高御位山は歴史ある山
兵庫県の加古川市と高砂市の境にある高御位山は、標高300mほどの山です。山頂からは明石海峡大橋や小豆島などが一望でき、また日の出が綺麗なスポットとして有名なためハイカーに人気の山となっています。
また、高御位山山頂にはあの最強の水軍とされている九鬼と深い繋がりがある高御位神社や、関西で初めてグライダーが飛ばされた山などといった、歴史ある地元ではとても有名な山です。
山頂にはパワースポットの高御位神社がある
加古川のパワースポットとされている高御位神社は、大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が神様として祀られています。そして九鬼は秘儀を行う場所として高御位神社を使っていたことで有名です。
神社が建立されたのは欽明天皇10年ですが、一度昭和58年に焼け落ち再建された過去があります。近くには天乃御柱天壇や古代祭祀跡があり、高御位山が御神体とされてきたと考えられています。
関西初めてグライダーを飛ばした山
大正10年10月21日に、関西で初めてグライダーを飛ばしたとされている「渡辺信二」の功績が書かれた「飛翔の碑」が高御位山山頂にあり、協力した友人の名前も一緒に石碑に刻まれています。
元旦初日の出を見る風習が残る山
加古川周辺の地元では、高御位山のハイキングコースを登って山頂で元旦の初日の出を見る風習が古くからあり、今でもその風習は残っているため、毎年元旦ではたくさんのハイカーが訪れ、日の出の瞬間を待っています。
高御位山の位置マップ
高御位山の位置マップは登山口や周辺の施設を確認できるので、是非ご活用ください。
高御位山のハイキングコース紹介!
標高はそこまで高くはないですが、それを思わせない登山過程と山頂の眺めを堪能できるハイキングコースです。そんな高御位山のハイキングコースには、播磨アルプスと言われる所以の岩場の尾根や、迫力さえ感じる広がる稜線を感じることができます。
また周辺で一番高い山であるとともに、高御位山は地元でハイキングの山としても親しまれているため、土日祝日などは健康増進や山頂の眺めを求めて訪れるハイカーでにぎわっています。景色や思いを共有できる仲間がたくさんいるのも魅力の1つです。
ハイキングにあたっての注意
初心者でもハイキングはできますが、準備を怠らず、体調が悪い場合や怪我がある時は日を改めましょう。特に夏の頂上付近は木陰がなく、ハイキング中に熱中症になる危険性も。熱中症にならないように真夏日は避ける、対策グッズの持参など工夫が必要です。
また、コースによっては沢の渡渉ポイントや、山の中のハイキングになるため、虫や山ビルなどの対策として、服装は長袖長ズボンでハイキングをしてください。
安全のために準備をしっかりと
万が一遭難や事故、怪我で動けない生の時のために、山岳保健の加入と登山届をしておくほうが安心です。
高御位山の標高はそこまで高くはなかったとしても、滑落や転落事故も実際に多発しています。そのため、油断せずしっかり気を抜かずに準備してくださいね。
ハイキング時の持ち物
高御位山のハイキングをするための持ち物は、地図・方位がわかる物、渡渉用靴、食料、水分、足首までの登山靴、厚手の靴下、上下分かれた雨具、防寒着、ヘッドランプ、は最低でも必要です。
ハイキングコースには危険ポイントあり
高御位山のハイキング登山コースは、毎年滑落や転落自我が相次いでいる危険ポイントがあります。初心者コースを含めて多数のルートがあるといえど、ほとんど岩稜を登り歩かなければいけないことが多いです。
雨の日は特に滑りやすくなり、冬場に高御位山にハイキングに行くとなると積雪による滑落にも気をつけなければなりません。百聞岩という岩場を歩く時は、特に最新の注意を払いましょう。
ハイキング登山コースは初心者と中級者向けの2つ
高御位山のハイキングコースのレベルは大きく分けて初心者と中級者向けの2つです。それぞれのおすすめモデルルートと人気のルートの特徴、駐車場、コースの距離、所要時間を紹介します。
初心者コース:おすすめモデルルート&最短ルート
初心者や中級者をはじめ、家族でもハイキングが楽しめるコースとなっています。コースは整備された道となっているため、安全性が高く雨などの悪天候時に使う方も多いです。
