はじめに:オレガノケントビューティーの栽培法
寄せ植えに人気のオレガノケントビューティー
オレガノケントビューティーは日本の冬にも耐えてくれて地植えもできますが鉢植えにしてもかわいい人気の観賞用の花ハーブ。剪定をすることで何度も咲いてくれるのでコスパもよくリースなどに加工されて販売されているものもよく見かけます。
オレガノケントビューティーは雨に弱いという話を聞きますがそれはちょっと違います。実は植えっぱなしで切り戻しすることで多少の雨が当たるような庭植えでもそれほど難しくなく育てることができるでしょう。
苗から育てるオレガノケントビューティー
今回はとても上品な葉色でかわいらしい花を咲かせるオレガノケントビューティーの育て方のコツや栽培のヒントとなる原産地などの基本情報とお悩みの解決方法とオレガノケントビューティーをこれから育てたい方のお役に立つ情報を発信していきます。初めて育てるという方はぜひ参考にしてくださいね。
オレガノケントビューティーについて
育て方の前に知っておくと何かと役に立つのが植物の基本情報です。オレガノケントビューティーは特に育て方に原産地の気候を知っておくことが大切でしょう。まずはオレガノケントビューティーについてから御覧いただきます。
オレガノケントビューティーの基本情報
科・属 | シソ科ハナハッカ属(オリガヌム属) |
原産地 | ヨーロッパ地中海沿岸 |
英語名/学名 | Origanum ‘Kent Beauty’ |
育て方難易度 | 中難易度 |
オレガノケントビューティーの開花時期
オレガノケントビューティーは春から成長を早め上手にお手入れすることで年に2-3回のお花を咲かせてくれる植物となっています。その時期は真夏を除く初夏から晩秋まで。オレガノケントビューティーは長く花が楽しめるコスパのよい花ハーブです。
オレガノケントビューティーは食べられない
オレガノケントビューティーと聞いて思い出す方も多いのが食用ハーブのオレガノの存在でしょう。名前は似ていますがオレガノケントビューティーは食べることができず主にその香りと姿を楽しむ観賞用の花ハーブという種類に分類されています。
上手なレガノケントビューティーの手入れ
基本情報をご覧いただいたところで、早速オレガノケントビューティーのお手入れ方法を栽培手順に従って解説していきます。オレガノケントビューティーの手入れのポイントは苗選びからはじまり土・切り戻しをしっかりとチェックしてくださいね。
オレガノケントビューティーの苗えらび
オレガノケントビューティーはまずポットに植えられている苗の中からしっかりと密度があるものを選びましょう。あまり株と株の間がスカスカしておらず、徒長(間延びしている)していないものがベスト。
人気の観賞用の花ハーブですのでオレガノケントビューティーは入荷するとすぐに売れてしまうことも多いので入荷すぐを狙ってたくさんの選択肢の中からしっかりとした密の苗を選んでください。
オレガノケントビューティーの日当たり
オレガノケントビューティーはヨーロッパの中でも特に明るくよい風が吹く地中海沿岸が原産。そのため日当たりはできるだけよい場所を選ぶだけでなく風通しもよいところに植え付けるようにしましょう。
オレガノケントビューティーは耐寒性も-10度までありますので寄せ植えの他に地植えでの栽培も可能。適しているのは庭の東か南側で西日には当てないように。そんな時でもこの日当たりと風通しには注意をしてあげてください。
植え付け時期と適した土
ポット苗で買ってきたオレガノケントビューティーを鉢や花壇に植え付けるならば適した時期は春か秋。5月くらいがよくそれを逃した場合は夏は避けて秋涼しくなってからにしてください。
土は観葉植物用の培養土で特に水はけがよいと書かれたものが向いています。肥えていて水はけのよい土だと成長が違います。
オレガノケントビューティーの日常管理
オレガノケントビューティーの水やりと肥料などの普段のお手入れ方法です。オレガノケントビューティーを植え付けたばかりの頃は水吸いが良くて非常に土が乾きがちです。安定するまでは毎日土の湿り気をチェックして乾いているようなら与えてください。
肥料は元肥として化成肥料を混ぜたら次に与えるのは切り戻しのタイミングで同じ化成肥料をあげるのが楽な管理方法。株の様子を見ながら時々液体肥料を水やりを兼ねてあげましょう。特に開花時期には肥料が必要です。
オレガノケントビューティーの剪定
オレガノケントビューティーは切り戻し剪定をしてあげることで年2-3回の開花がのぞめます。花は葉の間から紫がかったピンク色の小さなものが咲きますが、終わると茶色く変色してきます。そのタイミングがオレガノケントビューティーの切り戻しの時期の目安。
