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【日本全国】「県の花」特集!47都道府県、各地域のシンボルとなる花を一覧で紹介!

県の花とは、北海道~沖縄の47都道府県のシンボルとされた花です。ソメイヨシノなどの桜や菜の花のように、昔から日本で親しまれた花もあれば、海外から渡来した花もあります。選ばれた理由もさまざまです。日本全国47都道府県の花を見ていきましょう。
2021年8月25日
Laylah
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都道府県の花とは

出典:photo-ac.com

「都道府県の花」または「県花」とは、北海道~沖縄の日本全国47都道府県を象徴する草花や花木です。47都道府県の県花は、日本原産の花だけではなく、バラやチューリップのように外国の印象が強い花もあります。

郷土の花とは

出典:photo-ac.com

「郷土の花」とはNHKを主体に、全日本観光連盟、植物友の会、日本交通公社の共催で企画されたイベントです。北海道~沖縄の各都道府県別に募集した結果を元にして昭和29年に発表されます。郷土の花をそのまま県のシンボルとしたケースも多く見られます。

47都道府県の花一覧【北海道~東北地方】

北海道の花:ハマナス

Photo byleoleobobeo

北海道はバラの原種ハマナスです。昭和53年、北海道110周年記念として、北海道の県花に定めました。「美しさ」「北海道で愛されている身近な花」「強靭な生命力」が、ハマナスを北海道の県花に選んだ理由です。

青森県の花:リンゴ

リンゴ生産量日本一の青森県のシンボルは、県政100周年を祝い定められたリンゴの花です。バラ科のリンゴの花は桜に似ています。有名な観光地で、リンゴの木が道沿いに約40万本も植えられた「アップルロード」もあります。

岩手県の花:桐(キリ)

岩手県のシンボルは桐の花です。桐は木目が美しく、断水性と断熱性に優れていることから、木材として重宝されていました。岩手県は国内トップクラスの桐の名産地です。岩手県では美しく、よい香りをただよわせる花をつける樹木としても親しまれています。

秋田県の花:フキノトウ

出典:photo-ac.com

フキノトウは秋田県の郷土の花です。のちに県花となりました。フキノトウとはフキの花を指し、寒い時期に採れる貴重な山菜でもあります。フキにはアキタブキという大型種があり、北海道の螺湾川沿いに自生するラワンブキもアキタブキの一つです。

山形県の花:ベニバナ

山形県はベニバナがシンボルです。ベニバナとは紅色染料や食用油の原料になる草花で、日本では平安時代から栽培が行われてきました。ベニバナの栽培が山形県でさかんになったのは、江戸時代中期です。昭和57年に県花になりました。

宮城県の花:ミヤギノハギ

ハギの園芸品種の一種がミヤギノハギです。夏に花を咲かせることから「ナツハギ」とも呼ばれています。名前の由来には諸説あり、仙台市の宮城野(ミヤギノ)にちなんだ説が有名です。郷土の花に選定された後、宮城県の県花となりました。

福島県の花:ネモトシャクナゲ

ネモトシャクナゲとはシャクナゲの仲間で、日本では東北地方~栃木県男体山の一部地域でしか見られません。郷土の花イベントで選ばれ、県花に決定されました。全国的な知名度は低めですが、福島県では愛されている花です。

47都道府県の花一覧【関東地方】

茨城県の花:バラ

出典:photo-ac.com

茨城県のシンボルはバラです。バラは西洋の印象が強い花ですが、日本原産種もあります。昭和41年にバラは茨城県の県花になりました。茨城県の名前もバラ由来です。「常陸国風土記」には、武人がイバラ(茨)で城を築き、賊を退治した説話が記載されています。

栃木県の花:ヤシオツツジ

出典:photo-ac.com

栃木県の花ヤシオツツジは、昭和45年開催の日本万博博覧会で決まりました。ヤシオツツジとは、ムラサキヤシオツツジ、アカヤシオ、シロヤシオの3種類のツツジを指します。栃木県では那須、塩原、日光を中心とした山地に広く分布している花木です。

群馬県の花:レンゲツツジ

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日本原産の固有種レンゲツツジは、北海道南部~九州と、ほぼ全国に分布しています。群馬県の花に定めたのは昭和26年です。県花に選ばれたのは、赤城山や榛名山などの有名な場所が、レンゲツツジの群生地であることも大きいでしょう。

埼玉県の花:桜草(サクラソウ)

