ワンマントルランタン286A740J
パワーハウスツーマントルランタン290A740J
ノーススターチューブマントルランタン2000-750J
コールマン エコクリーン
コールマン フューエルファネル
コールマン マントル21A型
コールマン ガスライター
バースデーランタンとは?
アウトドアキャンプの夜を明るく照らすアイテムといえば、コールマン(Coleman)のロゴが真っ先に思い浮かびます。
アメリカでは子どもや家族、自身と同じ誕生年月に製造されたColemanのガソリンランタンをプレゼントする文化があり、それがバースデーランタンです。
アウトドアで、自分の誕生と同じ年月に製造されたバースデーランタンと夜を過ごすことは、至福のひと時とされています。
コールマンのバースデーランタンに込める想い
バースデーランタンには、贈る相手への想いが込められています。「これの堅牢さと同じにいつまでも元気でいて欲しい」、「いつも周囲を明るく照らす人になって欲しい」など、家族や子どもへの愛が込められているのです。
コールマンのバースデーランタンを集める喜び
バースデーランタンを集めることを趣味とするマニアもいます。世界を探し回り、同い年のバースデーランタンを集めるのです。そして飾るだけでなく使えるように自身で手入れもします。それらに囲まれていると、まるで同窓会をしているかのような気持ちになるのです。
コールマン製ガソリンランタンとは?
2021年に創業120周年を迎えるキャンプ用品の定番メーカー、Colemanのガソリンランタンは、昔からアウトドアでの必須アイテムとされています。Colemanは1932年にシングルマントルランタンを発売しました。90年経っても、今もほとんど同じ構造で製造されている魅力のアイテムです。
なぜバースデーランタンはコールマンなの?
その最も大きな魅力は、何十年も灯りとして使える長寿アイテムであることです。世の中にたくさん出回っていて、底にある製造年月の刻印をたよりに目当ての品を探しやすいこともあります。
また、このランタンは昔から構造が簡単で、時代を経ても同じままです。そのためオーバーホールや手入れがしやすく、長い付き合いとなるバースデーランタンにうってつけとされています。
バースデーランタンを見分けるコールマンの刻印
バースデーランタン探しに必要な知識は、燃料タンクの底に打たれた刻印の見方です。底の刻印の一番下の行を見ると、左端と右端に数字が打たれています。左が製造月で、右が製造年の刻印です。写真の刻印は1977年7月に生まれた人のバースデーランタンになります。
バースデーランタンとヴィンテージランタン
ヴィンテージランタンの定番はColeman200A
長い歴史から誕生した魅力的な年代ものが数多くあります。その中でもColeman200Aは、1951年から製造が始まり1984年まで作られた定番的な存在です。この200Aシリーズから自分のバースデーランタンを探すパターンが多く見られます。
カナダ生まれのコールマンランタン
かつてはカナダのトロントにも工場がありました。1920年から1989年までに製造されたものが今も数多く残っており、バースデーランタンを探す際のターゲットのひとつです。
カナダ工場では独自のモデルのほか、200Aなども生産していました。同じ製品として販売されましたがアメリカ製とは微妙な違いが魅力です。マニアの間では、このカナダ製も注目されています。
百貨店ブランドのコールマンランタン
老舗デパート「シアーズ」が、自社ブランドでOEM販売していたランタンです。水色のタンクが特徴で、ほかにアボガド色と呼ばれるライトモスグリーンのような希少な色もあります。
燃料バブルのノブが星型にデザインされているなど、遊び心が感じられる魅力的なヴィンテージものです。1960年代から1970年代に製造され、この世代のバースデーランタンとして貴重な存在とされています。
シーズンランタンは子どもへのバースデーランタン
2005年から1シーズン限定のデザインものが発売されています。カラーやテーマは毎年変更されていて、収集マニアの垂涎の的です。そして、子どもへのバースデーランタンとして買われています。
グローブには模様やメッセージが描かれ、おしゃれな仕上がりです。子どもの誕生年月のものを購入しておき、節目の誕生日にバースデーランタンとしてプレゼントしてはいかがでしょう。
バースデーランタン探しを楽しむ
バースデーランタンを探そう!
