インパクトドライバーでタイヤ交換
インパクトドライバーなら交換も楽
インパクトドライバーでタイヤ交換をすれば、とにかく楽にタイヤ交換ができます。DIYでタイヤ交換などをしている人は多いかもしれませんが、付属されているレンチではタイヤ交換が面倒だと感じるのではないでしょうか。
しかし、インパクトドライバーなら自動でナットを外すことができますので、面倒なタイヤ交換などがかなり楽です。ですが安全にスピーディーに行うには、注意点もあります。
インパクトドライバーでタイヤ交換は可能?
一般的にはインパクトレンチでタイヤ交換を行う
そもそもインパクトドライバーでタイヤ交換を行うことは可能なのでしょうか。プロに任せた場合、インパクトを利用してタイヤ交換を行っている姿を見たことがあるという人も多いでしょう。しかし、実はそれはインパクトドライバーではありません。
同じように見えますが、プロが使っているのはインパクトレンチです。インパクトレンチは締め付けトルクがはるかに高く、ボルトやナットを締め付けるための道具と言えます。インパクトレンチは充電容量なども異なるのです。
インパクトレンチでもタイヤ交換は可能
インパクトドライバーは、ネジを緩めたり木に穴を開けるほどの力しかありません。また、バッテリー充電容量もそれほど大きくはないのです。タイヤ交換には、かなりの力が必要になりますので、インパクトドライバーでは充電容量も含めて力が足りません。
しかし、ある程度緩んだナットを外したり、ある程度締め付ける使い方であればインパクトドライバーは充電容量も含めて十分タイヤ交換アイテムとして活用できます。
インパクトドライバーでタイヤ交換必要なもの
18Vインパクトドライバー
インパクトドライバーでタイヤ交換を行う場合は、まずは必要なのがインパクトドライバーでしょう。一口にインパクトドライバーと言っても、たくさんの種類があります。車のタイヤ交換を行う場合は、できれば18Vタイプを選ぶことが大切です。
インパクトドライバーの中には14.4Vタイプもありますが、このスペックでは力付属となってしまうのです。14.4Vタイプではホイールナットをしっかりと閉め付ける、緩めることは難しいのです。
ソケットビット
一般的にインパクトドライバーはプラスやマイナスのネジを取り付けように設計されています。そのため、車のホイールナットを外す、取り付けるように使うには、ソケットビットが必要になるのです。
ソケットビットはソケットを変換するアイテムです。これがなければソケットを取り付けることができませんので、サイズにあったソケットビットを購入しておきましょう。サイズも重要ですが、大きな力がかかる部分のため、信頼できるブランドであることも解説です。
ソケット
ホイールナットにマッチしたソケットも必要になります。ソケットにもさまざまなサイズが用意されており、一般的なサイズは17㎜、19㎜、21㎜になります。自分のホイールナットがどのサイズにマッチするのかをチェックしておきましょう。
また、ソケットビットとソケットとが一体になっているものも販売されています。DIYで作業をする場合は、この一体になっている方が楽に感じるかもしれません。サイズに注意して購入しておきましょう。
タイヤ交換インパクトドライバーで行う方法
ホイールカバーを外す
まずはホイールカバーを外します。ホイールカバーはついていない車もありますが、ついている場合はホイールナットが見えないため、必ず外してからの作業になります。ホイールカバーをDIYで外すときには、かなり硬いと感じるかもしれません。
しかし、隙間を作り、その隙間に平べったいプラスチックを挟めば外しやすくなります。専用の工具もありますのであらかじめ用意しておくものいいでしょう。
ジャッキアップを行う
次にジャッキアップを行います。ジャッキアップは完全にタイヤを浮かせてしまう前に、ソケットレンチを使い緩めておきましょう。DIYの場合はこの事前に緩めておくことを忘れがちです。
完全にジャッキアップによりタイヤを浮かせてしまうと、タイヤが空回りをしてソケットレンチでもインパクトドライバーでもホイールナットを外すことができなくなりますので注意しましょう。あくまでも少しだけホイールナット緩めておけば問題ありません。
ソケットレンチで緩めインパクトドライバーで外す
ホイールナットはかなりきつく締め付けられています。そのため、外すときはインパクトドライバーでは力不足の可能性が高いです。ホイールナットを緩めるときには、まずはソケットレンチを使って緩めましょう。
ある程度緩めたら、インパクトドライバーで外していきます。インパクトドライバーを使えば、スムーズに、スピーディーにホイールナットを外すことができます。また、インパクトドライバーはまっすぐに構えて、ねじれが起こらないように外すこともポイントです。
ホイールごとタイヤを外す
