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タイヤ交換の時期は?ポイントを見極めて安全なカーライフを送ろう!

タイヤの交換時期の見極めるためのチェックポイントや、目安となるタイヤの寿命についてまとめました。また、タイヤ交換にかかる費用、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの交換時期の違いなどもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
2020年8月27日
吉岡てんぱ
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タイヤの交換時期は見極められる

タイヤのメンテナンスは、安全走行のために欠かせません。そのため、日々の点検が必要になりますが、何を点検すればよいのか分からず、そのまま走り続けているという方も多いのではないでしょうか。

また、ガソリンスタンドなどで、「そろそろタイヤ交換時期ですよ」と声を掛けられることもありますよね。しかし、果たしてそれが本当に適切な時期なのか・・・知識がなければ、判断することも難しいです。ここでは、自分でタイヤの点検をするための、また、適切な交換時期を判断できるようになるための基本的なタイヤの知識をまとめました。ぜひ、身につけて、快適なカーライフに役立ててください。

タイヤの交換時期は5年後?10年後?

タイヤの寿命は、タイヤ製造後5年~10年と言われているため、特に見た目上問題がなくても、その頃が交換時期になります。

5年経過が1度目の交換時期の目安

タイヤは、普段の車の使い方や走行距離により、劣化の速度や寿命が大きく変わってきます。しかし、一般的にタイヤには寿命と言われる使用年数があり、それは5年程度です。実際、5年経ったタイヤは、かなり劣化ていることが見た目でもわかります。ただ、特に国産のタイヤに至っては、5年経過後も問題なく使用できている例が多くあるため、5年目が適当な交換時期かどうか、一度整備士などタイヤのプロに点検してもらうと良いでしょう。

10年経過が交換時期

国産のタイヤメーカーでも、長くても10年がタイヤの寿命と捉えているようで、特に問題ない場合も、10年が交換時期の目安として掲げられています。

外観上使用可能のように見えたとしても(溝深さが法律に規定されている値まですり減っていない場合も)製造後10年(注)経過したタイヤ(含むスペアタイヤ)は新しいタイヤに交換されることをお奨め致します。

ブリヂストンのサイトに掲載されている文章です。その他の国産タイヤメーカーでも同様の内容が掲載されています。

では、タイヤの経過年数はどのようにして知ることができるのでしょうか。

タイヤの製造時期・経過年数の見方

経過年数はタイヤ装着時期ではわからない


タイヤの装着時期は、メンテナンスノートなどで確認することができますが、タイヤの経過年数はそこから計算するのではありません。特に、在庫処分等で安く購入した方、中古タイヤを装着した方は、装着時期とタイヤの製造年月が大きく異なるので、注意が必要です。

タイヤを見れば製造時期がわかる

タイヤの側面には、メーカー名やシリーズ名、タイヤサイズなど書かれていますが、そのいちばん内側、ホイール付近に製造時期が分かる数字が書かれています。

画像の場合は、2012年の6月頃に製造されたことがわかります。つまり、2017年の6月頃には劣化がないか点検を行い、2022年の6月頃には明らかな劣化がなくても、買い替えを検討しなければならないということになります。

タイヤチェックで交換時期を見極める

使用状況やタイヤの性能、また走行距離によっては、タイヤの製造時期から5年もたいないこともあります。そこで大切なのが、日常点検です。タイヤの点検に関しては、自分でできる簡単なものもあるので、ぜひ日頃から気にするようにしてください。

エアチェック

エアチェックは、タイヤの劣化を知るのにとても役立ちます。走行することで、徐々にタイヤのエアは抜けていきますが、極端に減っている場合は、どこかに異常があることがわかります。大体、月に1回エアチェックをしておけば、普段どのくらいエアが減るのか把握でき、異常にも気づきやすいです。

また、セルフスタンドでは、自分でエアチェックできるようになっている所も多いです。とても簡単な作業なので、1度試してみてください。自分でエアチェックができるようになると、エア以外にもバルブの状態なども見れますし、タイヤの状態も自分で確認するきっかけになるので、おすすめです。