桜草とは北海道~九州の原野や高原に分布している多年草で、埼玉県の花に制定されたのは昭和46年です。近年は野生種がほとんど見られなくなっており、田島ヶ原の桜草群生地は、日本の特別天然記念物に指定されています。

千葉県の花:菜の花(ナノハナ)


Photo byUschi_Du

千葉県の県花は菜の花です。県の花と認識されたのは、郷土の花に選ばれて以降でした。全国有数の野菜の産地である千葉県には菜の花畑が多く、菜の花ロードという名所もあります。

菜の花はアブラナ科の植物の総称です。アブラナ科の植物には野菜が多いため、野菜の名産地では菜の花がよく見られます。

東京都の花:ソメイヨシノ

出典:photo-ac.com

ソメイヨシノとはバラ科の桜の一種です。ソメイヨシノは桜のなかでは新しい品種ですが、成長が早いため、全国に普及しました。郷土の花で、東京都の花に選ばれたソメイヨシノは、昭和59年に東京都のシンボルと定められます。

神奈川県の花:ヤマユリ

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日本固有種のヤマユリは、昭和26年に神奈川県の花に決まりました。ヤマユリは神奈川県の気候風土と相性がよく、各地で親しまれています。ヤマユリなど日本原産のユリは海外でも好まれ、戦前は交易品として横浜港から盛んに輸出されていました。

47都道府県の花一覧【甲信越~北陸地方】

新潟県の花:チューリップ

出典:photo-ac.com

新潟県の県花はチューリップです。日本におけるチューリップの本格的な栽培は、大正時代から始まりました。新潟県はチューリップ栽培の発祥地です。現在も切り花生産量日本一となるほどの数を栽培しています。

富山県の花:チューリップ

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富山県の県花もチューリップです。富山県の花には昭和29年に制定されています。富山県は球根の生産量全国一位のチューリップ生産地です。水田裏作の特産物として栽培されたことをきっかけに、全国屈指のチューリップ栽培県になりました。

石川県の花:クロユリ

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石川県はクロユリです。郷土の花で選ばれたことを機に、県の花に決まりました。高山植物のクロユリは、日本では北海道および中部以東の、標高2000m以上になる高山帯に自生しています。石川県では白山が有名な自生地です。

福井県の花:水仙(スイセン)

Photo byNile

福井県の県花は水仙です。郷土の花で選ばれ、福井県の象徴花になりました。水仙は日本全国で見られますが、特に福井県の越前海岸は、全国でもトップクラスの日本水仙が群生する土地です。「越前水仙」の別名もあります。

山梨県の花:富士桜(フジザクラ)

山梨県のシンボル富士桜が県花になったのは、昭和29年でした。富士桜とはバラ科で、桜の原種です。富士山周辺や箱根を中心に分布していることから「富士桜」や「箱根桜」、花が小ぶりで樹高も低いことから「豆桜」ともいいます。

長野県の花:竜胆(リンドウ)

出典:photo-ac.com

長野県の県花は竜胆です。長野県は全国有数の産地で、自生種を切り花用品種に改良したり、北海道から早生種を導入したりと、栽培技術を確立させました。長野県産竜胆の質の高さは、海外でも高く評価されています。

47都道府県の花一覧【中部~関西地方】

岐阜県の花:レンゲソウ

岐阜県はレンゲソウです。昔は非常に身近な草花で、化学肥料が普及する前は水田や畑の緑肥や牛の飼料として、休耕中の田んぼや畑に植えられていました。若芽は食用、花の蜜はハチミツの原材料としても用いられています。

静岡県の花:ツツジ

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ツツジとはツツジ属の落葉性・半常緑性の植物の総称です。日本原産種が多く、早くから園芸植物として扱われていました。昭和40年に静岡県花協議会が静岡県の花に選んだのがツツジです。

ツツジの名所は全国各地にありますが、静岡県内にもたくさんの名所が存在しています。

愛知県の花:カキツバタ

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「万葉集」にも登場する、古き花カキツバタは愛知県の県花です。郷土の花に選出され、のちに愛知県の花に制定されました。平安初期の歌人・在原業平は、カキツバタの5文字を詠み込んだ有名な和歌を残しています。この歌を詠った場所が、愛知県知立市八橋です。

三重県の花:花菖蒲(ハナショウブ)

