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作業着の上着に使われる、ヤッケとは?機能面におけるカッパとの違いも徹底解説!

ヤッケとは作業着の上着にも着られる、汚れを防ぐ人気の衣類です。しかしヤッケの名前と実物イメージがリンクできず、カッパなどレインウェアとの違いは特にはっきりわからないという方も多いようです。その防水機能や素材などから登山にも人気のヤッケを解説します。
2021年7月22日
佐藤3
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はじめに:かっぱとヤッケ!防水機能の違いは

作業着の上着として有名なヤッケとは

出典:https://pixabay.com

ヤッケというと登山をされる方にとっては時々耳にすることもある名前かも知れませんが、あまり一般的な言葉ではありません。さらにウィンドブレーカーやカッパとの違いまではっきりと言える人となると少なくなってしまいます。

知っているようでよく知らなかったヤッケという衣類。登山の他には作業着の上着としても有名ですが、この服にはいったいどのような特長があって他の衣類とはどのような違いがあるのでしょうか。

ヤッケの素材や気になる防水効果も解説

実は便利で比較的安価で買えるヤッケという服。今回はヤッケについてその機能面から見るカッパとの違いや、ウィンドブレーカーとの呼び方の違いなどについても解説していきます。

ヤッケについてどのようなものか理解したい、カッパやウィンドブレーカーとどちらを買おうか迷っているという人は要チェックです。

作業着の上着で人気のヤッケとは?その意味は

ヤッケという言葉、日本語ではあまりほかでは使われることのない単語ですね。いったいこの名前はどのように付けられたのか、どんな意味がある言葉なのかということから、一般的なヤッケと呼ばれる服のデザイン(形)からまずはご覧いただきましょう。

ヤッケとはJacketのドイツ語読み

出典:https://pixabay.com

ヤッケの語源はドイツ語のJacket。英語で読むならジャケットですがドイツ語ではヤッケとなります。ジャケットというとスーツの上着というイメージですが、ドイツ語となるとずいぶんと素材もデザインも変わるものです。

ヤッケとは上着という意味

出典:https://photo-ac.com/

Jacketという意味は英語でもドイツ語でも同じく上着となります。しかしその形は英語のジャケットとは少し違って、上着といってもスーツなどのかっちりとして服装ではなくもっとラフで毎日の生活に便利な服のこと。

汚れや防寒の効果も強いフード付きの防寒衣類といった位置づけになっていたようです。このあたりは日本で使われている現在のヤッケと似ていますね。

ヤッケの一般的な形とは

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上記のヤッケの意味と同じくまずデザインとしてフード付きのものが一般的です。これには防風や多少の水よけの意味があるといわれています。形の多くはフルジッパーで前が全開するものよりも、途中まで開きがついており筒型になったかぶり衣類であるものがほとんどです。

しかし現在はおしゃれなヤッケなども出回っており、その形はウィンドブレーカーとの境目がわかりにくいです。ジッパーで下までオープンの形のものも市販されて多様性を見せています。

ヤッケがよく見られるシーンは

出典:https://photo-ac.com/

タイトルのように作業着の上着のほか登山用・冬の農作業用などに着用されている方も多いです。共通しているのは体を動かす場面であること・寒さが気になる屋外での着用・どろや水滴などが服に付きやすいシーンで特に人気があり選ばれる衣類であることが特長となっています。

ヤッケは登山用語として日本に導入された

Photo byjackmac34

ヤッケという言葉はファッション語辞典ではウインドヤッケとして掲載されています。その意味はフード付きの防寒・防風衣類でありスキーや登山釣りといったアウトドア・スポーツで着用される服で、アノラックやパーカーと同じ意味です。


ヤッケと同義とされるアノラックとは

ここでまたアノラックという上着もヤッケの説明として登場しますが、こちらもあまり聞き慣れないという方もいらっしゃるでしょう。ここで説明しておくとアノラックとはエスキモー(グリーンランドの先住民族グループ)が主に着用しているフード付きの防寒具のこと。

フードのまわりにふわふわとした毛皮が使われている腰丈のストレート型の上着です。

ヤッケの機能から見る素材・デザインの特長は

ヤッケという気軽に着られるカジュアルな衣類。先程も少しその形について語りましたが、機能性の面からもう少し突っ込んだ素材であったりデザインについて掘り下げてご説明いたしましょう。

ヤッケは汚れと寒さを防ぐ目的の衣類

出典:https://pixabay.com

まずヤッケは作業時の汚れを防ぐ衣類ということで汚れが落ちやすい素材でできています。また冬場分厚いもこもことしたダウンや綿入りの防寒着を着ることなく、一重の薄手素材でも防風効果が強くかつある程度の通気性のあるナイロン素材が、人気が高く製品としてもよく使用されています。

さっと着やすいデザインと洗濯ok素材

例えば粉塵や水滴が気になる作業場所でも服の中までそれらの異物が入り込まないように、できるだけ合わせの部分が少ないかぶりで着られるデザインが一般的なものとなっています。また裾の長さも作業の時に邪魔にならないように短めのヒップ丈程度の着丈です。

