はじめに:バーベキューで美味しい焼き芋
バーベキューでの焼き芋は絶品
とろとろ系のサツマイモの品種が注目され原宿でもお店が出来るほど話題となった焼き芋。お店で食べるのはもちろんおいしいのですが、アウトドアでバーベキューをする際に焼き芋が上手にできれば周りの人から喜ばれるでしょう。
自然な甘みが魅力的な焼き芋はバーベキュー後のデザートにも小腹をすかせた子供たちのおやつにもぴったりです。アイスクリームをトッピングしたりとお好みの材料をプラスしたアレンジも楽しめますよ。
上手にバーベキューで焼き芋を作るコツもご紹介
家でコンロやレンジ・オーブンを使って作る焼き芋はある程度温度管理ができるので比較的失敗なしに作ることができますが、BBQ網や鉄板での焼き芋となるちょっとしたコツや下ごしらえ準備も必要になります。
バーベキューにでかける前に知っておくと役に立つ、焼き芋をおいしくする下ごしらえの方法とBBQ網やコンロで役立つ焼き方や時短できるアイテムとアレンジ方法と一緒にご紹介しましょう。
バーベキューで焼き芋を作るのによい道具
バーベキューで焼き芋を作るにはあるとよい道具類があります。全部用意する必要はありませんが、後述のレシピを参考にしながらバーベキューに持っていく焼き芋用道具をチェックするのにご活用ください。中には使うと時短になるものもありますよ。
1.アルミホイル
こちらの商品はオーブントースターで石焼き芋風に仕上がるという焼き芋専用のアルミホイルですが色が黒なのが特徴。これによって焼き時間がぐんと時短になるという商品です。
バーベキューでの焼き芋もこちらを使うことで焼き上がりまでの時間が短縮できるだけでなく他のバーベキューでの野菜や肉のホイル蒸し焼きレシピにも使えるので1巻持っていくと重宝するでしょう。
2.アルミ缶
アルミホイルよりもこちらの方が好きという根強いファンがいらっしゃるのがアルミ缶を使った作り方。もちろん道具類が少ないアウトドアでのバーベキューにもピッタリというのもその理由のひとつ。
原理はアルミホイルと一緒で巻く手間や剥がす手間が不要・ほどよく中で蒸されて芯までやわらかくなりやすいという利点があるようです。
3.新聞紙やキッチンペーパー
サツマイモが外から加熱される際に失われる水分を補ったり、熱をソフトにして焦げ防止にも役立つのが新聞紙やキッチンペーパーを十分に濡らして作るやり方。
焼き芋のレシピでは定番でご存知の方も多いでしょうが、知らなかったという方は次からはバーベキューにサツマイモと新聞紙を持ってでかけましょう。
4.ダッチオーブン用焼き芋専用石
ダッチオーブンを使ってバーベキューで焼き芋を作られる予定であればご用意いただきたいのが焼き芋用の石です。石焼き芋はその遠赤外線効果で芋の甘みを引き出しておいしく仕上げるのは多くの方が身を持ってご存知のことでしょう。
アウトドア料理では定番になりつつあるダッチオーブンと、遠赤外線でふっくら仕上げる石焼きの相性はばっちり。アウトドアブランドでも専用の石を販売しているくらい一般的になりつつあるアウトドア料理の道具といえます。
バーベキュー焼き芋の作り方レシピとコツ4選
それでは早速バーベキューでおいしくつくる焼き芋レシピを4つご覧いただきます。やり方はご家庭でコンロやオーブントースターと作る方法と似ていますが、バーベキューならではのちょっと気をつけたい焼き芋のコツにご注目ください。
共通の準備・バーベキュー前の下ごしらえ
安納芋やシルクスイートなどのブランド品種でなくても甘くする下ごしらえの方法をご紹介しましょう。準備のやり方は簡単で塩水を作って1時間以上サツマイモを漬け込み皮に塩味を付けるだけ。
下ごしらえのコツは漬け時間
下ごしらえ用の塩水の濃度は動画では1リットルに対して大さじ2。この塩の濃度についてはもっと少ない分量がよいとしているものもあり(7g/1リットルあたり)ますが共通しているのは1時間以上つけること。ここを押さえてあとは塩加減はお好みで。
バーベキュー焼き芋レシピ1.アルミホイル
網の上・熾火・焚き火・ドラム缶といろいろな焼き方に対応できるベーシックな焼き芋のコツは新聞紙とアルミホイルです。やり方はよく湿らせた新聞紙(キッチンペーパーで代用可能)でサツマイモを包みアルミホイルをできれば3重にしっかりと巻きます。
アルミホイルの巻き方がコツ
この時芋と紙・紙とホイルにすき間ができないようにするのがコツ。どんな熱源を使う場合でも70度以上にならないよう気をつけできるだけ長時間かけて焼くことでよりおいしく仕上がるでしょう。
バーベキュー焼き芋レシピ2.アルミ缶
芋を割ってみた。
— ギボンヌ(カラダ活動家) (@nobuco37) March 21, 2020
真ん中から軽く割れた!
