スイッチバック
テンサーインシュレーテッド
テンサーアルパイン レギュラー マミー
NEMO ニーモ フライヤー レギュラー ワイド マミー
クウェーザー 3D インシュレーテッド
ゾア ニーモ
ローマー ニーモ
キャンプや登山で使うマットレスとは
快適な睡眠を支える縁の下の力持ち
キャンプや登山などのアウトドアで一泊するにはテントを使ったスタイルが一般的です。そのためテントや寝袋が注目される事ことが多いですが、快適な眠りを得るにはテントた寝袋と同じように寝袋の下に敷くマットレスも重要な要素になっていきます。
グランピングで使われる高額なテントでもフロアはクッション性がないただの生地でそのままでは寝られません。同じように高価な寝袋でもクッション性は少なく翌日には腰が痛くなるでしょう。
マットレスがないと寝られない
前述したようにテントや寝袋だけでは、地面の硬さにより体が痛くなることから快適な睡眠をとるにはマットレスもしくはコットが絶対に必要になります。低価格なマットレスが一枚あるだけでも寝心地が大きく異なることから絶対に用意しておきたいアイテムです。
マットレスはさまざまなブランドから発売されていますが、今回はニーモイクイップメント(通称:ニーモ・NEMO)から発売されているさまざまな種類のマットレスを紹介しますね。
はじめに
今回紹介するニーモ(NEMO)のキャンピングマットレスの各種情報は、2021年7月時点のものです。価格や仕様などは変動する可能性があるため購入する際は改めて詳細を確認してください。
マットレスの選び方
マットレスは使い方が大切
マットレスの使い方は地面からの熱、凹凸、硬さを防いでくれるアイテムですが、どんなアウトドアで使うのかで重視するポイントが変わります。そのため使い方による選び方が重要です。
大きく分けるとキャンプ向き、キャンプツーリング向き、登山向きの3種類に分けられます。車で行うキャンプなら、マットレスの収納サイズが大きく重量があっても簡単に持ち運べることから快適さを重視しても問題ないです。登山は軽さを優先しましょう。
快適性と携帯性
マットレスに厚みがあると断熱効果、クッション性が高くなり地面からの熱、凹凸が伝わらず快適な寝心地になりますが、厚みがあると収納サイズ大きく、重量も重たくなる性質があります。
携帯しやすいマットレスは収納サイズが小さくなり軽量になりますが、その分マットレスのサイズが小さかったり、厚みがなくなるためクッション性が下がるトレードオフの関係になることからツーリングではちょうどいいサイズ感のマットレスを探しましょう。
モデル・サイズ
ニーモはキャンプ向けのマットレスだけではなく登山用のマットレスも展開しているためモデルとサイズに注意して選ぶ必要があります。モデルというのは前述したようにどこで使うかを考えると選べますが、サイズは注意が必要です。
同じモデルでも体の半分程度しかない登山用と180cm程度の体全体が乗るキャンプ向きのマットレスなどがあり、サイズ違いはDODのようなキャンプ用品のみ販売しているブランドよりも多彩になります。
膨らませ方
モデルにより膨らませ方、使い方が異なります。ニーモが発売するマットレスはウレタンフォームが入ってるインフレータブルマット、自分で空気を入れるエアーマット、空気を入れる必要がなく、故障に強いクローズドセルの3種類になりそれぞれ人気です。
一般的にインフレータブルマットはキャンプ向きになり、その他のマットレスは登山でもキャンプでも使いやすいモデルに分けられます。ニーモのインフレータブルはセルフ方式です。
R値(熱抵抗値)
R値とは日本語で熱抵抗値を意味します。英語ではThermal resistance valueとなり熱の伝わりやすさ、断熱性をわかりやすく値にしたもので海外のアウトドアブランドでは採用されています。
R値が大きいほど断熱性の高いマットレスになり、R値は足し算可能です。例えばR2マットレスにR3のマットレスを重ねるとR5の断熱性の高い寝床ができます。ニーモのマットレスは熱抵抗値を参考にしましょう。
ニーモのおすすめマットレスを紹介
1:スイッチバック
スイッチバック
スイッチバックはニーモのシンプルな構造のクローズドセルタイプのマットレスです。オレンジと緑の2色あり、同社のマットレスの中ではサイズバリエーションがない珍しいモデルになります。素材はポリエチレンで水が染み込まない素材になっていて故障に強く、軽量かつコンパクトになるため登山からキャンプで使いやすいです。
サイズは183cm×51cm、重量は415gになりシンプルな構造のマットですが、R値は2になります。
サーマルフィルムにより断熱性アップ
裏面にはサーマルフィルムが取り付けられています。熱を反射させることで地面からの熱を体に伝えにくくしていて使いやすいです。R値的には3シーズン向きですがサーマルフィルムのおかげでやや寒い時期でも使いやすくなっています。
本品はニーモのマットレスの中で唯一のクローズドセルマットとなりキャンプ、キャンプツーリング、登山でも使える使い勝手のいいおすすめモデルです。
ニーモのマットレスのレビュー・評価