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昭和44年に三重県のシンボルにされたのが花菖蒲です。花菖蒲はアヤメ科で花姿もよく似ていることから「アヤメ」とも呼ばれています。三重県内には伊勢神宮、桑名市の九華公園などの花菖蒲の名所が多く存在します。

滋賀県の花:シャクナゲ

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滋賀県の花はシャクナゲです。滋賀県の郷土の花に選ばれたことをきっかけに、県の花となりました。滋賀県には高山植物の一種であるホンシャクナゲの群落があることで有名な渓谷があります。

高山植物が渓谷で育つ事象は、じつに貴重です。地元ではしゃくなげ渓と呼ばれています。


京都府:枝垂れ桜(シダレザクラ)

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東京都がソメイヨシノなら、古都・京都府は枝垂れ桜です。郷土の花で選ばれました。枝垂れ桜特有の柔和な風情が、京都にぴったりだといわれています。

日本の都・古都と呼ばれる地域のシンボルが、ソメイヨシノ、枝垂れ桜、奈良八重桜と、すべてバラ科の桜とは面白い偶然です。

大阪府の花:梅(ウメ)・サクラソウ

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梅と桜草の二つが、大阪府のシンボルです。まるで違う植物ですが、どちらも大阪府と関係が深いことから選ばれました。「古今和歌集」に、現在の大阪市周辺の梅を題材にした和歌が記載されていることが、梅が選ばれた理由です。

桜草は奈良県との県境にある金剛山に、桜草の仲間の九輪草の原生種が自生していることから選ばれました。

兵庫県の花:ノジギク

ノジギクとは日本原産の野菊で、小菊の原種です。昭和29年の郷土の花で選ばれ、県花に制定されました。姫路市に大群落があることが有名です。播磨方面では、野菊の代表格とされている身近な存在でもあります。

奈良県の花:奈良八重桜(ナラヤエザクラ)

奈良八重桜とはバラ科の桜の栽培品種です。名前が示すとおり古来から奈良県にあった桜で、和歌にも詠まれています。昭和43年に開かれた県の花選定委員会にて選ばれました。奈良八重桜は平成10年に奈良市の花にも制定されています。

和歌山県の花:梅(ウメ)

出典:photo-ac.com

和歌山県は、みかんや梅の名産地です。特に紀南地方は梅の栽培が昔から盛んでした。バラ科の梅は、花が美しく香りも豊かで、風味豊かな果実も地元民に好まれています。これらの背景から、昭和43年に県花に決まりました。

47都道府県の花一覧【中国地方】

島根県の花:牡丹(ボタン)

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牡丹の花は昭和29年の郷土の花にて、島根県の郷土の花に選定されました。特に大根島は、全国屈指の牡丹苗の産地です。約300年前から栽培された記録も残されています。

大根島には美しい牡丹の観光スポットもあります。

鳥取県の花:二十世紀梨(ニジュッセイキナシ)

二十世紀梨といえば、鳥取県の特産品で有名な果物ですね。花も郷土の花に選定され、花も実も鳥取県のシンボルとなりました。二十世紀梨の名前は、味と質の高さから「新世紀の王となるだろう」と評された逸話が由来です。

岡山県の花:桃(モモ)

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岡山県の県花は桃です。昭和25年頃から、岡山県民の間で「岡山の県花は桃の花」という認識が一般化していました。岡山県が全国有数の桃の産地であること、「桃太郎伝説」の発祥地であることが関係しているといわれています。

広島県の花:紅葉(モミジ)

出典:photo-ac.com

昭和41年に広島県の木として紅葉が選ばれましたが、同県の花も紅葉にしました。広島県には名物のもみじ饅頭のほか、宮島や三段峡など、紅葉が美しい名所もたくさんあります。非常に身近であるため、県花にも選ばれたのでしょう。

山口県の花:夏みかん

夏みかんは、昭和29年の郷土の花で選ばれたことをきっかけに、県の花となりました。山口は夏みかんの原産地なので、地元民には非常に親しまれています。夏みかんが山口県の象徴に選ばれるのは、当然の流れでしょう。

47都道府県の花一覧【四国地方】

徳島県の花:すだち(スダチ)

出典:photo-ac.com

昭和49年に徳島県の象徴となったのが、すだちの花です。すだちとはみかんの仲間で、徳島県の名産品でもあります。徳島県は全国のすだち生産量の約98%を占める、堂々一位のすだち生産県です。すだちの花が県花となるのは至極当然といえます。