インパクトドライバーでホイールナットを外した後は、ホイールごとタイヤを外します。DIYでも、プロに依頼をした場合でもタイヤ交換はほとんど手順は変わりません。手を使って、そのままタイヤを外していきます。
タイヤ交換を行う場合は、ハブボルトからホイールを引き抜く必要があるのです。できるだけタイヤ交換時には、ハブボルトにホイールが干渉しないように外すようにしてください。ハブボルトのネジ山にダメージを与えないように外すのがポイントです。
ナットの取り付け時にもインパクトドライバーを活用
タイヤ交換時のホイールを取り付けるさいは、取り外したときの逆の手順で行います。ホイールを取り付け、ホイールナットをまずは手で軽く取り付け、インパクトドライバーで締め付けられる限界までナットを締め付けておきましょう。
全てのホイールナットを取り付けた後は、空回りしないようにタイヤを少しだけ地面に付け、手締めでソケットレンチを使い増し締めします。タイヤ交換時の締め付けトルクは一般的には90から110ニュートンほどです。
テスト走行を行う
タイヤ交換を行った後は、すぐに全力で走行するのではなく、一度テスト走行を行うようにしましょう。タイヤ交換時に、しっかりとトルク管理を行っていたと思っても、ミスは起こることがあります。
前進、後進を数回繰り返し、正しくタイヤ交換がされているかをチェックしましょう。もし、タイヤ交換時にミスなどがあればテスト走行時にタイヤ周りにガタを感じるかもしれません。そうしたときには、すぐに走行をやめ、タイヤ交換のチェックを行うようにしましょう。
インパクトドライバータイヤ交換注意点
締め付けは手締めで行う
インパクトドライバーでタイヤ交換を行う場合は、締め付けトルクが何より重要になります。締め付けトルクが甘いと、大きな事故に発展する場合もありますので、注意が必要です。ただ、インパクトドライバーではこの締め付けトルクが甘くなります。
そのため、インパクトドライバーでしっかりと締め付けた後は、手締めでチェックすることが重要です。締め付けはトルクレンチを利用すれば安心です。そのホイールナットにマッチした締め付けトルクで手締めしましょう。
ナットサイズは必ず確認
ホイールナットのサイズは、ソケットを購入する前にしっかりとチェックしておきましょう。サイズの違うソケットを使ってしまうと、緩まない、締め付けられないというトラブルが起こるだけではなく、タイヤ交換時にホイールナットが破損してしまいます。
ホイールナットのサイズがわからない場合は、付属されているソケットレンチのサイズを確認しましょう。ソケットレンチのサイズ通りのものを購入すれば、失敗を防げます。購入時は慎重に選ぶようにしましょう。
14.4Vでは力不足の可能性がある
インパクトドライバーでタイヤ交換を行う場合は、必ず手持ちのインパクトドライバーが18Vタイプなのか、14.4Vなのかの確認を行いタイヤ交換をしましょう。インパクトドライバーが18Vであれば、十分なパワーがあります。
しかし、14.4Vタイプでのタイヤ交換の場合は、とくに締め付け時に力不足に感じてしまうことも。14.4Vタイプのインパクトドライバーの場合は、必ずホイールナットの増し締めなどを慎重に行うようにしましょう。
平らで安全な場所で交換作業を行う
インパクトドライバーでタイヤ交換を行うときには、必ず平らな場所で行うようにしましょう。インパクトドライバーのため、楽に交換ができると言っても、タイヤ交換時の安全には必ず注意が必要です。
足場が悪い、平らではない場所でタイヤ交換を行った場合、最悪の場合、車が地面に落下してしまう恐れがあります。平らな場所でもタイヤ止めなどを使うなど、安全には必ず注意してインパクトドライバーでタイヤ交換を行うようにしましょう。
インパクトドライバーの充電は事前にチェックしておく
タイヤ交換時にインパクトドライバーの充電が切れたということになれば、作業が止まってしまいます。インパクトドライバーの充電はモデルによっては時間がかかる場合があるのです。そのため、タイヤ交換を行う前に、必ず充電はチェックしておきましょう。
インパクトドライバーのモデルの中には、バッテリーが2つ付属されているものもあります。片方を充電しながらもう片方をタイヤ交換として使うという方法も可能なため、こうしたモデルを選ぶことも良いでしょう。
インパクトドライバータイヤ交換はおすすめ
注意点を守って安全に交換しよう
インパクトドライバーがあれば、間違いなくタイヤ交換が楽になります。しかし、楽になったからと言って過信はしないようにしましょう。あくまでもインパクトドライバーは補助的な使い方に留めておくことが大切なのです。
タイヤは車にとってとても大切なパーツのため、インパクトドライバーを使いつつ、最後は手締めでチェックするように心がけましょう。安全を第一に考えて、車のタイヤ交換を楽にそして正しく行うようにしてください。
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