アメニティドーム エルフィールド
アメニティドームエルフィールドとは
スノーピークのオールドテントの復刻版
アメニティドームエルフィールドは、1990年に発売されいた「アメニティドームエルフィールド」の復刻版のテントです。スノーピークファンには、たまらない製品となっています。
アメニティドームエルフィールドは、ファミリーキャンプ向きの大きなテントの先駆けと言われている大型ドームテントです。今回紹介する復刻版は、形状に変化がかりませんが、素材や加工方法が現代のものに置き換わっていてスペックアップしたモデルになっています。
30年前のから支持されている大型テント
アメニティドームエルフィールドは30年前に発売された大型テントです。廃盤になってからもファンから根強い人気があり、復活して欲しい商品としてスノーピークにたくさんの意見が寄せられたことにより2020年に復刻版として新たに発売されました。
ブラックカード会員以上の熱心なスノーピークのファンからの復刻の声で復活した特別な大型テントです。
色が異なる
アメニティドーム エルフィールドは、アイボリー(白色)でしたが、復刻版のAD-6アメニティドームエルフィールドは現在のスノーピークのギアに合ったブラウン系の配色に変わっていて、完全に同じデザインで復活したわけではありません。
スノーピークはスピアヘッド(シェルター)や、ドッグドーム(テント)など一部の商品だけアイボリーカラーの特殊なモデルがあります。
アメニティドームエルフィールドのスペック
大型ドームテント
アメニティドーム エルフィールド
アメニティドームエルフィールドは大型のダブルウォールタイプのドームテントです。近年発売されているテントの傾向だと大きいモデルは2ルームテントが多いですが、アメニティドームエルフィールドは従来どおり形のため、シンプルな大型のドームテントになっています。
また、現在のドームテントはシンプルな四角い形状のものが豊富ですが、アメニティドームエルフィールドは少し変わった形状をしていてインナーが四角ではありません。
アメニティドームエルフィールドの形状・サイズ
テント全体のサイズは375×440×高さ210cmになります。スノーピークのテントとしては背の高いモデルです。インナーサイズは350×280×185cmになり、インナーは変則的な六角形になっていて対応人数は6人になります。変則的な形状ですが、専用のグランドシートがあるため使いやすいです。
この現在のテントではあまり見かけない形状こそがアメニティドームエルフィールドの大きな特徴になります。
生地のスペック
アメニティドームエルフィールドは、復刻版になったことで素材がアップグレードされているため、他のテントと遜色ないスペックになっています。素材は75Dポリエステルタフタが使われていて、スノーピークのHDタープシールド・ヘキサタープのように遮光率が高くなる特殊な加工が施されていて高スペックです。
他にもUVカット加工やテフロン撥水加工などが施されていて、耐水圧は1800mmもあり耐水性も高くなっています。
その他の材質・スペック
テントの骨組みとなるフレームはアルミ合金の中でもっとも強度が高く、軽量な超々ジュラルミンが使われています。ボトム部分は210Dポリエステルオックスとテント本体より厚めになっていて、PUコーティングが施されていて耐水圧1800mmです。
耐水圧に関してはフライ、ボトム共に現在のスノーピークで使われているミニマム値となり、生地のどの部分で測定しても1800mmの耐水圧があるという意味になります。
アメニティドームエルフィールドの設営方法
設営しやすい
フレームが多いと複雑な形状になりやすいですが、スノーピークのテントは設営しやすいテントです。珍しい魚座型のセンターフレームがありますが、基本的に順番通りにスリーブに通していくだけになります。
また、スリーブを通すときもアメニティドームエルフィールドは、エントリーモデルのアメニティドームと同じように色分けされているためフレームの数自体は多いですが設営難易度はあまり変わらず初心者でも設営しやすい大型のテントです。
設営は複数人で
スノーピークの他のテントと比べるとアメニティドームエルフィールドは背の高いモデルのため、一人で設営するより2人で設営するといいでしょう。取り扱い説明書(組み立て方法)でも2人で立てるように言われているため注意してくださいね。
アメニティドームエルフィールドのインナーは吊り下げ式のため一人でも大丈夫ですが、フライシートを組み立てるときに複数人必要です。
アメニティドームエルフィールドの魅力
1:高めのドームテント
