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オムニテックって何?コロンビア独自の防水透湿素材!性能とおすすめモデルをご紹介!

オムニテックは、コロンビアが独自に開発した防水性・透湿性に優れた素材で、登山の必需品レインウェアなどで機能を発揮するアイテムです。オムニテックの特徴と性能、コロンビア社の歴史とコンセプト、おすすめのレインウェアモデルやゴアテックスとの違いなどを紹介します。
更新: 2024年10月16日
eiji0601
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目次

オムニテックとは?

オムニテックはコロンビア独自の防水透湿素材

出典:unsplash.com

オムニテックは、コロンビア社が独自に開発した防風・防水性と透湿性を備えた素材です。登山やハイキングで突然の雨や強風対策として欠かせないレインウェアなどに使われます。

レインウェアの代表的な防風透湿性素材はゴアテックスですが、最近注目を集めているのがコロンビアのオニムテックです。オムニテックは、性能に加えデザインのファッション性が高いので、メンズだけでなくレディースでも人気が急上昇しています。

オムニテックの性能・特徴

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オムニテックは、特殊配合のメンブレン(薄膜)を採用し、水の侵入を防ぎながら湿気を放出する透湿性がある素材です。

登山用のレインウェアは通常、表地と防水透湿メンブレン+裏地の組合せと加工の仕方により、「2層」「2.5層」「3層」があり、層が厚いほど性能が上で、耐水圧に耐えられると言われています。

オムニテックのレインウェアは2層〜3層構造なので、モデルにより登山やタウンユースにも使える人気商品です。

オムニテック3層構造レインウェアの特徴

出典:pixabay.com

オムニテックのレインウェア3層構造とは、表地・メンブレン・裏地の3枚構造で、裏地は通気性の高いトリコットを採用しているので、内部の湿気をしっかり逃がします。

3枚構造なので、強風や長雨、荷物量が多いザックとの摩擦にも強い防風耐久性があり、宿泊登山やテント泊など、本格的登山をする方におすすめのオムニテック・レインウェアです。2.5層よりやや重くなりますが、安心感が違います。

オムニテック2.5層レインウェアの特徴

オムニテック・レインウェア2.5層は、3層より薄手で防風耐久性はやや劣りますが、軽いので低山登山や日帰りハイキングなどライトユーザー向きです。

表地の裏に貼り付けた防水透湿性の高いメンブレンは、特殊なグラビアプリントでわずかな凹凸を作り、汗で肌につきにくくしています。2.5層は、行動時間が短い日帰りハイキングなどにおすすめのオムニテック・レインウェアです。

オムニテックのタグにあるタイタニウム(Titanium)とは?

出典:unsplash.com

オムニテックのタグに書かれている「Titanium(タイタニウム)」とは、素材にタイタニウムが使われていることを示しています。

タイタニウムは、宇宙機器や航空機に使われる金属でびっくりしますが、タイタニウムは軽量で柔軟、熱に強く高耐食性があり、スキー、登山用具、意外にも繊維にも使用される金属です。

繊維にタイタニウムを織り込むことで、高い強度と防寒防風性能を持つ、厳しい環境用のウェアに仕上がります。

コロンビアが独自開発した4つの素材

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コロンビアが開発した素材には、「WARM」「DRY」「COOR」「PROTECTED」の4つがあります。オムニテックはこの内の「DRY」のカテゴリーに属します。

オムニテックは「DRY(乾燥)」の文字が意味するように、防水透湿、吸湿速乾性能を重視して、コロンビアが開発した素材です。

「WARM」「COOR」「PROTECTED」は?

「WARM」は、体の熱を利用した保温機能を持つ素材で、厳しい天候下の体温低下を防ぎます。「COOR」は、逆に汗や水分を利用して、温度を下げる冷却機能を持つ素材です。

「PROTECTED」は、体を守る素材のことで、有害な紫外線や風、汚れなどを防ぎ、アウトドアを快適にする機能を備えた製品の総称になります。

このようにコロンビアは「アウトドアを快適にする」と言うコンセプトで、「オムニテック」を開発したブランドです。

コロンビアブランドとは?