中まで火(陽)が通ってる!
そして食べてみる。
ホクホク系の芋は
ちょっと、シャリ感ある。
焼き芋ではない。蒸し芋かな。
黒いアルミホイルがあるといいかも。
やっぱりアルミ缶かなぁ。。#ソーラークッカー pic.twitter.com/UpYL9R8IEl
紙とアルミホイルだけでは焼き芋ではなく蒸し芋風味で物足りないというご意見もよく目にします。そんな方からおすすめされるのがホイルの代わりにアルミ缶を使う方法。やり方はよく湿らせたサツマイモをアルミ缶の中に入れます。
アルミ缶調理は火加減がコツ
缶へのサツマイモの入れ方も個人差がありますがカッターで半分にカットしたものを鍋と蓋の要領で使うやり方と蓋部分を缶切りで開き中に芋を入れて蓋を元に戻す方法がポピュラー。こちらも焼き方は遠火の弱火でじっくりとがセオリーです。
バーベキュー焼き芋レシピ3.ダッチオーブン
最近はお持ちの方も多いダッチオーブンを使えば本格的な石焼き芋が作れます。石は市販の焼き芋用のものが一番おすすめですが、ホームセンターで敷石用に売られている玉砂利でも代用可能。
ダッチオーブン石焼き芋のコツ
よく水洗いして清潔なものをつかってください。芋を石でサンドイッチにする要領で入れてから焚き火の上で1時間ほど。蓋の上に熾や炭を乗せる必要はありません。これで完成です。
バーベキュー焼き芋レシピ4.直火で焼くコツ
こちらはバーベキュー場にアルミホイルを忘れた。アルミ缶もないしダッチオーブンも石もないという場合に使える焼き芋のコツです。
この方法だと写真のように少し焦げたりしてしまうのは直火なので仕方ありませんが、味が落ちるほどひどく焦げて失敗するのは防げるでしょう。
直火焼きは置き場所がコツ
バーベキューで肉などを焼くBBQ網の上に直にサツマイモ(またはジャガイモ)を置くことになりますが、そのとき薪や炭の真上に置くのではなくできるだけ網や鉄板の隅の方に熱源を囲うような形に配置してください。
バーベキュー焼き芋の甘さが違う!おすすめ品種
バーベキューにもおすすめの焼き芋向き品種
大きく分けて焼き芋の好みはねっとり派とほくほく派に分かれるようです。ここではその両者の中から特に甘みが強く焼き芋にして好まれるものをチョイスしてご紹介しましょう。
スーパーマーケットなどで買い物する際に少し気にしてみると今まで食べた焼き芋とはまた違った味の発見につながります。
ねっとり系おすすめ品種
シルクスイート
2012年にお披露目された新しい品種ながらあっという間に焼き芋用サツマイモの代表的なブランド芋にまで登りつめたまさに現代人が求める新食感の焼き芋用いもです。
シルクと名付けられたのはその舌触りの繊細さから。皮色が白みがかっているのが特徴で、掘り上げてすぐよりもしばらく貯蔵した後の方が粉っぽい繊維がしっとりに変化しておいしいといわれています。
ベニアズマ
有名なサツマイモの産地は関西以南(特に四国あたり)に集中していますが関東でも多く生産され手に入りやすいしっとり系サツマイモがこのベニアズマです。
焼き芋だけでなく天ぷらなどの料理や蒸して食べてもおいしいのが特徴で、食感はねっとりとほくほくの中間くらいで誰にでも食べやすい質感なのが多くの方に好まれている理由のひとつといえるでしょう。
ほくほく系おすすめ品種
鳴門金時
徳島県鳴門市での砂地栽培にこだわりがあるのがこの鳴門金時という種類です。糖度が高くてお菓子作りにも使われるくらいですので甘みはおりがみつき。
その触感は栗を食べたときと似ていると度々形容されているほくほく系を代表とするサツマイモとなっています。
高系14号
上の鳴門金時の親にもあたる品種改良種が高系14号です。このほかにも五郎島金時や土佐紅なども同様にこの高系14号から作られた美味しいサツマイモ。
食感は適度な粉っぽさに若干のねっとりも待ち合わせていて食べやすいのが特徴。皮は少し褐色がかった色をしており生の中身の色は淡い黄色ですが加熱するとより色が濃くなりそれも食欲をそそるでしょう。
