オーナー メッチャ短い真鯛サビキ
メジャークラフト 鯛乃実サビキ
ライトチョクリ カラフルMIX 6本鈎
鯛サビキが気になってます!
釣りに行けないときは釣り具の準備!
連載第69回!今週は最近気になっている仕掛け「鯛サビキ」のご紹介です。
今週は風が強かったり海がうねったり、まともに釣りができる日を見つけるのが難しい一週間でした。カヤックをあきらめて、岸からジグサビキを投げてみても、釣れるのは20cmクラスのワカシばかり。こんな日は、次の釣行に備えて使ってみたい釣り具を探してみるのが一番です!
鯛サビキってどんな仕掛け?
明石や和歌山で定番のマダイ仕掛け
「鯛サビキ」は、明石や和歌山で定番となっているマダイ狙いの仕掛けです。
全長が非常に長いのが特徴で、特に長いものを使う場合は15m程度まで使用します。現在は各メーカーでタイラバにプラスする、というアプローチがとられていて、3m、2mと短いものも完成仕掛けが手に入ります。アジもよく釣れる仕掛けで、自分が興味を持ったのはカヤックでのジグサビキのオプションに、というのがきっかけです。
長さがレンジ&アクションを変える
「鯛サビキ」の長さは、攻略できるタナとサビキの動きに大きな影響を与えます。
15mの仕掛けは、斜めに引っ張っても8m、10mという範囲でタナを攻略できます。底から〇m、というイメージのまま、効率よく探り続けるというのがこの仕掛け最大のメリットです。
釣る水深は40m程度からという釣りなので、自分が釣っているエリアで同じことができるかというのは置いておいて、長仕掛けで狙うタナを大きくフォローするというアプローチは取り入れることができそうです。
フワフワ系のアクションで釣る
全長が長いことで、潮を掴んで漂うようなアクションが出せるのもこの仕掛けの特徴です。鯛サビキはビシビシ動かさず、ゆっくり巻いたり落としたりで魚を誘います。
中央にややたわみを作るような誘い方ができるので、ハリスの長さだけで誘っているショートなジグサビキと比べると、この部分にも大きな違いが出てきそうです。ちょっと流れないとフワフワとまではいかなそうですが、ルアー的に解釈して、リアクション系ではなく食わせ系の仕掛けとして使い分けができそうです。
鯛サビキはアジ・青物にも有効!
中大アジ向けの仕掛けとして
鯛サビキは中大型のアジを釣る仕掛けとしても活躍中。サバ皮サビキ、カブラ的な形をしているので、いろいろな魚種に対して効果があります。
鯛と一緒にアジも狙いたい、というときはタイラバにプラスして効率よくサーチ!自分の釣り場では朝は直撃すればなんでも食いますが、マズメを過ぎるとイマイチ食わなくなるので、ジグからスローなタイラバに変えて、ゆっくり誘ってみようと考えています。
派生仕掛けの「チョクリ」は青物に有効
同じく明石、和歌山を中心に使用されている仕掛けで「チョクリ」というものがあります。ハリの飾りがビニールで、魚をおちょくっているというのがネーミングの由来です。
こちらはアジ・青物に効果が高いようで、仕掛け構成的には幹糸、ハリスを太く、短くして使うケースが多いようです。警戒心の高い真鯛に対してはハリス3号、パワフルな青物に対しては、ハリス5号、6号と差別化されています。夏はカンパチも釣れるので、チョクリの方も気になります!
鯛サビキの使い方について
長仕掛けは糸捌きを助ける道具が必要
仕掛けの全長が長い場合は、回収時に糸絡みしないように何か道具を使う必要があります。遊漁船であれば、マグネットや木枠の仕掛け巻き、糸止め付きの箱などが使えますが、カヤックだとちょっと難しいかもしれません。ハリ数が少なければ案外絡まないものなんですが、カヤックの上で糸絡みは避けたいところです。
自分が使えそうなのは3m、長くて5m程度かなと考えています。釣る場所の水深は深くても15m程度でタナを広範囲にフォローという点では問題なさそう、フワフワ具合を出せるかが気になります!
動かし方はゆっくり巻いて落とすだけ
動かし方は着底からゆっくり巻いて落とすだけ、タイラバの操作に似ています。アタリがあったら巻きを止めて多点掛けを狙う部分はサビキテイスト、当たってもあわせないというのはタイラバテイストです。
乗せを重視する関係から、ロッドは柔らかく曲がるものが適しており、流れがある釣り場には細糸が有利。流用タックルで遊ぶなら、PE0.6号を巻いたタイラバタックルが最も適しています。
鯛サビキの気になるアイテムをまとめてご紹介
新作アイテムを3点チェック!
