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ロータスブリムストーンの育て方講座!過湿が苦手なので風通しのいい所に置くのが◎

鉢植えだけでなく庭植えでも人気のロータスブリムストーンという植物。花期だけでなく新芽の季節から長く楽しめます。季節の植物としてロータスブリムストーンを庭や室内の鉢植えへとお考えの方に、注意すべき風通しや梅雨から夏の季節の育て方のコツを解説します。
更新: 2021年6月23日
佐藤3
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目次

はじめに:ロータスブリムストーンの花期は

美しいシルバーリーフ・ロータスブリムストーン

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綿毛のようなやわらかい感触が好まれるシルバーリーフは、あたたかい季節の訪れとともに先がクリーム色になります。明るい緑色からグラデーションを広げていく色あいがなんとも美しいロータスブリムストーン。

花期にはほんのりとピンクいろにも見えるレンゲの花に似た白い花が付き、見た目だけでなく香りもよくなんともかわいらしく見ていて癒やされます。庭植えのほか鉢植えでいろいろな植物と寄せ植えにしたり、室内の窓際にハンギングにしても楽しめる植物です。

ロータスブリムストーンの育て方を詳しく解説

今回はそんな素敵なロータスブリムストーンの育て方を解説していきます。常緑低木樹であるロータスブリムストーンにとって気になる耐寒性や、株の見た目を悪くしてしまう迷惑な害虫とその駆除方法・農薬の使い方。

少し難しいと感じがちな方も多い剪定の仕方など、ロータスブリムストーンをこれから育てようとされている方のヒントとしてご利用ください。

育て方の前に知りたいロータスブリムストーン

ロータスブリムストーンはロータスと名前が付いていますが蓮とは関係なく、マメ科の植物です。育て方の前にまずは植物分類や特徴・開花時期と花言葉からご覧ください。

ロータスブリムストーンの基本情報

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科・属 マメ科ドリグニウム属
原産地 地中海・ポルトガル
英語名/学名 Hairy canary clover/Dorycnium hirsutum 
育て方難易度 簡単から普通

ロータスブリムストーンは常緑亜低木

時折草花類として紹介されていることもありますが、このロータスブリムストーンは常緑亜低木に分類される植物です。これはこの植物が木化して冬越しをするということで亜低木といわれているため。

ある程度の樹高はあるものの低木ですので大きくなりすぎて困るということはありません。気になる方は剪定をしっかりとして高さをセーブしつつ育てましょう。

ロータスブリムストーンの特徴

この植物の大きな特徴は花が咲いているように見間違えるような新芽の色です。若葉の緑からやや鮮やかな黄色よりのその新芽の色のグラデーションは、花期が訪れる前の楽しみのひとつとされる方も多いです。

春だけでなく寒くなっても楽しめる


草丈は品種や環境にもより変わってきますがだいたい30-60cmほどとそれほど高くなりません。しかも暑さだけでなく耐寒性もある植物ですので初心者の方にも育てやすく管理にもあまり苦労しない植物といえます。

寒さに強く気温が低くなると紅葉するので、1株あると季節によっていろいろなカラーが見られる植物です。

ロータスブリムストーンの花期について

ロータスブリムストーンの開花時期

黄色い新芽を花と勘違いされることもありますが、ロータスブリムストーンの花は真っ白いもの。その姿は白いレンゲと見間違えるほどそっくりです。5-7月が開花時期となります。黄色い新芽から楽しめるので、その美しさは早春から初夏まで長く続くでしょう。

ロータスブリムストーンの花言葉

ロータスブリムストーンの代表的な花言葉は完璧な美しさです。銀色の毛の生えたふわふわな茎や葉から黄色い新芽を伸ばし、その先にまるでクラウンのようなマメ科特有のユニークな白い花を咲かせる姿は誰が見ても見とれてしまうほど美しいと感じることから。また逢う日までという花言葉もあります。

風通しがロータスブリムストーンの育て方のコツ

それでは早速ロータスブリムストーンの育て方を解説していきます。タイトルにもありますが、この植物の育て方ポイントは風通しの良さ。これによっていろいろな恩恵を受けられますので、まずは日当たりや植え付け場所選びは慎重に選びたいですね。

ロータスブリムストーンの日当たり

栽培に大切な日当たりと風通し

フリー写真素材ぱくたそ

湿気を苦手とするロータスブリムストーンにとって、日当たりも大切ですがもっと気をつけて欲しいのが先程申し上げたとおり風通しです。風は植物の成長ホルモンを刺激して、大きくなるのを助けてくれます。

もちろん日陰よりも日なたの方がぐんと花つきがよくなりますので、より1日の日照時間が長いところの方がロータスブリムストーンには合っているでしょう。

環境によって移動できる鉢植えがおすすめ

日当たりがわるいと葉色が鈍ってきれいなシルバーリーフにならないこともあるので気をつけてください。梅雨の時期は蒸れて腐ることもありますので、軒下など雨の当たらないところにおきます。