バースデーランタンを見つけるのは、なかなか大変な作業です。年代が古くなるほど数が少なくなり、中には製造されていない年月もあるとされています。しかし、それだけに同い年のバースデーランタンを発見した時の喜びは大きく、チャレンジするColemanマニアが後を絶ちません。
バースデーランタンを探す方法はさまざまです。ここからは代表的な方法をご紹介します。
近所のリサイクルショップをのぞいてみる
身近なバースデーランタン探しの穴場として、リサイクルショップがあります。ただしアウトドア用品店ではないため、知識にとぼしく在庫がないことが多いです。
しかし、まれに程度のよい掘り出し物のバースデーランタンが見つかることがあります。近所のお店や、キャンプ用品が多いお店をこまめにのぞくことがポイントです。
ネットオークションを探す
ヤフオクやメルカリなどのオークションサイトには、ヴィンテージランタンがたくさん出品されています。誕生年月のバースデーランタンとの出会いへの期待が膨らむ場です。
ただ、ネットオークションでは手元に届くまで現物を確認できません。出品者を信じて、もしもの際は自らレストアする覚悟が必要です。その代わり、よいバースデーランタンが格安で入手できる可能性があります。
ヴィンテージランタンのショップで探す
古いバースデーランタンは、本場アメリカに数多く存在しています。ただ、発見して輸入したとして、使いものにならないものが圧倒的に多いのが事実です。
さらに個人レベルで輸入しようとしても、「可燃性製品」とされて輸入できないケースがあります。ヴィンテージランタン店なら輸入からメンテナンスまで頼めるので、安心してバースデーランタンを購入できるのです。
ヴィンテージ店のオーナーもランタンマニア
こういう店はオーナー自身がマニアである場合がほとんどです。なのでバースデーランタン探しの情報源として、とても頼りになります。欲しいバースデーランタンがどうしても見つからない場合は、捜索を依頼すればかなりの確率で入手できるのです。
バースデーランタンの情報を集めるには?
コールマン主催のCOC全国ミーティング
COCとは、Coleman Outdoor Clubの略です。製品オーナーが加入するクラブとして、毎年各地で交流を深めるキャンプ・ミーティングが開催されています。
参加者の中にはマニアが多く、バースデーランタンの情報を得られる可能性が高いです。ただし、現在は新規入会を受け付けていないようなので、参加を希望するのであればColemanに確認してください。
現在のコールマンのアイテムはこちら
販売中のガソリンランタン3種類を紹介
現在、日本で正規に販売されている製品は3種類です。どれもが一生使える堅牢な製品で、子どもにプレゼントするバースデーランタンとして適しています。
写真は120周年記念に発売された200A復刻版で、2011年のシーズンランタンとして4月に抽選販売されました。今年誕生した赤ちゃんへのバースデーランタンにしたい逸品です。
ワンマントルランタン286A740J
これぞ定番と言うべきモデルで、デザインがColemanブランドのロゴはこれです。発光体となるマントルは一つで、明るく柔らかな光を放ちます。
長い年月をかけて作り込まれた完成度の高さと、洗練されたデザインが魅力です。シーズンランタンが入手できない場合は、これをバースデーランタンとしておすすめします。
ワンマントルランタン286A740J
パワーハウスツーマントルランタン290A740J
ツーマントルで286Aより明るく輝きます。286Aは約200キャンドルパワー(約130W)ですが、290Aは約300キャンドルパワー(約190W)です。人数が多い家族キャンプでは、メインとして使えます。
286Aより大きめですが、バースデーランタンとして選ばれることが多いです。
パワーハウスツーマントルランタン290A740J
ノーススターチューブマントルランタン2000-750J
これらの中で最も大きく、約360キャンドルパワー(約230W)の明るさがあります。マントルはクリップ式で装着しやすい専用のものです。また、電池式の点火方法なのでライターを使わずに点火することができます。
点火方法が楽なので、キャンプ初心者におすすめの製品です。扱いやすさと明るさ重視でバースデーランタンに選ばれることがあります。
ノーススターチューブマントルランタン2000-750J
ガソリンランタンの点火方法とは?
