スクーターでツーリング:はじめに
スクーターはイージーな操作性がツーリングを楽しいものにしてくれます。実用性の高い装備は便利ですので、バイク旅の相棒にもおすすめ。もちろん家族で共用している原付スクーターでも気軽にツーリングを楽しめます。
ここではスクーターツーリングが楽しい理由を解説したのち、ツーリングにおすすめのスクーターを紹介します。なお、この記事は2021年6月23日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。
スクーターでのツーリングはつまらない?
スクーターでのツーリングはつまらないと考えていませんか?確かに、MT車は道路の状況に合わせてシフトチェンジするのが楽しいですね。バイクを操っている実感を得られます。しかし、それはツーリングの楽しみ方と別次元の話です。
車輪が2本の乗り物がバイク、動力が付けばモーターサイクル、跨って乗るのはライド、バイクで旅をするのがツーリング。そう考えると、スクーターとMT車の違いは思いのほかありません。
スクーターならではのテクニック
スクーターはオートマチックで変速する仕組みですので、クラッチレバーを操作する必要がありません。その反面、リヤタイヤの駆動力をシビアに調節する場面で積極的に関われないのも事実です。
スクーターではリヤブレーキを上手に使いましょう。スクーターのエンジンブレーキはMT車ほど効きませんので、リヤブレーキで駆動力を抑制します。極低速ではクラッチがつながるエンジン回転数を体に覚え込ませるのがおすすめです。
スクーターとMT車に優劣なし!
スクーターでのツーリングを「つまらない」のヒトコトで済ませてしまうのはもったいないですね。スクーターにはスクーターならではのテクニックがあり、荷重を意識した積極的なファンライドも可能です。
スクーターとMT車に優劣はありません。スクーターでのツーリングがつまらないと思うのであればMT車を選択すればいいですし、ツーリングに合理性を求めれば便利な装備が満載のスクーターを選択すればいいのです。
スクーターでのツーリングが楽しい理由
ツーリングに合理性を追求するとスクーターがおすすめです。昨今、バイクを日常の移動手段として用いている国では、需要がMT車からスクーターへと移りつつあります。その影響を受け、国内モデルの小排気量スクーターでも便利な装備を満載するようになりました。
なかでもビッグスクーターは少数精鋭!ラインアップは少なくなりましたが、ツーリングクルーザーとしての資質は高く、アメリカンバイクの代替えとしておすすめです。
疲れにくい
スクーターはMT車よりもシートの幅が広いのが特徴。なのでツーリングでお尻が疲れにくいですね。また、排気量の割に車体サイズが大きいのも疲れにくい要因です。ライディングポジションは自然ですし、足の置き位置も変えられます。スクーターはよく見ると長距離ツーリングでも疲れにくい構造をしているのです。
また、オートマチックで変速してトルク感を調節しますので、バイクの操作に余計な神経を使う必要がありません。このメリットは排気量が小さいほど得られます。
ツーリングに便利な装備が満載!その1
スクーターはMT車よりも便利な装備が満載されています。重いものをシート下トランクに収納すれば、走行安定性を確保できます。リヤキャリアを標準装備していたり、メーカーオプションで準備されていたりするスクーターも多いですね
シート下のトランクはもちろん、リヤシートも広いので、荷物の積載性は優秀です。リヤボックスを追加するカスタムは一般的になったものの、デザイン的に似合うのはスクーターです。
ツーリングに便利な装備が満載!その2
2021年のモデルチェンジで便利な装備を備えたスクーターが多く登場したのも事実です。トラクションコントロールやスマホ接続など、125ccのスクーターにもツーリングで便利な装備が搭載されるようになりました。
トラクションコントロールやスマホ接続は、MT車ではフラッグシップモデルにしか与えられない便利な装備ですものね。
アイドリングストップやスマートキー、パワーモードを備えたモデルもあります。
バイク旅も快適
疲れにくい操作性、積載性の高さ、豪華で便利な装備など、スクーターはツーリングを楽しくしてくれる要素に溢れています。
クラシカルなモデルはないものの、洗練されたスタイリッシュなデザインは大柄な車体サイズと相乗効果を生み、シルエットは迫力ある仕上がりです。
その使い勝手の良さにセカンドバイクのつもりで買ったスクーターが、大型ツアラーの座を奪う下克上事件も多発!ここからは、そんな優秀なスクーターを厳選して紹介しますね。
ツーリングに楽しいおすすめスクーター6選
250ccビッグスクーター2選
250ccのビッグスクーターはツーリングクルーザーとして人気があります。ビッグスクーターブームでは華やかなカスタムが似合うモデルに人気があったものの、現行モデルは質実剛健。静粛性の高さや高速道路での快適さが重視されます。
大型のビッグスクーターは2車種のみとラインアップは少ないですね。MT車をオートマチック化したホンダのDCT、ヤマハのYSS-S、スズキのS.I.R.S.のほうが注目されています。
