Takasho システムデッキ 束柱 30cm ナチュラル
鋼製束 大引受Tタイプ YR-2438T 25本入り単位
家庭化学 インスタントセメント グレー 10kg
ピンコロ 20平大 2個
下地材 アイハット鋼 3000
ステンレス ドリルビス SUSー410 100本セット
束石 自在プレート付 150J×2個
ダイドーハント ステンレス コーススレッド 200本入
シンワ測定 ブルーレベル 300mm
ボッシュ コードレス電動ドライバー IXO5
シンワ 測定曲尺 50cm 10032
コンクリート用接着剤 PM165-R 170ml
青砕石 割栗石 50-150mm 20kg
ウッドデッキの基礎の役割りと作り方
基礎は構造物を支える最も重要な部分
家やビルを建てる際には基礎を最初につくり土台をのせますが、建築物をつくるのと同じくらいの長い時間をかけて基礎を完成させます。大きく重い建物を支える基礎は非常に重要であり、構造物を長く維持させるためにも地下深くまで掘って固定し、強固なものにしなくてはなりせん。
ウッドデッキの基礎も全く同じで、基礎が傾けばウッドデッキ本体も傾いてしまい、デッキフロアがゆがんでしまったり、早期に壊れる原因にもなります。ウッドデッキの基礎は、十分な役割を果たすものを作りましょう。
一般的な基礎作りとDIYでの特別な工法
ウッドデッキの基礎は、下から「束石」「束柱」「根がらみ」「大引き」「根太」という構造です。束石の上に束柱を垂直に立て、複数の束柱を固定するために根がらみという角材を縦横に張って固定します。根がらみの上に交差するように大引きという角材をはり、それと交差するように基礎の最も上段に根太という角材を打ち込むという施工方法がウッドデッキの作り方では一般的です。
DIYでのウッドデッキの基礎作りは特別な方法でおこなう
一般的な施工方法は前述の通りですが、DIYでウッドデッキの基礎をつくるポイントは、「根がらみ」や「大引き」などの材料を省略してつくる方法を選択することです。工程や構造の一部を省略して強度を弱めるのではなく、根太に根がらみや大引きの役割りも持たせ、施工を簡単にして材料も減らし施工時間を短縮できます。
鋼製束 大引受Tタイプ YR-2438T 25本入り単位
鋼製束は高さを自由に変えられるので平行がとりやすく、見た目はウッドデッキの下に金属や樹脂があるため違和感を感じる方もいらっしゃいますが、目隠し用に板張りをすれば気になりません。
鋼製束は樹脂素材や金属素材と相性が良いので、ウッドデッキのフロアに樹脂製の板を貼る場合におすすめです。下地がコンクリートのときは鋼製束を直接置くだけでよく(ゴムを挟むときもある)、時短で施工できるので、条件が合えばぜひDIYで使用しましょう。
ウッドデッキの基礎作りは準備がポイント
ウッドデッキ基礎の重要な役割を知る
建物の最も下にあり土台を支える基礎部分が地面と平行でなかったり、間違った作り方をしてしまえば、基礎の上にある構造物は使いものになりません。大きな災害が発生したり、経年による劣化が進めば、基礎の上に築いた構造物は全て壊れてしまうでしょう。
基礎は建物などを作るうえで、最も重要な役割を持つ構造部であり、DIYでのウッドデッキ作りでも、基礎は時間をかけて正確につくることが重要なポイントです。
ウッドデッキ基礎のイメージを書きだして具体化する
ウッドデッキの基礎は、作り方さえ間違えなければDIYで自作できます。ウッドデッキの基礎作りは、工程も使う材料も多くはありませんが、少しの間違いが取り返しのつかないことにもなりかねません。ポイントは時間をかけてでも基礎のイメージを詳しく紙に書きだすことです。