スリップサインと溝チェック

新品のタイヤの溝は、約8mm程度あり、一般的に溝が2.5mm程度になったら、交換した方がよいと言われています。ガソリンスタンドなどにはタイヤの溝を計る専用のスケールがあるので、測定をお願いしてもいいですが、スリップサインを利用した簡単な見方もあるのでご紹介します。

タイヤには「スリップサイン」と言って、溝の残りが1.6mmになった際の目安になる印が盛り上がりがあります。このスリップサインと、周りの高さの差がなくなると、タイヤの溝は残り1.6mm以下となり、車検を通らなくなります。また、溝が1.6mm以下になると、車検を通らないだけではなく、タイヤが原因の事故が起こる可能性もかなり高くなってしまいます。そのため、このスリップサインと周りの高さの差が1mm以下になったら、早めにタイヤ交換することをおすすめします。

ひび割れチェック


タイヤのひび割れチェックも、タイヤ交換の時期を見極めるのに役立ちます。日光や風雨に日々さらされ、道路との摩擦に耐えているタイヤですから、比較的新しいタイヤにも細かいひび割れは生じます。小さなひび割れを見つけたからといって、直ちにバーストすることはあまりないので、すぐにタイヤ交換する必要はありません。しかし、ある程度大きなひび割れが生じた際には、タイヤ交換をする必要があります。

タイヤのひび割れから、タイヤの交換時期を見極めのは、素人には少し難しいかもしれません。例えば、ひびが入る場所ですが、側面の方がゴムが薄いので危険度は上がります。また、ひび割れの具合でも、危険度は変わってきます。気になるひび割れを見つけたら、整備士などに相談してみましょう。

ロードノイズチェック

タイヤの異常は、ロードノイズからも知ることができます。タイヤの溝が減ってきたり、タイヤの劣化が進むと、ロードノイズが大きくなる傾向にあります。毎日乗っていると気づきにくいかもしれませんが、タイヤの劣化によるロードノイズはかなり耳につきます。ぜひ、運転中に耳を澄まして、タイヤの状態をチェックしてみてください。

タイヤの劣化と走行距離の関係

タイヤには、走行距離の限界もあると言われています。タイヤが限界を迎える走行距離の目安は、約50000kmとなっていますが、普段の運転の仕方や道路状況などでもかなり変わってくるので、走行距離を1つの目安としてとらえると良いでしょう。一説では、走行距離が20000kmを超えると、ウエットグリップ性能がかなり落ちるとも言われています。走行距離が20000kmを超えたくらいに、一度整備士による点検を受けてみるのもおすすめです。

スタッドレスタイヤの交換時期は例外

スタッドレスタイヤの交換時期は、ノーマルタイヤの交換時期と少し異なるので、注意が必要です。

溝の深さと交換時期

スタッドレスタイヤは、雪や氷の上を走行するので、ノーマルタイヤよりも溝の深さが重要になります。基本的には、スリップサインを目安にするのではなく、元々タイヤが持っていた氷雪路性能を発揮できなくなる目安である、50%の摩耗を基準にタイヤ交換をします。

スタッドレスタイヤの溝には、ノーマルタイヤ同様1.6mmのスリップサインがありますが、スリップサインとは別に、50%摩耗の目安となる目印があります。タイヤによってパターンは異なるため、スタッドレスタイヤ購入時に確認してみてください。50%摩耗の目印が周りの高さと近くなってきたら、タイヤ交換することをおすすめします。

経過年数と交換時期

ノーマルタイヤと異なり、スタッドレスタイヤは、ゴムの柔軟性も安全な走行に欠かせません。ゴムは経年劣化でどんどん硬くなってしまうので、3~4年程度で交換する方が多いようです。スタッドレスタイヤは、保管方法によっても寿命が大きく異なってくるので、直射日光に当てないなど、保管方法には気を付けてください。


タイヤの寿命を縮める偏摩耗に注意!

