ショウエイとは
ヘルメットを手掛けている日本メーカー
ショウエイはバイク向きのヘルメットや警察、防衛省向きのヘルメットなどを手掛けている日本の人気ブランド。創業は1959年からとなり当時は安全帽(かぶるタイプのヘルメット)を製造していましたが、翌年には乗車用ヘルメットを製造し始め、1963年には現在のようにバイク向きのヘルメットを製造し始めました。
その後、1963年にはすでにレース用のヘルメットを開発し、以降高いシェアを維持している信頼と実績のあるメーカーになります。
ショウエイは海外にも進出
現在ショウエイはヘルメットの世界的な企業となっておりアジア、アメリカ、ヨーロッパなど主要な地域でヘルメットを発売しているメーカーです。また、世界で発売しているだけではなく、世界シェアの6割も占めている名門になります。残りの4割の内3割が同じく日本メーカーのアライです。
世界から信頼されているのは安全性や機能性だけではありません。ショウエイはレース用のヘルメットを手掛けているためデザイン性も魅力になります。
ショウエイは安全性が高い
ショウエイのヘルメットは世界各国の安全規格に合格しているところも魅力です。日本向き製品ではJIS(日本工業規格)に適合し、人頭模型に伝わる衝撃加速度が300G相当を超えないことが証明されています。1Gは地球の重力と同等です。
また、耐貫通性試験やあご紐が伸びないか細かい部分もきちんと検査されていて、さらに製品の安全性を認証する任意の制度となるSGマークが付いています。
SGマークとは
SGマークは、製品安全協会が製品に不備がないか確認し一定の基準をクリアした製品にSGマークが貼付される制度です。SGマークがあると製品の欠陥で事故置きた場合でも保証してくれる保険があるためより安心して使える製品になります。今回紹介するショウエイのZ7もきちんと試験されているヘルメットです。
ショウエイのヘルメットの選び方
タイプで選ぶ
バイク用ヘルメットは種類が多く形状により特性が大きく異なります。フルフェイスヘルメットは顔を覆うため安全性が高いですが、通気性が悪いと蒸れやすいです。オープンフェイスタイプは顔が覆われていないため、通気性が高く視界が広めになります。
それぞれメリットとデメリットがありフィット感も異なることから、自分に合ったものを選びましょう。オフロードやレース用は一般道向きのヘルメットではなく専用のものがおすすめです。
フィット感・サイズを選ぶ
ヘルメットはフィット感やサイズをきちんと選ぶようにしましょう。ヘルメットは内装により大きい場合や小さい場合もあり、頭のサイズを測ってから購入したほうが失敗がすくないです。
ショウエイのヘルメットは通販でも購入できますが、ショウエイのショールームではプロによるサイズ測定サービスもあります。初めてフルフェイスヘルメットを購入する方やヘルメットのサイズが小さい方はサービスを利用してみましょう。
ショウエイのHPを利用
ショウエイのHPでは簡単に自分の車種に合うヘルメットが選べるようになっています。アンケートのように質問に答えるだけでおすすめのヘルメットを紹介してくれるようになっており分かりやすいです。HPで似合う製品を選び、店舗でサイズを選ぶと理想的なヘルメットが見つかるでしょう。
自分で頭部サイズを測るときは、おでこの一番盛り上がっている部分と後頭部の一番盛り上がっている部分を通るようにして、メジャーで測るだけです。
ショウエイのZ7を紹介
人気のスポーツタイプのヘルメット
Z7はショウエイの人気ヘルメットシリーズの一つでレース用のスポーツタイプヘルメットのようなデザイン性ですが、ツーリングがしやすいモデルです。Zシリーズはコンパクトで軽量なモデルになっており、長時間ツーリングで使っていて疲れないショウエイのロングセラーモデルになります。
Z7の発売時期は2014年となり、約6年間販売されていました。現在でもZシリーズはショウエイの定番モデルとして人気です。
ショウエイZ7の基本情報
ショウエイのZ7はカラーバリエーションの多さも評判になっているモデルです。単色が6種類、グラフィカルなデザインが施されたモデルが25種類以上もあります。グラフィックモデルは車体に合うものを選びましょう。迷ってしまうほど種類が豊富にあるところがZ7の特徴です。
ヘルメットのサイズはXXS~XXLまでの6種類があり、JIS規格では51cm~63cmとなりますが、目安となるため試着しての購入がおすすめになります。
Z7の重量
ヘルメットの重量が塗装によって異なります。ショウエイのZ7は単色のソリッドカラーの場合Mサイズで1356gです。グラフィックモデルは1377gと少しだけ重量が増えていますが軽量です。