クローズドセルタイプのため故障に強くインフレータブルマットと比べると重たくないため登山でも使いやすいです。R2ですが秋の寒い時期でも対応できると評価されています。アコーディオンのような蛇腹式に折りたたむため収納サイズは13×14×51cmになりエアーマットほどコンパクトにならない点は注意してください。
登山のテント泊で使用しています。今まで薄いペラペラのマットを使っていましたが、これを購入して寝心地が劇的に改善しました。かさばることは分かっていたので、原点はなく星5つです。
2:テンサーインシュレーテッド
テンサーインシュレーテッド
ニーモの人気エアーマット「テンサー」に断熱フィルムを追加しより断熱性がアップしたモデルがテンサーインシュレーテッドです。R値が3と寒さに強くなっていて寒さに強い方なら冬でも使える断熱性があるモデルになっています。エアーマットのため自分で空気を入れないといけませんが、空気入れになるバッグが付属するニーモのおすすめマットレスです。
サイズ展開が豊富でコンパクトなものからキャンプ向けのものまであります。
使いやすい
エアーマットは中に入れた空気がクッション性を生み出すため加減が大切になります。ニーモのマットレスはバルブ部分を指でおすと空気の入り具合を微調整できるようになっているため非常に使いやすいです。また、独自構造によりふわふわしすぎないようになっていて肘をついて一点に荷重がかかっても底付きしないようになっています。
レギュラーワイドサイズは183×64cmと広く一般的なキャンプ用マットレスと変わらない広さです。
ニーモのマットレスのレビュー・評価
ニーモのマットレスは、スペースフレームバッフルと呼ばれる素材が内壁に使われていて、空気の偏りがなく底付きしない構造になっています。また、ニーモ独自構造のおかげで寝返りをしても雑音がしないようになっているため使いやすいと好評です。
さらに携帯性の高いエアーマットの中では厚みが8cmもあり寒さにも強めで非常に使いやすいと評価されています。
この手にあるインシュレーション入りの他製品と比べガサガサ音がかなり少なく(ほぼ皆無)寝るときの雑音が気になる私にとってはかなり良い。
3:テンサーアルパイン レギュラー マミー
テンサーアルパイン レギュラー マミー
前述したニーモのマットレスは、断熱材のメタライズドフィルムが入り寒さに強くなっている分、重量が少し重たいため登山では使いにくいです。本品は厳冬期でも使える高いR値に加え登山でも使いやすい軽量化したモデルになり、ニーモが発売する登山向けのマットレスのフラグシップモデルになります。
大きさは、大型モデルで183×51cmになり重量は475gになります。コンパクトなショートモデルは122×51cm、重量307gです。
暖かくて軽量かつコンパクト
ニーモの登山向けマットレスのフラグシップモデルということで性能が非常に高いです。R値は4.8にもなり厳冬期でも活躍します。また、前述したように軽量で収納サイズは大きいモデルでも直径8×20cmと非常にコンパクトになり携帯性が高いです。
キャンプツーリング、自転車でのキャンプでも使いやすいですが、キャンプ向きのニーモのマットレスと比べるとマミー型で快適性は下がります。その分厚みが8cmもあり寝心地もいいです。
ニーモのマットレスのレビュー・評価
ニーモ テンサー アルパインをさかいやスポーツエコープラザで試させて貰ったんだけど、イイね!寝心地良い!肩幅無駄に広い自分でも肘が滑落しない!寝返りカサカサしない!山小屋でカサカサさせて気使うの嫌だもんな〜
— うな重 (山と珈琲) (@unajyu44) January 8, 2020
3シーズン用のテンサーインシュレーテッドあたりほしいな
ニーモの最高峰のマットですが、登山におすすめのマットレスのため広くはありません。しかし音がしない点、寝心地がいい点などが評価されています。肘が落ちないところも使いやすいと好評です。音がしないと同行者に迷惑をかけないところも魅力的になります。
サイズ感だけ注意すると収納サイズが小さく、軽量なタイプのためさまざまなスタイルのキャンプにもおすすめです。
4:クウェーザー 3D インシュレーテッド
クウェーザー 3D インシュレーテッド
ニーモが発売するさまざまなマットのなかで快適性が非常に高いタイプのエアーマットです。厚みが9cmもありエアーマットですが、収納サイズが直径12.5×23cmと大きくなっていることからニーモの中では珍しいキャンプにおすすめのマットレスになります。
オールシーズン使える断熱性と64×183ccmの使いやすいサイズ感に加え、ゆりかごのように体にフィットする立体的な構造になっている特殊な仕様です。R値3.3になります。
キャンプ向けのためダブルサイズも
キャンプ向けのためダブルサイズがあることも大きなポイントです。ダブルサイズは132×193cmのサイズになっていて広いテントでも使いやすくなっています。単に広いだけではなく前述したようにゆりかごのような立体的な構造をしていて一般的なマットとは形状が大きく異なり使いやすいです。
