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寄せ植えにおすすめ、レモングラスの育て方講座!枯れや病気対策、収穫方法も紹介!

生長したレモングラスの葉はまるでススキの葉のようです。レモングラスは寄せ植えなどの鉢の端に植えておくと料理に活用できる便利なハーブで、葉はレモンの香りがしてハーブティーとしても楽しめす。日々の生活で活躍してくれるハーブの1つのレモングラスの育て方を解説します。
2021年7月10日
ティンカー・ベル
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目次

レモングラスの育て方を解説!

レモングラスの育て方の方法のコツはここ!

Photo bysarangib

タイ料理やベトナム料理などエスニック料理には欠かせないハーブの1つであるレモングラスは寄せ植えの花材としても人気です。ハーブティーやクラフト、ハーバルバス剤にも人気のレモングラスの育て方の方法のコツを解説します。

ポイントを押さえればガーデニング初心者にも簡単に栽培できるハーブです。ススキの葉のような葉は涼しげで見た目にも癒されるレモングラス。上手に育てると毎年楽します。それでは解説していきましょう。

レモングラスの特徴

イネ科の多年草

レモングラスはイネ科オガルカヤ属の多年草です。学名はCymbopogon citratusと表記します。ススキに似た葉をこするとレモンのような香りがすることで、「レモンソウ」などという別名で呼ばれることもあります。

原産地は熱帯地方。タイ料理などのエスニック料理の香りづけには欠かせない定番のハーブです。食用とするほか、観賞用として鉢植えや寄せ植えの花材や、葉をクラフトの素材にして楽しまれています。

草丈は80~150cmになる

レモングラスの生長した草丈は80cm~150cmくらいの大きさになります。日本ではレモングラスの葉にしか注目されていませんが、夏の時期(7月ごろ)に花も咲きます。日本では植物園などの特定の場所でしか花を見ることはありませんが、穂先に白い花が咲きます。

レモングラスを栽培する場合は、生長すると苗の時に比べると随分大きくなるので、それを考えて、栽培場所や鉢の大きさなどに注意が必要です。

レモングラスの育て方の方法

苗から育てる

レモングラスは種からでも育てることができますが、一般的には苗を購入して育てます。丈夫な苗葉の選び方は、葉に勢いがあった葉の色もよく、ポットの中で根回りしていないものを選びましょう。

レモングラスの苗の植え付けの時期は4月後半から8月くらいまでです。十分に暖かくなる時期に苗を植え付けます。地植えする場合は日当たりと水はけのよい場所。肥沃な土壌を好みますが、土質はそれほど心配しなくても大丈夫です。

鉢の用土は市販の野菜用の培養土

レモングラスを鉢植えやプランターで育てる場合、レモングラスの植え付けに使う用土は、市販の野菜用の培養土を利用すると便利です。春、十分に暖かくなったらレモングラスの苗を植え付けします。

植え付けしたら水をたっぷりと施し、日当たりのよい場所で管理します。地植えの場合も同様ですが、レモングラスの苗を植え付ける時は、苗よりひと回り大きな植え穴を掘り植え付けます。苗に付いている土は崩さず植え付けてください。

地植えする場合の土壌の状態のポイントとは!

レモングラスを地植えする場合、わざわざ土作りをする必要はないと解説しましたが、レモングラスは一般的に野菜が育ちやすい弱酸性の土壌を好みます。

たとえば長雨が続いたあとは雨によって土の中のアルカリ分が流れてしまい酸性に傾きます。そのような土壌の状態の場合は、植え付けするときに苦土石灰を土壌にすき込んで、土壌をアルカリ性に傾けてください。それと共に元肥となる緩効性の肥料も加えておきましょう。
 


鉢の大きさや地植えの栽培スペース

レモングラスの苗を植木鉢やプランターに植え付けする場合、その大きさは鉢なら直径30cm(10号)の素焼きの鉢に1株、プランターは直径30cm、深さ30cm、容量15~20Lのプランターに1株植え付けするのが目安です。

レモングラスをプランターなどに植え付けする場合のポイントですが、草丈が高くなるので、深めのプランターや鉢を使うことがポイントの1つです。

地植えする場合のポイントとは!

レモングラスの苗を地植えする時は葉が大きくなり、横に広がって大きくなるため1株60cm四方のスペースをとるのが目安です。複数株を植え付けるなら株間はそれぞれ30~40cmくらいあけて植え付けしてください。

レモングラスは鉢植えがおすすめ!

