ジャクソン ジェスター JSS-610M-SP
ジャクソン「ジェスター 610M」の実釣インプレッション!
ボートシーバスロッドでヒラスズキキャスティング!
連載第68回!今回はジャクソンさんにお借りした「ジェスター JSS-610M-SP」の実釣インプレッションをお届けします。
カヤックでヒラスズキ狙いのキャスティング、数、サイズとも大満足の釣行内容だったので、このロッドのポテンシャルをバッチリお伝えできると思います。カヤックで使うキャスティング系のロッドをお探しの方や、ボートシーバスロッドの中から扱いやすいタイプのものを選びたい方には特におすすめの1本です!
ジャクソン「ジェスター 610M」とは
ジャクソンのボートシーバスロッド
ジャクソン ジェスター JSS-610M-SP
まずは「ジェスター JSS-610M-SP」の概要からご紹介します。
このロッドは東京湾ボートシーバスガイド、「アンリミテッド」の船長監修のもと開発が行われたロッドで、バッドジョイントの1ピース構造を採用。定価37,950円とジャクソンのロッドとしてはちょっとお高め、ハイグレードな仕様のアイテムです。
現在は品薄気味の人気製品、軽さやデザインといった部分はグレード通りの仕上がりで、扱いやすさを重視したセッティングが魅力のロッドに仕上がっています。
サスペンション性能を重視したSPシステムが注目ポイント
「ジェスター JSS-610M-SP」のSPは、サスペンションシステムの略称。これがこのロッドの個性であり、おすすめポイントである扱いやすさを作り出しています。
610Mはベリーからバットにかけての曲がりが大きく、粘りのある調子を持っていて、手前の突っ込みを曲がりでいなすようなセッティング。このサスペンション性能が、SPシステムというわけです。
ただ曲がるだけではない、というのがこのロッドの凄いところで、20g前後のルアーを投げる時はしっかりシーバスロッドのフィーリング、投げやすくしっかり飛ぶんですが、魚を掛けて大きな負荷がかかるとしっかり曲がり込みます。このバランス感が絶妙、投げ感と掛けてからの曲がりの両立が、ジェスター最大の魅力です。
ジャクソン「ジェスター 610M」の基本スペック
610Mのスペックをチェック!
610Mのスペックについてもご紹介します。
610Mはベイトの「66TL-P+」、スピニングの「JSS-610M-SP」、「701XMH-SP」とあるラインナップ3本の中で中間的なスペックを持つ1本で、ルアーはMAX35g、ラインはMAXPE1.5号までとボートシーバスロッドの王道的な構成。ミノー、バイブレーション、ブレードなど、定番のシーバスルアーを幅広く使えます。
実釣時はジグのキャスティングでイサキがヒット、というシーンもあり、カヤックのなんでもキャスティングロッドとしても、バッチリ活躍してくれるスペックです。粘る分かなりパワーがあるので、キャスティングで青物やサワラ、ヒラメなんかにもいいと思います!
ティップの曲がりもシーバスロッド
ベリーからバットは負荷に応じて曲がる610Mですが、ティップは比較的素直に曲がります。正にシーバスロッドといったティップで、「セットアッパー 125」を巻くと若干ティップが入ってブルブル揺れます。巻いて乗せてのスタイルにもバッチリです。
ジャクソン「ジェスター 610M」のタックルセッティング
リールはシマノ「20 ツインパワー 4000XG」
リールはシマノ「20 ツインパワー 4000XG」を使いました。モデルチェンジでちょっと軽くなって260gになりましたが、「ジェスター 610M」が115gと強烈に軽いので、せっかくならもう少し軽い方がいいかなという印象です。
実釣十分なウェイトバランスではありますが、リールも一緒に揃えるなら、より軽い「セルテート」、「ツインパワーXD」あたりも検討してみてもいいと思います。ギア比は、ストラクチャーまわりで釣るならハイギア以上で回収力を重視しましょう!