ナイロンのほかには洗濯しても乾きやすいポリエステル(速乾性が強い綿の代用品として作られた化繊)製のものも見かけることも多いでしょう。

通気性があり防寒としても使える

じっとしている時に着る服ではなく、作業や登山など体を動かすシーンで着ることが多いヤッケ。汗をかくのでその湿気を逃がすために通気性も重要となってきます。

通気性がそこそこありながら、防寒の効果も高いのがナイロンやポリエステルの特長です。また防寒についてはその形にも現れており、袖口から風が入らないようにゴム編み素材になっていたりベルトが付いていて締まるようなデザインも目立ちます。

ヤッケに求められる防水の程度は

ヤッケもある程度の防水・撥水効果はある

出典:https://photo-ac.com/

ヤッケは以上のように防寒と通気性の両方をある程度クリアしているデザインや素材が使われています。しかし雨や作業でヤッケが水滴に濡れれば冷たい服は体の体温を奪ってしまうため、これでは防寒の意味はありませんね。

そのために通気性との両立のために防水とまではいきませんが撥水加工がされているものが一般的です。通常のTシャツやパーカーなどよりは撥水性に優れていると考えておけばよいでしょう。

ヤッケとは普段使いの衣類

作業着の汚れ防止目的なので価格も手頃

出典:https://pixabay.com               

次に衣類の価格面での話になりますが、ヤッケという服を全体的に見るとその価格は比較的安価で手に入れやすい設定になっています。

これはおしゃれ着とは違って実用性をメインにした衣類であるため、労働者が汚れ防止の上着として使いやすいようにするという意味と、同じデザインで量産可能なため生産コストもかからないという2つの理由が考えられるでしょう。

作業用上着なので重くない素材で動きやすい

また登山や作業着の上着として使用しやすいのは、できるだけ軽くて動きを妨げない服ですね。作業着であれば毎日ほぼ1日の半分くらい長時間着用する服ですので、邪魔にならない着ていることも忘れるくらいのものがヤッケを作るのに理想的な素材。

そのためにナイロンやポリエステルという化繊は製造コストも安くて、反物にしても軽いヤッケ向けの材料として白羽の矢がたったというわけです。

ヤッケとカッパ(レインウェア)の違いは

これまでもヤッケの同義とされる衣類について出てきましたが、そのほかの服でもよく似ていて混同されるものとしてカッパ(レインウェア)があげられます。あまり装飾がないデザインで形が似ているのがその原因でしょう。この2つの衣類の違いについてここでは詳しく見ていきます。


カッパはヤッケと違い防水に優れている

VeroMan ゴアテックスジャケット

出典:楽天

カッパといってもいろいろなタイプがありますね。最近では軽くて防水性が高いにも関わらず通気性があり、着ていて蒸れないゴアテックス製のパーカーなどがカッパとしても人気です。

小さく折りたたみ突然の雨にも対応可能

カッパとはヤッケとは違い主に雨から身を守る目的で着用される衣類です。雨の日でも自転車に乗る必要がある方や・傘をさせない雨天の作業時・突然の雨用に登山や釣りをされる方はいつも持ち歩いているという方も少なくないでしょう。

ヤッケは撥水性はあるが防水ではない

カッパも頭部を雨から守るためほとんどのデザインでフード付きのものが採用されています。形的にはヤッケにとても似ているものも多いですね。しかしその目的や防水性についてはヤッケとは大きく変わってきます。

ヤッケも撥水性があるので、雨の程度によっては多少は防ぐことができますが撥水性ではやはり防水性にはおよびません。

ファスナーや継ぎ目部分の防水がヤッケには不足

特にヤッケを着ていて雨が振ってきたときに水が染み込んでくるのが、ファスナー部分や布と布の合わせめ部分です。このあたりの防水もしっかりとしているのがカッパの大きな特長。

ファスナー部分から雨が染み込まないためフラップと呼ばれるべろのようなカバーが付けられていたりするのも、ヤッケにはあまり見られないカッパのデザインとなっています。

ヤッケとカッパの素材の違いは

次にカッパとヤッケの素材の違いに着目していきましょう。カッパは100均やコンビニなどで売られている安いものだとビニール製のものもありますが、おしゃれ度の高いブランドもののカッパになるほど撥水効果の高いナイロンやポリエステルの化学繊維が使われているものが増えてきます。

カッパとヤッケ素材的にはそれほど差がないが

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カッパもヤッケも素材はナイロンやポリエステルという化学繊維というところで、素材的には違いはありません。しかしその防水性は先程のフラップや防水加工されているか否かという点で大きく変わってきてしまいます。

ヤッケに防水がされていない理由

ヤッケに強い防水加工がされていない理由は、通気性が悪くなるの一言に尽きます。何といっても防水加工をしてしまうと、雨水の浸透を防ぐため繊維の表面に膜を作り織り物のすき間を埋めてしまうのでどうしても衣類の中に熱や汗がこもりがちになるでしょう。