また、キャンプ用のマットレスのため重量はシングルサイズで850g、ダブルサイズで1.45kgになるため注意してください。
5:フライヤー
NEMO ニーモ フライヤー レギュラー ワイド マミー
ニーモのインフレータブルタイプのマットです。一般的なインフレータブルではなくセルフインフレータブルになり、エアーマットの厚みとウレタンの入ったマットの快適性も持つ新しいタイプのハイブリッドデザインマットになります。
ウレタンマットが入っているマットレスは重たいですが、ニーモのインフレータブルマットは軽量化されていて他社のインフレータブルマットよりも軽量になっています。183×64cmで790gと非常に軽量です。
登山でもキャンプでも使えるインフレータブル
一般的にインフレータブルマットは中にウレタンフォームが入っているため軽いものでも数kgあり、登山では使いにくいですがニーモのインフレータブルマットは重たいワイドサイズで790gです。登山用の収納サイズが小さいレギュラーサイズならわずか640gしかありません。
登山用のモデルは183×51cmになりコンパクトになりますが、登山で自動膨張式のインフレータブルマットが使えるのは非常に珍しいです。R値は3.3になります。
ニーモのマットレスのレビュー・評価
ニーモのマットレスは一般的なインフレータブルマットと比べるとコンパクトで軽量ですが、空気が入るときちんとクッション性があり快適な寝心地になっています。
また、ニーモのマットは指先で軽くおすだけで空気の入り具合が調整できる機能もあるため一人ひとりに合った最適な状態にでき、キャンプでも登山でも使える携帯に便利なインフレータブルマットです。
クッション性抜群です。
開封したときは小さすぎて頼りなさげな印象でしたが空気入れ寝転がると十二分な機能でした
6:ゾア
ゾア ニーモ
ゾアはニーモのセルフインフレータブルタイプの中では持ち運びやすい登山用モデルです。また、R値が2.7になり幅広いシーズンで使いやすいモデルになります。断熱性を維持しながら軽量化をしているため中にウレタンフォームが入っていますが、183×51cmの一番大きいレギュラーサイズでわずか450gしかなく非常に軽量です。
サイズ違いはミディアムとショートがありショートは122cmしかありませんが295gしかありません。
ニーモのフォーム入りで一番軽量
本品はニーモのウレタンフォーム入りのインフレータブルマットの中で一番携帯性に優れている軽量なモデルです。ニーモには軽量なモデルが多数ありますが、エアーマットより少し重たい程度となるためR値や厚みを考えて使い分けるといいでしょう。
本品の厚みは2.5cmになり、ニーモの最軽量エアーマットと比べると厚みは半分以下になりますが、R値は高く寒いとき、暑いときでも使いやすくなっています。
7:ローマー
ローマー ニーモ
ニーモの中では携帯性が低いですが一番快適な寝心地がいいモデルがローマーです。厚みは10cmと非常に厚みがあり完全なキャンプ用ということで76×198cmの非常に大きなインフレータブルマットになっています。厚みが非常に高いためR値は6にもなり非常に高く、寒い時期でも快適に過ごせるニーモのキャンプ用マットです。
空気入れになる袋が標準で付属し大きいですが空気が入りやすいマットレスになっています。
最新モデルはより使いやすく
キャンプ用のため大きく厚みが他のマットレスより厚いためどうしても膨らむまでに時間がかかります。しかし、2021年モデルは内部のフォームが変更されていて膨らむまでの時間と収納するまでの時間が短縮され使いやすくなったニーモの最新モデルです。
通常サイズでも大きいですが、ニーモが発売するマットレスの中で一番大きい138×198cmのダブルサイズもあります。
ニーモのマットレスのレビュー・評価
ニーモのキャンプ専用のマットということで非常に快適な寝心地があるマットとして評価されています。空気を自分で入れ込むため寝心地を微調整できキャンプで使いやすいです。ニーモのマットの中で最もオートキャンプに向いたマットになります。
キャンプで使用。2度使用しましたが、今までのマットでは熟睡できなかったですがニーモに変更してから熟睡で快適です。もう別のマットには戻れないかと・・・。収納もコンパクトで使用時の膨らみもよく申し分ないです。好みのマットの硬さは付属品で調整可能です。
ニーモのマットレスのまとめ
ニーモには多種多様なマットレスがある
ニーモのマットレスは大きく分けると3種類あり、登山向きの携帯性に優れているマットレスと快適性が高いキャンプ向きのマットレス、登山向きマットレスとキャンプ向きマットレスの中間の携帯性と快適性を持つマットれをに分かれます。また、ニーモのマットは全種類きちんとR値が記載されているため非常に選びやすいです。
使う時期、アクティビティに合ったマットレスを選ぶようにすると失敗することは少ないでしょう。
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出典:https://unsplash.com