株元から切り戻ししてしまうのが基本ですが根がしっかりと張っていないと枯れてしまう場合があります。怖い場合は根元から葉2-3枚のところを目安に剪定し手入れするとよいでしょう。
切り戻した葉はドライフラワーに
花の時期は短くて3日ほどで茶色くなり落ちてしまいますが、そのあとも淡いグリーンとピンクがかった葉がきれいなだけでなくとてもよい香りがするので切り戻した葉は根元で紐でくくり逆さまにして風通しのよいところに吊るしドライフラワーにして楽しめますよ。
オレガノケントビューティーの冬越し夏越し
オレガノケントビューティーは耐寒性のある宿根草ですので冬場も庭植えや屋外に鉢植えをおきっぱなしでも大丈夫です。この点においては初心者の方にも管理しやすい植物といえるでしょう。
ただし夏場の蒸れには弱いオレガノケントビューティー。置き場所として風通しのよいところをおすすめしましたが、もし心配であれば夏だけは日かげになるような涼しいところに鉢を移動させてあげてください。
オレガノケントビューティーの病気害虫
オレガノケントビューティーはアブラムシやハダニといった害虫が付くことがよくあります。アブラムシは見つけ次第捕殺。ハダニはシャワーのように水をかけ洗い流すというのが一般的な駆除方法です。付いたとしても健康的な株に育っていればそれほど心配はないでしょう。またオレガノケントビューティーで気になる病気は特にありません。
オレガノケントビューティーの増やし方
オレガノケントビューティーは挿し木で増やすことが可能です。挿し木をするのに向いている季節は春か秋。植え付け時期と同じと考えてください。やり方は挿し穂として先端のできるだけみずみずしく健康的なものを10cmくらいカットして使います。
清潔で新しい挿し木用の土を十分に湿らせて差すだけです。あとは日かげで1ヶ月くらい管理しつづけると根を張ります。徐々に明るいところへと移動させつつ苗として使用するならポットに移植して植え替えできる大きさまで育ててください。
オレガノケントビューティーのお悩み解決
オレガノケントビューティーが咲かない
食せないハーブ
— Sun&Moon (@samu_herb) May 8, 2017
名前はオレガノケントビューティー
こちらは観賞用でドライフラワーに出来ます ^_^#癒しの場所サンアンドムーン #群馬 #母のハーブ pic.twitter.com/jcvGu3V79V
この植物は元肥さえしっかりあげていればあまり肥料は必要ないと言われることもありますが、開花はその限りではありません。固形肥料をあげるまではないですが花が咲かないようであれば肥料不足を懸念して水溶性肥料を水やりタイミングであげてみてください。
オレガノケントビューティーが枯れる
オレガノケントビューティーが枯れるケースはいくつか考えられますが、まずチェックして欲しいのが土の水はけ。基本的に水吸いがよい植物なので比較的早く土が乾くのがふつうです。あまりにもいつまでも土がじめじめしているようであれば根腐れして枯れることもあるでしょう。
また耐寒性は高いですが日本のじめじめとした夏は苦手な植物。夏の暑さでも枯れる場合があるのでそんな時は風通しのよい涼しいところに鉢植えを移動してください。
オレガノケントビューティーが枝垂れる
オレガノケントビューティーを育てている方で雨にあたって枝が全部下をむいてしまった(しだれた状態)と慌てて相談される方も多いようです。確かにポット苗のような小さな株ではしっかりと上をむいていますが大きくなると枝が長く伸びその重みでしだれるのは普通のことです。
気になるようであれば花後に切り戻してあげるとある程度の高さまでは上向きでいてくれます。しだれるのは何も問題ありません。むしろこの咲き方を楽しむような飾り方を探してみてはいかがでしょうか。
まとめ:オレガノケントビューティーを育てる
花を楽しむオレガノケントビューティー
いかがでしたか?今回はリースに寄せ植えにドライフラワーにと人気急上昇中のオレガノケントビューティーの基本情報やお手入れの仕方・お悩みの解決方法と解説してきました。
オレガノケントビューティーは花が咲かない時でもピンク色の葉がうつくしく1株入れるだけで花壇や寄せ植えが華やかになる植物です。育て方も夏場の管理が少し難しいことを除けばはじめての方でも栽培はさほど大変ではないでしょう。
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出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/215577