庭のスペースが広い場合は問題ありませんが、レモングラスは生育旺盛なので狭い場所では育ちすぎてしまい、手に負えなくなってしまう場合があります。またほかの植物の生育の邪魔になるという問題も少なくありません。

生育が旺盛な植物を鉢で育てることは、茂りすぎや根がはびこるのを防ぐ方法でもあります。また寒い季節や梅雨の多湿になる時期は、簡単に移動できるので、鉢植えはレモングラスにはおすすめしたい栽培方法です。

水やりと肥料の与え方

Photo byannawaldl

植物を育てる時に誰もが気になる問題点に水やりと肥料の与え方があります。レモングラスの水やりに関してですが、レモングラスは乾燥を嫌うので、植え付けの後にしっかりと水やりするほかに、特に夏は水切れに注意することがポイントとなります。

ほかの時期は普通の植物の栽培と同じように、土が乾いた時にたっぷりと水を施すので構いません。多年草のハーブなので冬越しの時も地上部が枯れていても土が乾いたら水を与えましょう。

肥料の与え方は!

肥料はレモングラスの苗を植え付けてから1ヵ月後より1ヵ月に1回野菜用の化成肥料を株元に撒きます。肥料は植物が育つためのごはんのようなものです。土の栄養成分を吸収してしまった後に肥料で栄養を補給してあげます。

ただしレモングラスの栽培では神経質に肥料を与えなければならないというわけではありません。もし忘れてしまい、気が付いたら株に元気がなくなってきなた!と思う時に施すのでも大丈夫です。

与える肥料の量

丈夫なハーブですが、もし株が弱っているような場合は定期的に肥料を与えてください。与える分量は市販の肥料であるなら、購入した肥料の袋に記載してある説明に従って施してください。

生育期にあたる4~10月は旺盛に葉が茂ります。たくさん収穫を望むのであるなら固形肥料を月に1回、もしくは液体肥料なら2週間に1度追肥します。冬は肥料を施す必要はありません。

収穫時期

レモングラスの苗は植え付け後、およそ2ヵ月くらいすると葉が旺盛に育ってきます。4月中旬に植え付けたなら7月になると葉がよく茂ります。葉が15枚以上になったら収穫可能です。

収穫の方法は根元を10cmくらい残しカットするとその後のお手入れも簡単。レモングラスの葉の端はイネ科の植物の特徴でもありますが、指先がすっと切れてしまうほど鋭くなっているので、慣れないうちは手でちぎらずにハサミで切りましょう。

使う分だけ収穫するのがおすすめ!


レモングラスの葉は収穫後、そのままにしておくと乾燥してしまいます。新鮮なものと乾燥したものとでは香りが違うので、新鮮な香りを楽しみたい場合は使う分だけをその都度収穫するのがおすすめです。

ただ根元から切り取ったレモングラスを水に浸けておくと4~5日は新鮮な状態で楽しめます。その都度カットするのが面倒な場合は、何本かまとめて収穫してキッチンなどに活けておくのもよいでしょう。

冬越しの対策はしっかりと!

レモングラスは熱帯地方が原産のハーブなので、寒さにはとても弱い性質です。多年草のハーブですが寒さに弱いので、冬の時期10℃以下になると生長が止まり、そのままにしておくと枯れてしまいます。

何年も育てたいときは鉢植えにしたり、株にマルチングをするなど冬越しの対策をしっかりすれば、ずっと長く育てることができます。

できれば地植えは鉢に植え替え室内で管理!

レモングラスは寒さが苦手なので霜の降りる地方や北海道などでは栽培は難しいと言われます。地植えのレモングラスは冬の時期は地上部が枯れていますが対策が必要です。

北海道や関東より北の寒い地方の場合、冬の時期、地植えのものは掘り上げて鉢に移し、室内で管理して冬越しするのがおすすめ。鉢に移すときはひと株をできるだけ大きくし、株元から1/3程残して刈り取って霜が降りる前に植え替えし室内で管理ししましょう。

草丈が伸びない原因

レモングラスの苗が市場に出回るのは4月頃です。熱帯地方の植物なので寒さのは苦手なので暖かくなる時期に苗が出回ります。その苗を植え付けして草丈が伸びないその原因は、まだ気温が下がるような早い時期に植え付けてしまうことが原因の1つにあげられます。

