インパクトドライバーの基本：ネジ締め
充電式インパクトドライバーを初心者の方が安全に使うには正しい使い方をすることが基本です。作業に合った工具(ビット）を選び、回転に巻き込まれないような服装にしましょう。また、無理な姿勢の作業も事故のもとになりますので注意が必要です。
作業開始の前には部品の損傷などの点検をしておきましょう。初心者の方や慣れない方でも特徴や基本をマスターすれば、いろいろな使い方ができますのでDIYの強い味方になります。
先端にインパクトドライバー用ビットを付けて
充電式のインパクトドライバーの使い方はバッテリーを充電器で充電し（約30～60分）、本体に取り付けます。先端部のスライド（ガイド）スリーブにネジ締め用ビットを差し込み固定します。
インパクトドライバーの使い方の基本はネジ締め機能で、回転＋ハンマー機能（打撃）でビットを回転させ締め付けます。同じようなドリルドライバーは回転力だけでネジを締めますが、強く早く締める機能を持っているのがインパクトドライバーになります。
正逆ボタンを合わせてスイッチで回転
ネジを締める時の使い方はビットの先をネジ頭部の溝にあて、押し付けて外れないようにしながらインパクトドライバーの正逆ボタンを合わせてスイッチ（トリガー）を引きます。作業直後のビットやスライド（ガイド）スリーブは熱くなっていますので注意が必要となります。
安全なネジ締めの使い方は回転数を微調整
スイッチ（トリガー）を少しだけ引く使い方
初心者の方や慣れない方がやる失敗に、板や木材に無造作にビスやネジを打ち込み、材料を割ってしまうことがあります。インパクトドライバーにはハンマー機能（打撃）がありますので、回転させて打ち込むとビスやネジはどんどん中に入ってしまいます。
材料を割らないように打ち込むには、少しだけスイッチ（トリガー）を引き、ビットのスピードをゆっくり回転させてビスの入り具合を確認しながら作業を進めるのが安全なコツです。
スイッチ（トリガー）を引いたり離したりする使い方
インパクトドライバーの使い方に慣れた方やプロの方は、ビス打ちの前に下穴錐で穴あけをしてから打ちこむことがあります。また、スイッチ（トリガー）を引いたり離したりする事でビットのスピードを調節し、ビスやネジと材料の固定部分を確認しながら作業しますので失敗が少ないですね。
インパクトドライバーの基本：穴あけ
コンクリート、ブロックなどの穴あけ
コンクリート用穴あけドリルはインパクト用6.35ｍｍ仕様にしたもので、コンクリートやブロック、モルタル壁などにも穴をあける事ができます。各種サイズが市販されていいますのでコンクリートなどの状況に応じた使い分けをします。
他にも、薄いい鉄板やアルミ板などに穴あけのできるハイスホルソーなどもあり、用途応じた使い方ができる充電式インパクトドライバーの機能をマスターすれば、できないことはないぐらい何でもできます。
家具作りは木工用ドリルやソケットビットがおすすめ
木工用ドリルはラックや小物家具を作ったり、木工作業などをする時などに使います。ビス、ネジなどの下穴あけやダボ穴、ボルトを通す穴あけなどができますから強度が必要なイス、テーブルなども作れてしまいます。
ボルト締めはビットをドリルからソケットに変えて締めますが、ハンマー機能（打撃）があるため締め付けすぎてしまうことがあります。締める時はインパクトドライバーを真っすぐにし、ワッシャーを入れて適正な時間で締めましょう。
インパクトドライバーの使い方でラックなども簡単に（参考）
インスタグラムに投稿されていたオープンラックで、背板のない簡単なものですが持ち主のセンスの良さが光ります。インパクトドライバーの使い方は、材料の寸法をそろえてダボ穴にビス止めし、ダボ穴をふさぎ、塗装仕上げをしているようです。インパクトドライバーの使い方をマスターすれば簡単に作れそうなラックでいいですね。
インパクトドライバーの使い方をマスターすれば簡単に（参考）
インスタグラムに投稿されていたラックです。持ち主さんはウォーターサーバー用に設置したんだそうですが、猫が気に入ってしまったようです。こちらも、場所にあわせた寸法で材料をカットし、木材をネジ止めして水性塗料で塗装すればすぐできます。同じものを作り、重ねたり並べてもいいですね。
アタッチメントビットの交換で広がる用途！
機能が多い充電式インパクトドライバー
充電式インパクトドライバーは正転、逆転、無段階変速と機能が多く、ビットを付け替える使い方ができるので豊富なアタッチメントが市販されています。