ロータスブリムストーンの植え付けと植え替え

ロータスブリムストーンの植え付けは3-5月または秋10月に適期となります。鉢植えであれば市販の草花用培養土を使えますが、庭植えであれば現在の庭の土の水はけを見て、いつまでも水たまりが残るなどあまりよくないようであればある程度の深さに土を掘り返し、腐葉土を混ぜてから植え付けてください。


鉢植えは植え替えも必要

低木に分類されているので1年で枯れてしまわずに、鉢植えでも何年も楽しめます。ちょうどよい鉢のサイズに植えられている場合、2年くらいすると根で鉢の中がいっぱいになり水切れを早くおこすようになってくるでしょう。

そのような場合はワンサイズ大きな鉢に植え替えが必要です。鉢を大きくするとロータスブリムストーンそのものも大きく成長します。

鉢サイズを変えたくない場合

ロータスブリムストーンはそれほど大きくはなりませんが、今のサイズを変えたくない場合は掘り起こした時に根も剪定します。地上部分も枝を払い、長さもある程度切り戻しコンパクトに仕立て直してから、同じ鉢に土を新しくして植え替えてください。

ロータスブリムストーンの日常管理

Photo bystevepb

ロータスブリムストーンはどちらかというと乾燥気味を好む植物ですので、鉢植えの場合は十分乾いてから与えるようにし水のやりすぎに注意してください。

庭植えの場合は雨水でよいので、特に雨が降らない日が続く真夏でないかぎり水やりの必要はありません。肥料は成長期にのみ水溶性肥料を2週間に1度くらい与えてください。

気をつける病害虫

ロータスブリムストーンは特に気をつける病気はありません。気をつける害虫はアブラムシ。暖かくなるとともに発生してきますので、アブラムシが苦手な方は春先に浸透性の農薬を株元に散布しておくことで予防できます。

発生してしまった場合は程度が軽ければ指で捕殺すればよいですが、多いようであればこちらもスプレー式などの直接使える農薬か、こちらも浸透性の薬剤を散布して駆除してください。

ロータスブリムストーンの剪定

Photo byCarlottaSilvestrini

剪定の時期は花後か蒸れやすい梅雨前の5月ころに切り戻しまたは透かし剪定をおこないます。切り戻しは先の方ばかり切っているとだんだんと株のバランスがわるくなるため、時にはバッサリと半分以下に切り戻すと見栄えがよく仕上がるでしょう。

透かし剪定は枝が混み合っているところを取り除く要領で。特に切るべき枝は内側に向いているもの・長く徒長して暴れている枝となります。これらを選んで剪定していくだけでもかなりさっぱりと風通しがよくなるのでおすすめです。

農薬を使う場合の注意点

農薬を散布したからといって害虫が絶滅するわけではありません。Aという薬で生き残った虫はAに耐性があるものとして、その次にまたたくさん発生するでしょう。そうなった場合Aの薬はほとんど害虫には効果がなくなってしまいます。

それを防ぐためにAだけでなくB、Cとできれば3種類くらいの薬剤を順番に使いましょう。アブラムシの場合はオルトラン・スミチオンが取扱店も多く一般的な駆除・予防薬です。近くに養蜂場がある場合はそれに影響をおよぼさないモスピランもおすすめ。

ロータスブリムストーンの夏越し冬越し

夏の管理方法

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ロータスブリムストーンが苦手な湿度の湿度の多い梅雨を剪定で乗り越えたら、夏場の直射日光には注意しましょう。この植物は夏の暑さには強いのですが日差しによって葉焼けを起こしてしまいます。

鉢植えであれば夏の日差しが強いときは半日陰や風通しのよいところに移動してあげてください。

冬越しの方法

ロータスブリムストーンは-10度くらいまでは枯れることはなく、耐寒性に強い植物です。これ以下になることがない地域では特に冬越しとして何かするということはありません。気をつけるのであればほかの植物同様に、休眠期の水やりを控えめにすることでしょう。

ロータスブリムストーンの増やし方

Photo byFree-Photos

この植物は挿し木で増やすことができます。おこなうのは4月中旬-6月が目安です。挿し穂用の枝は穂先から15センチほど。ハサミで必要な部分を切ったのち、鋭利な刃の薄いカッターなどで茎を一度ななめに切り直し水あげして準備をします。

湿らせた鹿沼土や赤玉土(必ず新しい清潔な土で)に差し、明るい日陰で水を切らさないように管理して発根を待ちましょう。

まとめ:ロータスブリムストーンを育てる

ロータスブリムストーンは梅雨に注意

出典:https://photo-ac.com/

乾燥ぎみな場所が好きで梅雨が苦手な植物です。腐葉土などをすきこみ水はけのよい土を使用するのはもちろんのこと、風通しのよい場所に植える(置く)・梅雨前に剪定をして株の中に風が通るようにしておくなども苦手な季節も植物に健康で快適に過ごしてもらう方法です。

新芽や花の季節とかぶって切りにくいという場合は、少し時期をずらすことも可能ですが夏前までには終わらせておくようにしましょう。

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