スノーピークのテントは全体的に高さを抑えた構造になっています。大人気エントリーモデルのアメニティドームは、一番大きいLサイズで165cm、新型のトンネル型テントのヴォールトは150cm程度となり、2ルームテントのリビングシェルロングProで220cmです。
テントの高さが低いと風の影響を受けにくいですが、低いことでテント内で立つことができなかったり、入るときにしゃがむ必要があったり少し不便な点もあります。
AD-6アメニティドームエルフィールドは高い
全体的に小さいテントが多い中、AD-6アメニティドームエルフィールドは内寸(インナーサイズ)で185cmもあり標準的な身長の方なら立って作業ができるサイズ感です。そのためスノーピークテント中では背の高い部類になります。
中央部分と出入り口の高さは異なりますが、全体的に高くなっているためヴォールトなどと比べるとあまりしゃがまなくても出入りしやすい作りです。同じようにインナーの出入り口も大きく高い特徴があります。
2:形状・デザイン
唯一無二のAD-6アメニティドームエルフィールドの形状は大きな魅力です。前述したようにスノーピークの中では大型のドームテントは非常に珍しく、他社のドームテントと比較してもアメニティドームエルフィールドは、特殊な形状をしています。
ドームテントは前後に出入り口があるものが多く、正反対の位置に出入り口がついているものが多いです。アメニティドームエルフィールドは、対角線上に出入り口があり珍しい形状になっています。
スノーピークで1つだけのモデル
アメニティドームエルフィールドは、5~6人で利用でき、大人が立てるサイズ感のドームテントは本品だけです。そのため2ルームではなくタープと大型テントというオーソドックスなキャンプスタイルをしたい方にアメニティドームエルフィールドはおすすめのモデルになります。
高さ、大きさ共にありますが、2ルームテントのような縦長のシルエットではなく、375×440×高さ210cmの四角に近い形状になるところもポイントです。
3:前室がある
形状はそのままですが、きちんと前室があるところも魅力的です。30年ほど前のテントはA型フレームのテントが多く、前室がないものも多いのですが、アメニティドームエルフィールドは前後の出入り口ともに荷物置き場、靴置き場がきちんとあり使いやすさもきちんとあります。
アメニティドームエルフィールドのようなドームテントは、主に就寝時だけ使うテントとなるため日中はタープやスクリーンタープで過ごす方にはおすすめのテントです。
4:風に強い
アメニティドームエルフィールドはドームテントに分類されていますが、形状が特殊なためフレームワークは複雑です。構造としてはフレームの交差箇所が2つあるため、厳密にいうと魚座型テントに近い形状になっています。
また、アメニティドームエルフィールドは魚座型に加え、天井広さを確保するセンターフレーム、前室の高さを確保する前室フレームを追加するためドームテントとして考えるとフレームの数が多いです。
フレームが多いと耐風製が高い
アメニティドームエルフィールドはフレームが多く、交差箇所が多いため風が吹いても押し潰されにくいです。一般的にテントはフレームの交差箇所が多く、背が低いほど風に強くなり、アメニティドームエルフィールドは高いですが、魚座型に加えセンターフレーム、前室用フレームにより風に負けない耐風製の高いテントになっています。
風が強いときや気になるときは、風上になる方向の出入り口を開けないようにするといいでしょう。
6:現代のファブリックにアップグレード
アメニティドームエルフィールドのファブリックは現代の最新素材になっています。当時はなかったUVカット加工やテフロン加工などが施されていて耐久性が高いです。また、他のテントと同じように標準的なPU(ポリウレタン)加工になっていて1800mmという高めの耐水圧もあります。
PU加工は一般的な加工で雨を防ぐには必要な加工です。アメニティドームエルフィールドは、各種加工とともにシームテープでもきちんと施されています。
遮光ピグメント加工で快適
アメニティドームエルフィールドは、PUだけではなく遮光率が高くなる遮光ピグメント加工も施されていています。遮光ピグメントはスノーピークのスタンダードラインのテントに多い加工です。
濃い影ができることで日中も過ごしやすく、テント内に熱がこもりにくくなり、生地に透過する光量が少なくなることで明るさにより目が醒めにくいです。アメニティドームエルフィールドは、生地が使いやすくなった復刻版テントになります。
アメニティドームとの違い
大きさが異なる
