タフワイドドームとは
コールマンが開発したドーム型テント
タフワイドドームとは、有名ブランドのコールマンが改良に改良を加えて開発したドーム型テントです。設営が簡単でしかも本格的な性能を持つ、初心者にも安心なベーシックモデルになります。
コールマンのドーム型テントとして人気の「タフドーム/3025」や「BCクロスドーム/270」をさらに進化させ、広さと快適性を追求したのが「タフワイドドームⅣ/300」です。
コールマンとは?
コールマンとは、キャンプ用品はコールマンだけですべてが揃うと言われるほど、知名度と製品の種類を誇る人気ブランドです。そんなコールマンがなぜタフワイドドームを開発したのでしょうか。タフワイドドームの開発の背景となるコールマンブランドのポリシーや歴史を紹介します。
キャンプをしない人でも知っているコールマン
コールマンは、キャンプやアウトドアに関心がない人でも、一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
コールマンが世界のトップブランドに成長し、ドームテントの傑作タフワイドドーム開発に至るまで120年余りのコールマンの歴史と道のりには、さまざまな努力の積み重ねがあります。アウトドアを愛しその時代のニーズに応え、使う人に寄り添うコールマンのポリシーが常にあるのです。
コールマンブランドのポリシー
コールマンは、キャンプや登山・アウトドアは一部の愛好家のものではなく、家族や仲間など多くの人が自然に触れ合い楽しむことを理想にしています。そのために初心者でも使いやすくリーズナブルな価格で、時代のニーズに合わせた製品造りをポリシーにしているのです。
だからこそタフワイドドームを始め、コールマンの製品は日本だけでなく世界中の人から愛され、アウトドアのトップブランドとして進化し続けています。
コールマンブランドの「はじめの一歩」
1900年にウィリアム・コフィン・コールマン氏が、アメリカオクラホマ州でガソリン式のランプ販売を創業したのがコールマンの「はじめの一歩」です。
しかし当時のガソリン式ランプは粗悪品が多く売り上げが伸びず、すぐに「1週間で1ドル」のリース形式に変更しました。「機能しなければ支払い不要」のスタンスが大受けし売上が伸びた反面、修理品が大量に持ち込まれる結果になり経費を圧迫してしまいます。
アウトドア用品製造メーカーへの道のり
ガソリンランプの性能不良による修理品の増大が、アウトドア用品製造メーカーへとコールマンが発展する第一歩になりました。以降ランタンやバーナー(ストーブ)、テントやイス・テーブルなどキャンプやアウトドアに必要なあらゆる道具を次々と開発し、世界のトップブランドになるまで発展したのです。
タフワイドドームを開発した理由
ロングセラーの人気テントのラインナップを揃えるコールマンが、タフワイドドームを開発した根幹には「常に利用者の声に耳を傾け」「使いやすく高性能でリーズナブルな製品」というポリシーが脈々と受け継がれています。コールマンの過去の名声にあぐらをかかず、常に進化し続ける熱意と努力がタフワイドドームを誕生させたのです。
日本に登場したコールマン
1976年に日本に初めて輸入されたコールマン製品は、漁業の灯火用のものでキャンプやアウトドア向けではなかったのです。しかしその後日本向けの製品の開発などにも力を入れ、日本のアウトドア発展のパイオニアとして大きな影響を与えました。
培ってきた技術と細やかなサービスで、今やソロキャンプからファミリーキャンプまで多彩なラインナップを揃え、タフワイドドームの登場で不動の人気を固めたのです。
タフワイドドーム iv/300の魅力
コールマンはさまざまで多彩なテントを展開していますが、その中でも「タフワイドドーム iv/300」はキャンプに必要な機能をすべて備え、4〜5人の家族がゆったりと快適に過ごせる空間を持つおすすめのモデルです。「タフワイドドーム iv/300」の魅力と機能を詳しくレビューします。
魅力①快適な空間
タフワイドドームの最大の魅力は、なんといっても広々とした快適な空間を実現していることです。300×300cmのフロアは4畳半の部屋よりも広く、天井も185cmあり大人が立ったまま着替えができる高さがあり圧迫感がまったくありません。
タフワイドドームは紫外線対策としてインナーテントにもフライシートにもUV加工が施されているので、テントの劣化が防げ安心して使用できます。
テントはキャンプのホームベース(本拠地)
テントはキャンプを楽しく安全に過ごすためのホームベース(本拠地)です。バーベキューや川遊びなど楽しんだあと、ゆっくりとくつろぎ、疲れをいやす(睡眠をとる)空間がなければ、体調にも影響し楽しみが半減します。
家族4〜5人が安心して眠れる広さと圧迫感のない空間、紫外線から守る安全対策など快適性を追求したタフワイドドームは、疲れをいやし明日への活力を生む、まさにおすすめのキャンプの本拠地です。
