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安全な登山の必需品!スリングの使い方講座!選び方や一緒に使うカラビナもご紹介!

登山をするなら必ず持っておくべきスリング。どのように使うべきなのか、登山やクライミング時はもちろん、メンテナンス方法について説明します。また、種類が豊富で自分に合うのか見極めるのが難しいスリングの選び方、さらに一緒に用意すべきカラビナについてもご紹介します。
2021年9月14日
ri815happiness
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目次

スリングとは?

出典:/https://pixabay.com

スリングは強度の優れた輪っか状の紐のことを言います。人気のアウトドアである登山やクライミングをする際に使われるものです。登山用スリングはお助け紐とも呼ばれ、用途が色々とあります。

登山用品店やアウトドア用品店に行くと長さや素材の違う様々な種類を見つけられるでしょう。登山用スリングは安全な登山に欠かせないものです。アウトドアを楽しむためにも使い方や選び方を知り、あなたにあう物を準備しましょう。

登山用スリングの使い方

スリングの登山での使い方は多種多様です。ただし単体では用途が少なく、カラビナやロープなど別の登山用品やアウトドア用品と組み合わせて使うことで登山時の色々な場面で活躍するものです。ここでは代表的な使い方を3つご紹介します。

用途①:ロープとして

出典:https://pixabay.com

スリングは輪っか状になった紐なので、普通の紐として使うことが可能です。また、ザックなどの物を吊り下げたり、木や岩と連携させて支点を取ったりと工夫次第で登山の際のロープとしての用途はたくさんあります。

用途②:簡易ハーネスとして

出典:https://pixabay.com

スリングは簡易ハーネスとして活用することができます。クライミングの時はもちろん登山の時に命を守るために必要ですよね。では、作り方を説明していきます。

まずスリングを背中に回してください。そして、片方の輪に腕を入れます。スリングのもう一方の端はスリングの輪に通した腕と反対側の脇の下から前に出しましょう。両端を結んで体に固定し、カラビナを装着することで簡易ハーネスの完成です。

用途③:セルフビレイコードとして

出典:https://pixabay.com

セルフビレイとは登山時に落下の危険がある場所で自分の安全確保をすることを言います。この時カラビナとハーネスを結ぶセルフビレイコードが必要なのですが、そのセルフビレイコードとしてハーネスを使うことが可能です。

登山用スリングの選び方

色々なタイプの登山用スリングが売られているために、いざ買おうと思ってもどれが良いのか、選び方が難しいところです。そこで、自分に合うスリングを選ぶポイントとして強度・形・素材・長さ・太さの5つの特徴に分けてご紹介していきます。

選び方①:スリングの強度

登山用スリングには安全基準が設定されています。安全基準に達しているスリングはUIAA基準に適合しており、CEというマークが入っているので、そのマークを見つけて購入しましょう。

安全基準に達しているスリングの強度は22KNとなっています。22KNの強度があるということは2.2トンの重さを吊り下げても耐えられないということなので、男性も支えられる十分な強度があるということです。


選び方②:スリングの形

出典:https://pixabay.com

スリングは一般的にテープタイプとロープタイプという2つの形状があります。形状の違いによって使う場面や相性の良いものも変わってくるため、それぞれのタイプの特徴について見ていきましょう。

テープタイプ

テープタイプは平たい形状のスリングです。よく売られているタイプはこちらになります。種類が豊富なので好きなものを選ぶことができます。特徴としてはやわらかく、木や岩そしてカラビナにも巻き付けやすいです。

ロープタイプ

ロープタイプはその名の通り断面が円形状のスリングです。このタイプはロープと相性が良いため、これらを連結させて使われることが多くなっています。素材はテープタイプに比べて種類が豊富です。

選び方③:スリングの素材

スリングにはダイニーマとナイロンという素材が使われることが多いです。太さや吸水性などに違いがあるため、登山のスタイルや使う場面によって向き不向きがあります。それでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。

ダイニーマ

ダイニーマは非常に強度が強いです。また、素材が軽量化されているのでスリング自体の太さが細いというのも特徴となっています。そのため、登山時に持ち運びがしやすいです。

また、吸水性が少ないため水に濡れても強度は落ちにくくなっています。そのため、冬山でも沢でも強度を保ちやすいです。

ただし、摩擦が小さいために滑りやすく融解温度が140度となっています。クライミングや沢登りの愛好者の方に人気があるダイニーマですが、この点には注意しましょう。

ナイロン

ナイロンのスリングは融解温度が220度と高く熱に強いのが特徴です。また、柔らかいために扱いもしやすくなっています。太さがあり、重く少し嵩張ってしまうというデメリットもありますが、その分握りやすく安心感もあるのが特徴です。

ハーネスにする際は体に食い込みにくいためにダイニーマよりも向いています。柔らかく扱いやすいうえに、値段も安価となっているので登山初心者にはナイロンのスラングがおすすめです。

