蚊の幼虫ボウフラとは?
ボウフラとは蚊の幼虫のことです。日本では100種類以上の蚊が存在しますが、街中で見かけることができる蚊は、その中の数種類になります。
ボウフラには害がなくても、蚊は私たちの生活に様々な支障を与えます。そこでボウフラのうちに駆除するため、ボウフラの生態や大量発生を防ぐ予防対策をご紹介しましょう。
ボウフラの生態
成虫の蚊になると、不快な思いをすることになりますね。そこでボウフラのうちに駆除するために、まずは発生条件や蚊になるまでの生態を調べてみました。
蚊は流れのない水場や池、水たまりの水面に卵を産み付けます。ボウフラの卵は2~5日で孵化し幼虫になります。大きさは孵化してすぐは1㎜くらいです。脱皮を繰り返し最後は6㎜くらいになります。
ボウフラは水中でプランクトンなどを食べて成長し、蛹になっても動くことができるのです。これをオニボウフラと言います。体の横から脚のように見える毛がたくさんあり、これでクネクネと動くようです。
ボウフラを退治する理由
それでは、ボウフラの退治法のご紹介です。しかしその前に、ボウフラはなぜ退治されなければいけないのか、ボウフラの発生が困る理由についてお話をしましょう。
ボウフラの発生で困ること
ボウフラが大量発生しても、日常生活に不都合なことはありません。しかし成虫の蚊となると別です。蚊は卵を産むために人間の血を吸います。
蚊は唾液と一緒に血を吸いますが、この唾液が人間の身体にかゆみを残す原因です。さらに蚊の吸血行動は、病気の伝染を引き起こすこともあり、死亡原因第一位害虫ともいわれます。
殺虫剤を使わないボウフラの退治法8選
ボウフラそのものが大量発生しても害はありませんが、ボウフラは蚊の大量発生につながることが問題なのです。そのため幼虫で駆除することが大切になります。
成虫の蚊になると生き物の血を吸って、マラリアやデング熱、日本脳炎といった病気を感染させていきます。ボウフラ駆除は、感染性の病気を予防するためにも有効だからです。
ボウフラ退治には効果的な殺虫剤があります。しかし、小さい子供がいる家庭や、ペットを飼っている家庭では、できれば殺虫剤は使いたくないのではないでしょうか。
そこで、今回は殺虫剤を使うことなくボウフラ退治をする方法をご紹介します。幼虫のうちにしっかり退治をして、蚊の大量発生を防ぎましょう。
1.ボウフラ退治に銅製品
ボウフラが一番苦手とするのが「銅」です。そこで庭に池を作るときは銅の蓋を作っておくと良いでしょう。泥などで汚れると銅の効果は薄れます。まめに掃除をしてください。
銅板はホームセンターで購入できますが、錆防止のため油が塗布されています。使用する前に油を落としてから池や水たまりに置いてください。植木鉢の水受けには、10円玉を入れてみましょう。
ボウフラの中でも孵化したての幼虫が最も弱く、銅によって退治する効果が高くなります。夏場は蚊が卵を産む季節です。蚊の生態に合わせ銅の蓋を置くと効果的でしょう。
ホームセンターでは銅版だけでなく、銅の網や蓋も販売しています。池や水飲み場、屋外水道のガーデンパン、水の流れが悪い排水溝、お墓の花立などをふさぐ時におすすめです。
2.ボウフラ退治に食塩
蚊の種類が100種類もいれば、ボウフラの種類も100種類になります。ボウフラの中には、沿岸や海に住む塩水に強い種類もいるようです。
街中や住宅地で発生するボウフラは塩には弱い種類になります。そこで水たまりや水場に塩をまくという対策です。この方法のデメリットは高い濃度の塩が必要ということになります。
塩分濃度の高い水が庭土などに染み出すと、植物や家屋に影響が出ることもあります。塩は雑草予防にもなりますが、同時に必要な植物を枯らすといった、生態系にも影響がでます。
ガーデニング用の植物がある場所は避けるようにしましょう。土に水がしみ込む雨天は避けるなど、塩をまくタイミングも考えます。植物を避け庭の水がたまる場所に、岩塩を置く方法もおすすめです。
3.ボウフラ退治に食器用洗剤
ゴキブリ退治には食器用洗剤をかけるといい、という話をご存じでしょうか。食器用洗剤に入っている界面活性剤は、ゴキブリの体に油膜をはり呼吸できなくなるということです。
同様に水面に油膜をはって、ボウフラが呼吸できないようにする退治法です。しかしこの方法は鯉や金魚を飼っている池などでは使うことはできません。
油膜をはるといっても狭い範囲だけになります。ボウフラ退治のために大量の食器用洗剤を庭に使用すれば、こちらも植物や他の生物の生態系に影響するかもしれません。
植木鉢の水受けやガーデンパンの排水溝、お墓の花立などに利用しましょう。効果に数日かかることもありますので、ボウフラが小さいうちに駆除を始めてください。
4.ボウフラ退治に食用油
食器用洗剤と同じように、水面に油膜をはるのが油です。身近にあるものでは食用油をおすすめします。食器用洗剤よりも人体に害がないので、子どもが触るものでも安心です。
油膜が全体に広がり、ボウフラの死骸が浮いたら、死骸と油をきれいに取り除いて掃除をします。油はそのまま残しておくと、花立や水受けなどにこびりついて汚くなります。
しかし油を除いた後は、また蚊が産卵します。油は手軽ですが、使う場所や後始末は大変です。そこで、ボウフラ退治に油を使う時は、様子を見ながら油をまき掃除をする、という作業を繰り返して駆除しましょう。
5.ボウフラ退治にメダカ