魅力②設営が簡単
タフワイドドームの魅力には、設営を非常に簡単にする「アシストクリップ」があります。アシストクリップとはポールとインナーテントを外れにくくするアイテムです。
複数の人が同時に立ち上げないと難しかったインナーテント設営が、片側をアシストクリップで固定すれば一人でも立ち上げが可能になります。テント初心者に鬼門とも言える設営が、簡単で安心なのがタフワイドドームをおすすめする理由です。
魅力③耐水性と耐久性
タフワイドドームは耐水性と耐久性に優れています。フライシートとフロアシートは、耐水圧が2000mmあり強い雨でもインナーテントに水が侵入しません。
表面には撥水加工が裏面には防水加工が施され、さらに生地の縫い目は防水テープによるシーム加工で徹底的に水漏れを防ぎます。またポールには風速15m〜20m/Sに耐えるアルミ合金を使用し、強風にもビクともしない耐久性を備えているので安心です。
魅力④快適なベンチレーション
日本の夏は湿気が多く蒸し暑いのでテントの通気性が問題になるシーズンです。タフワイドドームは独自の空気循環システム「サークルベンチレーションシステム」を導入することで問題をクリアしています。
メッシュは通気性に優れた素材で、メッシュを使った通気口をインナーテントの上下に設け、下部から新鮮な空気を取り入れ天井部から熱と湿気を排出し快適な通気を実現したのが「サークルベンチレーションシステム」です。
魅力⑤細やかな配慮とコスパ
タフワイドドームの天井部分には、夜間のキャンプを楽しくするランタンフックや、コーナー部にはスマホやサングラスなど小物を入れるメッシュポケットなど細やかな配慮がされています。
またタフワイドドームの価格はこのクラスのテントでは考えられない5万円前後という最高のコスパです。これは長年アウトドアのニーズに向き合い培ってきたコールマンの経験と技術がタフワイドドームに生かされている証明と言えます。
タフワイドドームの種類と仕様(スペック)
タフワイドドームは全部で3種類
タフワイドドーム iv/300には、これまで紹介してきたタフワイドドームの他に、アレンジバージョンが「ILタフワイドドームiv300」と「タフワイドドームiv/300ヘキサセット」の2種類あるのです。オリジナルのタフワイドドームと合わせて3種類それぞれの仕様(スペック)と特徴を紹介します。
①タフワイドドーム iv/300
これまで紹介してきた内容とダブりますが、タフワイドドーム iv/300はコールマンのドームテントに改良に改良を重ねたおすすめの商品です。タフ(丈夫)で4人家族がゆったりくつろげるワイドなスペースを持ち、通気性抜群の快適さがあります。
重量も11.6kgと軽量で初心者でも設営が簡単にできるのが特徴です。インナーシートやグランドシーもついていて、他の付属品も充実しているので安心して利用できます。
タフワイドドーム iv/300
使用時サイズ | 300cm×300cm×(h)185cm |
---|---|
収納時サイズ | 直径25cm×長さ75cm |
重量 | 11.6kg |
耐水圧 | 約2000mm(フロア/約2000mm) |
定員 | 4〜6名 |
素材 | フライ/75Dポリエステルタフタ、インナー/68Dポリエステルタフタ、フロア/210Dポリエステルオックス、メインポール/アルミ合金ф12㎜、フロントポール/FRP、キャノピーポール/スチール |
カラー | ー |
付属品 | ペグ、ロープ、ハンマー、収納ケース |
②ILタフワイドドームiv300
この製品の最大の特徴はインディゴをテーマにしたファッション性の高いカラーデザインです。ファッションブランドのモンロ(Monro)とコールマンがコラボしたIL(インディゴレーベル)の人気商品で、重量や機能性能はタフワイドドームとまったく変わりません。
珍しい爽やかなデニムブルーで人と被りにくく、付属品もオリジナルカラーなので、おしゃれに一味違うキャンプを楽しみたい方におすすめのモデルです。
ILタフワイドドームiv300
使用時サイズ | 300cm×300cm×(h)185cm |
---|---|
収納サイズ | 直径25×長さ75cm |
重量 | 11.6kg |
耐水圧 | 約2000mm(フロア:約2000mm) |
定員 | 4〜6名 |
素材 | フライ/75Dポリエステルタフタ インナー/68Dポリエステルタフタ フロア/210Dポリエステルオックス メインポール/アルミ合金直径12mm フロントポール/FRP キャノピーポール/スチール |
カラー | インディゴ・ブルー |
付属品 | オリジナルカラーキャノピーボール×2、ペグ、ロープ、ハンマー、収納ケース |
③タフワイドドームiv/300ヘキサセット
オリジナルのタフワイドドームに、ヘキサタープが付属セットになったパッケージモデルです。キャンプでテントを寝室とすると、タープはリビングのような皆でくつろぐ空間を作るアイテムになります。