コツは正しい方法で点火すること
点火方法は何となく難しそうですが、手数はそれほど多くはありません。初心者でも2、3回練習すれば確実に着火できるようになります。
ポイントは自己流で行わずに正しいルーティンで点火することです。ここではちょっとしたコツを交えながら、正しい点火方法をご紹介します。
ホワイトガソリンを用意する
まずタンクにホワイトガソリンを入れます。その際は、必ず純正のエコクリーンを購入して使うようにしましょう。安いからと自動車用のガソリンを使用していると、添加物で内部が詰まって故障の原因となります。製品を長く使うために、必ず純正のエコクリーンを使いましょう。
コールマン エコクリーン
燃料をタンクに注入する
エコクリーンを用意したらタンクに注ぎます。缶から直接入れることもできますが、Colemanで販売しているフューエルファネルを使うと便利です。このフューエルファネルは、タンク内が燃料8:空気2の割合になるとそれ以上注げない造りになっています。
ポイントはエコクリーンを満タンに入れないことです。また、注ぐ際には缶の口を上側にすると、缶内の空気が上手く抜けてこぼさず注げます。
コールマン フューエルファネル
燃料を注入したらポンピング
燃料タンクのフィラーキャップをしっかり閉め、ポンプノブを半時計回りに回して浮かせます。ノブの下側に指を入れ、真ん中の穴を上から親指で塞いで引っ張ったら準備完了です。
押して引くことを繰り返すと空気が圧縮されます。押せないほど固くなるまで繰り返したら、ノブを元の位置に戻してねじ込めばOKです。
ガソリンランタンの魅力はポンピングにあり
ポンピングは不慣れなうちは面倒な作業ですが、キャンプ回数を重ねるにつれて慣れてきます。そうなると夜を迎える儀式として、高揚感を覚えるようになるから不思議です。
ましてや自分の分身とも思えるバーズデーランタンであれば、手間も楽しみとなります。ぜひバースデーランタンを手に入れて、着火作業を楽しみに変えてください。
マントルを装着する
上部の屋根になっているベンチレーターを外し、ガラス製の透明な筒(グローブ)も外し、バーナーにマントルを装着します。マントルとはバーナーの燃焼熱に反応して発光する繊維です。バーナーの先にしっかりくくり付けて、余ったヒモは必ず切り取ります。
コールマン マントル21A型
マントルをカラ焼きする
装着したらカラ焼きをします。炭化することで熱に反応して発光します。全体を燃やしますが、火を近づけすぎると穴が開くので注意が必要です。
燃えて黒くなったマントルは、やがて灰白色になります。炭化後は脆くなり、触れると崩れるため燃料注入とポンピングを先に済ませておくのです。最後に振動を与えないように、グローブとベンチレーターを取り付けます。
いよいよ待ちに待った点火
ここでいよいよ点火です。燃料バルブを半時計回りに回すと、「シューッ」という音がして菅内の空気が抜かれます。次に聞こえる「ジッジッ」という音は、燃料と圧縮空気がバナーから正常に出ている音です。
ここでバルブを10秒閉じグローブ内を換気します。ガスライターを差し込み、バルブを半時計回りに回せば点火です。バルブは最初少し開き、種火が点いたら全開にするのがポイントとなります。
コールマン ガスライター
火を安定させるための追加ポンピング
点火した直後には大きな火が上がります。これは燃料が完全に気化していないためです。このままでは燃焼が不安定なので、再度ポンピングをして火の勢いを安定させます。火が落ち着いてマントルが光り出したら完了です。
こうなれば、この先の数時間はこのまま光り続けます。穏やかな光を放つバースデーランタンとの語らいの始まりです。
点灯中に注意すること
点灯したら触らない触らせない
点灯中のランタンはかなり高温になります。うっかり触ると火傷するので触らないでください。特に子どもやペットには気をつけましょう。また、倒すと大変ですので、テーブルの上に置く時やスタンドで吊るす際には注意が必要です。
大切なバースデーランタンが壊れるだけでなく、楽しいはずのキャンプが悲しい想い出にならないよう、十二分に注意してください。
消灯後にしておくこと
灯りを消した後はフィラーキャップを緩めて空気抜き作業です。ただ、ジェネレーターの中に残った燃料が燃え尽きるまで時間がかかることがあります。完全に火が消えたのを確認してから、空気を抜くのがポイントです。
バースデーランタンを長く使うために、アフターケアが大切になります。しばらく使わない時は、燃料の抜き取りが必要です。また分解掃除をまめにしておくと、内部の詰まりを防げます。
バースデーランタンの魅力【まとめ】
アウトドア用品の中で、ガソリンランタンは使い方やメンテナンスが大変とされています。しかし一度でも暖かで柔らかな光の魅力を味わえば、面倒な点火方法さえも楽しい夜を迎えるための儀式となるのです。
Colemanランタンは、一生もののアウトドア・アイテムとして100年近くの間製造されてきました。その魅力はこれからもバースデーランタンとして次の世代に受け継がれていくことでしょう。
ガソリンランタンが気になる方はこちらをチェック!
Coleman製品についての記事はほかにもたくさんあります。その性能やふだんの手入れ方法など、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
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