ラインはPE1号+リーダー20lb
ラインはPE1号にリーダー20lb、ドラグは1.5kgぐらいで釣りをしました。もう少しドラグを絞めても問題ないと感じましたが、体制が不安定なカヤックの釣りではこのぐらいがちょうどいいと感じています。
遊漁船など足場がよく力を掛けられる釣りなら、PE1.5号でもう少しドラグを強く、というセッティングでも気持ちよく遊べると思います!
ジャクソン「ジェスター 610M」でヒラスズキ!
80オーバーも問題ナシ!
ジェスターをお借りしてから、沖のテトラについた春のヒラスズキを狙って、カヤックで何度か釣行に出かけました。今年は風が吹いて海に出られない日が非常に多いながら、出てさえしまえば状況はいいというケースが多く、魚探には何度もイワシの群れが映ります。
まったく気配が無い日、どこに投げても何度でも出るという日、いろいろなパターンがありましたが、ルアーはほぼ「セットアッパー125」、ときどき「ダーティンZ」を入れるという組み立てで、80オーバーを含み30本以上をジェスターでキャッチ!キャッチ率、パワーはランカー相手でも全く問題ナシです!
バラしにくさもバッチリ!
シーバス系と言えば掛けてからの暴れっぷり、ヒラスズキもヒット後はかなり暴れます。硬いロッドでやると魚のコントロールに苦労するんですが、このロッドは曲がってくれるのでその辺りは心配ナシ。シーバスロッドらしい特性もしっかり備えています。
ジャクソン「ジェスター 610M」はココがおすすめ!
大きな曲がりが頼りになる
このロッドの魅力はやはり投げるときと掛けてからの曲がりの違い、バランスのよい曲がり込みで、寄せてからのやり取りに安定感が求められるカヤックフィッシングとの相性は抜群。ちょっと短めの長さも、カヤックの上では扱いやすいです。
バラしにくい、曲げると楽しい、曲がり込みに優れるロッドにはいろいろな魅力がありますが、ジェスターの曲がりはトルクがあって、大物を掛けてからのファイトに安心感があるタイプです。
610Mは中間的なパワーとなるモデルですが、カヤックの場合は強い竿を使ってもカヤック自体が引っ張られて動くだけなので、強めが欲しい、という場合も610Mでジャストだと思います。ミノーやトップで青物を狙うなら、ワラサクラス相手でも問題ナシです!
ジグの操作もいい感じ
春のカヤックフィッシングと言えばアジイサキ、ジグのキャスティングでスーパーライトジギング的な遊び方にも使えます。
SLJ専用ロッドに比べるとティップ、ベリーとも硬さがありオーバーパワーなロッドではありますが、30gのジグをロッドでフワフワ動かしながら巻いてくると、ある程度曲がってジグの動きすぎを防いでくれます。シーバスメイン、ちょっとアジイサキも、という程度であれば、1本で十分やりきれそうだと感じました。
曲がりが少ない分反発が強く、SLJロッドより明らかに飛距離が出るので、流しながら広く探りたいようなポイントでの釣りに向けて検討してみてください。青物が混ざるような釣り場でパワーが欲しい時にはピッタリです!
ジェスターでボートシーバスに出かけよう
扱いやすいロッドならコレ!
素直な曲がりでキャスト、ファイト、そしてルアーアクションと、まさにサスペンションなテーパーでサポートしてくれるジャクソン「ジェスター 610M」。今回はカヤックフィッシングでのインプレッションとなりましたが、ボートシーバスでも、特性である扱いやすさを存分に発揮してくれると思います。
ルアー、フィールド、ターゲットサイズと各要素に幅広く対応できるのがMパワーのいいところ!ちょっといいロッドからオフショアシーバスを始めたい方は、ぜひ検討してみてください!
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今回ご紹介した「ジェスター 610M」の釣行レポート記事をご紹介します。この日はかなり調子がよくて、どこに投げてもヒラスズキがヒットする超高活性状態!イサキ狙いのジグにもヒラスズキがヒットしました。イサキ、アジのダブルヒットとジェスターでSLJターゲットもキャッチしています。
梅雨が長く風が強い日が続いていますが、春はイワシがいればいい魚がいっぱい!ぜひこちらも合わせてチェックしてみてください。
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出典:ライター撮影