一番大きいXXLでもソリッドカラー、グラフィックカラー共に1.5kgを切るため長距離のツーリングしやすいフルフェイスヘルメットと言えるでしょう。Z7のように重くないヘルメットは、首、肩の負担が少なく疲労軽減効果が期待できます。
ショウエイのZ7の販売状況について
現在ショウエイのZ7は廃盤になっています。発売自体は2014年と古いですが、2020年までは現行モデルとして発売されていました。現在は後続モデルとしてZ8が発売されZ7同様に人気です。
Z7の価格は税抜価格で4万5000円となりますが、すでに販売されていないためオークションやフリマアプリで探す必要がある点は注意しましょう。グラフィカルなモデルは人気があり、中古でも定価より高く販売されている場合も考えられます。
小さいシルエットがZ7の最大の特徴
ショウエイのZ6よりもコンパクトに進化
Z7は旧モデルのZ6よりも小さくなったモデルです。旧モデルにはなかった専用の小型シェルを新たに追加しているため、ミニマムサイズよりも小さいシェル構成となり、Sサイズはよりフィットしやすくなっています。
全体的に小型化され軽量になっていますが、Z7には旧モデルにはなかったXXLも新たにラインナップされているため、頭の大きい人でも痛くならないサイズももちろんあります。
フィットしやすい内装
ショウエイのZ7は新しくなったチークパッドによりフルフェイスヘルメット特有の締め付けを軽減したモデルです。首周りが動かしやすくなったことで後方確認などもしやすくなっています。また、風の侵入も旧モデルよりも防げるようになっており、寒い時期に保温しやすくなっているなど旧モデルと比べフィット感が高いです。
豊富なサイズ、抜群のフィット感によりショウエイのZ7は長く販売されていた製品となります。
吸湿速乾性素材のパッド
汗が付いたり溜まりやすい被り口、着脱するときに擦れやすい部分には吸湿速乾性のある特殊なパッドが採用されています。従来のナイロンパッドよりも素早く汗を吸い上げ、早く乾く機能性素材が使われており夏でも扱いやすいヘルメットです。
また、吸湿速乾性だけではなく熱伝導率が高い特殊な粒子が含まれているため、肌の熱をパッドが奪う接触冷感の機能があるため被り心地のよさにも定評があります。
ショウエイ Z7の魅力
1:曇らないバイザーと新しいロックシステム
ショウエイのZ7は顔全体を覆うフルフェイスヘルメットのためバイザーが標準装備です。バイザーが曇りやすい素材だと視界の確保が難しくなります。ショウエイZ7には、曇り止めシートが標準装備になっているため気温差などで視界が悪くなりません。
また、Z7はバイザーの開閉システムも新しくなっておりバイザーを上げた状態で確実にロックできるように進化しています。さらに側面のダイヤルでバイザーの密着性も調整できる仕様です。
2:夏でも快適なベンチレーション
フルフェイスヘルメットは顔全体が覆われているため接触冷感のあるパッドだけでは熱がこもりやすいです。ショウエイZ7は、走行する時に風がヘルメット内を吹き抜けるようにベンチレーションがあり、夏でも快適で使いやすくなっているモデルになります。
ベンチレーションの数は頭部中央、頭部の上部両サイドの3箇所、顎の部分の全4箇所です。Z7は小さい帽体に快適なツーリングができるように工夫が詰まったモデルと言えるでしょう。
3:静音性
バイクは風を受けやすい乗り物のためスピードを出すに連れどうしても風切り音が発生します。しかし、ショウエイのZ7は静音性が高くなっているためよりツーリングがしやすいモデルです。
耳が来る部分には風切り音を抑える特殊なパッドを配置し、前述したようにシールドとの密着性が向上したことにより旧モデルと比べ、低音~高音までの全ての音域で騒音が聞こえにくくなっています。
4:救助しやすい工夫
フルフェイスヘルメットは衝撃に強い構造ですが、第三者がヘルメットを外すのが難しい構造になっています。Z7では要救護者がフルフェイスヘルメットをしていても第三者が簡単にヘルメットを外せるように工夫が施されているところも魅力的です。
Z7には、チークパッドに取り外し専用のタブがあり、タブを引くと簡単にチークパッドが外れます。タブでパッドは感単に外れますが、きちんとロックされているため走行中に外れることはありません。
ショウエイ Z7のレビュー
長距離ツーリングでのレビュー
今回は248キロ走りました😃
— 香西里保(ちゅーちゃん) (@Rihoho10Riichan) March 28, 2020
1泊2日。泊まりツーリング初でしたが、楽しすぎました🤩
帰りはうみほたるで休憩入れて帰宅しました♪雨でスリップなど心配していましたが無事故でした☆
早く自分の第2の相棒を見つけたいです☺️今の相棒はショウエイのZ7です😁
次は何処へ行こうかな♪ pic.twitter.com/OStVe3QFWp