ウッドデッキ基礎のスケッチや図面は、細かい寸法や方向なども記述し、書きだすことで材料の寸法や必要数もハッキリと分かります。しかし、書きだした寸法が間違っていれば、基礎をつくるときに寸足らずになったり、不要な材料を購入することにもなるので、材料の厚さなども含めてミリ単位で正確に書くことがポイントです。
ウッドデッキの図面は上から書いて作業は下から
ウッドデッキの図面またはスケッチを書くときには、上のウッドデッキ本体から書いていくのがコツです。ウッドデッキ本体の状態が最も重要であり、本体に合せて下の基礎をつくらなくてはいけません。下の基礎から図面を作ってしまえば、フロアの広さや板の向きなども基礎に合わせることになってしまいます。図面は上から書いて、施工は下から上に組み上げていくのが良い方法です。
ウッドデッキ基礎に必要な材料を無駄なく準備する
ウッドデッキの基礎に必要な材料は、基礎石、束柱、根がらみ(木材)、大引き(木材か金属)、根太(木材か金属)が主要なものです。他にも部材を留めるビスやくぎ、基礎石を固めるコンクリートやモルタル用のボンドが必要になることもあります。図面を見て基礎石の配置によって、必用数の基礎石やミリ単位で誤差のない木材などの材料を用意してください。
ウッドデッキ基礎作りに必要な道具を準備する
DIYでのウッドデッキ基礎作りに必要な道具は、水平器(水準器)、電動ドライバー、電動ノコギリ、電動サンダー、曲尺(かねじゃく)、ハンマー、メジャー、水糸、チョーク(黒板に書く)などの種類です。
ボッシュ コードレス電動ドライバー IXO5
電動の道具は一定の力で複数の作業を早くこなせて、正確な作業と時短になるため非常に便利です。特に電動ドライバーは使う頻度が多い道具なので、購入するかレンタルすることをおすすめします。他の道具については、今後の使い道や価格と相談して、購入またはレンタルで用意するかを検討してください。
ウッドデッキ基礎の作り:鋼製束を使う方法
鋼製束を使用する場合には下地がコンクリートのときや、デッキの床板を樹脂製にする場合がほとんどです。樹脂と鋼製束は素材の相性がよく、木材でつくる基礎よりも耐久性が高く長持ちしてくれます。
また、下地がコンクリートのときは普通の束石を使用するよりも、鋼製束の方が高さを微調整でき、施工が簡単で丈夫に仕上がるためおすすめの方法です。下地がコンクリートのときには、迷わず鋼製束を使用しましょう。
⓵地固め
ウッドデッキの下地は80%以上が土で残りの約20%以下がコンクリートです。下地がコンクリートのときは鋼製束をおくだけでよく、高さは後で調整できるので図面通りに配置して固定します。
下地が土のときには、コンクリートの束石を置き、その上に鋼製束をのせます。束石は下地がゆるいと沈むこともあるので、石や角材などで叩いて固めてください。その上に束石を置き、できれば更に周囲をモルタルを流して固定しましょう。
家庭化学 インスタントセメント グレー 10kg
地盤がゆるい場合には、数年後に土が締まって束石全体が下がってしまうことがあります。家屋は地中深くまで掘って基礎をつくっているため下がりませんが、ウッドデッキ部分だけが下がって段差ができることもあるので注意しましょう。
青砕石 割栗石 50-150mm 20kg
沼地だった場所や盛り土をした場所は要注意で、土を掘って石や木材で叩いて固め、できれば細かい砕石や大きめの割栗石などを詰めて下地を強固にしてから、モルタルで更に固めることをおすすめします。
②束石の設置
鋼製束を使用する場合には、下地がコンクリートのときは束石を設置する必要はなく、鋼製束の下にゴムマットを敷くだけで大丈夫です。下地が土のときには木材を用いて基礎を作ることが多いのですが、デッキフロアを樹脂にする場合には鋼製束を使うこともあります。
ピンコロ 20平大 2個