十分に大きく育てるためには、十分暖かくなった春になってから日当たりと水はけのよい場所、もしくは十分に暖かくなってから鉢に植え付けしましょう。

2~3年に1回植え替えする

鉢植えやプランターのもので、翌年に葉が伸びないということがあります。その原因は鉢の中で根詰まりしている可能性があります。鉢の下の穴から根が出てきているような場合は、ひと回り大きな鉢に植え替えしてください。

基本的には2~3年に1回植え替えすることがおすすめです。植え替えの時は古い根や枯れた根を取り除いてお手入れし、そして株分けして新しい土に植え替えます。

レモングラスが枯れる原因

レモングラスが枯れる原因は、先に解説した根詰まりが原因の1つですが、そのほか、葉が茂りすぎ風通しが悪かったり、多湿であるために株の内部が蒸れてしまうと枯れてしまう場合があります。また寒さにも弱いので、秋、急激に温度が下がり霜に当たり枯れてしまうこともあります。

枯れるのを予防するには株内の風通しをよくすることや、北海道など寒い地方では冬越しの準備を十分に行いことで枯れるのを予防することができます。

病気や害虫の対策

レモングラスは湿気に気を付け冬越しの対策をしっかりとする以外、病気や害虫の心配はありません。枯れる原因は病気ではなく湿気や冬越しのお手入れがしっかりなされていないことがほとんどです。

レモングラスには害虫に悩むこともほとんどありません。ただ株を購入した際に隣りに陳列されていた株から害虫を持ち込むことがあります。株の購入時にはよくチェックし、日ごろのお手入れでもし害虫を見つけたらすぐに駆除しましょう。

病気になることはないが手入れはしっかりと!


レモングラスは病気になることはありませんが、枯れた葉や込み合っている葉をそのままにしておくと、蒸れてどんどん葉が枯れて行ってしまう場合があります。

病気の心配はありませんが、枯れ葉を取り除いたり適度に葉を間引いて風通しをよくするようなお手入れをしなければ枯れる原因になりますので注意してください。間引いた葉は乾燥させ、適度な大きさに切って瓶に入れて保存しながら使うとよいでしょう。

レモングラスの楽しみ方

緑の葉の部分はハーブティーに!

その名の通りレモンのような香りがするレモングラス。レモングラスはリフレッシュ効果や消化を促進する効果のほか、胃腸の調子を整える効果があります。

緑の葉の部分は、ハーブティーのほか、ハーバルバスに使うと爽やかな香りが心身の疲れを癒し、湯上りもさっぱりと爽やかになります。レモングラスの葉をポットに入れてお好みでミントなどを加えて作るレモングラスのハーブティーは、さっぱりした清涼感のあるお茶です。

料理に使う時は株元から20cmくらいの部分!

Photo byHuahom

生長したレモングラスは、株元から10~20cmくらいの白っぽい部分を料理に使って楽しみます。この部分は特に香りがよく、つぶしてスープや煮込み料理、炒め物の香りづけにおすすめです。

レモングラスはタイ料理やベトナム料理などのエスニック料理の香りづけに欠かせないハーブですが、つけ根の柔らかい部分は、細かく刻んで炒め物に加えると、レモングラスの爽やかな酸味が加わり、夏バテ時には食欲を増進してくれます。
 

寄せ植えの花材に使う

ススキのように爽やかな雰囲気の葉は、寄せ植えの花材としても人気です。小さな株を寄せ植えに加えると涼しげに飾ってくれます。水やりなどは、ほかの植物と変わりないので育て方も相性よく育ちます。

生育が旺盛なので寄せ植えには向かないのではと思われるかもしれませんが、限られたスペースの寄せ植えでは、生長した葉を間引きながら育てるとよいでしょう。

まとめ

出典:unsplash.com

ハーブの中でも多年草のレモングラスは冬越しさえしっかりと管理すれば、毎年収穫を楽しむことができます。とても大きく生長するので、一般家庭では地植えよりも鉢植えで栽培する方法がおすすめです。鉢植えならば冬の季節そのまま室内に移動すれば大丈夫!

ただし2~3年に1回は鉢替えをしてください。料理にお茶にハーバルバスの材料として、そして寄せ植えとしても楽しめる定番ハーブのレモングラス。ぜひ育ててみませんか。

レモングラスについてもっと知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」ではレモングラスについて他にもまとめています。爽やかなレモンの香りが楽しめるレモングラスは観賞だけではなくハーブティーやアロマオイルとしても人気のハーブです。レモングラスの効能や効果について知りたい方はこちらもチェックしてみてください。