ボウフラの天敵はメダカです。池にわくボウフラに、油や塩を使うのはあまりにも量が必要となるため得策とはいえません。そこでボウフラ退治のために、生態系にも優しいメダカを飼いましょう。
メダカの中でも「クロメダカ」「ヒメダカ」が効果的ですが、無条件というわけではありません。実はボウフラは肉食で、メダカの稚魚を食べてしまいます。
ボウフラがわくタイミングよりも早く水槽でメダカを飼い、親のサイズになったら池に放してあげましょう。同じタイミングで稚魚を池に放すと、ボウフラの方が成長が早く危険です。
メダカはボウフラ予防にいい、自然で生態系にも最適な対策法といいます。しかしこの対策法ではボウフラよりも大きいサイズ、6㎜以上の親メダカを飼うということが絶対条件ですね。
6.ボウフラ退治に熱湯
わいてしまったボウフラを一気に退治するなら熱湯です。熱湯をかけると、ボウフラは全滅します。しかし、もちろん水温が下がればまた発生します。
一時的に水がたまった場所に効果的です。次に蚊が産卵しないように、水たまりができない処置をしておくことを忘れないでください。桶や缶などは片付けておきましょう。
水たまりができやすい場所は、土を盛り上げたり大きな石を置き、くぼみをなくしておきます。また雨が降った時に、水たまりができないようにしておきましょう。
熱湯の利用は、急にわいたボウフラ駆除の時に、一番手軽で生態系にも影響のない安全な方法です。
7.ボウフラ退治に塩素系漂白剤
塩素系漂白剤に含まれる塩素は、水道水などにも含まれる「殺菌」効果が認められる消毒剤です。塩素系漂白剤の他に手指の消毒に使われる次亜塩素酸水など、身近にある殺菌消毒剤になります。
学校プールでも使用される安全な消毒剤です。家庭で使われる塩素系漂白剤も、人体に害がない量に希釈されていますが、乳児の100分の1以下のボウフラには危険な量になります。
塩素系漂白剤は食器用洗剤と比較すると、ボウフラを駆除するスピードは数倍早く、1日で効果をあらわします。使用した後の汚れもなく手軽に利用できる退治法です。
塩素系漂白剤にはキッチン用と衣類用があります。どちらも効果がありますが、小さい子どもが心配という場合はキッチン用がおすすめです。
8.ボウフラ退治に重曹
塩素系漂白剤の代わりに、重曹でも効果があります。重曹は、油汚れに効果があると100均でも購入することができる洗浄剤です。重曹は掃除の他に、アブラムシやアリ退治にも効果があるといわれています。
虫は重曹を口にすると体内で二酸化炭素を発生し死に至るということです。ボウフラでも同じ効果があり、ボウフラ退治にも重曹を使うこともできます。
ただし、いくら効果があるといっても重曹と塩素系漂白剤と混ぜて使うのは危険です。重曹はアルカリ性のため、塩素系の漂白剤と混ぜると危険なうえに、効果を発揮することができません。
塩素系漂白剤と一緒に使わないよう注意しましょう。
ボウフラ退治用殺虫剤
いろいろなボウフラ退治の対策をご紹介しましたが、やはり一番効果が早いのは殺虫剤になります。殺虫剤には錠剤と粒剤のものがあり、ボウフラの他にチョウバエの幼虫にも効果があります。
市販されている殺虫剤は、魚や鳥の毒性が低いもので、生態系には影響が与えないものになっています。側溝や下水溝、浄化槽など簡単に退治できない場所は、こういった薬剤を使うのも必要です。
やぶ蚊に刺されたことで、思わぬ感染症の病気を引き起こしてしまうこともあります。最初から殺虫剤は危険と決めつけず、使う場所や効果など色々な条件を考えて、利用をしましょう。
ボウフラの退治と予防対策
ボウフラが発生するのは、成虫の蚊が卵を産み付けた流れのない水面になります。ボウフラは、警戒心の強い虫で、音や影が近づくと水底に逃げるため、物理的な絶滅は難しいです。
そこで、卵を産み付けやすい水たまりを作らないことが一番の予防対策になります。自然の水たまりは仕方ないとして、生活する周りに水たまりになりやすい場所を少なくしましょう。
ボウフラが発生しやすい場所を減らす
一番の予防対策は卵を産み付ける水場、つまり発生場所を作らないことです。古くなったドラム缶やタイヤをを外に放置しない、排水溝は細かい網でふさぐといった方法があります。
家庭でできる予防対策では、雨どいなどは蓋をして発生場所を作らないようにしましょう。他にも庭に空き缶や、不要になった植木鉢などを放置しない、ということも予防対策になります。
しかし、町内にある神社やお寺、お墓、公園、学校の池やプールなど、水場をなくすことができない場所もあります。学校は自治体が管理し、季節以外は水を抜くといった対策をしています。
しかし無人の小さな神社やお寺、児童公園の水飲み場など、近所の人の方の目が届く場所もあります。こういった場所は自治会で掃除や塩素消毒をするといった対策をしましょう。
ボウフラ退治で蚊取り線香いらず
蚊の発生を防ぐ一番の対策は、ボウフラ退治です。絶滅することは難しくても、ボウフラを退治することで、蚊の大量を発生を減らすことができます。
ボウフラ退治は難しいことではありません。池に工夫をしたり、水たまりを放置しないだけです。殺虫剤を買うのは面倒でも、家庭にあるもので対策ができます。
今年の梅雨はしっかりとボウフラ退治をし、蚊取り線香不要の快適な夏の夜を過ごしましょう。
ボウフラ退治が気になる方はこちらもチェック
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