アメニティドームといえばスノーピークの大人気エントリーモデルのドームテントです。ドームテントという部分も今回紹介するアメニティドームエルフィールドと似ていますが、発売時期の違いやトレンドの違いにより形状は大きく異なります。
アメニティドームとアメニティドームエルフィールドの大きな違いは高さと前室です。アメニティドームは耐風製を出すために低くなっていてLサイズでも高さは、165cmと低めになります。
生地のスペックも異なる
アメニティドームとアメニティドームエルフィールドではスペックにも差があります。アメニティドームはエントリーモデルのためテフロン、PU加工、UVカットはありますが、生地の厚みは68Dになっていて遮光ピグメント加工は施されていません。
そのため、アメニティドームエルフィールドのほうが生地が厚めで強度が高く、暗くて過ごしやすいテントです。また、前室が小さいですがインナーは大きく大人5~6人で使える違いがあります。
キャンプスタイルが違う
キャンプスタイルがアメニティドームとアメニティドームエルフィールドで異なります。アメニティドームは前室が広く、フロントを跳ね上げられるためタープを使わなくても過ごしやすいです。
アメニティドームエルフィールドは大型ドームテントの先駆けのためスペックアップはしていますが、タープを使わないとテント内で料理を作るのは少し向いていません。シェルターのような土間になる部分はほとんどない構造です。
エルフィールドとの違い
構造が大きく異る
エルフィールドとアメニティドームエルフィールドは構造が大きく異なります。エルフィールドはエントリーモデルの2ルームテントです。リビングと寝室に分かれているため非常に過ごしやすいです。また、エルフィールドは最新式のテントになっていて2ルームでも設営しやすいトンネル型の構造になっています。
名前はよく似ていますが、エルフィールドとアメニティドームエルフィールドは構造が大きく異なっているため注意しましょう。
シェルターにできる点は同じ
アメニティドームエルフィールドは吊り下げ式のためインナーを使わない場合は大型のシェルターとしても活用でき、さまざまなキャンプスタイルでも使えるようになります。大型のドームテントのため高さも広さもあり、ハイコットも導入しやすいサイズ感です。
2ルームテントのエルフィールドも同じようにシェルターとして使用できる作りになっています。
アメニティドームエルフィールドのレビュー
昔あった人気テントの復刻版
30年前のキャンプシーンで使われていた大型ドームの形状をそのままに、現代に素材を使い現代の気象環境にあったグレードに進化した復刻版です。そのため、特有のシルエットを気にっている方や元祖アメニティドームエルフィールドを所持していた方から懐かしいと評価されているテントになります。
昔見た美しいシルエットのテントがもう一度買えると思ってもみませんでした。
室内空間は広くて快適です
使い勝手も好評
アメニティドームエルフィールドは大型ドームテントのため、タープと組み合わせてするキャンプスタイルで使いやすいです。シンプルな1ルームタイプで、広く高く快適な室内に加え最新版にアップグレードされた素材が使われていて、スノーピークの他のテントと同じように耐候性の高い過ごしやすいテントになっています。
最高のテントの一つ。組み立て、撤収は非常に簡単。内部の居住性は広くて、悪天候もなんのその。
色も現代仕様で、ぜひ一度は試してもらいたいテントです。
まとめ
大型テントがほしいか方おすすめ
AD-6アメニティドームエルフィールドは、30年前の人気テントを現代風にして、形状を変えずに発売した特殊なテントです。構造は30年前のものですが、テフロンやUVカットなど最新の加工を施しているため、他のテントと同じように使い安くなっています。
当時のアメニティドームエルフィールドを知っている方だけではなく、1ルームタイプの大きなドームテントは珍しくなっているため大型テントがほしいかにもおすすめです。
スノーピークのテントが気になる方はこちらもチェック!
くらし~のにはスノーピークのギアに関する記事がたくさんあります。スノーピークには使いやすいアイテムが豊富にありテント以外にもおすすめです。よかったらチェックしてくださいね。
スノーピークが手がけるキャンプ場が人気理由を解説!【キャンパー必見】
新潟県にあるスノーピークの本社にはスノーピークキャンプ場、「ヘッドクォーターズ キャンプフィールド」が併設されています。スノーピークキャンプ...
スノーピークの国産「和鉄ダッチオーブン」の評判が良い理由とは?
キャンプ愛好家の必須アイテム「煮る」「蒸す」「焼く」何にでも使え、お料理の幅が広がると高人気の万能鍋ダッチオーブン。数あるダッチオーブンのな...
出典:amazon.co.jp