材料プラスでバーベキュー焼き芋アレンジレシピ
バーベキューを食べすぎて焼き芋が余ってしまったり焼き芋の味に飽きてきたときに手軽にバーベキューでも試せる焼き芋アレンジレシピもご紹介しましょう。追加材料はどれも1つか2つ程度。簡単にできるものばかりですよ。
バーベキューアレンジ1.バタートッピング
焼き芋も予定しているバーベキューに出かける際にはバターも忘れずに持参しましょう。ただ食べる焼き芋よりも好きという方も多いバタートッピングアレンジです。
乗せすぎるとバターの味が強くなりすぎるので、欲張りすぎず少なめにするのがコツでしょう。バターの香りと少しの塩っぽさが焼き芋の甘さを引き立ててくれます。
バーベキューアレンジ2.冷やし焼き芋アイスクリームのせ
焼き芋 1本
バニラアイス 1すくい
サツマイモアイス 1すくい
レシピというよりもアイスクリームをトッピングしただけという簡単絶品デザートです。バーベキューのあとでアイスクリームを食べようと用意されていた方は、焼き芋を作ってぜひ合わせてみてはいかがでしょうか。
作り方は縦半分にカットした熱くない焼き芋の上にアイスクリームを1すくいずつ乗せるだけ。焼き芋が熱いと溶けてしまうので冷えた焼き芋で作るのがコツですが、みるみる溶けていくのを熱い焼き芋と混ぜながら食べる食べ方もお好みでおためしください。
バーベキューアレンジ3.クリームチーズと一緒に
クリームチーズ40g
焼き芋1個(2〜300g)
サツマイモの焼き芋はクリームチーズとの相性もよいのでバターとは違ったトッピングを探している方におすすめ。
画像のように輪切りにした焼き芋とクリームチーズをはさんでホットサンドも美味しそうですね。芋1本あたりのクリームチーズ量の目安は材料の引用をご参考に。
バーベキューアレンジ4.鬼まんじゅう
サツマイモ お好みの量
小麦粉 サツマイモがまとまる量
砂糖 サツマイモの1/3量
こちらは生の芋から作る鬼まんじゅうの作り方ですがやわらかな実をくずさないように作れば残ったバーベキューの焼き芋でも作れます。サツマイモは加熱済みですので小麦粉に火が通り透き通ってくれば完成です。
動画内目安は蒸し器で20分。バーベキューで作る場合は水を薄く張ったダッチオーブンや鍋付きのフライパンで。手持ち小麦粉が少なく種がゆるい場合はアルミカップなどに落として蒸すと良いでしょう。粉はホットケーキミックスで代用するとふっくら蒸しパンのような仕上がりに。
まとめ:バーベキューで焼き芋を楽しむ
バーベキュー焼き芋は時短レシピも参考に
いかがでしたでしょうか?今回はバーベキューというアウトドアで火力調節も難しい中、おいしい焼き芋を作るレシピおすすめ品種・時短になるあると便利な道具・ちょい足しの少ない材料で立派なデザートに変身するアレンジレシピと盛りだくさんでご紹介してきました。
バーベキューでの楽しい雰囲気で食べる焼き芋の味はまた格別なものとなるでしょう。アウトドアでの思い出のひとつにバーベキュー焼き芋の味をプラスしてみませんか?
焚き火が気になる方はこちらをチェック!
バーベキューでの焼き芋のほかにも暮らしーのではアウトドアコンロの選び方やおすすめ商品・バーベキューで作るダッチオーブンに特化した焼き芋つくりのコツなどいろいろな記事をご用意しています。
また、特におすすめな焚き火のやり方についての記事を載せるので気になる方はチェックしてみてください。
既に焚き火をやったことがある人も、これから焚き火にチャレンジしたい人にも役立つ方法がまとまっています。是非一度ご覧ください。
【焚き火完全ガイド】わかりやすい焚き火のやり方①準備編
焚き火はキャンプの醍醐味です。しかし、ギアをそろえたり、準備をしたりと楽しむにはポイントを覚えておかなければなりません。当記事では、焚き火を...
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4330667?title=%E7%84%BC%E3%81%8D%E3%81%84%E3%82%82