バイクのヘルメット軽いほど快適に走行できます。ショウエイZ7は軽量なモデルとなり、レビューでも楽しくツーリングができると言われている評判のいいヘルメットです。ショウエイのZ7は軽いだけではなくフィット感も高く、ストレスなくツーリングが楽しめます。消音性旧モデルから一新したバイザー、構造により視界の確保しやすいです。
旧モデルから買い換えしても違和感がない
ボロボロになった内装の替えの在庫がなく、やむを得ず新しいメット買った。いくつかかぶったけどやっぱり今まで使ってたショウエイのZ6の後継のZ7が一番しっくり来たので迷わず購入。バイク乗る回数を増やそう。 pic.twitter.com/ou3nwWUpbK
— いづやん (@izuyan) October 3, 2020
旧モデルと比べるとショウエイのZ7は全体的にアップグレードされている評判のいいヘルメットです。もともと評価の高いZ6からZ7になったことで被り心地がよく違和感なく、フィットすると言われています。ベンチレーションが増えたことにより季節問わず快適に過せるでしょう。
また、冬は内装のパッドにより冷たい空気が内部に入りにくくなっているなど年間を通して快適な仕様です。
安定性に関するレビュー
Z7の試験も兼ねて北九州空港まで走ってきました。
— ☆きくおぢ☆(きくちん)ぽんず (@GoppeMk2) August 30, 2019
カブトのアサギと比べると、消音性、重量が段違いですね。フルフェイスというのもありますが、走行中の安心感はショウエイってのもあって圧倒的です。
速度出したときの風の煽りもかなり少なかった感じです。やっぱ値段相応😳 pic.twitter.com/yoLQs4vIKc
ヘルメット大手ブランドのショウエイの人気シリーズのヘルメットということで走行時のレビューもきちんとあります。他社と比べるとZ7は消音性が高く、高速走行でも風を受けにくい点などが評判になっており、軽いため疲れにくいと好評です。旧モデルと比べると全体的にアップグレードされた高機能なモデルになります。
ショウエイ Z7の注意点
あご紐は旧モデルと変わらない
あご紐は旧モデルと変わらないDリングモデルになります。Dリングモデルは昔からある形状のあご紐のため使い慣れている方も多いです。しかし、グローブをしているとDリングタイプのあご紐は閉めにくくなることから、グローブをつけたまま操作できるワンタッチバックルやラチェットシステムだとさらに魅力的なヘルメットになります。
大きな注意点ではありませんが、グローブの有無であご紐の扱いやすさが異なるため注意しましょう。
チークパッドの取り外しについて
ショウエイのZ7にはチークパッドがすぐに外せるタブがありますが、メンテナンスでチークパッドを外すときには使わないようにしましょう。チークパッドは赤いリボンを引くだけで外れますが、タブを使うときはあくまでも緊急時だけとなります。
ショウエイの現行モデルはZ8
ショウエイのZ7は、すでに廃盤になっています。2022年1月現時点では、ショウエイから後続モデルのZ8が発売されているので軽量なモデルのヘルメットが気になる方はZ8がおすすめです。そのため、Z7のヘルメットがほしい方はオークションで探したほうが見つかりやすくなっています。
オプションのバイザーなどもオークションなどで探すといいでしょう。中古で購入するときは、サイズ感や内装の状態を確認が大切です。
ショウエイ Z8について
Z7との違い
現行モデルのZ8は今回紹介したZ7をさらに発展させたショウエイの最新モデルのヘルメットです。Z7も軽量ですがZ8はさらに軽く、コンパクトになっていて、バイザーが広いです。視界が広く軽いため、さらに長距離ツーリングでも疲れにくくなっています。
風の影響も受けにくくなりヘルメットが吹き飛ばそうとする下から上への風が、抑えられより安定した高速走行が可能です。ヘルメットの構造も変わり、より軽量で丈夫になっています。
デザイン性の高さもアップグレード
ショウエイのZ8はZ7よりもさらに帽体がコンパクトにスタイリッシュに変わっています。また、本品と同じようにソリッドカラーモデルやグラフィックモデルがあり多彩なデザイン性も魅力です。価格がZ7と比べると少し高くなっている点は注意しましょう。
ショウエイは信頼性の高さが魅力
Z7のまとめ
ショウエイのZ7は軽さ、耐久性、使いやすさなどに定評のあるヘルメットです。Zシリーズはショウエイのコンパクトなヘルメットでツーリングで使いやすいモデルになります。また、ショウエイは防衛省、警察などにも納入している実績のあるブランドになります。
今回紹介したショウエイZ7もZ6と比べると軽く、涼しいためフルフェイスヘルメットで長距離ツーリングを楽しみたい方におすすめです。
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