ヘキサタープとは、2本のポールとロープで6角形の布地の中心を山型に折って張る非自力式のタープで、ロープの貼り方で日陰の増減を自在にアレンジできるのが特徴です。しかもセット価格のコスパがよいのでおすすめします。
タフワイドドームiv/300ヘキサセット
使用時のサイズ | インナー/300cm×300cm×(h)185cm、タープ/460cm×435cm×(h)230cm |
---|---|
収納時のサイズ | テント/直径25cm×長さ75cm、タープ/直径18cm×長さ72cm |
重量 | 約16kg |
耐水圧 | テント約2000mm、タープ約1500mm |
定員 | 4〜6名 |
素材 | テント: フライ/75Dポリエステルタフタ、インナー/68Dポリエステルタフタ、フロア/210Dポリエステルオックス、メインポール/アルミ合金、フロントポール/FRP タープ:タープスキン/75Dポリエステルタフタ、メインポール/スチール、サイドポール/スチール |
カラー | オリーブ、サンド |
付属品 | ー |
タフワイドドームをさらに快適にするアイテム
キャンプの名脇役タープ
キャンプの主役(本拠地=寝室)がタフワイドドーム(テント)なら、主役を盛り立てキャンプをさらに楽しくするのがタープ(脇役=リビング)の重要な役割です。またタフワイドドームはタープとの相性がよいことで人気があります。
タープにはたくさんの種類があり全部を紹介することはできませんが、おすすめの主なタープ(ヘキサタープは前章で紹介したので省略)2つをピックアップしてレビューするので参考にしてください。
①ウィングタープ(ひし形)
ウィングタープは形がひし形で重量が軽く持ち運びしやすいのでソロキャンパーに大人気のタープです。仕様はヘキサタープと同様に非自力式ですが、設営が簡単でポールとロープで自在にフォルムを変えられるのが魅力になります。防雨性と収納性もよくアレンジ性も高いのですが、面積が狭いので少人数向きのタープです。
②スクリーンタープ(自立式)
タフワイドドームのイメージに近い自立式のタープで、テントと一体になるような居住性抜群のターブです。自立式なので張り綱をほとんど必要しない、狭いところにも設営可能なのがメリットですが、開放感を求める人には多少違和感があります。
しかしプライベート空間を作れ、風や寒さを防ぎ虫が嫌いな人には防虫性ピカイチで最適です。ただ設営や収納性がヘキサタープやウイングタープに劣るのがイマイチの点になります。
タフワイドドームの冬を快適にするスカート
タフワイドドームは基本的に3シーズン用のテントで冬には対応していません。夏場の通気性を快適にするためフライシートとインナーテントの間に空間ができるように設計されています。そのため冬場の使用では逆に冷気がテント内に侵入し非常に寒くなるのです。これを解消するアイテムにスカートがあります。
スカートとは?
キャンプ用品でいうスカートとは、衣類のスカートのことではなくフライシートの四方の裾につけ地面との間をつなぐ生地のことです。このスカートにより冷気や雨の侵入を防ぎ保温性を高めてくれます。
夏はスカートを外し冬はスカートをつければタフワイドドームをオールシーズンで使うことが可能になるのです。ちなみにスカートはビニールシートとダブルクリップなどがあれば意外に簡単に自作ができます。
タフワイドドームで快適なキャンプを!
コールマンのタフワイドドームは、初心者でも設営が簡単で家族4人がゆったりくつろげ、夏でも通気性抜群の快適なドーム型テントです。
タフワイドドームの魅力や特徴、コールマンがタフワイドドームを開発するまでの歴史とポリシー、タフワイドドームをさらに快適にするアイテムなどをレビューしてきました。これらを参考にして自然とふれあう快適なキャンプライフを満喫してください。
タフワイドドーム以外のギアが気になる方はこちらもチェック!
当サイトではキャンプ用品に関する記事をたくさん掲載しております。テントやキャンプを快適にする製品に興味がある方や、キャンプ用品を探している方はぜひ参考にしてください。
コールマンテントのおすすめ!キャンプで必須のコールマンテント決定版14選
キャンプに行くなら必ず必要になるテント。おすすめは何といってもコールマンです。キャンプ初心者からベテランまで、テントはやっぱりコールマンがお...
タープの決定版62選!種類と値段と質から選ぶおすすめタープテント!
キャンプ、アウトドアシーンには欠かせないタープをご紹介します。 おすすめブランドのタープまでを厳選してご紹介します。コールマンやスノーピー...
【テントマット】おすすめ10選!キャンプでも快適な寝心地を!
テントマットには様々な種類があり、それぞれの特長とキャンプスタイルやシーズンをマッチさせることが、キャンプの夜を快適にする秘訣となります。テ...
出典:unsplash.com