比較的発売日が新しいものから、鯛サビキ・チョクリの完成仕掛けを3つご紹介します。
こういう仕掛けは自作で自分の釣りに合う長さを作る方がよさそうですが、まずは手軽な既製品からチェックしてみましょう。タイラバサビキ的な製品は、全長が短く使いやすそうです!
①メジャークラフト「鯛乃実サビキ」
メジャークラフト 鯛乃実サビキ
まずはルアー派の方にもおなじみ、メジャークラフトの鯛サビキ「鯛乃実サビキ」からご紹介します。
手頃感のある価格設定がメジャークラフトらしいアイテムで、製品展開は「鯛サビキ」、「チョクリ」にそれぞれ3.6mのロングタイプと1.2mのショートタイプ、サイズは全てのモデルにS・M・Lと用意されています。ベイトがシラスの時は「鯛サビキ」、ベイトがキビナゴの時は「チョクリ」推奨で、ボリューム感で違いが出せるラインナップです。
「鯛乃実サビキ」はココが気になる!
「鯛乃実サビキ」はSで幹糸4号、ハリス2号と、ジグサビキに比べると細糸な仕様。真鯛をメインに狙う、「鯛サビキ」らしいセッティングです。Mで幹糸5号、ハリス3号という構成なので、カヤックで使うのであればSかMが扱いやすいと思います。
ショートタイプは「鯛サビキ」としては超ショート、自分はフワフワ感がほしいので、3.6mが気になっています。ロングタイプでも定価500円ですから、お試しにはもってこいです!
②オーナー「メッチャ短い真鯛サビキ」
オーナー メッチャ短い真鯛サビキ
続いては、メタルジグでもおなじみのオーナー製鯛サビキです。
こちらもタイラバへのプラスを意識したアイテムですが、「めっちゃ短い」でも3.8mあります。やはりこの程度の長さがレンジ、アクションともらしさを楽しめる長さと言えそうです。フックまでケイムラコートのケイムラカラーが入っていで、価格は定価580円とこちらも手ごろ!ハリスがシーガーというのもうれしいポイントです。
「メッチャ短い真鯛サビキ」はココが気になる!
モデル構成が非常にスマートで、幹糸は5号と6号、ハリスに2号・2.5号・3号・4号とバリエーションを出した構成になっています。
青物向けの「チョクリ」、2mの「アジ五目」、さらに短い「ガチの鯛ラバ サビキ・チョクリ」とこのジャンルの仕掛けが非常に充実しているので、使い分けてみたり、自分の釣りの状況に合うものを見つけたいという方にもおすすめできます。
③ハヤブサ「ライトチョクリ」
ライトチョクリ カラフルMIX 6本鈎
長い仕掛けで遊んでみたい方には、ハヤブサの「ライトチョクリ」や「真鯛サビキ」がおすすめです。
仕掛け全長は8m、10mオーバーとはいきませんが、カヤックやマイボートの釣りで多い40m~60mの水深であれば、十分ワイドにタナを探れるセッティングです。チョクリ、サビキともマダイ向けの構成になっています。
「ライトチョクリ」はココが気になる!
長いし針数が多いしでちょっとお高いアイテムですが、本格派の仕様を手軽に楽しめるという点で魅力は十分。この長さを使うのであれば、糸捌きの補助具は何かを用意しておきたいところです。
自分は浅場&カヤックでの使用をイメージしているので、8mは必要ないかなと感じましたが、ボートでスペースに余裕があって、50m前後を釣るなら今の時期にピッタリです!
鯛サビキを試してみよう!
釣りに慣れてきたらこんな仕掛けもアリ
長い仕掛けで効率よくマダイ、アジを狙える「鯛サビキ」。仕掛け全長が長いことから、釣りに慣れている方向けではありますが、対象魚が広く出しどころはいろいろ作れそうな仕掛けです。
自分の住んでいる地域は、コマセマダイはハリス15mなんですが、サビキでマダイを釣るという釣りがありません。自由に遊べるカヤックなので、こんな釣りもやってみたいということでご紹介させていただきました。アジイサキ狙いに、ぜひ検討してみてください。
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出典:ライター撮影