可憐なコンロンカ(崑崙花)を咲かせよう!
コンロンカの育て方!注意点もチェック!
「ハンカチの花」との別名をもつコンロンカは、熱帯地域では一年中花を咲かせる庭木として栽培されています。寒さが厳しい日本の気候では、沖縄などの地域を除いて、庭や外植えが難しい植物なので、上手に育てるためには、温度管理しやすい室内での栽培をおすすめします。当記事では、コンロンカの特徴から栽培の注意点を解説しますので、ポイントを押さえて育ててみましょう!
コンロンカの育て方ガイド!
コンロンカとは?
コンロンカとは、和名を「崑崙花(こんろんか)」という常緑低木の草花です。アカネ科コンロンカ属に分類されており、大きな萼(がく)がハンカチに見えることから、「ハンカチの花」とも呼ばれることも。ガーデニング愛好家の間で育てられている植物です。
亜熱帯地域の原産であるため、耐暑性に優れている一方で、耐寒性には弱い植物です。できるだけ室内に入れ、育て方に気をつけましょう。
コンロンカの特徴
コンロンカの特徴は、小さな花と大きな萼片(がくへん)です。白やピンク、赤に色づいた大きな花弁に見えるものが、実は萼。萼とは、おしべとめしべを囲む花被が二重になったものであり、花弁とは別物になります。花弁は小さな黄色い姿をしており、全体的に見ると、華やかな姿を楽しめます。
コンロンカの開花時期
コンロンカの開花時期は、6月〜9月の暖かい時期です。コンロンカの苗は、5月頃から夏にかけて多く出回り、ガーデニングに一役買っています。もともと亜熱帯の暖かい地域で自生しており、日本では沖縄でその姿を見ることができますよ。寒い地域では、戸外で1年育てることが難しいので、室内栽培が最適です。
コンロンカの花言葉は?
コンロンカの花言葉は、「神話」「南の風景」です。「神話」の由来は、中国の伝説の山である「崑崙山」から。また、「南の風景」は、暑い地域で自生していることや、大きな萼がうちわに見えることから、このような花言葉がつけられています。花言葉は、恋愛や大切な人を連想されるものが多いので、コンロンカの花言葉は珍しいパターンと言えますね。
コンロンカの育て方!
コンロンカは、耐寒性が弱いので、育て方には注意が必要です。日当たりがよく、栄養豊富で水はけのよい用土を心がけましょう。また、日常の管理を疎かにすると、成長が悪くなるので注意してください。
コンロンカの栽培環境
コンロンカの栽培環境は、日当たりや風通しのよいところが適しています。真夏の期間だけ、可能であれば一時的に半日陰へ移したほうが最適ですが、そのままでも十分耐えられます。また、風通しがよい点に関しては、注意が必要です。開花期だけは強風が当たると、開花している花が弱ってしまう原因に。可能であれば、風の強い日には、室内で栽培するなどの対策を行いましょう。
コンロンカの用土や肥料
コンロンカの育て方には、用土も重要です。用土は水はけだけでなく、水保ちもよいものを用意しましょう。具体的には、赤玉土(小粒):腐葉土=7:3または、赤玉土(小粒):腐葉土:川砂=7:2:1、の用土が最適です。
肥料は、「窒素、リン酸、カリ」の三要素が均等もしくは、リン酸がやや多く含まれたものを、置き肥しておくのがよいでしょう。
コンロンカの植え付け方
コンロンカは、夏にかけて開花時期が訪れるので、5月頃になると鉢物の苗が市場に出回ります。なので、植え付けは花が咲く前の、4月〜6月が適期です。苗を購入する際には、茎が濃緑色で、茎が細く葉の間隔が間延びしていないものを選びましょう。
苗は、購入したままではなく、新しい鉢に植え付けた方がよく成長します。鉢の土に苗サイズの穴を開け、根をすこしほぐしてから植えて、水をたっぷりやるのがポイントです。
コンロンカの日常管理
コンロンカの日常管理は、水やりや肥料の追加、植え替えなどがあります。しかし、通年同じではなく、季節によって若干の違いがあるので、押さえておきましょう。
加えて、咲き終わった花や、枯れてしまった花は放置せず、切り取っておくことが大切。また、冬に室内へ移す際の枝を整える作業も行います。
コンロンカの水やり頻度・目安
コンロンカは、水不足に注意が必要な草花です。基本的には、土の表面が乾いた際に、たっぷりの水を与えます。ただし、夏場は水が乾きやすいので、乾燥しないように1日1回ずつの水やりが必要です。
反対に、冬場は乾燥気味に育てるのが適しています。なぜなら、寒さによって鉢が凍るのを防ぐためです。水やりをする際には、午前中に終えるようにしましょう。また、季節に関わらず、鉢の受け皿には水が溜まらないように注意してください。
コンロンカに追加の肥料は必要?