鋼製束は土に直接置けないため、下に束石を設置する必要があり、コンクリート製の平板やピンコロという種類の束石を土中に埋めて固めたあとに、鋼製束を束石に固定しましょう。
束石は図面やスケッチなどをもとに正確に置いていきます。スケッチには束柱の位置しか書かれていないかもしれませんので、束石にチョークなどで中央に十字の線を書き、中心線を合わせてください。束石の中央に鋼製束を設置すればよいので、線を引いておくだけで作業が簡単になります。
シンワ 測定曲尺 50cm 10032
真四角にデッキフロアを敷くためには、束石を配置するときに四つ角が直角になっていなけばいけません。曲尺などの道具を使って正確な真四角をつくり、水糸を引いてから束石を並べれば、間違いのない場所に束石を設置できます。
⓷束柱の設置
束石が固定できたら、束石の上に鋼製束をのせて高さを調整します。基準となる正確な高さの鋼製束を1つつくり、他の鋼製束の高さも合わせてください。高さを揃えたら、鋼製束に根太をのせて平行をとります。
基準は動かさずに縦横の鋼製束に根太を渡して平行になっていれば、全てが同じ高さになっているはずです。複数の鋼製束にも根太を渡してみて、中間の束にすき間やデッパリがないかを確認しましょう。平行が確認できたら、高さを固定してモルタル用ボンドで固定します。
コンクリート用接着剤 PM165-R 170ml
鋼製束を束石に設置すれば、ほぼ基礎の重要な部分は終わったも同じです。それだけに、鋼製束を設置するまでは、慎重に作業しましょう。とくに、鋼製束の平行をとることは重要なポイントです。鋼製束を仮置きして平行を確認し、鋼製束を束石に固定したあとも、念のために平行を確認してください。
④束柱に大引きを設置
下地材 アイハット鋼 3000
鋼製束を固定して平行がとれたら、鋼製束に金属製の大引きを設置します。大引きは鋼製束に上手くはまるようになっているので、丁度よい大きさのものを選びましょう。固定は「ドリルビス」を使用して、1つの束に2本ずつビスを打っていきます。
鋼製束の数だけ2本ずつビスを打つことになり、このあとも根太をビスで複数固定しなければいけませんので、電動ドライバーは用意した方がいいでしょう。ホームセンターなどで、道具をレンタルさせてくれる店舗もあります。
ステンレス ドリルビス SUSー410 100本セット
例えば16個の鋼製束を使用する場合には、16カ所を2点ずつビス止めするので、32個を必要とします。くわえて、根太を上に同じように2カ所ずつ固定していくので、2倍の64個は最低でも必要です。ビスなどの備品は多めに用意しておくと途中で無くなって困ることもありません。
⓹ウッドデッキフロアと基礎をつなぐ鋼製根太の取り付け
最後にデッキフロアと繋がる、基礎では最も上に位置する鋼製根太を取り付けます。鋼製根太は大引きと全く同じ部品を使用し、大引きとは垂直に交わり、交差する場所をドリルビスで固定してください。固定ヵ所は1ヵ所につき2本です。
ウッドデッキはエクステリアという側面を持っています。鋼製束でつくったウッドデッキの基礎は、頑丈ですが見栄えがあまり良くありませんので、残った材料などで目隠しするとキレイに見えます。
ウッドデッキ基礎の作り:木材を使う方法
束石の平行をとって固定する
束石は上に乗るウッドデッキを長く同じ状態で維持するため、土中に頑丈に固定しなければいけません。とくに下の土がやわらかいと、重さや振動などにより束石が沈んだり動いたりすることがあります。耐久性を高くするためにも、束石下の土がやわらかいときなどは、砕石や大きめの割栗石を詰めて押し固め、その上に束石を置いて更にコンクリートなどを流し込む方法で強く固定しましょう。
水平器は気泡の場所で水平を確認
シンワ測定 ブルーレベル 300mm
