はじめに:簡単涼しい!扇風機に濡れタオル
扇風機に濡れタオルを掛ける使い方を解説
夏の電気代の節約にはクーラーみたいに涼しいと人気の扇風機の使い方がおすすめです。少しの工夫でできる扇風機の使い方でもっと夏を涼しくすごしませんか。
夏のバカンスなどでクーラーのない田舎の民宿などに宿泊したときにも、必要なものはタオルと水だけですので手軽にできるのもこの方法のポイントです。
効果的な濡れタオルの掛け方で涼しい風を
扇風機に濡れタオルを使う工夫は少し前から試す人も多かった人気のやり方ですので、聞いたことがある方も多いかも知れませんが、意外と知らないことが多いのがその上手なやり方です。
今回は扇風機の涼しい使い方の中でもポピュラーな濡れタオルを必要とする方法のやり方、中でも効果的な掛け方とその注意点をご紹介します。
扇風機の涼風に濡れタオルが効果的!
まずはじめになぜ濡れタオルが扇風機の風を涼しくするのかというこのやり方の説明と効果的なやり方・一歩進んださらに涼風が手に入る濡れタオルの作り方の解説からご覧ください。
濡れタオルプラスで扇風機の風が涼しくなる理由
扇風機に濡れタオルをかけると、ひんやりとした風が… pic.twitter.com/KXkOqYTL4p
— おおさかまるすさん (@MarususanNeo) August 5, 2020
気化熱という言葉を聞いたことはあるでしょうか。気化とは水分が蒸発して気体になることで、そのときに熱を奪うことを気化熱(または蒸発熱とも)と呼びます。
注射を受ける前におこなうアルコール消毒でひんやり感を感じるのが、多くの方が体験したことがある気化熱のよい例です。夏の打ち水も家に入ってくる風を涼しくするために、昔からおこなっている簡単なやり方といえますね。
なぜ扇風機に濡れタオルを使うのか
気化熱をおこして風を涼しくするには気化する水分が必要です。扇風機の前後に水をおけばよいということになりますが、水は空気を通しませんので扇風機の風を冷やすのには役不足。
水分を含んでいてなおかつある程度空気を通す濡れタオルに、扇風機の風を涼しくするのに適した簡単な道具として白羽の矢が立ったというわけです。
前か後ろか?濡れタオルを扇風機に掛ける場所
濡れタオルを掛ける場所ですが前派と後ろ派の2種類がありどちらでも涼しい風がくるようです。扇風機の仕組みですが羽根の角度により後ろの空気を吸い込み前に送り出すという単純なもの。
この仕組みからいくと涼しい風を吸い込んで送り出すか、扇風機で吸い込んだぬるい空気を前で冷たく冷やして人に当てるかの、どちらかになります。わずかに多いのは冷やした空気を吸い込ませて送り出す方法です。まずは後ろにタオルを掛ける方法をお試しください。
前でも後ろでも風の通り道を阻害しないのが重要
前か後ろかを気にするよりも気をつけて欲しいのは、タオルが風の通りを邪魔していないかということです。効果的に濡れタオルを掛けるにはその角度にコツがあるといわれています。
理想的なタオルの角度とされているのは45-60度程度です。タオルが薄くて風でなびくようであれば、扇風機のカバーに掛けるとこのくらいの角度でまくれるのでOK!後ろに掛ける場合はモーター部分のでっぱりにタオルを掛けたり扇風機カバーに100均の網を取り付けるなどして、強制的にこの角度になるよう調整してください。
扇風機の濡れタオルをさらに涼しくする方法
がしかし!ジョイはこの夏の暑さ対策においての最強アイテムを手に入れたのだー\(^o^)/ お風呂入って1滴2滴垂らすだけで極寒になるといろんなサイトでみる。ハッカ油を含ませた濡れタオルを扇風機にかけると冷んやり爽快。さっそく試す! pic.twitter.com/eu76kv9cJq
— ジョイまっくすポコ (@joy_max_poko) August 6, 2015
ただの水道水で濡れタオルを作っても涼しいのですが、さらにスーッとする涼感を得るためにハッカ油を混ぜた水で濡れタオルを作るというやり方も人気です。
ハッカ油はドラッグストアなどで手軽に手に入りそれほど値段も高くなく、夏は少しだけ湯船のお湯に入れて入浴すると風呂上がりが涼しいという使い方もできます。他にも使えるアイテムなのでお持ちの方は試してみてくださいね。
扇風機+濡れタオルの安全性に対する注意点
扇風機の涼しい使い方としておすすめされることも多い人気の濡れタオルを掛けるやり方ですが、部屋の状態や濡れタオルの作り方で注意する点がいくつかありますのでそちらもチェックしてください。
扇風機に濡れタオルのしずくが垂れないように
濡れタオルを掛けておくといってもだんだん水分が蒸発して乾いてきますので、最初からあまり絞らずびしょびしょの状態で掛ける方もいるかも知れません。
扇風機は電気製品ですので水が掛かるのは大変危険です。濡れタオルを掛ける場合はしっかり絞ってしずくが垂れないよう気をつけてお使いください。
扇風機カバーにも注意が必要
近年の扇風機は幼児の物を入れる・指を差し込むなどの事故防止のために扇風機カバーも網状になっていてその目も細かくなっているものが主流です。
しかし中にはこのカバーの隙間が広いものもあり、掛けたタオルがプロペラに巻き込まれ破損するということも考えられます。電気屋や100円ショップでも扇風機に掛けるカバーのネットが売られていますので、それらを掛けて濡れタオルの巻き込み事故を防いでください。