コンロンカに対する追加の肥料は、10月〜4月の期間には必要ありません。ただし、生育期には追加で肥料を施しましょう。
5月〜9月に、植え付けの際に施すのと同様、三要素が均等もしくはリン酸分の多いものを与えるとよいでしょう。置き肥は、店頭やインターネットでも購入できるので、チェックしてみてくださいね。
コンロンカの植え替え方法・時期
コンロンカの植え替えは、2年に1度のペースで行いましょう。時期は、6月前後が適しています。植え替え方法は、ひとまわりほど大きな鉢を用意し、苗の土を少しほぐしてから行いましょう。この時、コンロンカの姿が乱れていれば、2節ほど残して切り戻しをしておきます。植え替え後には、水やりを忘れないでくださいね。
コンロンカの増やし方
コンロンカは、お店でも気軽に購入できますが、育てている株から増やすことも可能です。コンロンカは、華やかな見た目が特徴なので、栽培株を増やして、より素敵なガーデニングを楽しみましょう。ここでは、コンロンカの増やし方をご紹介します。
挿し木で増やせる
コンロンカは、挿し木で増やすことが可能です。挿し木とは、元気な茎や葉、枝を切り取り、鉢に植え付けて栽培する手法です。植え付けた茎や花が、新しく成長して花を咲かせます。挿し木で増やせる草花は多くあり、コンロンカで挿し木のやり方に慣れておけば、別の植物でも応用可能なのでコンロンカを機会に、一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
挿し木のやり方
挿し木のやり方は、とても簡単です。適期である6月前後に、コンロンカの枝を2節ほど切り取ります。切り取るのは、その年に伸びた枝を選びましょう。そして、しっかり根が張るように、清潔な用土に挿して水やりをします。使用する用土は、新しいバーミキュライトや鹿沼土、ピートモスがおすすめです。
コンロンカ栽培の注意点!
コンロンカは、栽培する上で注意するべき点があります。病気には強く、あまり心配ありませんが、害虫や越冬、根詰まりによって枯れる危険性があります。日常管理と、栽培の注意点さえ把握しておけば、初心者でも元気に育てられるので、覚えておきましょう。
害虫予防
コンロンカにつきやすい害虫は、主にアブラムシやハダニ、カイガラムシが挙げられます。日頃からよく観察し、見つけたらすぐに薬剤を散布して駆除しましょう。また、ハダニは水を嫌うので、水やりの際に、葉の表裏に葉水をしておくことで防げます。込み合わないように風通しをよくすることも、害虫予防に効果的です。
冬越し
コンロンカは、冒頭で述べたとおり、耐暑性には優れているものの、耐寒性には弱い特徴があります。そのため、関東付近の地域では、基本的に戸外での冬越しができません。冬場は室内に入れ、最低でも10度を下回らないように注意しましょう。ただし、沖縄では庭木として、戸外でもよく見られます。
根詰まり
コンロンカは、根詰まりを起こすと、生育が衰えて花つきが悪くなってしまいます。ですので根詰まりを起こさないためには、前述した植え替えを行う必要があるのです。2年に1度、大きな鉢に植え替えるだけなので、怠らないようにしましょう。根詰まり防止は、花の成長に大きく関係することを、覚えておいてください。
コンロンカが育たない?こんなときの対処法!
コンロンカは、水やりのしすぎや日照不足などが起こると、花つきが悪く、元気がなくなったり、花が咲かなくなってしまったりすることがあります。完全に枯れていなければ元気を取り戻し、再び育つ可能性も。ガーデニングを楽しむためにも、コンロンカが育たないときの対処方法を2点ご紹介しますので、参考にしてみてください。
元気がないときの対処法
コンロンカは、日当たりを好む草花です。元気がないときには、しっかり日があたっているかを確認しましょう。日照不足になると、元気がなくなり、花つきも悪くなってしまいます。日当たりは取れているという場合には、水やりの量や頻度をチェックし、それでも問題ないようであれば、活力剤を施してあげるとよいでしょう。
花が咲かないときの対処法
コンロンカを「美しく育てたい」と考えるのは自然なことです。美しい姿を保つための方法として、剪定があります。剪定は、樹高を半分ほどまで仕立て直したいときに有効。剪定の適期は、9月〜10月頃。夏に剪定すると、花が咲かなくなってしまうことがあります。夏に剪定を行う際には、大きく刈り込まないように注意し、徒長した枝を間引く程度に留めておきましょう。
これでコンロンカ栽培は大丈夫!
コンロンカは、熱帯原産の植物のため、日本の気候では冬越しが難しい草花です。しかし、冬越しや育て方のポイントを押さえると、長期間可憐な花を咲かせてくれますよ。解説したコンロンカの育て方や、増やし方を覚えて、ガーデニングや観葉植物として育ててみてはいかがでしょうか?コンロンカが「育たないな」と感じたときにチェックしておきたいポイントも紹介しましたので、こまめに観察しながら栽培してみましょう!
ガーデニングが気になる方はこちらもチェック!
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