 | ヨーロッパ |
英語名/学名 | Radish/Raphanus sativus var. radicula |
育て方難易度 | とても簡単 |
ラディッシュの特長や性質
ラディッシュは葉っぱの下の地面の中の根が丸く肥大して収穫できる野菜です。土の深さもラディッシュの高さ2-3個分もあればできるため、野菜用の深型プランターがなくとも100均や雑貨屋で購入したおしゃれなプランターや鉢でも栽培可能となっています。
収穫まで1ヶ月くらいかかる作物
ラディッシュの種まきから収穫までの期間は1-2ヶ月。これは栽培する季節に依存します。春から夏の温かい時期では30-40日ほど・冬場で気温があまり高くならない季節であれば2ヶ月近くかかることもあるので、決して二十日大根だから20日で収穫できない、失敗したのではないかと心配することはありません。
ラディッシュの花言葉は「適応力」
ラディッシュの花言葉は適応力です。育て方も簡単で短期間で収穫できることからどのような土地でも栽培が簡単なところから来ているのでしょう。このほか大根としての花言葉を使うこともでき、こちらは大根の白い色から潔白という意味が付けられています。
ラディッシュの育て方で必要なものは
それでは早速ラディッシュの育て方解説に入っていきます。まずは用意する道具や種の説明から。ラディッシュ自体は短期間で収穫できるものですので、あまり病気や害虫のことは考えずに済みます。そのため農薬類・肥料などは使用しません。
小さなスペースで栽培できるので、お気に入りのおしゃれなプランターや素焼きの鉢など準備してラディッシュの育て方を楽しみましょう。
1.ラディッシュの種
ラディッシュの種まきからの育て方はとてもポピュラーで人気があるため、園芸店・ホームセンター・100均などでもほぼ通年手に入る野菜の種となっています。あまり売れ残っているようなものやあまり知らないような種苗メーカーの種袋だと発芽率が低い場合もあります。あまり高温な窓際に置きっぱなしになっていて、種袋が変色しているようなものは避けた方が無難でしょう。
2.プランターや鉢
収穫したい量にもよりますが、ラディッシュを一度に消費する量にも限度がありますので、それほど大きなプランターや鉢は必要ありません。また鉢類の深さもそれほど必要としませんので、お好みのデザイン性の高いおしゃれやもので栽培するのがおすすめです。花壇のすみや畑の一角など地植えで栽培することも可能となっています。
3.ラディッシュ用の土
ラディッシュは一般的な培養土で栽培可能です。これから土を購入するのであれば、野菜用培養土がおすすめとなっています。野菜の育て方に適した土の配合であるだけでなく、元肥入りのものも多いので野菜栽培に必要な栄養にも困ることはないでしょう。
4.家庭菜園用ツール類
土をプランターや鉢に入れるためのスコップ・水やりをするためのジョウロといった一般的な園芸用ツールが必要です。花用のものをお持ちであればそれで十分です。肌が敏感な方は土いじりをするときには園芸用手袋の着用をおすすめします。また衣服が汚れるのを防ぐためにエプロンもあるとよいですね。
環境がポイント!簡単なラディッシュの育て方
ラディッシュは1年中いつからでも栽培できる作物ですが、あたたかい時期か寒い時期かという環境によって育て方にも多少の差が出てきます。特に根が太ってくる収穫間際の水やりには育てる方の手加減による調整が必要となってくるでしょう。野菜の生育のし方を見てご自分の環境にあった工夫をプラスする方法も解説します。
ラディッシュの育て方1.日あたり
ラディッシュの育て方にそれほどスペースは必要としませんが、できるだけ日あたりがよく風通しがよいところで育てた方が病気や害虫に強い健康的な株に成長します。
ラディッシュの生育適温は17-20度程度。特に冬場などに栽培をしようとお考えの場合はこの温度による栽培環境にも注意が必要です。発芽率や収穫までの期間に大きく影響するでしょう。
育て方のコツ:風通しの工夫
日あたりは日光の当たっている場所に置けばよいのですが、風通しがよいところがないと困る方も多いです。周りを壁で囲まれていない限り地面から上にあげるだけでも風通しは変わってきます。
ラディッシュのプランターや鉢を地面やベランダに直置きせずに棚や台を設置してその上に置くだけでも風通し改善の工夫ができるでしょう。
ラディッシュの育て方2.種まき
ラディッシュの育て方はとても簡単で、まず育てたいと思ったときにいつでも種まきできるというところがあげられます。栽培期間が短く収穫まで早いので、生育温度をクリアしている場所であれば1年中いつでも種まき可能です。冬でもあたたかい地域であれば屋外の家庭菜園でも種まきOKとなっています。
育て方のコツ:種まきと間引き
時期はいつでもできますが、種まきの方法には少しだけ留意点があります。ご存知のようにラディッシュは根が小さな株のようにころんと太ってそこをいただく作物。その根が太る部分を考えて十分株間を開けるのがポイントです。
間引きタイミングと株間の留意点
種まきのときははじめは筋蒔き(一直線に溝を作って種を蒔く方法)にして葉っぱが出てきたころに生育が遅く弱そうな芽をまず間引き、その後も株間を見て最終的に5cmくらい(ラディッシュの株の大きさが4cmほどのため)を目安に間引きしてください。