コロンビアの歴史

出典:pixabay.com


コロンビアは、米国オレゴン州で1938年に創業したアウトドア・スポーツウェアメーカーです。今でこそ米国最大級のブランドですが、過去の歴史は前途多難の連続でした。オムニテックを開発するに至るまでのコロンビアの歴史を探ってみましょう。

発祥地オレゴン州は自然環境豊かなエリア

オレゴン州は、山や川、湖に海と自然に囲まれたエリアです。創始者のポール・ラムフロムは、家族と共に1938年にドイツからオレゴン州に移住してきました。

最初は、小さな帽子問屋を経営する会社を立ち上げ、近くを流れるコロンビア川にちなんで社名を「コロンビアハットカンパニー」にしたのが、コロンビアブランドの発祥です。

不幸が連続するボイル家の歴史

創業者の次女ガートルード・ボイル(故会長)は、10代の頃より家業を手伝い、後に結婚して社長となるニール・ボイルも、1950年より事業に参加しました。

1960年事業を拡大するためスポーツウェアを自社生産・販売し、これからビジネスが軌道に乗ろうとした矢先に、創業者のポール・ラムフロムが死亡し、追い打ちをかけるようにガートルードの最愛の夫ニールも47才の若さで急死してしまったのです。

窮地に立たされたコロンビア

出典:pixabay.com

ガートルード(創業者の次女・故会長)に残されたのは、3人の子供と多額の借金、まさに崖っぷちに立たされました。

彼女はコロンビア(会社)を売却することを決意しますが、会社の評価が驚くほど低く、借金を返済できる額には遠く及ばないのです。そこで彼女はあきらめずに、新たな決意を固めました。

コロンビアの復活劇とオムニテックの誕生

彼女が決意したのは、最愛の亡き夫が果たせなかったコロンビアの拡大路線を、引き継ぎ成功させることです。当時大学4年だった息子ティムとともに、過酷な再建の日々を歩み始めました。

「確かな製品でアウトドアを快適にする」「高性能でもリーズナブルな価格で提供する」のコンセプトをもとに開発し誕生したのが、「オムニテック」です。オムニテックは、まさに彼女たちの努力の結晶と言えます。

マザーボイルの想いが息づくオムニテック

出典:unsplash.com

ガートルード・ボイルは、コロンビアの第二の創業者として「マザー・ボイル」と呼ばれ親しまれていましたが、惜しまれながら2019年に、享年95歳で天命を全うして逝去しました。

世界中で当たり前のように愛用されている「フィッシングベスト」や「オムニテック」を考案し、世に送り出したのは紛れもなく彼女です。彼女の想いや、アウトドアに対する愛情は、オムニテックという製品の中にいまでも息づいています。

マザーボイルが残した言葉

出典:unsplash.com

男性が多いアウトドア業界を、長年女性リーダーとして牽引した彼女は、強いビジネスウーマンのように誤解されますが、残した言葉は優しさに溢れています。

彼女は「子供が多い家庭では、高いウェアやコートを何着も買ったら大変でしょう。だからコロンビアは適正価格を大切にしています。アウトドアの世界をひとりでも多くの人に楽しんでもらいたいんです」と語った言葉の端はしに、彼女の思いやりが感じられ印象的です。

オムニテックのおすすめレインウェア5選

オムニテックのレインウェアはマザーボイルの努力の結晶

出典:photo-ac.com

オムニテックのレインウェアは、コロンビアの苦難の歴史を救ったマザーボイルの努力の結晶とも言える商品です。防水透湿性が高く、ファッション性が高いオムニテックのレインウェアの中より、おすすめのモデルを5選してご紹介します。

シンプソンサンクチュアリ II レインスーツ

ハイキングの備えや雨の日の自転車通勤など、ファッショナブルな普段使いにおすすめのスーツスタイル商品です。

リーズナブル価格で上下が揃えられ、機能も襟の冷気防止のドローコードや、胸のポケットのベンチレーション効果、フードも使用しないときには、襟に収納できるなど充実しています。

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軽量でファッション性が高いので、本格登山よりタウンユースで魅力をアピールできるモデルです。レディースもあるのでおすすめします。

シンプソンサンクチュアリ II レインスーツ

出典:Amazon
出典:Amazon

②ピクシーサンクチュアリレインスーツ(メンズ)

登山デビューに向けて、耐久性の高いレインウェアを検討している方におすすめの上下セットです。3層構造のオムニテックなので、2.5層より多少厚手で重量がありますが、安心感が増します。

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着脱しやすい膝まであるファスナーや、裾のバタつきを抑えて足元を見やすくするドローコードがあり、防風耐寒・耐久性のあるレインスーツですが、メンズのみの展開が残念です。