基本はネジ締めと穴あけですが、正逆ボタンで回転方向をかえる使い方で打ち込んだビスを緩めることもできます。また、インパクトドライバーのスイッチ(トリガー）のひき方の量で回転速度を変えられることが、工夫を凝らした使い方のできるアタッチメントを増やし、さらに用途が広がります。
10.8V、14.4ｖの定格電圧が家庭向き
充電式インパクトドライバーの定格電圧は4種類
インパクトドライバーのハンマー機能は電圧が高いほど力が強く、18ｖや36ｖでは使い方の知識・技術のない初心者の方は、ビスの打ち込みの失敗に注意が必要です。
なので、使い方に慣れていない初心者の方には各メーカーさんの10.8Vのシリーズをおすすめします。プロの方の連続打ち込みなどには向きませんが、軽量で取り回しが良く、インパクトドライバー用のアタッチメントを付け替えれば用途に応じた使い方が簡単にできます。
レンチのような使い方はボックスソケットで
インパクトドライバーの先端部分のアタッチメントをボックスソケットに付け替えればボルトを締めたり、緩めたりできます。ハンマー機能があるので強くも締められますし、アタッチメントの交換が簡単にできるので作業スピードが早くなります。
注意点は、インパクトドライバーのハンマー機能がけっこう大きな音を出すということです。ハンマーで叩いたようなガガガという音になりますので静かな場所での作業には注意が必要ですね。
アタッチメントビットの使い方いろいろ
ハンマー機能（打撃）を持つ充電式のインパクトドライバーはアタッチメントの種類が多いので用途に応じたビットが選べます。狭いところや手の届かない場所でも簡単に作業をすることができますし、こんなこともできるのかという使い方もあります。
充電式インパクトドライバーのアタッチメントはDIYが趣味の方やプロの方は使い方が気になります。種類が多く、さまざまな特徴や工夫をこらしたビットが開発されていますので一部をご紹介いたします。
アタッチメントの使い方：研削・研磨
インパクトドライバーの使い方の基本で、初心者の方でも安全に用途に応じた作業を行うことができることを紹介いたしました。インパクトドライバーは強い力（トルク）があり、回転スピードをスイッチ（トリガー）でコントロールできるのでさまざまな使い方もあります。
6角軸のホイールブラシやユニロンフラップなどに付け替えれば、金属や木工表面の仕上や木目出し、凸凹面の研磨、部分的なサビやペンキ落としなどにも使えます。
6角軸ホイールブラシは研磨・研削機能
真鍮線を使っていて使い方はインパクトドライバーやドリルドライバーなどに付けて木製品の木目を出したり、軟らかい金属の研磨やサビペンキ落とし、凸凹面の研削などに使用します。ブラシが折れ飛ぶ時がありますのでの安全な使い方は防護メガネや長袖、長ズボンを着用しましょう。
6角軸ユニロンフラップは表面仕上げ機能
こちらは木工製品や金属製品を研磨して表面を仕上げるためのユニロンフラップです。荒目から細目まであり、インパクトドライバー用でスイッチ（トリガー）で回転数を調整しながら使います。傷の見えないきれいな仕上がりになります。
この他にも研磨、研削の出来る6角軸アタッチメントはダイヤモンドカッター、マジックパット、ロータリーやすり、研磨砥石、フェルトパフ、他などがあります。インパクトドライバー用6角軸ビットの種類の多さが用途の多さを表しています。
まとめ：DIYの味方インパクトドライバー！
使い方さまざまアタッチメントビット
ここまでご紹介して来ましたインパクトドライバーのネジ締めや穴あけ、研削、研磨は使い方の基本になります。初心者の方やプロの方が安全な使い方のできるインパクトビットはご紹介できないほど多くあります。
ネジ頭が着座した時、失敗しないように衝撃を細い部分がねじれて吸収、破損を防ぐトーションビットや細めのビス頭の作業などに使うスリムビットなどがあります。多くのアタッチメントビットの使い方を考えて見ていると楽しくなりますね。
コンクリートやブロックなどの現場作業も
木工作業のご紹介が多くなりましたが、充電式のインパクトドライバーは屋外の現場でもさまざまな使い方ができます。持ち運びができる分使い方も広がり、機能をよく知るプロの方達の強い味方になっています。
使い方の用途に応えるインパクトドライバー
使い方と注意点がわかれば、初心者でも用途に応じたアタッチメントビットに変えることで安全、簡単に作業ができます。最初は失敗したり、時間がかかるかもしれませんが、完成した時の喜びは大きいものがあります。皆様もインパクトドライバーを使ってDIYに挑戦してはいかがでしょうか。
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出典：ライター撮影