束石は傾いたままで固定してしまうと、ウッドデッキが斜めになったり、デッキフロアがゆがんでしまうこともあるので要注意です。水平器を使って平行をとりながら、頑強に固定してください。
水平の取り方は束石の上に水平器を置いて、水平器の中の気泡が中央にあれば大丈夫です。1つずつの平行をとるのも大事ですが、隣り合わせた束石に(縦横両方)木材を渡し、その上に水平器を置いて調整すれば全体の高さが揃い、全ての平行をとることができます。
束石に束柱を立てて固定する
束石 自在プレート付 150J×2個
束石が固定できたら、束石上の土台部分を組んでいきます。木材を使用したウッドデッキの基礎を作るのなら、束石の種類は「羽子板付き」がおすすめです。束石に束柱をビスやコースレッドで固定でき、根がらみの役割りである束柱同士の繋ぎがなくとも、強力な基礎が簡単につくれます。
Takasho システムデッキ 束柱 30cm ナチュラル
束柱は図面で計算しておき、加工して同じ長さのものを必要な本数だけ用意しておきましょう。束石の平行がきちんととれていれば、束柱を垂直に固定することで束柱に根太を載せても平行になるはずです。加工した商品が販売されていますし、部材を購入すれば、有料で加工してくれる店舗もあります。
束柱の上に根太をのせて平行をとり固定する
根太 2m
根太は基礎の最も上面に位置し、ウッドデッキ本体のフロア板を打ち込むための役割り部位です。そのため、根太が地面に対して平行であることは絶対条件になります。
ここまでの作業でも平行をとることを優先してきましたが、最終的な平行がとれなくては問題外です。逆にいえば、ここまでの作業で多少の誤差があったとしても、スペーサーなどを使って最後に全ての平行がとれていれば問題なしと考えましょう。
ダイドーハント ステンレス コーススレッド 200本入
束柱に根太を仮りのせして完全に近い平行をとりましょう。スペーサーなどをつかって根太を平行に置けたら、コースレッドというクギを使って束柱に固定します。コースレッドは木材を固定するのに最適な固定クギで、錆びにくいステンレス製がおすすめです。
1つの束柱を固定するのに2カ所にコースレッドを打ち込みますが、かなりの数を打ち込むことになるため、やはり電動ドライバーを使いましょう。同じ力で手早く正確に打ち込むことができ、正しい使い方をすれば怪我の心配も少なくてすみます。
ウッドデッキ基礎を上手に作る3つのコツ
⓵基礎を水平に設置するのが最大のコツ
ウッドデッキの基礎作りで最も重要といえるのが「平行」をとることです。エクステリアとして仕上がりが美しく、丈夫で耐久性も高くするためにも、平行をとることは何度も確実に行いましょう。
②地固めは念入りに
ウッドデッキ下の土は、できるだけ強い力で押し固めて、土がゆるいときは砕石などを敷いて更に押し固めることが耐久性の高いウッドデッキをつくるコツです。強固な土の上に基礎を施工しましょう。
⓷図面は時間をかけてもいいので正確につくる
ウッドデッキ基礎の図面やスケッチは必ず用意してから作業しましょう。正式な図面でなくてもいいのですが、寸法は正確に、部材の交差なども、上下・左右と、重なり方が詳しく分かるように書くのがコツです。
ウッドデッキの基礎はDIYで自作しよう!
ウッドデッキの基礎作りは、ウッドデッキ本体を具体的にイメージできれば、基礎の図面を作れます。DIY向きの工法を用いて図面通りに組み上げれば、基礎の作り方は難しくありません。
図面はデッキの上からイメージして書き、基礎の一番下の束石までしっかりと書きましょう。あとは下からしっかりと固定しながら組み上げるだけで、自作のウッドデッキが完成します。
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出典:rakuten.co.jp