1:フォルツァ/ホンダ
ホンダのフォルツァは洗練されたデザインがかっこいい250ccビッグスクーター。紳士的なキャラクターで、ツーリングクルーザーにおすすめです。
2021年の3月にマイナーチェンジが施され、トルク重視のロングストロークエンジンが搭載されました。電動式可動スクリーンは手元のスイッチで調整できます。
静粛性が高いので早朝や深夜の出発でもご近所に配慮できます。安定感も高く、タンデムツーリングにもおすすめです。
2:バーグマン200
スズキのバーグマン200は200ccながらも元気なエンジンがおすすめポイント。ゼロスタートから最大トルクを発生させるエンジン回転数まで上昇させ、プーリーで速度を乗せますので、排気量は200ccでも力強さは250cc以上です。
ひとまわりコンパクトな車体サイズは街乗りでも扱いやすく、ウインドプロテクション性の高いスクリーンは高速道路巡行で疲れにくいツーリングを実現!ソフトな乗り心地にも定評があります。
150ccミドルスクーター2選
150ccクラスのミドルスクーターは現在主流のスクーターです。125ccスクーターの車体サイズに150ccのエンジンを搭載し、ロングツーリングも可能なパワーを備えています。
250ccのスクーターと比較すると高速道路走行は苦手なものの、燃費性能にも優れ、一般道では無敵レベル!ASEAN諸国で人気の排気量ですので、便利な装備も豪華です。
1:ADV150
ホンダのADV150はPCX150をベースに足回りを鍛えたアドベンチャーイメージに人気があります。2020年の150ccスクーター市場を圧巻の販売台数で制覇しました。
一般道でのトルク感を重視したスクーターですので、速度域は低めです。しかし、高さを2段で変えられるウインドスクリーンが高速道路走行を疲れにくいものにしてくれます。当然、スマートキーやエマージェンシーストップライトも標準装備です。
2:マジェスティS
ヤマハのマジェスティSはフラットなフットボードが人気の150ccスクーターです。理論上の最高速度はトップギヤ7500rpmで111.4km/hと、150ccスクーターで最速!高速道路走行でも思いのほか余裕があります。
高速道路を利用するツーリングではウインドスクリーンを追加するカスタムがおすすめです。車体サイズはライバル車よりも大きめですので、ロングツーリングで疲れにくいですね。
125ccスクーター2選
125ccのスクーターは経済性の高さや燃費のよさがおすすめポイント。高速道路や自動車専用道路は走行できないものの、日常の移動手段として便利です。ツーリングに便利な機能も満載!モデルチェンジのペースが早く、中古の旧モデルでもデザインに古臭さはありません。
ツーリングにはフラッグシップモデルがおすすめです。しかし、通勤や通学で乗る125ccスクーターでツーリングをするなら、街乗り性を重視しましょう。
1:PCX125
ホンダのPCXは一番人気の125ccスクーターです。2021年の1月にフルモデルチェンジが施され、前後ディスクブレーキ、フロント1チャンネルABS、トルクコントロールが装備されました。アクセサリーソケットはUSBソケットへ変更されています。
リヤタイヤが13インチに小径化され、リヤサスペンションのアクスルトラベルも10mm延長されましたので、ツーリングでの乗り心地にも期待していいでしょう。
2:NMAX125
ヤマハのNMAXはスポーティな走りがおすすめの125ccスクーターです。可変バルブ機構を装備し、高速域でのトルク感に余裕があります。
2021年の6月にフルモデルチェンジが施され、スマホと接続する機能が追加されました。フレームや足回りが一新されてスポーティさに磨きを重ね、トラクションコントロールも追加!理論上の最高速度は125ccスクーター最速の101.2km/h(トップギヤ8000rpm)です。
スクーターでツーリング:まとめ
バイク旅を極めるならスクーター!
スクーターは気負えず乗れますし、好奇心に誘われるがまま行き先を決めるツーリングにおすすめです。装備が充実していますし、積載性も高いので、ツーリングで便利に使えます。
ツーリングスポットへ訪れるだけがツーリングではありません。走行中はもちろん、立ち寄り地で多くのコトを感じるほど、ツーリングはバイク旅へと昇華します。合理的なスクーターはバイク旅を極めるのに適したバイクだといっても過言ではありません。
ツーリングが気になる人はこちらをチェック!
ツーリングは誰にも邪魔されない自分だけの世界!絶景を求めるポジティブなツーリングは楽しいですね。人間関係のしがらみから逃避するネガティブなツーリングであっても、バイクは正当化してくれる力を持っています。
ツーリングスポットを紹介する記事もチェックしてください。まだ見ぬ絶景を探すのもありですが、お気に入りのツーリングスポットに何度も通い、景色の移ろいを楽しむツーリングも楽しいですね。
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