最短距離でた山頂を目指せるため、体力に自信がない方やほとんどハイキング経験がない方にもおすすめします。
ルートと所要時間
ルートは、成井登山口から始まり高御位山に登頂して成井登山口に下山の流れです。所要時間はおよそ1時間~1時間半ほどです。
大人だけであれば「けもの道」ルートもおすすめ
分岐コースの「けもの道」は初夏にササユリを見ながら歩きたい方に人気のルートとなっているので、初夏に訪れる方は是非歩いてみてください。
初心者コースにはなっていますが、山頂に近づくと急な岩場を登り歩かなければなりません。小学生以下のお子さん連れの場合はおすすめしませんが、中学生以上で力があるお子さんや大人であれば是非どうぞ。
初心者コース:たぬき岩ルート
たぬき岩のルートは沢歩きや祀られているたぬき岩があったり、のどかな景色を眺望できたりするコースです。途中から赤いテープでルートの印があるので、それに沿って進んでいきます。
そこまで険しい道もなく、岩場もないため初心者向きですが、方角に迷う可能性がある低木林があるため、地図を読めることやGPSアプリが必須となります。また、雨で濡れている日は滑りやすいため避けることを推奨します。
ルートと所要時間
ルートは成井の駐車場から歩いて高御位神社の階段までいき右折。高御位山のたぬき岩から階段ルートを使って高御位山山頂に登頂。中塚山の分岐で西山集落目指して下山という流れとなっています。所要時間はおよそ2時間です。
高御位山 駐車場(成井登山口)
高御位山の駐車場の駐車台数は10~15台で、料金は無料です。トイレや休憩所もあるので、ハイキング前や後で休むことができます。自家用車で訪れた方は、疲れたままの運転は危ないので、無理せず休憩していきましょう。
最短コースもタヌキ岩コースもこの駐車場から登山ができます。
中級者コース:おすすめモデルルート
モデルルートにある「太閤岩」と「北山奥山」は、見晴らしのいい絶景を眺められるおすすめとなっています。着いたら是非少し休憩がてら周りの絶景を楽しむのも、高御位山のモデルコースをハイキングする醍醐味です。
また尾根からは、断崖絶壁となっている高砂市のハイキング登山の山「竜山」や、天気の良い日はきらきらと輝く「瀬戸内海」を眺めることができます。山から眺める穏やかで瀬戸内海は心を癒してくれること間違いないでしょう。
ルートと所要時間
ルートは辻登山口から北山奥山を経由して高御位山山頂に登頂し、成井登山口に下山する流れとなっています。所要時間はおよそ2時間半です。
辻登山口駐車場
辻登山口は狭い駐車場となっていますが、満車の時は近くのコインパーキングに停めることができます。
中級者コース:播磨アルプスコースの岩場ルート
岩場が続く播磨アルプスコースは、転ぶと転落や滑落の恐れがあるため注意が必要です。また中級者向けとあって、ハシゴや鎖場、渡渉箇所がでてくるので、渡渉靴を用意しておくとスムーズに渡渉できます。
標高が1000メートルを超えているように感じる稜線ハイキングも播磨アルプスコースならではです。
ルートと所要時間
ルートは鹿島神社から始まり、鷹の巣山を経由して高御位山山頂に登頂、長尾登山口を通って鹿島神社まで下山する流れです。所要時間はおよそ4時間半です。
鹿島神社駐車場(播磨アルプス登山口)
鹿島神社の駐車場の駐車台数は50台で、無料となっています。高御位山への登山前や後に参拝する方も多くいらっしゃいるので、ぜひ寄ってみてください。
中級者コース:北山登山口
北山登登山口は、高御位山の高砂市側からのハイキングコースで一番難易度が優しいと言われています。それでも中級者向けとなっています。なので初心者の方が北山登山口ルートを使う場合は、岩歩きができるレベルが求められます。
道の途中では季節によって花の鑑賞もできることや、尾根歩きでは見渡せる広大な景色を楽しむことができます。
ルートと所要時間
阿弥陀新池から歩いて高御位神社の裏手にから岩歩きのポイントを目指し、さらに中塚山を越えた北池や辻ルートまで進んでいき、神社ルートと歩いて小高御位ルートの一番急斜の尾根をクリアすると高御位山山頂登頂完了。下山は長尾直登ルートという流れです。
所要時間はおよそ2時間です。
阿弥陀新池駐車場
丸い駐車場で半分がゲートボール場となっている珍しい駐車場です。駐車場代は無料となっています。