雨の日だけの着用でなく主に晴れや曇の日の作業に着られるヤッケには、防水加工はどちらかというとマイナス要素しかなく、ほぼ不用の繊維加工となっています。

高価なカッパに使われるGORE-TEXとは

カッパやパーカーにGORE-TEXという名前やロゴをよく見かけるという方も多いでしょう。このGORE-TEXとはWLゴア&アソシエイツ社が開発した防水透湿性素材で、雨は通さないけれど汗などを含んだ水蒸気の空気は通すという、着ていても内部で蒸れにくい快適新素材。

表面では通常のカッパのようなナイロン素材ですが実は三層構造(二重構造もあり)になっており、特にカッパだけでなくテントなどアウトドア用品用の素材として多く利用されています。

ヤッケはウインドブレーカーと同義語

カッパのほかでヤッケと形や素材がよく似たものに、ウィンドブレーカーがあります。カッパとは使い方や防水や通気性で違いが見分けがつきやすいですが、ウィンドブレーカーにおいては呼び方が違う程度でそれほど明確な違いはなく、ファッション用語的には同義のものであるとされるものです。

タウン用と作業用でデザインに差が出る

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ウィンドブレーカーとは名前の通り風を通しにくく軽く動きやすい防寒具という位置的で作られた上着です。素材もナイロンやポリエステルでできているものがほとんどでこちらもヤッケと区別を付けにくいところとなっています。

単語の使われ方としては作業着の上に着るヤッケと、街着としても流用できるちょっとしたおしゃれ着を兼ねた薄手防寒上着のウィンドブレーカーといった形で使い分けられます。

価格差で見るのもひとつの見分け方


ヤッケにはあってウィンドブレーカーにない目的に防汚があります。汚れてもいいような前提で商品化され購入されるものなので自然と価格は買い替えを見越した安価な設定となってきます。

それと比べてウィンドブレーカーはそれほど買い替えを必要とせずデザイン的にも遊びやこだわりを持つ商品なので、価格も高価なものが多いのが特長。その値段でヤッケとウィンドブレーカーの違いを判断する方法もあります。

比較して自分に合うものを!ヤッケおすすめ紹介

おすすめヤッケ1.ポリエステルヤッケ

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素材ポリエステル
サイズM/L/LL/3L
カラーネイビー /ブラック /シルバーグレー /ブルー

作業着用ヤッケはそのほとんどが1000円いかない価格で買えるものとなっています。中にはワンコインで買えさらに一重で小さく折り畳めるという点から、いざという時の防寒用上着として登山バッグに入れておく用に手に入れる方も少なくありません。

大きな3Lサイズまで大きさが豊富でより多くの方の体にフィットするような商品展開になっていること。カラーも4色展開でお好みのものが選べます。

おすすめヤッケ2.カジメイク迷彩ヤッケ

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素材ナイロン
サイズM/L/LL/3L/4L/5L
カラーグリーン/グレー/ベージュ

ウィンドブレーカーほどではありませんが、毎日着用することが多いヤッケにもデザイン性を求める人が増えています。単色のヤッケではなくかっこいい柄のヤッケが欲しい人にはおすすめなのがこちらの人気の迷彩柄。

カラーもグリーンだけでなくベージュやグレーベースのものもあり5Lまで選べるというサイズの豊富さも嬉しい。それでも価格は据え置き1000円以内で買えるというのがヤッケの良さです。

おすすめヤッケ3. レディース農ヤッケ

カジメイク レディース農ヤッケ

出典:楽天
素材ポリエステル
サイズレディースS/M/L/LL
カラーベジタブルリバティ/ベジタブルバンダナ/デニムフラワー/トマトドット

農作業やガーデニングなどで女性にも着て欲しいヤッケは、柄にもこだわりを持って選びましょう。いくら安くて防汚性に優れていても一般的な作業着の上着として作られた単色のヤッケでは女性には物足りないということも。

そんな方におすすめなのがこちらのかわいい柄が揃ったヤッケとなっています。農作業だけでなくおうちでするガーデニングのときでも汚れや軽い水濡れから服を守りたい、それでも見た目は気にしたいという女性のかわいいわがままな願いを叶えてくれます。

まとめ:ヤッケとは撥水防寒防汚着のこと

ヤッケは登山服でもよく使われる名前

出典:https://pixabay.com

今回は作業用の上着や登山・釣りなどのアウトドア用衣類としても人気が高い、手軽に手に入る便利なヤッケについて解説してきました。ヤッケの良いところや欠点などもおわかりいただけたことでしょう。

似た製品としてウィンドブレーカー・アノラック・レインウェアとの比較もご説明してきましたので、今後アウトドア用の防水撥水上着を探すときにもお役立ていただければ幸いです。

ヤッケが気になる方はこちらもチェック

今回はヤッケとはどのような服であるか、その素材やデザインなど解説してきました。よく似た衣類であるウィンドブレーカーや通気性と防水性の両面に優れた人気の注目素材ゴアテックスのレインウェアについてもおすすめを紹介しています。こちらも是非参考にしてみてくださいね。