選び方④:スリングの長さ

出典:amazon.co.jp

長さは30㎝と短いものから、240cmと身長より高いものまで様々です。1本ではなく何本か長さの違うものを持っておけるとよいでしょう。

まず登山初心者は120㎝または150cmの長さを2本用意できると良いです。これだけあれば簡易ハーネスを作れます。

120㎝と150cmのどちらの長さがいいのか悩むかもしれませんが、大柄な人は150cmのスリングを、小柄な人や普通体型の人は120cmのハーネスを用意するようにしましょう。

選び方⑤:スリングの太さ

太さは一般的に8mm~20㎜のものがあります。太さによって強度が変わってしまう?と思うかもしれませんがそんなことはありません。どの太さでも強度は同じです。

細いものは登山時に持ち運びが楽ですが、太いものの方がハーネスにした時などに体に食い込みにくく使いやすい、というようにそれぞれメリット、デメリットがあるので、自分の好みに合わせた太さのものを用意しましょう。

登山用スリングの取り扱い方


登山時の持ち運び方

出典:https://pixabay.com

スリングは輪っか状になっているために、適当にぶら下げておくと険しい山の登山時に足に絡まってしまったり、岩や木に引っかかってしまったり、ギアに絡まってしまったりと危険がたくさんあります。

そのため、スリングの端を20㎝程の長さの束にしてそこに残りのひもを巻き付けく棒結びや、カラビナにかかっているスリングをくるくる巻いて再度カラビナにかけるねじり式という形にすると安全に持ち運ぶことが可能です。

お手入れ方法

登山やクライミング後のスリングは土や埃によって汚れており、そのまま放置しておくと劣化の原因になってしまいます。スリングを劣化しにくくするためには、使用後のお手入れも忘れないようにしましょう。

お手入れをするときはお湯でゆすいで汚れを落とします。石鹸と少量の中性洗剤で手洗いをしてもよいです。汚れを落とした後は陰干しをして、しっかり乾いたら袋には入れずに乾燥した冷暗所で保管しておきましょう。

寿命

出典:https://pixabay.com

登山用スリングは一生使える物ではありません。アウトドア用品に寿命があるように、スリングにも寿命があります。次に示す期間が過ぎたら買い替えのタイミングです。

全く使わない未使用の場合は最長で10年の寿命があります。2年に1度の私用であれば7年、月に1度の使用では5年、毎週使うなら1年が寿命です。

こちらはマムートの公式サイトに記載されています。登山やクライミング時の命を守ってくれるスリングなので、寿命が来たら買い替えをすることが必要です。

登山でスリングと一緒に使いたいカラビナ

カラビナとは?

出典:https://pixabay.com

カラビナもスリングと同様登山時に持っておくとよいものの1つで、金属でできたリングのことです。スリングやロープを輪の中に通して使う、ギアをかける、という用途の他にもセルフレスキューやけが人を引き上げるためにも使われます。

クライミングや危ない山への登山の時に必要なものと思われがちなカラビナですが、危ない山でない時でも持っておけるとよいです。

カラビナの安全基準

カラビナにも安全基準があります。これを満たすものはスリングと同様でUIAA基準に適合しており、CEの表記があるので確認をしましょう。登山・アウトドア用品店で売っている物や有名ブランドの物であれば基準を満たすものが多いです。

カラビナの種類

Photo byHans

カラビナは1種類ではなく形や機能による違いがあるものです。種類は豊富にあるのですが、その中でも代表的なものを3種類ご紹介します。用途に合わせて必要なカラビナを用意するようにしましょう。

オーバル型

形は楕円形のカラビナです。カラビナの両方から荷重がかかるときに使うことに向いている形となっています。特に太いスリングを使うときにはこのオーバル型がおすすめです。


HMS型

形は洋ナシ型です。上下の幅が異なるため、物をたくさん引っ掛けたい時やハーネスに直接取り付ける時などに使われます。ゲート部分が大きく開くという点でも使いやすいです。万能に使えるタイプなので1つは持っておきましょう。

オフセットD型

形は英語のDを変形させたような形をしています。衝撃に強く、軽いのに強度は高いという点でカラビナの主流であるタイプです。片方を支点としてもう一方にロープをかける、という方法で使われることが多くなっています。

スリングを活用し、安全な登山をしましょう!

登山に行く前に

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スリングの使い方がわかったとは思うのですが、一発本番では初心者には使いこなせないかもしれません。そこで登山に行く前にやりたいのが、スリングの使い方の練習です。

例えば、簡易ハーネスの作り方を覚える、スリング同士を連結さぜる、といったことがあります。また、木登りのときにスリングを使う事で使い方を確認することも可能です。

スリングというとクライミングを伴う時に使う、と思ってしまいがちですが、そうでない登山の時に使う事で扱いに慣れられます。

登山用スリングを持って、いざ出発!

出典:https://pixabay.com

登山用スリングのことわかっていただけましたか?スリングを使いこなせるとより安全に登山を行うことができます。登山・アウトドア用品店であなたにあったスリングそしてカラビナを購入してアウトドアを楽しみましょう!

登山用品が気になる方はこちらをチェック!

登山の時に必要なグッズとしてスリングとカラビナをご紹介しました。今回詳しくお話できなかったカラビナについては関連記事で紹介しているので、是非参考にしてみてください。