香川県の花:オリーブ

Photo byleszek_kruk

明治時代の日本でオリーブは、殖産興業を目指した政府によって、日本の数カ所で栽培されました。その一つが香川県の小豆島です。そしてオリーブは、小豆島の特産品となります。その背景から、郷土の花イベントで香川県の花に選ばれました。

愛媛県の花:みかん

出典:photo-ac.com

みかんはリンゴと肩を並べる人気の果物です。昭和27年に県の花に決まりました。愛媛県は和歌山県に次ぐみかん生産県で、県民にとっては古くから親しまれてきた果物です。愛媛県はみかんのほかにも、さまざまな柑橘類を生産しています。

高知県の花:山桃(ヤマモモ)


高知県の県花は山桃です。高知県出身の植物学者・牧野富太郎氏が山桃を「高知の郷土の花」と評し、県花に選定されるように後押しもしました。高知県は山桃の成長に最適な気候風土のため、自生種も園芸種も多いです。

47都道府県の花一覧【九州~沖縄地方】

福岡県の花:梅(ウメ)

出典:photo-ac.com

福岡県の県花は梅です。太宰府天満宮の神木にまつわる「飛梅(とびうめ)伝説」が広く知られています。平安時代、政争に敗れた菅原道真公が冤罪で大宰府へ左遷されました。その後、庭の梅が主人を追って大宰府へ飛んできたのが「飛梅伝説」の全容です。

佐賀県の花:クスの木の花

佐賀県を象徴する花はクスの木の花です。佐賀県誕生にまつわる伝説から選ばれています。「古事記」「日本書紀」の英雄ヤマトタケルノミコトが、大きなクスの木が生えている地域を見て「栄(さかえ)の国」と名づけました。「佐賀」は栄(さかえ)が転訛したものです。

長崎県の花:雲仙(ウンゼン)ツツジ

昭和57年に長崎の県花となった雲仙ツツジは、雲仙岳で群生しているツツジです。群を抜いた美しさから、江戸時代は島原藩に保護されていました。

のちに牧野富太郎氏がミヤマキリシマの名で新種登録したため、書籍によっては「雲仙ツツジ(ミヤマキリシマ)」と表記されています。

熊本県の花:竜胆(リンドウ)

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阿蘇の高冷地で美しく咲く竜胆は、熊本県の県花でもあります。郷土の花イベントで選ばれ、そのまま県の花になりました。なお、熊本県の花が竜胆になったと発表されたのは、各都道府県の郷土の花が正式発表される前年の昭和28年です。

大分県の花:豊後梅(ブンゴウメ)

大分県は豊後梅です。梅の一種で、大きな果実と八重咲きの花という特徴があります。豊後梅は昭和41年には同県の県木にも制定されています。二重のシンボル化は、大分県民にこよなく愛されているからでしょう。

宮崎県の花:ハマユウ

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清廉な雰囲気が魅力の南国花ハマユウが、宮崎のシンボルです。細リボンのような白い花が咲きそろう様子は人目を惹きます。そんなハマユウが宮崎県の花に選ばれたのは、昭和39年です。

鹿児島県の花:ミヤマキリシマ

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ミヤマキリシマは郷土の花の選定を受けたのち、県花に定められました。品種名のミヤマキリシマ(深山霧島)が示すとおり、鹿児島県の霧島山に最大の群落があります。火山灰が降るなかで育つ、たくましい花木です。

沖縄県の花:デイゴ

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沖縄県は、エキゾチックな魅力あふれる南国花のデイゴです。寒さに非常に弱く、日本では沖縄県など限られた地域にしか分布していません。沖縄県では公園や街路樹として植栽されることが多いですが、琉球漆器や下駄箱の材料にも利用されています。

地元のシンボルを愛でよう

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全国47都道府県の花は、いずれも都道府県民に親しまれている花たちです。青森のリンゴ、茨城のバラ、愛媛のみかんのように縁が深いものもたくさんありますね。故郷の県花を鑑賞するだけでなく、愛情をこめて栽培するのも素敵ですよ。

都道府県の花を詳しく知りたい方はこちらもチェック!

当サイトでは「【日本全国】「県の花」特集!47都道府県、各地域のシンボルとなる花を一覧で紹介!」以外にも、各地域のシンボルである花に関する記事を多数掲載しています。

ソメイヨシノやリンゴなどのバラ科の植物や桃の品種、菜の花など、北海道~沖縄のシンボルたちに興味がわいたなら、参考にしてくださいね。