濡れタオルが効果がない状態もある
濡れタオルで空気を涼しくする方法は前にもご説明したとおり、気化熱という蒸発時に熱を奪う性質を使ったものです。梅雨時など部屋の湿度が高い状態ですと空気中の水分が飽和に近く蒸発がとても遅くなります。
こういったときは濡れタオルを扇風機にかけても逆にじめじめとした風が来るだけで、蒸し暑く感じてしまうことがあるのでご注意ください。
濡れタオルを使っても35度を下回らないとき
夏に怖い病気といえば熱中症があげられます。この熱中症対策としてWHO(世界保健機関)のガイドラインを参照すると35度以上の気温では扇風機を使っても熱中症対策にはならないとしているのはご存知でしょうか。
そんなときは扇風機にこだわらず、エアコンがある方はエアコンを付けるなどしてまずは室温を下げることを一番に留意してください。室温35度以下になってはじめて、扇風機を使って熱中症の対策効果がでます。
濡れタオル以外も!扇風機のおすすめの使い方
部屋の湿度により涼しくない場合もある濡れタオルを掛ける扇風機の使い方。そんなときは気化熱ではなくもっと直接的に空気を冷やす方法が便利です。
濡れタオルで涼しくないときに家によくあるもので簡単にできる、別の扇風機の風を涼しくするやり方を4つご紹介しましょう。
1.扇風機と保冷剤
空気の温度を直接冷やすものとして便利に使えるのが、ケーキやアイスのテイクアウトに入れてくれる保冷剤を使う方法です。アイスノンなどが冷蔵庫に冷やしてある方はそれを利用してももちろんOK。
空気が冷えると結露が付きますのでそれが直接扇風機に落ちないよう下にタオルを敷く・100均で売られているようなプラスチックの角皿やペンケースなどに置いて、後ろ側に設置するのがおすすめの使い方です。
2.扇風機とペットボトル
紙パックや缶入り飲料もありますが販売されている飲み物を入れる容器近年主流なのがペットボトルですね。飲み終わった後は捨てるだけなのですが、これを使えば濡れタオルと同様に扇風機の風を涼しくすることが可能とになっています。
やり方はペットボトルに水を入れて凍らせてから、扇風機の前に置くだけです。
ペットボトル式は湿度も下げるのでさらに涼しい
動画では氷が溶けるときに温度を下げるためと説明していますが、これをやることにより周りの空気も冷やされ結露します。これによって部屋の湿度も下がる(=空気の温度が下がると空気中の飽和水蒸気量が下がるため結露ができる)ため体感温度は濡れタオル式よりもぐんと冷えたと感じるでしょう。
結露で落ちた水は気化してまた湿度があがる原因となるためこまめに捨ててください。
3.扇風機とウォーターミスト
扇風機に濡れタオルを掛けるよりもずっと早く体温を下げる方法がこちら。霧吹きを用意して霧を直接肌の露出している部分に吹きかけます。こうすることにより水蒸気が蒸発するときの気化熱が体温を巻き込んで下げてくれるため、一気に涼しく感じることができるでしょう。
ただし吹き付けたウォーターミストが蒸発する短時間にしか使えないので、暑い日外出から帰ってきてすぐに涼しくなりたいという時に部屋の温度が下がるまでの快適な過ごし方として利用するのがおすすめです。
4.扇風機ひとつで湿度を下げて涼しく
これは直接扇風機で涼しい風を送る方法ではありませんが、湿度を下げることによりぐんと不快指数が下がって体感温度が涼しく感じることを利用した裏技です。
やり方は簡単で部屋のドアや複数窓がある人はひとつを残してすべて締め切ってください。ひとつの窓だけを扇風機の幅分開けてそこに向け(室内から窓に向けて)扇風機を一番強い風で回すだけ。実験では15分で8%下がっているので即効性を感じられます。
この方法が効果的な時間帯
この部屋の中の空気を外に排気するやり方は、室内よりも屋外の気温が低い場合に特に効果があるといわれます。そのため朝の涼しいうちかまたは夜から深夜にかけて外気が涼しくなったころが、より涼しさを体感できるようです。
動画でも触れられていますが朝の涼しいうちに強風で部屋の湿度を下げ、これ以上下がらなくなったら弱風に切り替えて継続的に扇風機で排気することにより湿度があがるのを防ぐというやり方が効率良い方法といえますね。
まとめ:扇風機には濡れタオルを活用しよう
濡れタオルで上手に扇風機で涼を得る
手軽に家にあるタオルを濡れタオルにして扇風機に掛けるだけで、風が涼しくなるというやり方と注意点・涼しくないと感じるケース、そんなときに使える別の扇風機を涼しく使うための4つのやり方を合わせてご紹介してきました。
濡れタオルがどこのご家庭にも必ずあり、タオルを濡らしてくるだけなのでやり方としては簡単ですね。コツは風の通り道を邪魔しないように角度を付けて設置するというところにありました。
扇風機が気になる方はこちらもチェック
扇風機に濡れタオルを掛ける生活の工夫が気になる方には、こちらの記事も知りたいことにマッチするかも知れません。暮らしーのの生活DIYカテゴリにはこのほかにも、たくさんの扇風機に関する記事をご用意していますので、ぜひこちらも見てくださいね。
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出典:https://photo-ac.com/