ピクシーサンクチュアリレインスーツ

出典:楽天

③マウンテンズアーコーリング IIジャケット(メンズ)

この商品は、日本アルプス級の本格山岳縦走にも耐えられる、コロンビアオムニテック最上級の防水透湿性を備えたジャケットです。

3層構造なのに、軽量でストレッチ性を備えているので、岩場や段差が多い状況でも、軽やかな動作ができます。

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ザックを背負ったままでベンチレーションが可能なダブルファスナー胸ポケットや、ヘルメット対応のフードなど、登山に対応する機能をオールマイティーに備えているので安心です。

④ライトクレスト ジャケット(メンズ)

この商品は登山に限らず、広いシーンで使いたい人におすすめの商品です。サイズも最小のXSからあり、カラーも6色と、他のオムニテック商品より豊富に揃えています。

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2.5層で軽量に加え、薄手で持ち運びが楽、生地のストレッチ性も高いので、しっかり雨風を防ぎ、キャンプやフェス、タウンユースでもコーデしやすいカラーデザインが魅力です。レディースバージョンもお見逃しなく!

⑤ワバシュIIジャケット(メンズ)

登山よりも、フェスやハイキングなどのアウトドアでコーデを楽しみたい方におすすめの商品です。しっかりと雨対策をしながら、デザインがシンプルなので、さまざまなコーデに合わせやすくなります。

もちろん縫い目のシーム処理や、雨よけファスナーフラップも万全なので安心です。さまざまなシーンで活躍する人におすすめの商品です。レディースもあるので参考にしてください。

オムニテックとゴアテックスの違い

防水防湿素材について、登山家の間でよく議論されるのが、オムニテックとゴアテックスの違いです。では両者にはどのような違いがあるのでしょう。さまざまな角度から検証してみます。


メーカー保証と品質管理の違い

出典:pixabay.com

根本的な違いは、品質を保証する方式が全く異なることです。アウトドア商品にゴアテックス素材を使用するメーカーは、ゴアテックス社の耐水圧や透湿性の厳しいテストに合格しなければ発売できません。ゴアテックス社が、発売メーカーに代わり品質を保証するシステムです。

オムニテックは、コロンビアが独自に開発した素材なので、コロンビア社の耐水圧や透湿性テストにパスした製品を「オムニテック」と呼ぶので、品質管理方法が違います。

性能・機能の違い

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防水防風・透湿性能などのデータは、テストの仕方により数値が変わるので一概には言えません。

使用した登山家には、ゴアテックスがオムニテックより性能が高いとする人が多いけれど、オムニテックはデザイン性がよく、機能と同時にファッション性を求める女性登山家に評価が高いです。

確かに性能では、オムニテックの方が多少劣るかもしれませんが、登山やアウトドアを楽しむという点では、オムニテックに軍配が上がります。

価格の違いとデザイン

出典:unsplash.com

一般的にゴアテックス製品は、オムニテック製品より、価格が高く設定されているのはなぜでしょう。それはゴアテックスを使用するためには、ゴアテックス社にロイヤルティーを払うため販売価格に上乗せされるからです。

オムニテックは、コロンビア独自開発素材でその必要がないので、価格を安く設定できます。またその費用をデザイン開発に回せるので、オムニテック製品はデザイン性が高いのです。

オムニテックはオムニシールドと混同されやすい

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オムニテックとオムニシールドは、よく混同されるワードです。どちらもコロンビアの製品で防水透湿性を備えていることに使われますが、オムニテックは、防水透湿性を備えている素材を直接指しています。

一方、オムニシールドとは、コロンビアの防水透湿性を備えている製品の総称です。つまり素材の名称と機能の総称という違いだけなので、あまり気にするほどではありません。素材と機能の呼び方の違いだけと認識していればOKです。

オムニテックで快適なアウトドアを!

出典:pixabay.com

ここまでコロンビアのオムニテック素材の魅力や特徴、コロンビア第二の創始者と言われる、故マザーボイルの想いがオムニテックに引き継がれていること、オムニテックのレインウェアおすすめモデルなどを紹介してきました。

多くの人にアウトドアライフを楽しんでいただきたいというのが、コロンビア・マザーボイルの願いです。コロンビア・オムニテックで、思いっきりアウトドアを快適に楽しんでください!

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