ラディッシュの育て方3.日常管理
ラディッシュは収穫まで期間が短いため、培養土にもともと含まれている養分で追肥をする必要はありません。しかし水やりの方法は少し気をつけないと作物が割れてしまったりします。
育て方のコツ:水の量
ラディッシュ作りで悩まれる方がいる現象に割れがあります。これにはいくつか原因があるのですが、土中の水分量の変化によっても起こります。水は多すぎても少なすぎてもいけないので、極端な乾燥と与えすぎないよう水やりタイミングを見計らう工夫が必要です。
ラディッシュの育て方4.病気と害虫
農作物の天敵となるのが病気や害虫の存在です。アブラナ科のラディッシュにはアオムシ系の食害がよく見られます。水の量が不足するととう立ちして花芽があがってきてしまうので、そうなるとアブラムシの発生も気になります。
育て方のコツ:病害虫
まず極度の乾燥によるとう立ちはそれだけでも収穫に影響してしまうので、まずは乾燥させすぎないように注意するのがアブラムシ対策になります。
アオムシ系の害虫ですがこちらもラディッシュの場合は見つけたら捕殺する程度で十分です。農薬を与えても効果が出るか出ないか頃にはもう収穫になってしまうので、そのまま放置される方がほとんどとなっています。
ラディッシュの育て方5.収穫
ラディッシュの収穫の方法は簡単で、葉っぱの根元をつまんで引き抜くだけ。画像のように大きくなってくると土からぷっくりと太った赤い株が見えてきますのでそれを目安に抜くとよいです。
株間があまり開いていないようだと他の生長が遅いものまで抜いてしまうこともありますので、他の株の根元にもう一方の手を添えて押さえるなど工夫をするとよいでしょう。
育て方のコツ:収穫時期と留意点
収穫時期は季節によって変わるので臨機応変に対応していきましょう。ただし寒い時期でもないのに小さいからと、収穫目安日数を何日もオーバーしているのに収穫しないのは先程もご紹介した株の割れにつながります。
大きなもの小さなものと大きさがバラバラなのも家庭菜園の作物のよいところ。スーパーマーケットの売り物のイメージだけに引きずられず、食べごろを見逃さず収穫していただきましょう。
育て方も簡単!おすすめラディッシュの種類
ラディッシュとひとくちにいってもさまざまな種類があります。よく見かける真っ赤な丸い玉のものから色が違うもの・紅白のグラデーションでしかもロングタイプとお好みによって選べます。
種が市販で流通しており手に入りやすいラディッシュの種の種類の中から人気の品種を4つご紹介しましょう。
育て方簡単!ラディッシュの種1
ラディッシュ さくらんぼ大根
見た目は普通のラディッシュのようですが、きれいなつやつやとした赤い発色がポイントとなっている品種がさくらんぼというこの種類です。薄切りや飾り切りにしてサラダで食べても・酢など調味料で漬物にしても。とにかくきれいなラディッシュを作りたいという方向けの品種となっています。
育て方簡単!ラディッシュの種2
赤丸はつか ラディッシュ
ラディッシュの育て方は簡単ですが、誰がどんな種を使っても変わりないというわけではありません。色や形・味も品種によって違ってきます。いつも食べ慣れたスーパーによくある赤くて丸いラディッシュを家庭菜園で作りたい方には、ポピュラーな赤丸と呼ばれる品種がおすすめです。
育て方簡単!ラディッシュの種3
二十日大根 F1 こむらさき
漬物などにも人気の紫色のラディッシュはスーパーなどでは手に入りにくい、少し変わった野菜を食卓に並べてみんなを驚かせたいという方にぴったり。F1品種なので自家採種したものでは同じものは作れません。種まきから自分で作る育て方をした方だけ食べられる、特別感のあるラディッシュです。
育て方簡単!ラディッシュの種4.
ラディッシュ紅白セミロングタイプ
こちらも漬物にして欲しい形がユニークなラディッシュの種類です。こちらは赤と白のグラデーションになっていますが、白だけ赤だけのものもあります。長い形を活かした使い方がおすすめ。もちろん、お好きな方は生食でも美味しくいただけます。小さな大根といった個性的な姿をお楽しみください。
まとめ:ラディッシュの育て方のコツは環境作り
ラディッシュの育て方のコツとポイント
二十日大根と呼ばれるくらい短期間で収穫まで進めることができる育て方が簡単な野菜・ラディッシュの栽培方法を解説してきました。短時間で簡単な育て方というだけでなく、ラディッシュはサラダやピクルスなど彩り野菜としても便利に使えるので家庭菜園にはおすすめの野菜です。
極端な乾燥や収穫時期のタイミングによっては簡単な作物でも失敗してしまうこともあります。はじめてラディッシュを育てるという方は、日常管理の水やりや日あたりなどの育て方に注意して、自作野菜を作る楽しみ・収穫して食べる楽しみをご堪能ください。
ラディッシュの育て方が気になる方はこちらもチェック
今回はラディッシュの育て方ということで解説してきましたが、暮らしーのではこのほかにも育てたラディッシュを使ったレシピや、育て方の中でもスケジューリングをメインに解説している記事もご用意しています。こちらのラディッシュの育て方も是非見てくださいね。

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出典:https://photo-ac.com/