高御位山の下山後におすすめ日帰り温泉スポット
高御位山の下山後是非訪れてほしいおすすめの日帰り温泉スポットを紹介します。地元から長く愛されている天然温泉や、安い値段で入浴できる日帰り温泉などを紹介するので、是非参考にしてください。
※この記事は2021年5月21日時点の情報をもとに作成しているため、料金が変わる可能性があります。
日帰り温泉:華楽の湯
華楽の湯
- 住所〒670-0940
姫路市三左衛門堀西の町210番地 - 公式サイトURLhttps://www.himejicastlehotel.co.jp/kaguranoyu/
- 電話番号.050-5847-7770
- アクセスJR姫路駅から徒歩で約7分
- 営業時間10:00~24:00(最終受付23:00)
- 定休日なし
「姫路キャッスルGRANDVRIO HOTEL」内にある日帰り温泉です。天然温泉、炭酸風呂などの5種類のお風呂と、サウナ・オンドル、岩盤浴が用意されています。アルカリ性の泉質となっており、疲労回復や健康増進などの効能があるとされている名湯です。
料金は平日大人900円、平日子供600円、休日大人1,050円、休日子供700円です。是非ハイキングで疲れた体を癒してください。
高御位山~温泉のアクセスマップ
最寄り駅からのアクセスであれば、JR姫路駅から車でおよそ3分です。
日帰り温泉:加古川ぷくぷくの湯
加古川ぷくぷくの湯
- 住所〒 675-0033
兵庫県加古川市加古川町南備後315−1 - 電話番号079-456-2614
- アクセスJR神戸線 加古川駅より車で6分
- 営業時間平日9:00~24:00、土日祝7:00~24:00
最終受付23:00時まで - 定休日定休日偶数月の第3木曜日(2月/4月/6月/10月/12月)
加古川ぷくぷくの湯は、天然温泉であることから地元の人から愛されてきた温泉。また、源泉露天風呂や気泡風呂など10種類のお風呂が楽しめる他、3種類のサウナも用意されていることも人気の秘密です。
料金は平日大人600円、平日子供350円、休日大人700円、休日子供400円となっています。
高御位山~温泉のアクセスマップ
最寄り駅からのアクセスであれば、JR神戸線 加古川駅から車でおよそ6分です。
日帰り温泉:千代の湯
千代の湯
- 住所〒675-0064
兵庫県加古川市加古川町溝之口120-1 - 電話番号079-422-2626
- アクセス加古川駅から車で約8分
- 営業時間7:00~23:30
最終受付22:30まで - 定休日なし
千代の湯は、露天風呂やエステ風呂など9種類のお風呂とサウナが用意されています。浴室や浴槽は天然の御影石や大理石を使っているため、贅沢な気分になれる至福の時を過ごしながら、ハイキングの疲れを癒すことができます。
料金は大人430円、6才~11才の中人160円、小人 (0才~5才) 60円です。
高御位山~温泉のアクセスマップ
最寄り駅からのアクセスであれば、JR加古川駅から車でおよそ7分です。
日帰り温泉:加古川温泉みとろ荘
加古川温泉みとろ荘
- 住所〒675-1212
加古川市上荘町井ノ口520 - 電話番号079-428-2004
- 営業時間10:00~22:00
受付時間は21:00まで - 定休日第2水曜日(12月・8月・1月は定休日なし)
- アクセスJR厄神駅から車で約6分
みとろ荘は天然温泉で、洞窟風呂や露天風呂が男女日替わりになっています。また毎月26には「風呂の日」で半額で安くなるので、ハイキング日が26日だった場合は迷わずみとろ荘がおすすめです。手作りの竹林や田園風景は癒されること間違いなし。
料金は大人600円、小学生は300円、幼児は無料となっています。
高御位山~温泉のアクセスマップ
最寄り駅からのアクセスであれば、JR厄神駅から車でおよそ5分です。また、無料送迎バスもあるので是非ご利用してみてはいかがでしょうか。
高御位山山頂の眺めと日の出を楽しもう
山頂や尾根からの眺めや日の出が綺麗で有名な高御位山。初心者から中級者のルートまでとなっているため気軽にハイキングが楽しめます。たハイキング終わりは是非紹介した温泉でのんびり疲れをとってくださいね。
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