タイヤは、普段の運転により寿命が大きく異なります。特にタイヤの寿命を縮めるのが、摩耗が均一ではなく、偏ってしまう「偏摩耗」です。偏摩耗になる原因はいくつかありますが、空気圧が適正でない場合に多く起こってしまいます。また、タイヤの取り付け角度(ホイールアライメント)が何らかの衝撃で狂ってしまうと、偏摩耗になりやすいです。いずれも、ガソリンスタンドやカー用品店で点検できるので、早めに点検して、タイヤを長持ちさせましょう。

タイヤ交換の費用

タイヤ交換にかかる費用は、タイヤの値段だけではなく、工賃も必要になります。工賃は、カー用品店・ガソリンスタンド・ディーラー・民間整備工場などにより、多少異なってきます。ここでは、一般的な費用の目安を挙げますが、少しでも費用を抑えたい場合は、いろいろな場所で見積もりを取ることをおすすめします。

タイヤ交換の費用の目安

タイヤ交換の費用は、タイヤ自体の値段と工賃が含まれており、タイヤ自体の値段は、店内POPなどで一目瞭然です。ただし、工賃はどのくらいかかるのかは、自分で調べたり、見積もりをしなければわかりません。基本的にタイヤ交換にかかる工賃には、タイヤの着脱以外にも、タイヤの組み替え、タイヤローテーション、バランス調整、バルブ交換、タイヤ処理費などの費用があります。そのそれぞれの値段の内訳の目安は以下の通りです。 ・タイヤ着脱:2000円/台 ・タイヤ組み換え:1000円/本 ・タイヤローテーション:2000円/台 ・バランス調整:1000円/本 ・バルブ交換:500円/本 ・タイヤ処理費:400円/本 ただし、これらはタイヤも同一店舗で購入した場合です。タイヤを持ち込んだ場合は、どの程度費用がかかるのでしょうか。

タイヤを持ち込む場合の目安

最近は、値段の安いタイヤが通販で多く出回っているので、取り付けのみ店舗にお願いしようとする方も増えてきています。ただ、店舗によっては、タイヤ持ち込みによるタイヤ交換を受け付けてくれないこともあるので、必ず事前に問い合わせをしましょう。では、持ち込みの場合のタイヤ交換の費用の目安を見ていきましょう。 ・タイヤ着脱(含む:タイヤ組み換え・バランス調整):12000円/台 ・タイヤ処理費:500円/本 持ち込みの場合は、同一店舗でタイヤの購入、交換を行った場合に比べ、少し費用が多くかかる店舗が多いようです。タイヤ自体の値段も加味して、持ち込みするべきか、同一店舗で購入・交換するべきか、しっかり検討してみると良いでしょう。

自分でタイヤ交換をしてみよう!

タイヤ交換が、自分でできることをご存知ですか?冬用タイヤが必要な地域の方は、比較的自分でタイヤ交換する人が多いようです。最初は難しいかもしれませんが、慣れるとそこまで難しくもないようです。当然、自分でタイヤ交換する場合は、道具を購入する費用が発生します。必要な道具と、値段は大体このようになっています。 ・油圧ジャッキ:10000円 ・トルクレンチ:5000円 ・クロスレンチ:1000円 ・軍手:100円 ・タイヤ処理費:300円/本 油圧ジャッキの値段が少し高くなってしまうので、費用を抑えたい方は、車に標準装備されている手動のジャッキを使用する事もできます。もし手動のジャッキを使用するとなると、初期投資約6000円から、タイヤ交換ができるということになります。

適切なタイヤ交換で安全なカーライフを

タイヤ交換は車のメンテナンスの中でも、費用が多くかかる傾向にあり、タイヤ交換時期が来ているにもかかわらず、交換をためらう方もいるようです。しかし、タイヤを適切な交換時期に交換することで、防げる事故、守れる命があるかもしれません。タイヤのチェックを怠らないようにして、時にはプロのアドバイスを受けながら、安全なカーライフを送れるように努めましょう。